色々なIF集   作:超人類DX

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とっさに一話だけ続き。

その気になれば二人して世界征服くらいはできそうなのは内緒。


悪役令嬢はハラハラする

 

 

 

 悪役令嬢キャラに転生してしまい、とにかく激しい喜びも深い絶望も要らない植物のような人生を歩まんと人生設計を立てた矢先に出会ってしまったのは、まさかの別作品甚だしいラノベの主人公。

 

 それも原作とは明らかに違う性格をした主人公。

 

 

 後々思い返してみれば所謂『スレキャラ』って奴に近いその別作品の主人公に、実は内心推しキャラだったのも手伝って拝み倒した事で鍛えてくれる契約を交わした私だったけど、彼の施す鍛練は――――鬼畜だった。

 

 

 

『シャーオラー!!』

 

『ぎょへー!?』

 

 

 

 蹴り飛ばされ、張り倒され、魔力がすっからかんの状態で手足をへし折られたかと思えば血に飢えた獣がうようよ住む森のど真ん中に投げ捨てられ、獣に喰い殺されそうな私を見てヘラヘラと笑いながらハンバーグを食べていたり。

 

 

 

『そーら、さっさとしねーと喰い殺されてジ・エンドだぞー?』

 

『こ、こんな状況で楽しそうな顔してよくハンバーグなんて食べられるわね!?』

 

『こんな状況とやらはオメーだけの事であって俺には関係ねーからな? 寧ろ飯が旨く感じるくらいだ』

 

『鬼! 鬼畜! 赤龍帝!!』

 

 

 胸に人生捧げたドスケベ主人公とは思えない鬼畜の所業に何度か本気で心を折りそうになった私だけど、気づけば確かに強くなった。

 それも当初の計画以上の強さに……。

 

 

『一応加減はするが、これに耐えたら褒めてやるよ―――龍拳・爆撃!!』

 

 

 もっとも、そうなった今でも彼には傷ひとつつけられない程の絶望的な差があるのだけど。

 本人は興味ないと言っていたけど、彼が本気になれば多分この世界を半日足らずで征服できるくらい――色々とあってチンピラ化してしまった私の推しキャラは――――最強だ。

 

 

「ユミエラ・ドルクネスです」

 

 

 そんな前世はただの女子大生だった女改め、ユミエラ・ドルクネスは破滅してしまう未来を回避する為、そして今のところはまだ傍に居てくれる推しキャラとの主な今後の為にしくじる事はできない学校生活を開始するのだ。

 

 早速入学式にて行うレベル測定で99を出してしまってドン引きされてしまったけど、この程度はなら特に問題にはならない筈だ。

 不正疑惑の目を向けられまくっていても問題はない……筈。

 

 原作ゲームでは主人公の攻略対象の男子キャラに絡まれたけど、それとなく平民出の主人公に関わるべきだと促しておいたから尚更問題ない筈ったら筈のだ。

 

 

「くかーくかー」

 

「………」

 

『おい、ユミエラが戻ってきたぞ、そろそろ起きろ』

 

 

 名目上は私の専属使用人として傍にいてくれる推しキャラことイッセーと二人きりの場合は完全に立場が逆転していたりする秘密がバレなければ問題ないのだ。

 寧ろ私個人としてはアリなので……。

 

 

「んが……?」

 

 

 兵藤一誠。

 この世界とはまるで違うラノベアニメの主人公。

 ハーレム王をバカ正直に目指し、悪魔の兵士として様々な困難を乗り越えて行く内に本当にハーレム王となる主人公――の筈だった青年。

 

 

「あ、あぁ? もう戻ってきたのか? パーチーあるとかで遅くなるんじゃなかったのかよ?」

 

「行く気なんて無かったからそのまま戻ってきたのよ」

 

「行けよ、そして男でも引っ掛けて遊んでれば良いだろ……ふわぁあ……」

 

「………」

 

 

