暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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修学旅行編スタート。ここのとある事情とは班の人数です。


十三時間目 旅行の時間

「比企谷。班は決まったか?」

磯貝にいきなり話しかけられた。はて? 班?

「来週の修学旅行の班だよ」

ああ、そんなものあったな……

「俺はどこに入っても同じだから、人数の足りてない班に適当に居れといてくれ」

そう、俺が言うと……

「ひっきがやくーん。俺と同じ班になろ~」

赤羽が肩を掴んできた。ゲッ!?

「あっ、ならこれで七人だね。よろしく比企谷君」

「お、おう」

潮田も同じ班か。他には潮田のそばにいつもいる茅野と野球ボールで暗殺に失敗した杉野と、毒で暗殺に失敗した奥田とクラスの人気者女子の神崎だった。これで第四班となった。

そして殺せんせーはなにやら辞書のように分厚い本を全員に渡す。

「修学旅行のしおりです」

辞書だろこれ。しかも内容が細かい……『班員が拉致されたときの対処方法』なんて項目まであるぞ……そんなこと起こらねえよ。

クラス全員思った。つーか、殺せんせーなら京都まで一分で行けんだろ?

「先生はね、君たちと旅行へ行けるのが楽しみで仕方ないのです」

なるほどな……しかも旅先の京都では殺せんせー暗殺のために国が雇った暗殺者のサポートをするように烏間先生に言われている。これは大変な旅行になりそうだ。

 

修学旅行前日、自宅。俺は旅行の準備をしていると小町が部屋に入ってくる。

「お兄ちゃん! これ、お土産のリスト!」

書いてあったものは――

 

第三位! 生八つ橋(元祖でも本家でも本舗でも総本店でもなんでもいいです)

第二位! よーじ屋のあぶらとり紙(ママンの分もよろしくです)

第一位! お兄ちゃんの素敵な思い出話(これ小町的にポイント高い!)

 

第一位はまず無理だな。というか、カッコのなかがムカつく。いや、可愛くはあるが……すると小町は荷物を見て言う。

「およ? お兄ちゃん、なんで修学旅行に辞書なんて持っていくの?」

殺せんせーの過剰しおりを小町は見て言う。

「辞書じゃねえよ。E組の担任は心配性で過剰なしおりを作ったからそんな辞書みたいな分厚さになったらしい」

「どんだけ心配性なの!? あのイケメン先生!?」

イケメン? ああ、小町はE組担任は烏間先生だと思ってるからそういうのか……

「ああ見えて、実はかなりの教育好きでな。見てみろ『京都で買ったお土産が地元のデパートで売っていた場合の立ち直りかた』とかまで書いてあるぞ」

「なんて先まで、考えてるの!?」

「まあ、再来年お前がいくときに持っていくのもありかもな。汚れないようにしておくわ」

「いや、いらないよ!?」

こうして俺の修学旅行ははじまるのだった。




最後は俺ガイルの修学旅行編を少しいれてみました。
次は修学旅行中半です。

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