色々なIF集   作:超人類DX

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続けてしまった。


悪役令嬢と主人公は『その先』へと歩く

 

 

 自分を知る。そして受け入れる。

 

 それがどんな自分だったとしても、受け入れなければ先へは進めない。

 

 

 自分の本質が例え殺戮に快楽を覚えるようなものであろうとなんだろうと……。

 

 

「っ……はぁっ! はぁっ! ぜぇっ……!」

 

「う……ぐ、ふっ……はぁっ!」

 

「朝食前の運動としては軽いが、まぁ今のお前らにはこんな所だろう」

 

「か、軽く言ってくれるわね。

正直今日の授業を休んで部屋で寝ていたい気分よ……」

 

「も、もう立てないよぅ……」

 

 

 未だに私もアリシアも自分を知ることはできない。

 だけどイッセーのトレーニングはこれまで私がしてきたものとは比べ物にならなくなる程のものへとなった。

 

 レベル99となった私とアリシアが疲弊して動けなくなるほどのハードなトレーニング―――まぁ、具体的に言うと当たれば一撃でお陀仏になりかねないイッセーの攻撃を避け続けなければならないというクソゲーも良いところなトレーニング。

 

 

「やっぱり、お前らの言うレベルとやらがカンストしてからは、全く成長していないな……。

多分それがお前らの『限界』なんだろう」

 

「「……」」

 

「そのまま生きてりゃあ、ある程度普通に暮らせたものをお前らはその限界を越えて俺が居る側に進むと言った。

約束した以上、俺はお前達を引きずり込むつもりだ。

………………今までのトレーニングがお遊戯だったんだと思えるやり方でな」

 

 

 当然イッセーは手加減している。

 というより手加減してくれなければ私もアリシアも一瞬で塵になって死んでいる。

 99というこの世界における『限界地点』に居るからこそわかってしまう。

 

 

「俺とドライグがガキの頃からやって来た――正解か不正解かも未だによくわからんやり方でな……ふふふ」

 

 

 イッセーは、混沌とした世界を生きたこのイッセーは間違いなく歴代最強で、最悪で、そして最後の赤龍帝なのだって。

 

 

「んじゃあとっとと朝風呂でも入って飯食って授業を受けて来な。

俺はいい感じのおっぱいしてるおねーさんでもナンパして来るぜ……にひひひ!」

 

「「……」」

 

 

 止まることが出来ない。

 ブレーキの壊れた車のように前に進むことしかできない哀しい人なんだと……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づけば学院の二大お姉さま――ならぬ二大怪物扱いをされるまでになっていたりするユミエラとアリシアだが、学院上層部ならびに王家の目はそんな彼女達を『そこまでに到達させた』とされる使用人の青年に着目していた。

 

 それはユミエラが王との謁見の際に話した事で発覚した謎の青年であった。

 

 青年は王国でも最高峰の強さを持つ騎士団長を倒したユミエラを文字通り指一本で降した事で、その強さが異次元を越えたナニかであると理解させた。

 

 

 宣誓!

 

 我がバルシャイン王国国家は、戦士(マスター)ヒョウドウイッセー殿とここに友好関係を結び――

 

 氏を尊重し――

 

 氏における一切の生活を侵害することなく――

 

 この確約をいかなる事態が起ころうが遵守し――

 

 神の下の確かなる友好条約を全うすることを誓う――

 

 

 

 そして王自らがたった一人の青年との『友好条約』を『宣誓』と共に交わした―――という事実は王国内でも限られた者しか知らない事実だ。

 

 

 

『いや、別にそこまでしなくても良いんですけど……。

危険人物として排除したいってんなら国外でもなんでも出ていくつもりですし……』

 

『その時は私もドルクネス姓を放棄し、彼と共に国外へと出るつもりです……』

 

『貴殿等を敵に回す方が魔王よりも余程恐ろしい。

これはこの国を守る為の私の覚悟だと思ってほしいのだ』

 

