暗殺教室でも俺の青春はまちがっている。   作:sewashi

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クラス戦争、チームわけ編。

この回を見たとき、作者は岡野さんが殺す派に行ったのが意外に感じていました。


百四時間目 戦争の時間

今後のクラスの方針を決めるクラス戦争。まずはチームわけだ。真っ先に千葉と速水が動く。

「必殺を目指して必死に頑張ったから……俺らは成長できたと思う。誰が、何が、俺らを育ててくれたのか……そこから目をそらしたくない」

「だから……暗殺を続けたい」

千葉と速水は赤のBB弾を取り《殺す派》になった。

続けて茅野が動く。

「私はさ、殺せんせーを殺そうとしたとき後悔したよ。『この先生にはもっと長く生きてほしい』って、多分お姉ちゃんの血筋だから……同じことを考えたんだと思う。だから私は……殺せんせーを守りたい」

茅野はそう言って青のBB弾を取り《殺さない派》に入った。

茅野が青チームで潮田はほっとしていた。さらに……

「科学の力は無限です! 壊すことができるのなら逆に助けることだって!」

「当てが本当にゼロってわけじゃない。皆が一丸になればそれも試せる」

奥田と竹林が《殺さない派》に……俺も思ってはいたが、確かに当ては僅かだが存在する。だが殺すよりも大変な事になるだろう。

「俺らものづくり組は暗殺自体が卒業製作だと、解釈してる」

「時間切れで死ぬくらいなら、最高の作品を殺せんせーに見せたいんだ」

三村、菅谷、岡島が《殺す派》に入る。しかし、同じ?製作組の海老名さんは……

「……いいえ、殺せんせーは物語で例えるなら第一章【殺せんせー死神編】は恐らく話題作的なもの。

第二章【柳沢モルモット編】は残念ながらの駄作。そして私達の完結編で全てが決まる。だったらそのエンディングが殺せんせーの死なんてシリアスな終わり方なんてダメよ。だから生かす道を探したい」

海老名さんは《殺さない派》だ。

「そうね姫菜。私もそう思うわ」

不破も《殺さない派》だ。

「正義(ジャスティス)の名に恥じない暗殺者を目指せって言ったのは先生だぜ? 俺はそのアドバイスに従うよ」

「これから先もずっと……相談に乗って欲しいと思うから、私は助けたい」

木村が《殺す派》。神崎が《殺さない派》に入る。

「地球の命と恩師の命、同じ天秤に乗せるだけでくたびれるわ。面倒は止めて殺しましょ」

狭間はもちろん《殺す派》。

「私は自分の気持ちに素直でいたい……それだけじゃダメかな?」

「ダメなことないだろ。俺もこいつも根は単純でさ、助けたいと思うから助けたい。なっ!」

「ああ、皆の意見も全部尊重したいんだけどな」

「俺も単純だ。殺すためにこのクラスに来た。殺しに来たからお前らと会えた。殺せんせーを殺す毎日は楽しい。理由は……それだけでいい」

矢田、前原、磯貝が《殺さない派》。堀部が《殺す派》。と次々とチームわけが決まっていく。

そんな中、唯一、律だけは……

『殺せんせーを殺す事は私に与えられた至上命題ですが、思考と行動を繰り返すうち、標的の死は我々にとって最大の損失だと認識するにも至りました』

律の言葉を聞いて、俺は確かにとは思った。

確かに殺せんせーの死は人類?の最大の損失かもしれないが……

「どちらが正解か判断するには私のスペックでは早すぎます。協調の観点からも中立します」

律だけは《中立》の立場にいることを許された。まあ確かにどちらかのチームにいられたら大変だしな。

そして《殺さない派》に入ると思われていた岡野は……

「………さっきまで殺さない派だったんだけど、皆の意見聞いてわかんなくなってきた。殺せんせー。殺す事は、先生の事嫌いって事じゃないんだよね?」

この岡野の言葉に殺せんせーは……

「もちろんです岡野さん。暗殺されているときこそが君たちを一番身近に感じます」

決して誰も安易な気持ちで言っていないのがわかるから、殺せんせーは全員の意見を楽しそうに聞いている。

結局、岡野は意外にも《殺す派》に入った。

潮田は《殺さない派》。赤羽は《殺す派》。すっかり喧嘩してしまったな……俺も選ばないと……

「……平塚先生に宣言しちまったからな……」

俺は赤のBB弾を取った。

そして、全員がわかれた。

 

 

赤チーム《殺す派》

赤羽 業(カルマ)

岡島 大河

岡野 ひなた

木村 正義(ジャスティス)

菅谷 創介

千葉 龍之介

寺坂 竜馬

中村 莉桜

狭間 綺羅々

速水 凛香

比企谷 八幡

三村 航輝

村松 拓哉

吉田 大成

堀部 糸成

 

 

青チーム《殺さない派》

磯貝 悠馬

海老名 姫菜

奥田 愛美

片岡 メグ

茅野 カエデ

神崎 有希子

倉橋 陽菜乃

潮田 渚

杉野 友人

竹林 孝太郎

原 寿美鈴

不破 優月

前原 陽斗

矢田 桃花

 

 

となった。

「思っていたより、有利になったな。赤羽」

「だね、人数こそ負けてるけど、狙撃、機動、防御、戦闘、暗殺、各ジャンルのスペシャリストが揃ってる。でも磯貝、片岡みたいなリーダーシップ。そして竹林や奥田さんの個性武器には注意だね」

赤羽は、あえて青チーム最大の戦力である『潮田の暗殺能力』を注意点としてあげず、最初の配置を決める。

超体育着の新機能としてついたフードの通信機で千葉と速水に片岡と竹林をスタートと同時に狙うように指示。

「竹林? 磯貝じゃなくてか?」

「正直、竹林はいつでも取れるけど多分生かしてたら爆薬でなんかされそうだしね。ああ、そうだ。比企谷君に1つだけ指示を出しとくね」

俺は、赤羽から指示を受けて、クラス戦争が始まるのだった。




八幡がカルマから受けた指示とは?

次回。脱落の時間?

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