暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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今回こそ、班分けです。
八幡の班は……


七十八時間目 チームの時間

通路が狭く、全員で行動すると身動きがとりづらくなる。ということで、役割を決めた3つの班に別れることとなった。

「A班は戦闘。「死神」やその部下と遭遇したら戦う。B班かC班が敵と接触したらまずはA班に連絡してくれ、援護に行きつつ挟み撃ちを狙うぞ」

A班の面子は、磯貝、前原、赤羽、岡野、木村、吉田、村松、千葉、潮田、茅野。

茅野は連絡係。最大戦力は潮田だろう。

「B班は救出。ビッチ先生が心配だし、人質にされたりしたら厄介だ。杉野、片岡守りながら助けに行ってくれ」

B班の面子は、片岡、杉野、岡島、三村、中村、速水、倉橋、矢田、神崎、俺。

俺はA班に入るように前原や赤羽に言われたが無理を言ってB班に変えてもらった。

「C班は情報収集。寺坂を筆頭に脱出経路を探索してくれ」

C班の面子は、寺坂、堀部、竹林、奥田、狭間、不破、原、菅谷、海老名さん。

寺坂と堀部が最大戦力。いざとなれば竹林と奥田の武器で逃げることも可能。

そして円滑な連絡係の律――

『やる気しねぇー。「死神」さんに逆らうとかありえねーし』

――の端末(磯貝の携帯)に鼻くそをほじりながら、散らかった部屋でテレビを見るという、どこぞのニートのようなシーンが映った。……………………………は?

『ハッキングされてる!?』

ハッキングなの? これ……というかこの建物は電波が通じていない。圏外になっている。

というか律をハッキングして乗っとるとは……「死神」すげぇ……

「トランシーバーアプリでも連絡はとれるよ。臨機応変に対処していこう」

と、不破が言い、磯貝が言う。

「よし、散るぞ!」

俺らは超体育着のフードをかぶり、それぞれの班へ散った。

 ……。

 …………。

 ………………。

散ってから1分後。中村が言い出した。

「ちょっと!? 吉田のマイク聴いてたけど、A班全滅したみたい!?」

なんだと!? こんなに早くか!?

まさか潮田の「ねこだまし」も通用しなかったのか!? それとも出す前にやられたのか!?

「落ち着いて、「死神」を倒せば勝ちなのは変わり無いわ。この爆薬や奥田さん作の催涙液ペイント弾。さらにはスタンガンもある。それに……」

片岡は俺の方をチラッと見て言う。

「……まだ、戦力は残ってるわ」

おいこら、俺に期待するな!? と言いたいが、沖縄ホテルで殺し屋一人を倒してるから言えない。いや、ぶっちゃけB班の最大戦力は俺だ。B班の面子は沖縄ではウイルスにやられてた奴が多いしから仕方ねぇ。

……俺らはビッチ先生のいる部屋まで向かうのだった。




次回は救出編。八幡が語ります。

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