『『………』』

 

 

 つまるところ、イッセーという青年は学院の生徒ではないが敷地内を彷徨いても誰も咎められない存在へとなっていたのだ。

 

 

 

 

 

 

「今までの学園長は体調を理由に退職された。

君たちとはもう二度と会うことはないだろうから安心したまえ」

 

「「………」」

 

 

 後日、イッセーを探ろうとしていた教職員達が軒並み『一身上の都合による』退職となり、後任の教師や学園長が現れ、ユミエラとイッセーは学園長室にてその後任の年若めな学園長に挨拶をされた。

 

 

「一応立場上のこともあるし、無礼な話し方は許してくれると幸いなのだが……」

 

「いえ、私は別に……」

 

「あれは勝手に王さまがやったことで俺はそんな条約だなんだなんてどうでも良いんで……」

 

 

 ソファに座ることを促され、そのままユミエラは座るも、イッセーは一応の立場もあってか座るユミエラの後ろに控えるように立つも、その口調は怠そうなそれであり、一切取り繕う気はないようだ。

 

 

「まずはこれまでのエドウィン殿下非礼をどうか許して欲しい」

 

「はあ……私は別になにもされていませんし……」

 

「エドウィン……? あぁ、あの小僧か。

別に元から興味もない存在だしな……。

アンタに聞くが、風にのって飛んできた埃が服にくっついて、それ払って落としたらわざわざ踏みつけるか?」

 

「………あぁ、わかったわかった。

二人とも殿下にはなんの興味も関心もないのがよくわかったよ。

まあある意味安心といえば安心したよ私は……」

 

 

 あまりにもあんまりな言い方のイッセーに新たな学園長は困ったように笑うしかなかった。

 

 

「今の事はくれぐれも殿下に言わないでおくれよ? 下手をしたら心を折ってしまう。

幼き頃から同世代の中では飛び抜けた才をお持ちであった殿下のプライドを砕いた者からそんな評価をされていたともなれば……ねぇ?」

 

「わかりまし――」

 

「おいユミエラ、喉かわいたからその茶ァよこせ」

 

「ちょ!?」

 

「…………」

 

 

 格好こそ使用人のそれだが、行動が一々エキセントリック過ぎるイッセー。

 こうしてユミエラとイッセーはある程度の自由を手に入れられたのだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「本日から野外演習が始まるが、その前に特別講師をお呼びした」

 

「この度皆様の講師役を務めさせて頂くことになりました、ユミエラ・ドルクネスの使用人・兵藤一誠でございます」

 

 

 

 この日、イッセーは学園の授業に講師役として参加していた。

 その理由は例の学園長からのオファーであり、つい最近公衆の面前で『二年後に魔王が復活するぞ』と言っちゃったエドウィンのせいで不安がる生徒達へのレクチャーのつもりであった。

 

 

「ヒョウドウ、イッセー……?」

 

「変わった名前ね……国外の人間かしら?」

 

「というか学園内で何回か見たことあるぞあの男……」

 

 

「…………」

 

 

 当然タダでやるわけもないイッセーは、胡散臭い笑みばっかり張り付ける新しい学園長の持つ財力の半分を、まるでジャイアンばりに奪い取ったことで引き受けた訳なのだが、あのユミエラの使用人という事もあるし、なんならこの中の何人かはイッセーの事を知っている者も居るため、困惑するか敵意を向けるかの反応しかない。

 

 その中で唯一アリシアとユミエラだけはまるで犬のようにイッセーの目の前に整列している訳で……。

 

 

「では先生、後はお任せします」

 

「ええ。

では諸君にはまず――」

 

 

 

 今頃学園長室の隅っこにて身ぐるみ剥がされたような姿で体育座りをしている新学園長を他所に、そして各々の思いが交差しながらの野外授業は幕を開けるのだ。

 

 

 

 

