とは言っても特に活躍しませんが……
テスト前のある日。磯貝たちは浅野と雪ノ下の二人以外の六英傑の四人と期末テストの五教科でA組とE組で一位を多く取った方が負けた方に一つ命令できる。という勝負をすることになったらしい。
国語は俺と神崎。
英語は中村と潮田。
社会は磯貝。
理科は奥田。
数学と総合には赤羽に期待がかかる。が、赤羽は真面目にやる気がない。
「こら! カルマ君。君なら総合1位狙えるでしょ!」
「言われなくてもとるよ。あんたの教え方がいいからね。でもトップ取れって最近そればっかでつまんないよ? それにA組の出した条件もなんか裏がありそうなんだよねぇ」
「安心しろよ、E組にこれ以上失なうもんなんかねえよ」
「何でも1つかー、学食の使用権とかほしいな~」
岡島と倉橋が言う。
「まあ、浅野の事だ。一つだけとか言っといて『この契約書に従う』の一つだけとか言って複数の命令をしてくる事になるだろうな……」
「うげ!? マジか!? って、あれ? 比企谷って、浅野と仲良かったっけ?」
俺の発言に前原が驚く。
「仲良くはねーよ。ただ、去年俺はあいつの支配に逆らい続けて目をつけられただけだ」
全てを支配下に置かねば気がすまないあの親子は俺は嫌いだな。周りも納得したようだ。
「だけど比企谷の言うことが本当なら俺たちも同じように――」
「いや、それは辞めとくべきだろ。向こうは理事長の息子だ。いざとなりゃ理事長に頼らんとも限らん」
あいつが親父を頼るとこなんて見たこと無いが万が一と言うこともある。理事長が自発的に動くこともあるし、これが原因でこの暗殺教室が潰れる可能性や殺せんせーに解雇通知出す可能性だってありうるからな……
「だから俺は……A組にこれの権利をよこせと言うのを提案する。どうだ?」
俺は学園のパンフレットを見せながら殺せんせーとクラスの連中に言う。
「ヌルフフフ……比企谷君。君はすごいことを考えますねぇ」
「いいよ! それ! メッチャいい!」
「なら、決まりね! 頑張るよ!」
オー! とクラス全員が言う。
さて、寺坂たちに与えた作戦も殺せんせーには感づかれていないみたいだし、俺も国語で今回こそ雪ノ下と浅野を倒す。ことができるようにやれるだけやってみる……
テスト当日。本校舎のE組のテスト教室に入るとだんごっぱなの見たことない女子がいた。
「えっと……誰?」
「律役だって……」
律役? ああ、人工知能の参加が認められなかったのか……それで替え玉かよ……
かくして俺らはA組対E組の対決と殺せんせーの触手をかけて期末テストに挑むのだった。
次回は期末テスト解答編です。
八幡はどうなるのか……