正直、八幡いてもほとんど変わりませんが、八幡に言わせたいセリフがあるのでビッチ先生回は投稿します。
というか気がつけばお気に入り登録が80を超えていてびっくりです。
流石アニメ化作品と二期放送作品……責任重大でした。
椚ヶ丘中学3ーEに新しい教師が赴任してきた。
「イリーナ・イェラビッチです。どうぞよろしく」
「淫乱いやんビッチ?」
思わず口に出して言ってしまった。だってそう聞こえたし……クラスで『ぶっ!』と笑いをこらえる声が聞こえた。そのイリーナ先生? は少し眉間にシワを寄せていたが、気にせずに殺せんせーの触手に胸を当てていた。
……あれはいわゆる色仕掛け……ハニートラップと言うやつだろう。しかも殺せんせーは普通にデレデレしている。
「えー、彼女はこれからの英語の半分を担当する。本格的な英会話を取り入れたいと言う学校側の方針だそうだ」
烏間先生は言う。しかし、俺らもそこまで馬鹿じゃない。わかっている。この時期に新しい教師が赴任してくる理由くらい。あの先生の正体くらい。
あの先生の正体、それはプロの暗殺者だ!
英語は五時間目間でなく、普通に授業を行い、昼休みイリーナ先生が殺せんせーに何かを言っていた。すると殺せんせーは何かを買いにマッハで飛んでいった。
「えっとイリーナ先生? 次は英語の授業なので……」
磯貝がイリーナ先生に言うと、イリーナ先生は人が変わったように言う。
「はっ、授業? 自習でもしてなさいよ。それにきやすくファーストネームで呼ばないでくれる? きちんと『イェラビッチお姉さま』と呼びなさい」
なるほど、これがこの女の本性かてか、言い辛れぇ……すると赤羽が言う。
「んで、ビッチ姉さん。あのタコどうやって殺すの?」
「略すな‼」
このとき、クラスでこの呼び方が定着した。
「私はプロよ。すぐにあのタコを殺してあげる。潮田渚ってのはあんたかしら?」
そう言って、ビッチ姉さんは潮田をさして近づいて――唇を奪った……
「!?!?!ん!?!?」
潮田は気絶しそうなほど接吻をされ、なにやらビッチ姉さんが雇った人たちと一緒に連れていかれた。
まわりのやつらから聞くところによると潮田は殺せんせーの弱点をメモしているらしい。といっても『カッコつけるとボロが出る』とか『気が小さい』とか役に立つかどうか微妙なものばかりらしいが……それでもプロにとっては貴重な情報なのだろう……
殺せんせーが帰ってきて六時間目。体育の授業。烏間先生の授業なので暗殺訓練なので、殺せんせーはビッチ姉さんになにやら倉庫に入っていった。
そして殺せんせーとビッチ姉さんが入って数分後……
『いやあああああああああああああ!?』
倉庫からそんな声が聞こえて殺せんせーが出てきた。
「ふー、大人の手入れは大変でした」
なにをしたの? 出てきたビッチ姉さんは体操着にブルマーというレトロで健康的な格好にされて出てきた。聞くところによると、ビッチ姉さんは体のあちこちをマッサージさせられたあと、その格好にされてしまったらしい。つまりは失敗したのである。
「こんな屈辱はじめてよ。絶対に殺してやる……」
ビッチ姉さんはあきらめて居なかった。
翌日の英語の授業。ビッチ姉さんの担当なのだが、黒板にかかれている文字は『自習』。
「くそ、なんでWi-Fi繋がんないのよ!?」
ビッチ姉さんは教卓で次の手を模索しているが俺らにはいい迷惑だ。授業しないなら殺せんせーと変われ。
「あの~、俺たち、来年受験なんで、授業しないなら殺せんせーに交代してもらえませんか?」
磯貝がみんなを代表して言う。するとビッチ姉さんは俺らをバカにした表情で言う。
「は、受験? 地球存亡がかかってんのに呑気なもんね。聞いたけどあんたらこの進学校の落ちこぼれ組らしいじゃない。そうだ、私のあのタコ暗殺に協力しなさい。したら賞金から一億円ずつあんたらにあげるわ。どう? 受験よりいい条件でしょ?」
するとクラスは暴動が起こったのだった。
次の日の授業。ビッチ姉さんはなんと真面目に授業を行い始めた。昨日、烏間先生になにか吹き込まれたらしい。
なにを行ったの? 烏間先生は……
「受験で必要な英語はあのタコから教わりなさい。私が教えられるのはあくまで実践的な会話術だけ。高校受験には必要ないかも知れないけど、その先の人生、覚えておいて損はないわ。それでもあんたらが私を教師と認められないのなら、私は大人しくここを出ていくわ……ど、どうかしら?」
するとクラスでは笑いがこぼれ以後ビッチ姉さんはビッチ先生と呼ばれるようになった。
……そんなに変わってなくね?
八幡に言わせたいセリフは『ビッチ』だけです。
由比ヶ浜に言うのだからビッチ先生ならどうでしょうね? 本物のビッチを知って、もう言えないでしょう。
次回は集会の時間です。まさかの由比ヶ浜登場!?(予定)