 ユミエラちゃんに『今日から始まる野外授業に、ちょっとしたサプライズがあるわよ』と言われ、なんのことだと思っていたら、まさかイッセーくんが講師として来てくれるなんて思わなかった。

 

 

「そんな事があったんだ……」

 

「ええ、もっとも本人は嫌々なんだけどね」

 

「あ、うん。

物凄い取り繕ってるけど顔に出てるもんね?」

 

 

 正直言うと、イッセーくんとユミエラちゃんのお陰で強くはなれは私にとってここら辺の魔物は……ちょっと弱すぎる。

 他の人達が数人がかりで武器等を使って倒すのに、私とユミエラちゃんは一軽く叩いたら塵のように消し飛んじゃう。

 

 そのせいで他の人達――それこそエドウィン王子達から怖いものでも見るような目をされちゃうけど、ユミエラちゃんも居るし、何よりイッセーくんが見ているので手は抜かない。

 

 

「そこまで! 今から10分の休憩をとる。

魔力切れや怪我をした者はポーションの補給を忘れないように!」

 

「…………………」

 

 

 そうこうしている内に休憩時間となり、先生が生徒の皆にポーションの補給を促す。

 ……うん、これがイッセーくんだったら手足がちぎれても休憩なんてさせなかったと思い返してみると、授業とはいえ本当に楽だなぁ……。

 

 

「イッセーが無言でポーションを配ってる姿がシュールだわ」

 

 

 先生の補助役としてポーションを皆に配っていくイッセーくんと、そんなイッセーくんを得体の知れないものだでも見るような顔をしながらも受けとる生徒の皆。

 唯一エドウィン王子達は敵意を向けた様子でひったくるようにポーションを受け取っているけど……。

 

 

「さて、ここでイッセー先生についてなにか質問がある生徒は居るか? 折角こうして来て頂いたのだから何か疑問に思う事があれば……」

 

 

 そんなやり取りに思うところでもあった先生がそんなことを言い出した。

 私とユミエラちゃんは敢えて手は挙げずに暫く様子を見ていると、ずっとイッセーくんに敵意の眼差しを向けていたエドウィン王子が手を挙げながら口を開く。

 

 

「噂によればユミエラ嬢よりも強いとの事だがそれは本当なのか……?」

 

 

 そう挑発的な目をする王子に他の人達――それこそ先生も一斉にイッセーくんを見る。

 私やユミエラちゃんにとっては当たり前過ぎて今更感のある話だったけど、考えてみたらイッセーくんって誰かの前で戦った事は殆ど無いんだっけ?

 何度か99としての力を見せたユミエラちゃんよりも強いという話を他の人達が聞いても確かに信じられないかもしれない。

 

 なんて思いつつイッセーくんを見ていたら、イッセーくんは先生に『5分程お時間をください』と頭を下げ始めた。

 その言葉に先生は何故か慌てた様子で『ど、どど、どうぞ!』と言うと、頭を上げたイッセーくんがエドウィン王子の質問後から胡散臭いものを見るような目をしていた生徒と皆を見渡し―――

 

 

「ユミエラお嬢―――あーもう良いめんどくせぇ。

おい、ユミエラにアリシア……ちょっと来い」

 

 

 途中で面倒になってしまったのか、私とユミエラちゃんにとっての何時ものイッセーくんがこっちに来いと手招きする。

 その時点で生徒と皆が『え、普通にユミエラさんを呼び捨てにしてる……?』と困惑する中を、私とユミエラちゃんは言われた通りイッセーくんのもとへと近づと。

 

 

「5分程相手になってやる……全力で来い」

 

「「…………」」

 

 

 この後の授業が全部無理となる試練が唐突に始まってしまったの……。

 あ、でもイッセーくんの方から誘われるなんてないからこれはこれでアリかも?

