暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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迷った結果、前原回にしました。
八幡はどうする?


十七時間目 仕返しの時間

梅雨時期。E組。ボロ校舎は雨漏りやじめじめに襲われる。

そして、殺せんせーの顔がなんか、大きくなっていた。

『殺せんせー、33パーセントほど巨大化した頭部について説明を』

「湿気の水分を吸ってふやけました」

フかよ!? しかも、頭からキノコが生えてるし!? そのうちカビたりしてしまわないかと暗殺の期待をよせてみた。

 

放課後。帰り道で茅野、杉野、潮田、岡野を見つけた。

「なー、上に乗ってるイチゴくれよ」

「ダメ!! おいしいものは一番最後に食べる派なの!!」

そんなどうでもいい茅野と杉野の会話を聞くと、何やら相合い傘をしている前原を見つけた。

ちっ、リア充爆発しろ。などと思っているともう一人男子生徒が現れ前原といた女子はそっちへ行ってしまった。

ま、E組ならどんなに顔が良くてもそうなるわな……前原は語る。

「ヒトって皆、ああなのかな。相手が弱いと見たら…俺もああいうことしちゃうのかな」

たしかに、他のやつらも覚えがあることだろ。しかし……

「それはそうだろうな」

「え? 比企谷……いつの間に……」

さっきからいたのだが? まあいい。

「ヒトってのはどんなやつでも自分より弱い存在が大好きだ。だからこのE組って場所もそのように出来てる」

前原は言葉につまった。

「だが、俺らは違う」

「え?」

「今年の俺らには、頼もしいターゲットがいるから仕返しするならもってこいだ。だろ? 殺せんせー」

すると皆は後ろを向き、その光景を見ていた、殺せんせーは風船のように膨らんでいた。

「その通り! 比企谷君の言う通り仕返しです。理不尽な屈辱を受けたのです。気づかずに証拠も残さずターゲットを仕留める暗殺者の力が」

「だな。目には目を、歯には歯を、屈辱には屈辱をといこうじゃねえか」

こうして、前原の仕返し作戦が始まったのだった。

 

翌日の放課後。オープンカフェで前原の元カノさんこと土屋とA組の瀬尾がコーヒーを飲んでいた。その店に潮田と茅野が菅谷の作ったら変装マスクで老人になり済まし、接触した。

俺の役目はそのカフェの中から気づかれないように店員のフリをして、変装した潮田たちに注文品という名のフェイクの皿を運ぶことだ。

「お、お待たせいたしました」

「おお、ありがとうございます」

そして茅野の変装おばあさんが言い出す。

「ところでおじいさん。近くにトイレなかったかしら? 100メートル先のコンビニにはあったけど……」

「おいおい、ここで借りゃいいじゃろが、席は外でも店内なんじゃから」

「こちらになります。お客様」

すると聞いていた、ターゲットの二人は「ガハハ」と馬鹿にするかのように笑いだす。そして潮田変装おじいさんが皿を落とす。

 

ガシャン!

 

この皿はフェイクなので、お店には迷惑がかからない。そしてそれに目をとられた隙に迎いのマンションからクラスの男女射撃ツートップの千葉と速水が奥田が作ったBB彈型下剤をコーヒーに狙撃。俺はすみやかに、皿を片付ける。するとターゲットは予想通り、腹をくだしトイレに向かうが茅野が入っている。

「ちょっと店員さん‼ 他にトイレないの!?」

「申し訳ありません。うちはそこだけでして、あとは近所に」

そこでターゲット二人は茅野婆さんの発言『100メートル先のコンビニにはあったけど』を思い出してか、会計をして向かった。このプライドの高い奴等には近所の民家でトイレを借りると言う発送はない。しかも便意のせいで近くの他の店や公園も視界にはいっていない。

そんな感じに仕返しは完了するのだった。

因みに前原はと言うと、他校の女子とお茶しにいった。

俺らは学外で暗殺の技術を使ったことで殺せんせーもろとも烏間先生にたっぷりと怒られたのだった。

……協力しなきゃよかった……




あんまり八幡っぽくなかった。
葉山に被る生徒って磯貝かと思ってたけどなんとなく前原も被るかも……いや、葉山はたらしではないか……
次はロヴロ回の予定です。

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