 本来ならまずこうして向かい合えるわけがないそんな彼から私は戦い方――というよりは敵の息の根を確実に止める術を学んだ。

 女への甘さすら微塵も無い――私が聞いた限りでは原作とは程遠い世界を生きた事で修羅と化した赤龍帝から。

 

 

「興味ないもの……」

 

「あっそ……」

 

 

 お陰で私は多分かなり強いという自負があるし、レベル99というのもブラフではない。

 ………かったるそうに私が使う筈のベッドから身体を起こす彼――イッセーの理不尽通り越した強さを知った今となっては99なんてレベルに価値も意味も無いと思ってしまっている訳だけど。

 

 

「あ、お茶入れるけど飲む?」

 

「おー……」

 

「じゃあ待ってて」

 

「おー……」

 

 

 ただひたすらに強い。

 そして未だに私はイッセーの本気を見たことがない――というか、私はまだイッセーの腕に赤龍帝の籠手を纏わせることすらできない。

 原作とはまるで違う人生を送ったことで、異次元のパワーに到達してしまったらしいイッセーの前では私ですらそこら辺の蟻にしかなれない。

 

 そんな私をイッセーはどう思っているのかは――まだわからない。

 あの時勢い任せとはいえ対価を払う事で彼に師事をし、そして今に至るまでの間、イッセーとはまあまあ仲良くなれたと思いたいのだけど……。

 

 

「はい」

 

「おー……」

 

 

 ぼーっとした眼差しのまま私がいれたお茶を無作法の極みとばかりに飲み干すイッセー。

 原作通りの茶髪。原作通りの声、原作通りの赤龍帝――だけどその目は原作とは違って鋭く、そして口はチンピラのそれのように悪い。

 

 けど……。

 

 

(寝起きのイッセー……うむ、良き)

 

 

 チンピラだろうと、怒りと憎悪と報復心の塊と化して本来なら仲間である筈の者達を残さず殺し尽くしたとしても、私にとっては推し――というか寧ろ余計嵌まってしまった。

 

 これが本当にただの快楽殺人鬼だったらこうは思わなかったのでしょうけど、このイッセー……根はどこかかなり本来のイッセーに近いものを多々覗かせるし、どこか律儀なのだ。

 

 一応表では使用人として振る舞うし、なんなら守ってくれるし……。

 つまるところ私は今の人生に割りと満足している。

 

 

 

「取り敢えず誰にも見られずに鍛練が出来そうな所を探してみようと思うの。

引き続きイッセーにはコーチをして欲しいし……」

 

「別にそれは良いが、本来のオメーの目的とやらは良いのか? 確か居るんだろう? 主人公とやらが」

 

「ええ、入学式の時にチラッと見たけど、極限まで関わりを避けるつもりだから……」

 

 

 

 裏ボス回避は絶対なのは変わらない。

 その上で私には目標がある。

 

 

「レベル鑑定の結果、やっぱり99だったわ。

イッセーの鬼畜トレーニングのおかげだけどまだ足りない」

 

「そんなにその主人公とやらはやばい領域になるのかよ?」

 

『そんな気配はどこにも感じられぬが……』

 

 

 契約が済んだ瞬間、私の前から居なくなってしまうであろうイッセーをどうにかして――――

 

 

「確認の為にその主人公とやらを見に行ってみるべ……?」

 

『ああ、どれ程なのか気にはなる』

 

「!? ダメよ!」

 

「あ? なんでだよ?」

 

「い、イッセーは使用人として学校の敷地内に入れるけど、生徒ではないから身勝手に歩き回ると目立ってしまうわ」

 

「アホか、そんなもん連中に気づかれないようにすれば良いだろ。

温室育ちのボンボン共なんぞ簡単にだまくらかしてやるし、ガキの頃会得した俺のヤー公事務所専用の空き巣テクなめんなよ?」

 

「ダメ! 絶対に! 後で私が調べてきてあげるから!」

 

 

 ―――問題はイッセーが原作と違ってかなりシビアになっている事だけなのだ。

 

