蒼穹のファフナー Benediction   作:F20C

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あぁぁぁ…仕事が忙しいンゴ・・・
これ書く時間もそうですが、ゲームとかも積んだまま・・・
アニメとか見てたら時間が吹っ飛びますね。

今回はシュウ視点のみになります。
広登との和解回になりますね。





そして君だけの英雄に -Ⅱ-

もしも世界に魔王が、人間で言うところの悪を働く魔王が居たとするのであれば、それを打倒するべく、後の英雄となるであろう勇者が立ち上がって魔王を打倒しようとしてくれるかもしれない。

絶望的な状況には、そういった希望の光のようなものが付き物だ。

 

島のコアは成長期に伴い、今なお自身への力の集中を続け、島全体のシステムも不安定な状態。

島民の中には島の加護によって命を繋いでいた人も多数いて、俺も含めてこのままでは死を待つ他道はない。

 

そして、北極ミールの欠片から成り立っているフェストゥムの群れによる竜宮島への攻撃。

フェストゥムを迎え撃つためのファフナーも傷付き、パイロットのコンディションもベストとは言い難く、島の防衛戦力は当初と比較すると大幅に減退してしまっている現実。

二年前に島を窮地に追いやった、マークニヒトの再出現に加え、それを押さえ込める唯一の可能性を持った機体、マークザインとパイロット真壁一騎の不在。

 

竜宮島の状況が、絶望的なそれであると言うためには、これ以上何が必要であろうか。

 

しかしながら、やはりと言うか、何と言うか。

希望の光というのはRPGのラストダンジョン、ボスの部屋までの道中に回復アイテムや最強の武器、回復効果付きのセーブポイントがあるように、誰かがそれを見越していたかのように据え置かれている。

 

『これがあれば、勝てるだろう?』

 

とでも言いたげに、意地の悪い何者かがドヤ顔を晒しているのかもしれない。

全くもって腹立たしいことこの上ないが、切羽詰まった状況にあっては、その意地の悪い『何者か』の施しに甘んじるしか無いのだ。

 

この世界には魔王も居ないが、同時に単独で世界をひっくり返して救済してくれるような勇者も英雄も居ない。

自身の身に降りかかっている絶望を覆し得るのは、どこまで行ってもその世界に生きる自分達だけ。

 

明日を生きたいと望むのなら、まだここに居たいと望むのであれば、為すべき事を、為すべきと思った事を全うし、自分の手でその願望を実現、もぎ取るほか無い。

その為なら、据え置かれたような希望でも何でも、運が良かったとでも思って縋ってしまえばいい。

 

この世界、どうしようもなく融通の効かない、残酷で冷徹で鬼畜仕様なこの世界、『生き残れば勝ち』なのだから。

 

 

そして、その為の希望の光。

竜宮島が明日も、その次の日もここにあるために必要な切符。

島に生まれた新しい可能性に賭けた作戦の開始が、刻一刻と迫っていた。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

作戦を大雑把に説明するとすれば、島を守りながらフェストゥムのミールとこちら側の希望、日野美羽を対話させること、ということになるのだろう。

 

島の戦力を防衛部隊と遊撃部隊に分割する。

防衛部隊は襲来が予想されるフェストゥムの迎撃を担当し、遊撃部隊については敵の襲来と同時に島の一部区画を切り離し、海中から敵の母艦とでも言うのだろう、空母ボレアリオス級に接近し奇襲をかける。

空母周辺の敵一掃後、島の切り離し区画を浮上させ、日野美羽と敵のミールの対話を試みるというものだ。

 

2年前の戦闘で亡くなったファフナーパイロットである日野道夫さんと、弓子先生との間に生まれたのが美羽ちゃん、彼女は言葉にすれば安っぽいかもしれないが、竜宮島の希望となる新人類でもあった。

竜宮島のミールが生と死を理解し、数十年ぶりの自然受胎でこの世に生まれ落ちた日野美羽という存在は、人間では感じることも理解することも出来ないフェストゥムの群体言語を自然と理解することができたのだ。

 

美羽ちゃん自身はフェストゥムとの交信を「おはなし」と定義付けているが、その情報交換によって前回の戦闘で敵を退けることが出来たという実績もある。

そう、既に俺達は絶体絶命の状況から、一度救われているのだ。

 

