暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

41 / 109
メイド喫茶の話です。八幡と竹林君です。


三十六時間目 喫茶の時間

海老名さんや不破たちと暗殺作戦をまとめたあと、俺は……

「寺坂君、比企谷君。僕の行きつけ、気に入って貰えたようだね」

「はァ!? ンなわけねーだろ!」

……竹林と寺坂と共にメイド喫茶に来ていた。

街をぶらぶら歩いていると寺坂に捕まったのだ。

「俺はなかなか……メイド喫茶の飯ってサービスが売りで味は普通かと思ってたが結構いけるな……」

「そうなんだよ。ここは味も天下一品でね」

「八幡!? お前何、ハマりそうになってンだよ!?」

「ご主人様~。一緒に写真撮影、いかがですか?」

「あ、じゃ、じゃあ、せっかくなんで……」

そういう寺坂も一人のメイドに写真撮影を申し込まれてにやけていた。むしろ寺坂のがハマりそうになってるだろ……

……なんか向こうの影から、ネコミミメイド服姿の黄色いタコ型生物が見えた気がするがまあいいか。

「てか竹林。お前は夏休みは家にこもってひたすら勉強かと思ってたが、こういうところに結構来るのか?」

「ああ、先生が言うには僕は勉強のコツを知らなかっただけらしい。僕はずっと勉強は量をこなせば成績が上がると思い込んでいたんだ。それで何軒もの塾に通って勉強のやりかたに混乱して結局E組行き。無様なもんだよ」

……なるほど。竹林のエンド落ちの原因はそれか……

「でも今は先生が最小限の量でできる勉強方法を教えてくれたから時間に余裕が出来てね。たまにメイド喫茶やアニメイベントに参加する余裕が出来たよ」

殺せんせー様々なわけか……ま、そのお陰で期末テストクラス総合1位になれたわけか。てか余計なことまで覚えてるような……

「その勉強方法がアニソンの替え歌でね。殺せんせーはものすごく下手だからそれは覚えづらかったけど、そのお陰で勉強のコツをつかめたんだ」

……殺せんせーって音痴なのか……たしかに前、E組校舎の中からジャイアンみたいな声が聞こえたことがあったな……

「面白いから比企谷君も見てみるといいよ『俺の妹が突然広島ファンになったのは彼氏の影響に違いない件について』あれはなかなかの名作だね」

……タイトルが長げぇな……まあでも面白いなら見てみるか?

帰り道。寺坂は会員カードまで発行しているほどハマっていた。

……俺と寺坂と竹林がそれぞれ別々方向にいくと、竹林が一人になったのを見計らうように竹林の近くにリムジンが止まった?

……道でも聞かれたのか? いや、あのリムジンは……

……俺は何となくいやな予感がしたのでその場を離れるのだった……




夏休み明けの竹林君回は結構好きな話です。
そこでも八幡は関わらせたいと思ってます。
次回から原作に戻る予定です。
ロヴロさん再び。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。