 

 

 

 

 エドウィンの一言により突然始まったエキジビションマッチに、多くの生徒達は本当に大丈夫なのかと気にはなるがイッセーを心配する。

 

 何せユミエラの実力は少しずつとはいえ嘘ではないと理解し始めているし、そのユミエラと真正面から殴り合えたアリシアも同様だ。

 そんな二人を纏めて相手にしようとするなんて……と険しい顔をするエドウィン達を他所に震えた声で『始め』の合図を教師が掛けたその瞬間――――

 

 

 

「ダーク・フレア!!」

 

「ホーリー・レイン!!」

 

 

 生徒達は神話の戦いのようなナニかを見せられた。

 まるで光と闇が合わさって最強に見えるをそっくりそのまま再現しているかのようなユミエラとアリシアから無尽蔵に放たれる高レベルの魔法の数々がただ立っているだけだったイッセーに向かって放たれ続ける。

 

 

「な、なんだこれ……?」

 

「あ、アリシアさんってたしか入学の時のレベルは1だったわよね?」

 

 

 最早ドン引きする生徒達や教師を尻目に、絨毯爆撃のように魔法を次々と放ち続けるユミエラとアリシアはその手を止め、爆炎による砂煙で見えなくなっていたその箇所を油断なく見据える。

 

 そして徐々に徐々に煙は晴れ……最早ペンペン草も生えなくなっているだろう悲惨な光景が見え始めたその時、生徒の一人が震えた声を放つ。

 

 

「う、嘘……」

 

 

 何故なら巨大なクレーターとなってその場所の真ん中に、彼は一歩も動くことなく立っていたのだから……傷ひとつ負うこともなく。

 

 

 

「む、無傷……だと……?」

 

 

 これにはエドウィン達も驚く他なく、他の生徒達と同様、一気にイッセーへの恐怖度を上げていくことになる。

 

 

「……………」

 

「で、ですよねー……?」

 

「朝の時点で無理だったしねー……? あはははは」

 

 

 

 そしてユミエラとアリシアの二人も腕を組ながら無傷の出で立ちで二人を見据えるイッセーに変な声で笑ってしまう。

 

 

「こ、これがイッセー先生の実力だ。

皆も今後は敬意を以て――」

 

 

 教師もまたここまでの存在だとは思わなかったが、ある意味ここまでの実力を見せれば庶民である彼を見下す者は減ると空かさず生徒達に言おうとするのだが……。

 

 

「交代だ」

 

『へ?』

 

 

 それまで殆ど喋ることがなかったイッセーの声にユミエラやアリシアを含めた全ての者の目が点になる。

 

 

「こ、交代? 交代とは一体?」

 

 

 恐る恐るクレーターの中心に立つイッセーに向かってクレーターの外から質問する教師にイッセーは歪んだ笑みを溢しながら言った。

 

 

「先手は二人に譲ってやったし、そもそもまだ3分は残っている。

だから今度は俺が攻める番だ……」

 

「「!?」」

 

 

 その言葉に誰よりも一番に驚いたのはユミエラとアリシアだった。

 

 

「なっ!? も、もう充分だ! 貴方の実力は誰も疑わな―――」

 

 

 その言葉に物凄く嫌な予感しかしなくなっていた教師は咄嗟に止めようとした。

 だがそんな言葉をまたずしてイッセーの全身から目に見える程の『力』が放出する。

 

 

『!?』

 

 

 その様をどう表現すれば良かったのか分からなかったと目撃者達は口を揃えた。

 全身から炎の放たれる赤い闘気が周囲の木々を吹き飛ばし、破壊された地面は更なる地割れや隆起を繰り返しながら裂け、大地が……いや世界が悲鳴をあげているように震撼する。

 

 魔王が。国が。王が。貴族が。

 

 この男の前ではそれ等全てが平等に無価値へと変わるほどの圧倒的なそのパワーは恐怖を越えたなにかを彼等全員に抱かせた。

 

 

「こ、こんな状況で始めてまともにイッセーが力を解放しているのを見たけど、これはもう笑うしかないわね……」

 

「こんなに……そんな場所にイッセーくんは……」

 

 