その彼女と敵のミールとの会話を実現させ、竜宮島ミールと乙姫が経験・蓄積してきた情報を伝え、和平の道を見出すのが作戦の最大目標。

俺達の仕事は、美羽ちゃんを敵ミールの近くに送り届け、帰ってくる場所である島を守ること。

 

遊撃部隊に戦力を割くため、島の防衛は先の戦闘よりも苛烈になるのは誰の目にも明らか。

言ってしまえば、遊撃部隊による敵ミールとの交信がうまく行かなければ、島は時間経過と共に壊滅への道を進むことになる。

マークフィアーのコアとなって帰って来てくれた甲洋先輩もいるが、それでも戦力的には厳しいという言葉を超えている。

 

だから、生き残るためにも、俺の取る選択肢は一つだけだった。

 

 

「本当に、いいのね?」

 

「お願いします。生き残るためにも、今は戦えるようになりたいんです」

 

 

アルヴィス内に置かれている医務室、俺が姉ちゃんと一緒に命の危険とファフナーの搭乗の危険性を教えてもらった場所。

今は、姉ちゃんは居ない、もう居ないのだ。

その部屋で、俺は椅子に座った遠見先生と一対一で対峙していた。

 

苦々しい表情を浮かべる遠見先生の手には、ピストル形式の注射器が握られている。

同化促進剤を入れた注射器だった。

 

次の…今回の戦いの終着点となる作戦に参加するために、どうしても必要な物だった。

 

 

「同化促進剤で肉体を活性化させたとしても、今の修哉くんの体では長時間の戦闘は無理よ。それに……効力が切れた後、同化現象が急速に進行する可能性もあります」

 

「分かっています」

 

「……絵理さんがいなくなって…自棄になってということではないのね?」

 

「……友達にかなりどギツく叱られたもので……それに、約束もしました。『もういなくなろうとしない』って」

 

 

投与する薬の説明を行う遠見先生の表情には、戸惑いと、罪悪感、自分への失望のような色が見えた気がする。

多分、俺がそうだったように、先生も……いやこの島の大人たちは自分の無力感と向き合い続けてきたのかもしれない。

 

でも、それに向き合うのをやめて死ぬことでそれから開放されようと逃げた俺とは違って、自分達にできることを必死に、精一杯為し俺たち子供を守ろうと支えようとしてくれた。

姉ちゃんも、そうであったように、俺にそうしてくれていたように。

 

あぁ、そうか……やっぱり広登が言っていたことは正しかった。

大人でも子供でも、独りでなんて生きていけない、自分に出来ることをして、誰かの助けになって、そして誰かに助けてもらって生きていける。

 

単純な話だったのだ、誰にでもある話だったのだ。

ただ、それを認めて、一言伝えれば、お願いすればよかった話だったのだ。

 

 

「あと……同化現象も、病気も……遠見先生が助けてくれるって、治してくれるって、信じてますから」

 

「修哉くん……」

 

 

遠見先生が、少し驚いたような顔になるが、それも当たり前か。

今まで俺がここまでハッキリと生きることを口にしたことなどなかったし、それは先生に対してだって同じだった。

医者として、端から生きる意志を捨てていたような俺に、いつも親切に、親身になって接してくれていた。

今だからこそ思う、俺はなんて不義理なことをしていたのかと。

 

今更かも知れないが、先生には俺が生きることを望んでいることと、諦めていないことを伝えておきたかった。

 

 

「初めてかしらね……修哉くんにこんな風にお願いされたのは……」

 

「すみません……ちょっと押し付けみたいで」

 

「いいのよ……大人っていうのは、子供に頼りにされたいものなんだから」

 

 

我ながら、今更厚かましいお願いだと思っていた、こんな事を、自分勝手な願いを遠見先生に押し付けるような形でしてしまっていいのかと悩みもした。

けれど、広登や里奈、暉がそう教えてくれたように、誰かを頼ることは決して悪い事ばかりではない。

 

自分に出来ないことは、出来る人に助けてもらえばいい。

その分、俺は俺にしか出来ないことを為すことで返せばいいのだと、助け合って生きるとはそういうことなのだと。

 

