暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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書くことがなくなって来ました。由比ヶ浜や小町ちゃんも登場しているのでプロフィール出しましょうか?
原作ではロヴロさん、浅野くんもプロフィール出てますし……


二十一時間目 決闘の時間

殺せんせーと堀部が兄弟!? そんなバカな。人間とタコで違うだろ。堀部は放課後に決闘だと宣言して自分が開けた穴から教室を出ていった。

 

そして昼休み戻ってきて、兄弟と思わせるような部分がいくつか出てきた。

一つ目、殺せんせーと同じく甘いものが好きなところ。まあ、茅野もそれは同じだが……

二つ目、巨乳好きなとこ。全くおんなじグラビア雑誌読んでるし……

……すると岡島は言った。

「巨乳好きは皆兄弟だ‼」

どんな理論だよ……岡島も同じグラビア雑誌を持っていた。

「もし本当に兄弟だとして……でもなんで殺せんせーはわかってないの?」

だよな。殺せんせーは覚えがないと言うし……するとクラス1の漫画好きの不破が言う。

「きっとこうよ」

不破が回想を説明すると、もとは二人は同じ国の王子的存在で、二人だけでも生きろと逃がすが兄である殺せんせーとは離ればなれになり、殺せんせーだけ記憶喪失と言う感じのよくありそうな話だった。

「なんで弟だけ人間体なの?」

「それは……突然変異?」

「おい不破、設定が適当すぎんだろ!? 海老名さーん。出番ですよ~」

「ぐ腐腐腐、殺せんせーと転校生君。セメウケはどっちかな? 個人的には転校生君の強きゼメが……」

海老名さんはBL妄想に浸っていた。仕方ねえ……

俺は疑問を直接的に堀部に聞くことにした。

「おい堀部、殺せんせーと兄弟なのはいいとして『血を分けた』ってのはどういう意味だ?」

すると堀部は意外そうに答えた。

「そこに気がつくとは流石、二番目だな。それは放課後に、俺と兄さんの勝負になればわかる」

と答える。どう言うことだよ?

すると今度は前原に聞かれた。

「おい、どう言うことだ? 兄弟なのはいいとしてって、兄弟なら血を分けるのは当たり前だろ?」

「アホか前原、兄弟なら普通は『血の繋がった』だろうが。つか、あいつの目はとんだ節穴だな、俺がこのクラスで二番目に強いなんて……」

『いや、それはイトナ君以外も思ってるから』

なんか複数の人数から言われたがまあいい。

「でも比企谷君の言う通りだよ、繋がったじゃなくて分けたって言い方は気になるよ」

潮田が言う。しかし、答えは放課後を待つしかないわけか……

 

放課後。

堀部は机を並べてリングを作る。ここから出たら敗けのデスマッチ。

ある意味、ルールのある勝負は殺せんせーには有効手段だ。破れば教師としての尊厳が死ぬからな……

「それでは……暗殺…開始!(ザンッ!)」

シロさんの合図と共に殺せんせーの触手が一本切り飛ばされた。

だが、俺らの目線は他の場所へ釘付けとなった。

『触手!?』

堀部の髪が、触手として動いている。どう言うことだ!?

そしてそれを見た殺せんせーは、かつて寺坂たちと潮田の自爆暗殺の時以来のぶちギレた表情を見せた。

「どこでそれを手にいれたっ‼ その触手を‼」

「君に言う義理はないね、殺せんせー。だが、これで納得しただろう? 育ちも両親も違うがこの子と君は兄弟だ」

確かにそうだ。血を分けたって言い方はこういうことか……

シロさんは白装束の中から何やら光線を殺せんせーに浴びせた。すると殺せんせーが固まる。

「この圧力光線を至近距離で照射すると君の細胞はダイラタント挙動を起こし、一瞬全身が硬直する。全部知っているんだよ。君の弱点はね」

すると固まった殺せんせーを堀部が触手で攻撃する。

 

ドドドドォドド!!!