 

 

 

 

 なんやかんやの10年過ぎの付き合いにより、イッセーは原作と違ってかなりシビアな性格であり、そう簡単に女に引っ掛かる事はないと知っていたとしても不安だってユミエラが必死こいて外出しようとするイッセーを引き留めることになんとか成功してから一夜明け、王立学園の授業で無双することになった。

 

 それにより髪の色もあって余計『そんな目』で見られてしまう事になるのだが、本人はとにかくイッセーをこの世界の主人公――アリシア・エンライトとの接触を阻止することに頭が一杯だった。

 

 

(気付けば――というかビックリするほどに早く彼女がメインキャラと仲良くなっているようだけど、とにかくイッセーが彼女と会わないように気を配らなければ……)

 

 

 既にメインキャラ達に囲まれているアリシアを一瞥した後に、そう考えるユミエラ。

 あのイッセーのチンピラ然とした姿を考えたら考えられないことだけど、万が一、億が一――兆が一アリシアの乙女げー主人公補正が働いてしまって攻略対象どころか本来は存在すらする筈のないイッセーとフラグなんぞ立たれたら、ある意味このまま裏ボス街道へと軌道修正することを決意できてしまう程度には、そうなって欲しくないと思ってしまうし、そうなれば確実に自分の人生はそこで終わる。

 

 

(全力の闇魔法であるブラックホールすら蝿でも追い払うかのように壊されて無効化されるし、本気で殴っても『くすぐってぇわ』って鼻で笑われるし……勝てる見込みが無さすぎる)

 

 

 イッセーがもしも敵に回った瞬間、まず間違いなく一瞬で殺されるのは自分なのだから。

 そうでなくても、アリシアの前に立って自分と戦うなんて姿を想像するだけで泣きたくなる。

 

 

(う……ちょっと涙が……)

 

 

 多分この肉体のポテンシャルだったら独力でも99レベル近い強さになれたとは思う。

 しかしユミエラ的にはこの領域に到達できたのは間違いなくイッセーの協力があったからこそだと、全幅の信頼に近いものをもっている。

 それ故に、なによりこの十数年の月日を共に生きた事で培ってきた色々な思い出もあって、ユミエラは自分の思っている以上にイッセーという存在に依存しているのかもしれない。

 

 

 

「そ、そこまでだユミエラ嬢! ウィリアム君は気絶をしている!」

 

「? あ、はい……。(しまった、イッセーの事を考えていたせいでつい加減を間違えてしまった? いやでもウィリアムはバラバラにならずに気絶しているだけだから一応加減は出来ている筈……)

『…………』

 

 

 と、99無双をしながらユミエラの思考回路は推しキャラ一点に向けっぱなしなのだった。

 

 

(ふむ、それにしてもイッセーって改めると凄いわ。

私はこの木の模擬剣でやっとなのに、イッセーはそこら辺で拾った羽ペンでスパスパ切っちゃうもの)

 

「あ、あれって模擬剣だよな? ふ、普通に切断しているんだが……」

 

 

 

 

 

 

 ある意味世界をひとつ滅ぼしてしまったといっても過言ではない破壊の龍帝。

 そんな男は別世界の地に住み着きはじめて10数年経過した訳だが、ふと思った。

 

 

「………つーか俺ってなにしてんだろうな?」

 

 

 コンビニもゲーセンもない世界で何を生活しているのだろうと。

 

 

『今更思うのかそれを?』

 

「いや、あの転生だっけ? それをした女に言われるがままにトレーニングやってやってたけど、別にもう必要なくねーか? というか俺は何時までこの意味わからん世界に居るんだ? と思ってよ……」

 

 

 ユミエラに頼まれ、久々に人間とまともな会話が出来たことで気が緩みきっていたイッセーの今更発言にドライグは呆れ果ててしまう。

 使用人の服を着て、ユミエラ専属使用人という体で飯と寝床の面倒を見させるという、ヒモも甚だしい生活を10年程しておきながらそんな事を今更言っても遅い気がするという意味で。

