暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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オリジナル回です。


三十五時間目 本の時間

夏休み。8月に入ったばかり。俺は暗殺作戦の準備の為に図書館に来ていた。すると……

「あれ? 比企谷君」

海老名さんが居た。他にも不破と狭間も……なんだ? この組み合わせ……

「いやぁ、二人とは最近、本の話で盛り上がっちゃって……特にキララちゃんはBLもいけそうだし……」

「クックック。その呼ばれ方だけは嫌だけど、お勧めはなかなかいけるわ……」

おいこら! E組に腐女子増やすな! 狭間はただでさえ雰囲気あんだから!?

「まさか不破まで……」

「違う違う! 私は姫菜と少年漫画の話で盛り上がったの!?」

「お前ら二人が共通で好きな作品は『テニスの王○様』か『黒○のバスケ』だろ?」

「ウソ!? なんでわかるの!?」

海老名さんと少年漫画ならそれくらいしか思い付かん!

ちゃんとスポーツ漫画として読んでる不破が海老名さんによって徐々に腐敗していくのではないかと不安だ。

「あと、暗殺作戦についてね。最初の精神攻撃を三村君と岡島君で編集したビデオを見せる予定だけど脚本は私たちに任せられてるからね」

そっちが本命じゃないとダメだろ!

「潮田君にネタは用意してもらったけど、映像の流れが難しくてね~」

ま、たしかに殺せんせーは揺するネタに尽きないが……

「映像に海老名さんの得意分野を混ぜてみたらどうだ?」

「ん? 得意分野?」

「こないだ殺せんせー。岡島の罠のエロ本を黙々と読んでいたんだが、その中に――」

「なるほど。それいいかも……ぐ腐腐」

「……まあ、嘘を入れるのはありかもね?」

「比企谷君と海老名さん。意外と気が合うんだね」

「ま、一応な。去年同じクラスだし、海老名さんは奉仕部にも依頼に来たりとか頼ったりとかしたしな……」

正しくは由比ヶ浜づてで頼ったりしたんだよな……

「そーそー」

「奉仕部? あー、雪ノ下さんの所の? そうなんだ?」

「まあ比企谷君は私とはそれだけじゃないけどね?」

ちっ、海老名さん。余計なことを!?

「え!? 二人には何があるの!?」

「それは教えない。優月にもキララちゃんにも」

「つーか、人の黒歴史を引っ張り出さないでくれる? 海老名さん」

「黒歴史とは酷いわね~。比企谷君? やっぱり言っちゃおうかな~」

「アイスを奢るので勘弁してください」

「え、 いいの?じゃあ黙っててあげる。その代わり優月とキララちゃんの分もね」

クソッ、余計な出費が出た。

今思えばあれがきっかけで俺はE組に落ちたのかもしれん……だが、今さらだな……

こうして俺らは暗殺作戦をまとめるのだった。




海老名さんと八幡の隠された関係とは!?
それはまたの機会。
次回は竹林君と寺坂君と八幡でメイド喫茶の話をオリジナルでやりたいと思ってます。
でも期待はほどほどに……

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