 

「殺ったか!?」

「いや、上だ」

寺坂に言われ天井を見ると殺せんせーがいる。殺せんせーはどうやら脱皮で回避したようだ。

つまり脱皮を使えないタイミングだったら殺られたかもしれない。

しかも脱皮直後や再生直後は殺せんせーはテンパる。殺せんせーがテンパるのが早いと言うのはクラス全員知っている。さらにはシロさんによる特殊光線のサポート……殺せんせーが不利すぎる。

……いや待て。なんで俺は殺せんせーに負けるなと思ってんだ? このまま堀部が勝てば地球は救われるじゃねえか? いや違う。これは……悔しさだ。

「……ここまで追い込まれたのは初めてです。あなたたちには聞きたいことが多いですが、まずは試合に勝たねば喋りそうにないですね」

殺せんせーは表情を変え、手の触手をポキポキ鳴らせ始めた。

……こんなときになんですが、その触手がポキポキ鳴るのはツッコんでいいのか?

すると殺せんせーは堀部の攻撃を避ける。すると……

 

ドロッ……

 

堀部の触手が溶けている? 堀部が攻撃した床に対先生ナイフが落ちている。いつの間に? しかし、同じ触手なら堀部にも通用すると言うことか……

そして殺せんせーは脱皮した皮を触手を失って動揺した堀部に被せて動きを封じ……外に放り投げた。

ルール上、堀部の負け。

「先生の勝ちですねぇ。ルールに照らせば君は死刑。もう二度と先生を殺れませんねぇ」

そして殺せんせーが「共に学べ」と堀部に優しく語りかけると……

「勝てない?……俺が?……弱い?……。う!? ぐああ!?」

な、なんだ!? 堀部の触手が黒くなっていく!?

堀部が勢いで殺せんせーに向かっていくと……

 

ピシュン! ドサッ!

 

シロさんが、堀部を白装束のなかに隠していた銃で打った。

「すみませんね、殺せんせー。どうもこの子はまだ登校できる精神状態じゃなかったようだ。転校初日で何ですが、しばらく休学させてもらいます」

そういうシロさんを殺せんせーが止めようとすると。シロさんの白装束に殺せんせーの触手が触れた瞬間、殺せんせーの触手が溶ける!?

「対先生繊維。君は私に触手一本触れられないよ。私が責任もってこの子の家庭教師を務めて、復学させるよ」

そう言って、シロさんと堀部は教室を出ていった。

 

堀部たちが出ていった数分後。壊れた壁を塞いでいると殺せんせーは恥ずかしがっていた。……なんで?

「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいのです。先生、どっちかと言うとギャグキャラなのに」

自覚あったのか!?

「それより、殺せんせー。説明してよ、あの二人との関係を」

クラスのやつらが聞く。そうなるわな、俺も聞きたい。

殺せんせーはいい放つ。

 

「先生実は、人工的に作られた生物なんです!!」

 

…………………で?

他の連中も似たような反応だった。

「にゅにゃ!? 反応うすい!?」

いや、自然界にマッハ20のタコとか居ませんから。それくらいみんな予想してた答えですから。宇宙人じゃないなら、そのくらいしかありませんから。

そして潮田がみんなを代表して聞く。

「知りたいのはその先だよ殺せんせー。どうしてさっき怒ったの? イトナ君の触手を見て。殺せんせーはどういう理由で生まれてきて、何を思ってE組に来たの?」

すると……殺せんせーは、言う。

「残念ですが、今それを話したところで無意味です。先生が地球を爆破すれば、皆さんが何を知ろうが全て塵になりますからねぇ」

「……!!」

「逆にもし君たちが地球を救えば、君たちは後でいくらでも真実を知る機会を得る。もうわかるでしょう、知りたいなら行動はひとつ。殺してみなさい」

殺せんせーは言う。だが、これでハッキリした。

俺は教室を出ていく。

「お、おい! 比企谷。どこいくんだ!?」

「烏間先生の所」

前原に聞かれ、俺は答える。

「今回のことで俺はわかったよ。もらえる賞金が1円でもいいから、殺せんせーは俺の――いや、俺たちの手で殺してやりたいってな!」

すると、クラスの連中が次々と俺についてくる。

「比企谷の言う通りだよ。賞金のためにやって来たものだか、結局は何処か他人事だったんだ」

磯貝が言う。

「ああ、今回イトナ見てて思った」

『誰でもない。俺らの手で殺りたいってな』

俺らは殺し屋。ターゲットは担任教師。俺らの絆は殺意と暗殺。

それがこのE組の繋がり方だ。




次は球技大会編です。
八幡の一人野球の技術が役立つのか?

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