果たして、遠見先生は俺の願いを聞いた上で、少し嬉しそうに、そして頼りになる大人の顔で答えてくれる。

 

 

「いい?コアの成長期が終わるまで、なんとか頑張って……そこまで持ち堪えてくれれば、可能性はあるから…!」

 

「はい…!」

 

 

遠見先生の希望と可能性を込めた言葉に、俺は力強く肯定の意を示す。

僅かでも可能性があるのなら、それに縋り付く。

少し前の俺なら、最初から諦めて、何の期待もしていなかっただろう、ただいなくなるために戦えるようにして欲しいと願っていただろう。

 

けれど、俺は教えてもらったのだ。

姉ちゃんからいなくなること、残された者の恐怖と悲しみを、友達から俺の命はもう俺だけのものではないということを。

 

そうだ、これはもう、『生きるための戦い』なのだから。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

医務室での同化促進剤の一次摂取が終わった後、俺はとある場所に向かっていた。

戦う前の準備というか、やっておきたいことと言うか……願掛けとでも言えばいいのだろうか。

いや、もっと単純に会っておきたい、会いたい奴がいたと言ったところか。

 

体は少し重たい感じはするものの、同化促進剤の効果が出てくれば、その場凌ぎではあるが回復するだろう。

歩く分には、芹に会いに行くのにそこまで大きな障害にはなってはいない。

 

しかし、そんな俺の行動をお見通しだと言わんばかりに、一人の男がワルキューレの岩戸に続く回廊で俺を待ち構えていた。

廊下の壁に背をつけていたそいつ、広登は俺の姿を認めると、『やっと来たか…』とでも言いたそうな顔で俺を見る。

 

 

「芹に、会いに来たのか?」

 

「まぁな。作戦前に、ちょっと会って……いや、顔を見ておきたかった」

 

「そうか……」

 

 

広登からの問に、ここ最近感じていたトケトゲしさは感じられない。

昨日の夜の出来事、俺を救い、どん底から引っ張りあげてくれた時同様……元の広登に近いが、少し頼もしさを感じられるものだった。

 

広登とはまだ話すことが残っていた。

それは無論、俺が今から会おうとしている芹とのことで……多分、ここ最近の広登の俺への態度がおかしかったことの原因の一端なのだろう。

正直なところ、この話を俺からするべきなのか迷いがあった。

もしそうなら、広登が芹に……想いを抱いているのなら、俺からその話をするのは……嫌味というか、当て付けのようになってしまわないかと。

 

それから数秒ほどお互いに沈黙してしまい、俺が何から、どう切り出すべきかと迷っていると、広登の方から話を切り出してきた。

一体何の話から進めるのかと、俺はやや身構えてしまいそうになった。

 

 

「修哉……悪かった!」

 

「え?」

 

 

しかし、俺の予想に反して、広登の口から出てきたのは俺への謝罪の言葉だった。

加えて、謝罪のお手本のような角度で頭を下げる広登の姿。

まさに鳩が豆鉄砲を食ったような顔というやつになっているのだろうか、俺は少し呆気にとられてしまったが、続く広登の言葉でその謝罪の真意を理解することが出来た。

 

 

「昨日も話に出したかもしれねぇけど……ここ最近ずっと…お前に酷ぇことばっかり言ってさ……俺を心配してくれてた時も、滅茶苦茶言ってよ……」

 

「広登……」

 

「お前がどう思ってるかとか…許してもらえるかどうかなんて分かんねぇけど……ケジメとして改めて謝りたかった。勝手なこと言ってるかもしれねぇけど……本当に悪かった…!」

 

 

正直な話をしよう。

確かに広登とはここ数週間ばかりギスギスとした関係になってしまっていたし、広登の言うように、こいつの言動もどこかいつもと違って攻撃的だったように思う。

いろいろと……俺の突かれると痛い部分にも鋭く突き刺さるようなことも言われて、堪えたと言うところも認めよう。

 

でも、俺の中ではそんなことは昨日の出来事で既にチャラというか、謝って貰う必要がないほどに、広登は俺を救ってくれたのだ。

だからこそ、俺の中では広登の話は既に終わっていたことだった。

寧ろ、改めて助けてくれたことを俺の方から加えて礼を言うべきところだとも思っていた。

 

