暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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カルマ回決着です。
八幡がいてもさほど原作と変わりません。
しかし、これからの八幡に関わるので期待をほどほどにして読んでください。


七時間目 手入れの時間

殺せんせーの宣言通り、赤羽は殺せんせーに手を出そうとするたびに手入れされた。

授業中に銃を出そうとして先に読まれて触手で止められ爪のヤスリがけをされたり。

家庭科の授業中でスープをわざとひっくり返してその隙を突こうとしたら、マッハでエプロンを着せられてスープを空中でスポイトですくい、砂糖を加えてマイルドにされたり。

授業中にナイフを出した瞬間、触手で動きを止められ、髪型をセットされたりと……きっちりと手入れされていた。

よく考えると殺せんせーは人の手入れをするのが好きっぽい。烏間先生ともナイフを避けながら眉毛の手入れをされていたし、軍の戦闘機の攻撃も空中でワックスをかけながら避けていたし。

そのせいか、昼休みの今はイライラしているようだ。

俺はベストプレイスでMAXコーヒーを飲みながら、ボケッとしていると潮田と赤羽の声が聞こえた。

「やっぱり一人じゃ無理だよ。大人数で奇襲をかけても無理だし」

「いやだ。俺一人で殺したいんだ」

なんて我儘なやつだろうか? まあ、一人で殺したいと言うのは俺も同感だ。あわよくば百億は一人じめしたい。

「前の先生は勝手に死んじゃったからね。俺の手で殺してやりたいもん」

……勝手に死んだ? 自殺にでも追い込んだのか? いや、流石に教師が自殺したなんて最近じゃ聞いたことないが……俺は流石に気になってきいてしまった。

「それってどう言うことだ? 赤羽」

「……比企谷君」

「ん? 誰? 渚くん」

「クラスの比企谷君だよ」

「んで、赤羽。前の先生は勝手に死んだってのはどう言うことだ?」

すると赤羽は人を小馬鹿にしたような表情でいい放つ。

「去年、俺が問題おこしてもいつもかばってくれた先生がいたんだけどさ~、そいつ俺が上級生の成績優秀者を怪我させたとたんに、俺のことかばわなくなったんだよね~、そいつ俺が成績がいいからかばってただけで、俺自身を認めてくれてたわけじゃなくて、自分の評価が落とさないようにするためだけに俺をかばってたわけよ。俺の信用や信頼が一気になくなった。つまりは死んじゃったわけよ……」

なるほど、物理的な死ではなく、精神的な死か。俺も本校舎にいた頃は平塚先生は構ってはくれたがエンド落ちしたからもう構ってはもらえないだろう(別に構ってほしいわけじゃないんだからね!)。

「でも、一人であの怪物先生殺すにはマジで心中覚悟じゃねえと無理だぞ?」

あんな触手と心中なんて俺は絶対に嫌だけど……

「へえ、心中ねえ。そうだ、いい方法思い付いた」

そういって赤羽は行った。

「渚くん、比企谷くん。殺せんせー呼んできてよ」

……赤羽。お前まさか! 俺と潮田は殺せんせーを呼びに行った。

 

「ヌフフフフ、懲りませんねカルマ君」

「へへへっ、先生はちゃんとした先生だよね?」

「もちろん」

「じゃあ、俺を助けてみなよ!」

そう言って赤羽は崖を飛び降りた!?

「「カルマ君!?」」

殺せんせーと潮田が同時に叫び、殺せんせーは助けようと飛ぶ。しかし、赤羽は銃を構える。

……いい考えだ。このまま赤羽を助けたら赤羽に打たれて殺せんせーは死に、助けなかったら先生としての尊厳が死ぬ。しかし、赤羽はどちらにしても死んじまう!

殺せんせーのとった行動は……

「ヌフフフフ、いい考えですね、カルマ君」

殺せんせーの触手が蜘蛛の糸みたいに粘りを出して赤羽を下からキャッチした。やっぱり粘りもありっすか?

「ヌフフフフ、カルマ君。君の考えは素晴らしい。でもね先生に生徒を見捨てると言う選択はありません。なので安心して飛んでください」

この殺せんせーの台詞を聞いた赤羽は言う。

「負けたよ殺せんせー。あんたは完璧な教師だ。でも殺すよいつか必ず」

「ヌフフ、健康的でさわやかな殺意ですね」

どんな殺意だよ!? と、ツッコミたくなるが。まあ、これからは赤羽のやり方は変わりそうだな。

こうして、赤羽は殺せんせーに手入れされてしまったのだった。

 

手入れの時間




次はオリジナルの回で行きます。
ついにあのキャラが!?

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