暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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ロヴロ回です。
気づけばお気に入り登録数が二百を超えていました。
責任者重大です。


十八時間目 対決の時間

英語の授業中、担当はビッチ先生。

「わかったでしょ? この二人のトークの中に難しい単語は一つもないわ。日常会話なんてどこの国でもそんなもんよ。周りに一人はいるでしょ? 『マジすげぇ』とか『マジやべぇ』だけで会話を成立させるやつ」

あー、いるなー、去年のクラスメイトにもいたわー。由比ヶ浜もそうだが何より戸部。あいつは『マジやばいわー』とか『うぇーい』とかだけで会話が成立してたからな……なんで伝わるのか?

「その『マジで』にあたるのがご存知『really(リアリー)』。木村、言ってみなさい」

「り、リアリー」

「はいダメー、LとRがごちゃごちゃよ! LとRは発音の区別つくようになっときなさい。外人としては通じはするけど違和感あるわ。次、ごちゃごちゃになったやつには公開ディープキスの刑よ!」

またそれかい! てか間違えなくても『ごほうびのディープキスよ』とか言ってしてくるじゃねーか!

ちなみに俺は全力で逃げて回避している。一番ディープキスの被害に遭っているのは前原だろうか……

そんな感じにビッチ先生の授業は教師として変わっているのか変わっていないのかよくわからずに授業を行うのだった。

 

「つーか、ビッチ先生もなんだかんだでE組に馴染んできたな……」

「だな、公開ディープキスさえなけりゃあな」

俺が言うと、前原が言い返す。オープンカフェの一件以来、前原は何故か俺によく話しかけてくる。なんでだよ……

「でもビッチ先生、このままで、いいのかな~? 殺せんせー暗殺に来たのにさ~」

そう、問題はそこだ。ビッチ先生はなんだかんだで殺し屋。律の例から殺せんせーが攻撃できない俺らを使って暗殺を企まないとも限らない。

 

翌日。何やら烏間先生を狙う影が3つ。

一つは殺せんせー。一つはビッチ先生。一つは知らない恐いおっさん。

聞くところによると、恐いおっさんはロヴロ・ブロフスキというビッチ先生の師匠に当たる暗殺者で、引退した今は暗殺者の人材派遣みたいなことをしているらしい。

そして、ビッチ先生がのんきに先生をやっていることから、撤収しろといいに来たが、ビッチ先生は残留従っているため、ロヴロさん対ビッチ先生の烏間先生模擬暗殺対決が行われているらしい。

「迷惑な話だが君らの授業に影響は与えない。普段通り過ごしてくれ」

烏間先生はそうは言うが、そうはいかんだろ? だって……

「カラスマ先生~、おつかれさまでしたぁ~、ノド渇いたでしょ? ハイ、冷たい飲み物!!」

こんなにビッチ先生があざとくなってんだから。

てか、その飲み物絶対になんかもってんだろ!? 奥田かよ!?

「えっと、ビッチ先生? 自慢のハニートラップがズタボロですよ?」

磯貝が言うとビッチ先生は言う。

「仕方ないでしょ! 顔見知りの色仕掛けとかどうやったって不自然になるわよ! キャバ嬢だって客が偶然父親だったらぎこちなくなるでしょ!? それと一緒よ!」

『知らねーよ』

とクラスのやつは思った。

しかし、なるほど。ビッチ先生のハニートラップは初対面、もしくはそこまで過ごした時間が長くないことが前提で使えるスキルってことか?

まあ、烏間先生が引っ掛かりづらいと言うのもあるが。

俺は次の授業のために戻ろうとすると、烏間先生と殺せんせーの会話が聞こえた。

「ちなみに俺が二人ともかわせばどうなる? 俺にも見返りがなければ真面目にやらんぞ?」

たしかに二人とも烏間先生をとらえられなければどうなるのだろうか? 二人の対決は引き分けになってしまうが、烏間先生に何もないのでは烏間先生は特がない。殺せんせーからの提案は……

「……ふーむ、ではそのときは私はあなたの前で一秒間何があっても動かないことを約束しましょう。ただし、二人には内密にお願いしますよ」

なんだと!?




暗殺俺ガイル、八幡プロフィール

名前 比企谷八幡
誕生日 8月8日
得意科目 国語
苦手科目 数学
趣味、特技 人間観察
将来の目標 専業主夫
好物 MAXコーヒー ラーメン
百億の使い道 年金が貰える年になるまでの生活費
座右の銘 押して駄目なら諦めろ。働いたら負け
クラスメイトの評価 目が腐ってる。以外と頭がいい。暗い。ボッチ。カルマに続いて厄介。

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