 ユミエラとアリシアがそれこそ『普通』に思えてしまう異次元パワーの奔流は本人達の心が折れかかるほどの『差』だった。

 

 

「全力で防いでみろ……でなけりゃ死ぬぞ?」

 

 

 そんな力を持つイッセーから放たれた言葉は一見すれば無情なものに聞こえるし、その両手に赤く輝く球体を生成させ、溜めるような動作をしている時点で殺る気満々としか思えない。

 

 

「10倍……!」

 

 

 

 

 

 

 ド――

 

 

 

「嘘ぉっ!? ほ、本気で撃つの!?」

 

「あ、あれって前に名も無き一等星さんを吹き飛ばしたアレだよね?」

 

 

 ラ――

 

 

「な、なにをする気だ!?」

 

「ま、魔法ではない! だ、だがアレは危険だ!」

 

「ば、バカやろうユミエラの使用人!! そこまでしろなんて言ってないぞ!!?」

 

 

 ゴ―――

 

 

「ひぃっ!? ゆ、揺れが収まらない!!?」

 

「ぎゃあ!? じ、地面が砕け――」

 

 

 ン――

 

 

「っ!? これは試練よアリシア! イッセーからの抜き打ち試練! だから全力で耐えるのよ!」

 

「う、うんわかってるよユミエラちゃん!

それなら、もしこれに耐えきれったらイッセーくんにおっぱいを触って貰おうねっ!」

 

「当然よ! 寧ろ多少足りない方が感度的に最強な事を教えてやるわ!!」

 

 

 

 

 

 

「波ァァァァァァァっ!!!!」

 

 

 

 

 この日、謎の大爆発と閃光により学園より程近い地域が消し飛んだが、奇跡的に死者は0だった。

 

 

 

 

 

「あらアリシア、ちょっと大きくなったんじゃない?」

 

「ユミエラちゃんこそー! えいっ♪」

 

「きゃん♪ も、もう! お返しよ!」

 

「やんっ♪ えへへ~ イッセーくんもどう? 今なら私とユミエラちゃんのおっぱいが好き放題だよ?」

 

「………」

 

 

 

 二人して生き残れたせいか、余計その絆を深め……そしてそこそこイッセーにも遠慮しなくなるというオマケ付きで。




簡易人物紹介


ユミエラ・ドルクネス

最早悪役令嬢キャラなんかどっか行ってしまった少女。

99の限界突破の修行の末、ドライグパワー無しのドラゴン波を正面から耐えきるだけの強度を身に付けるも、まだ先の領域の要である『自分を知り、そして受け入れる』が出来ない。

 すっかり仲良しになったアリシアと一緒にイッセーへのおっぱいサンドが今の夢というか、普通に生きるよりもイッセーとこの先を生きるが自分の生きる意味とすら思うようになっている。


イッセー

どこぞの地上最強の生物が超大国の大統領からの宣誓みたいなものを王さまにされてしまって割りと困惑しているおっぱいフェチ龍帝。


実は結構殺すつもりでぶっぱしたドラゴン波に耐えきって見せた二人に驚いていたりするし、それ以降妙にボディタッチが増えまくる二人にセクハラを返しても逆に喜ばれるのでそこそこ戸惑ってたり。

 具体的には、当たり前のようにイッセーの寝てるソファにひっつきながら寝ようとするので適当に3揉みしてやっても『はぁはぁ』されるとか。


アリシア・エンライト

 主人公なんて溝に捨てちまった系主人公

普通に良い子なんだけど、イッセーとユミエラという周囲からの評判なんてクソ食らえを地でいく生き方に思いきり影響を受けまくったせいで、良い子なのにそこはかとなくオマセな子になってしまった。

 将来の夢はユミエラとイッセーとの毎日が大人な生活であり、こっそり入手したこの世界の官能小説的な本をユミエラと読んだせいか、自作で犬の耳と尻尾をつけてのワンコプレイに興味津々らしい。

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