なるほど、これは個々人の価値観の違いだと判断するが……中々どうして、広登は律儀というか、妙なところで潔癖症だ。

 

 

「殴ってくれ!」

 

「はい?」

 

「気の済むまで俺を殴れ! それでチャラってわけじゃねぇけど……俺の気が済まないんだよ!」

 

「い、いやいやいや。殴らないし、そんな元気もないっての……」

 

 

が、俺の思った以上に広登は思い詰めていたようで、自分を殴れと言ってくる。

俺としては、殴るつもりもさらさら無いし、俺の価値観から言えば、そこまでする事を広登にされたつもりもない。

 

広登の気が済むのならそうするのも一つの手かもしれないが、これから大事な作戦を控えている時に怪我することもないだろう。

まぁ、俺の貧弱なパンチで広登が怪我する可能性など低いかもしれないのだが、流石に、これには素直にNOと答えを返さずにはいられなかった。

 

 

「で、でもよぉ…!」

 

「昨日、お前は俺を助けてくれた。もうそれでいいんだよ、俺の中ではもうそれで終わっている話なんだ」

 

「人が良すぎんだろ……俺がどんだけ酷いこと言ったか分かってんのか?」

 

「お前の言うことにも一理あった部分もあったしな……悪い所を指摘されて説教された、くらいに思ってるよ」

 

「ん~~……」

 

 

まぁ、素直に納得して引き下がってもらえるとは思っていなかった。

人が良すぎると広登は言うが、里奈も暉も…無論芹も十分すぎるほどに人が良いと言っておきたいところだ。

 

果たして、広登は少し複雑そうな、そしてバツの悪そうな顔をして俺に続ける。

 

 

「俺は……お前と芹の仲に……嫉妬して……それであんなことになってたんだよ……お前らには何の落ち度もないってのに……」

 

「………」

 

「お前ら2人の間には……入り込む余地なんて無いことは分かってた……それが分かってて、あんなことしてた自分が許せないんだよ……!」

 

 

やはり、『そう』なのかと、俺は心の中で一人納得していた。

広登は、芹に好意を抱いていた……いや、違う…好きなんだ。

 

でも、俺達の普段の姿を見て、そこまでのことを考えていたということまでは予想していなかった。

俺達が無意識の内に触れ合っていたところを見て……そこまで広登を追い詰めてしまっていたのかと。

 

だが、そうであれば尚の事、俺には広登を殴ることなんて出来やしない。

 

 

「やっぱり、俺にお前は殴れないよ」

 

「修哉…!」

 

「その理由でお前を殴ったら、俺は芹を理由にお前を殴ることになる。それは…あいつが悲しむ」

 

「っ!?」

 

 

多分、芹ならそうだろうと、俺が素直に感じたことを広登に告げると、多分広登も心のどこかで同じように理解していたのだろう、力なく俯いてしまう。

 

自分が原因で他者が傷つくのは、自分が傷つくよりも堪えるものがある。

勿論、自分が痛い思いをしないならどうでもいいというように思うやつも居るかもしれないが、芹は明らかに前者だ。

 

そんなアイツの事だから、自分の……いや、俺と芹が原因で広登があぁなっていたのだと理解するだけでも、気持ち的には落ち込んでしまうだろう。

その謝罪のために、広登が俺に殴られるとなれば尚更だ。

 

だからこそ、俺が広登を殴ることはあり得ないし、出来るはずもなかった。

 

 

「………」

 

「だからさ、その代わりって言っちゃなんだけど……もし、俺が戦場でバテて、自力で竜宮島に帰れなくなった時は、お前が俺を連れて帰ってくれ」

 

「修哉……」

 

「自慢じゃないけど、体力には自信がないんだ」

 

 

代替案というわけではないが、俺は広登にそんなお願いをすることにした。

 

何度も言うが、もういなくなるつもりはない。

けれど、戦いが終わった頃に体力的に限界に迫っていて、もう体が動かせないような状況になっている可能性はかなり高い。

実のところ、自分の足で帰って来られる自信がなかったというのもある。

 

