潮田が自爆テロでの暗殺に失敗した日の放課後。
俺はようやく家に帰ることができた。
先生改め殺せんせーは殺せないし、触手なりけりの短歌は作れないしでくたくただ。
だが家に帰れば妹の小町が待っている!
愛してるぜ! 小町~‼
「ただいま」
すると妹の小町が血相変えて来た。どうしたんだ?
「お帰りお兄ちゃん! 大変だよお兄ちゃん! うちに泥棒が来たよ!」
「なに!?」
泥棒だと! なにを取っていきやがった!? まあ、俺は取られても困るものなんて無いけどな。財布はカバンだし。すると小町は言う。
「しかもその泥棒。家の表札だけ取って家に侵入した形跡もなにかを取っていった形跡もなかったんだよ? 世の中おかしなもの盗む泥棒もいたもんだよね?」
あー、それ殺せんせーだー。しかし、政府との国家機密で小町には話せないし……どうする? しかもその盗まれた表札、俺がもっているし……どうするべきか?
「ま、まあ、確かに世の中にはおかしな奴もいるな。と言うより人はどんな人でもおかしなところをもっているものだ。おかしなところがない奴は、それはそれでおかしいことになり――」
「どうしたの? お兄ちゃん。いつもおかしなこと言うけど、今日はいつにもましておかしいよ?」
酷いな……明日、殺せんせーにナイフ向けてやる。
「あっ! でも小町はそんなお兄ちゃんも大好きだよ! 今の小町的にポイント高い!」
あー、最後のがなければ嬉しかったのだが……いやあっても嬉しいぞ、愛してるぜ小町!
「それよりもホレ、盗まれた表札はここにある」
「ふえ? なんでお兄ちゃんが?」
「とある親切なやつが拾って磨いてくれた」
すると小町はなにやらジト目になり言う。
「……お兄ちゃん、最近、小町になにか隠してない?」
なんだと? なぜ気づいた!
「なーんか、お兄ちゃんがエンド落ちしてからなんか様子が変なんだよね~」
確かにE組に入って殺せんせーの事で小町に隠しているが、それを察するとは……
「まあいいや。エンド落ちしちゃったゴミぃちゃんがおかしくなったところで小町には関係ないし~」
「そうだな。お前も再来年こうならないようにお兄ちゃんは今からお前の反面教師をしているのだ! これ八幡的にポイント高い!」
と言うか、再来年地球があるのだろうか?
「うわっ、ゴミぃちゃんに言われるとなんかやだ。と言うか学年50位に入って本校舎に戻ってよ、お兄ちゃんが同じ校舎にいないと小町寂しい。あっ! これ小町的にポイント高い!」
「いきなり無茶言うなよ。つーか腹へった。飯は?」
「これから」
マジかよ。つーか俺らは本校舎に戻ることなんざ考えてねえよ。賞金百億円のために頑張ってますから。勉強は二の次だ。
このときの俺は知らなかった。この考え形が意味をなさなくなるなんて……
やっぱりと言うか、当然と言うか八幡はシスコンです。
次こそはカルマ君登場です。
と言うか、由比ヶ浜や川崎出す予定が出せません。戸塚も……材木座? 出す気ありませんよ。
海老名も出したい。三浦も出したい!
葉山も出したいけど磯貝とキャラが被る気がするのは気のせい?