果たして、肩を竦めながら、冗談のようにそう言った俺を見て、広登は小さく目を見開いた後、小さく嘆息する。

 

 

「はぁ~……ったくよぉ……やっぱ、勝てねぇなぁ……」

 

「……」

 

「そういうお前だから……芹も…そういう事なんだろうな」

 

「……どうかな」

 

 

広登の言う『そういう事』には、敢えて触れない。

言葉にしなくても分かっていたし、それは俺の口から追求するべきことでなかった。

 

広登は頭を掻きながら、しかしどこかスッキリしたような表情を浮かべて俺に向き直る。

俺に対する刺々しさ、遠慮、申し訳無さで押し潰されそうという様子は、もう既に無い。

 

俺にとっての幼なじみで、友人で、竜宮島のローカルアイドルで、ムードメーカーの…でも少しだけ違って見える堂馬広登の姿だった。

昨日も感じたことだが、どこか広登のことが大きく見えるのは、気の所為という訳ではないだろう。

 

 

「分かったよ、お前がその辺でひっくり返ってた時は、俺が担いででも連れて帰ってやるよ」

 

「…あぁ…頼むよ」

 

「芹のこと……『任せたぜ』」

 

「……分かった……ありがとう、広登」

 

 

広登の口から『任せた』という言葉を聞いた瞬間、俺は広登から言葉以外にも大きなものを手渡されたような感覚を覚えた。

どんな思いで、どれだけの思いを胸に置いたまま言葉にしたのか、俺には想像すらできない。

 

けれど、広登の気持ちを無駄にするような事は、無責任なことはもう出来るはずもない。

一人の人間の気持ちを受け取って、自分自身の思いに素直になるのだ、その意味を忘れることは俺自身も許すところではない。

 

 

「んじゃ……ちゃっちゃと島の危機ってやつを救ってやるとしようぜ! 全部終わったら、番組制作手伝ってくれよな」

 

「なんか、そういう台詞って映画で言うところの死亡フラグっぽいけど……ま、いいか」

 

「そんなもん、俺が叩き折ってやるっつーの!」

 

「それはそれは、頼もしい限りだ」

 

 

そして広登と俺は、お互いの拳をコツンと合わせ、笑いながら冗談を言うように言葉を交わす。

互いに視線は外すことなく、真っ直ぐに相対し、認め合う。

 

遠慮ばかりで、どこか自分でも無意識の内に引いていた線が消え、今日この時、この瞬間、本当の意味で広登と友達に、対等な立場に立てたように思うことが出来た。

 

 

 

 




ストライク・ザ・ブラッドの最新刊をやっと読めたので、復習としてアニメの円盤を引っ張りだして視聴。

やっぱり国家公認ストーカーちゃんが一番ってハッキリ分かんだね。
雪菜ちゃんの正妻っぷりがアニメで改めてみると顕著。

誰だパンツアニメとか言った奴は(それがいいんじゃないか)


はい、本編についてです。

シュウ、戦えるようになるため、同化促進剤を打つことに。
肉体の活性化を促して病の症状を押さえ込むのが目的ですが、当然一時しのぎです。
効果が切れれば病魔は牙を向いてきます。

そして、これにて、広登とのわだかまり問題は解決にございます。
同時に、広登の想いは彼の胸の中に留められることに。。。

広登から明示的に『任せた』と言われたシュウですが、その約束を『継続して』守っていけるかが問題ですね。
前回の感想でも、『あかん、これフラグや』、『死亡フラグ建ち杉内』的な感想を結構頂いていましたが、このフラグ折らないと始まらないんですよね、シュウと芹のこれからのお話は。

シュウと芹のお話として、ここまでストーリーを進める中で入れたかったお話はいくつかあるんですよね。
ただ、「これ本編で書く必要なくね?」と思い、削った次第です。
乙姫を交えた過去話なんかも欲しい・・・書きたいことはいっぱいありますが、中々どうして時間がそれを許してくれませんですはい。。。


シュウと芹の未来がシャイニー✩なモノになることを祈って・・・


次回は、芹とシュウのお話です。
もちろん、直接会話することはありませんが、二人のお話です。
そろそろ第二次蒼穹作戦開始です。



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