 

 

『あの小娘――ユミエラはまだ上を目指すつもりだから、引き続き見てやれば良いんじゃないか? どちらにせよ俺達の世界はもう消えているらしいし、他にやることなんて無いだろう?』

 

「まあ……」

 

 

 いくら人外嫌いとはいえ、自分の世界ではない人外までわざわざ出向いて殺し尽くす気にはなれないイッセーはドライグの言葉に納得はしつつ学園の裏手にある人気のない広場で、授業サボりのヤンキーのようにダラダラしていた。

 基本的にこの世界は割りとわかりやすい階級社会であり、ユミエラの実家はちょいと訳アリな上流階級家なので、色々と便宜を図って貰えた。

 それもあってそこそこ居心地の良い生活を送れたのは別に良いといえば良いのだが、このまま果たして寄生し続けるのはいかがなものなのか――と本当に今更遅いにも程があることを考えているイッセー

 

 

『ユミエラ曰くの主人公とやらはどうなんだ?』

 

「あー、ありゃ近寄りたいとは思わんね。

多分だけど会話するだけでかなり疲れそうだ」

 

 

 ユミエラからは絶対に会うなと言われたこの世界の主人公とやらの女の子を内緒で遠くから見てみたイッセーは、どうやらアリシア・エンライトの気質からして苦手の部類だったらしい。

 

 それをユミエラ本人が聞いたらさぞ安心するだろうが、本人は生憎授業にてブラックホールを発動させて大騒ぎを起こしているので聞いているわけもない。

 

 

「あ? あいつ、なんでブラックホールなんぞ発動してんだ?」

 

『授業の一貫ではないか?』

 

「阿鼻叫喚の悲鳴が聞こえる授業って逆にどんなのか気になるんだけど……」

 

 

  こうして今のところ目的が無いままユミエラの実質ヒモ生活を続ける破壊の龍帝の一日は穏やかに過ぎていく。

 

 

 

「…………………」

 

 

 物陰から何者かがガン見していることに気が抜けすぎて気付かず。

 

 

(イッセーの奴、この世界での生活で気が少し抜けているのか? あからさまにこっちを伺う気配に気付いていない……が、別に害意も感じないし放置で良いか)

 

 

 ドライグだけがその視線に気付いていても流す形で……。

 

 

 

今度こそ終わり

 

 

 

 

 

 

 ユミエラは知る。

 何故このイッセーがユミエラの前世の記憶に兵藤一誠とは違ったのかを。

 

 

「蚊によ……血ィ吸われたら潰して殺すだろ? 今そんな気分なんだが、気持ち伝わった?」

 

 

 精神を破綻させてまで強くならなければ生きてすら行けなかった過去を。

 それにより持つ『異常』を。

 

 

「んっんー♪ 久々に壁を越えた訳だが、やっぱり何時越えても気持ちが良いもんだ。

ガキの頃初めて自分の異常性を知って受け入れたが、こんなにも絶好調で晴れ晴れとした気分は無かったなぁ? こういうのを例えるなら、最高に『ハイ』って奴だなァ! アハハハハハ!」

 

「なんでイッセーがライザー・フェニックスの中の人の台詞なのよ……」

 

 

 赤龍帝としての力ではないなにか。

 永遠に進化し続けるなにか。

 

 

「その力があったから、悪魔――リアス・グレモリーは……」

 

「あぁん? また懐かしい名前だなぁ。

呼吸するだけの物体にしてやった雌畜生の名前をここで聞くとは思わなかったが……そうか、そういやオメーは俺達の世界のことをある程度知っていたんだったなぁ?」

 

 

 ハーレム王を怪物へと変えた異常こそが、兵藤一誠とは違った人生を歩んだイッセーなのだと。

 

 

「ふー、久々にテンション上がったし、勢いでちょっくら街に出てナンパでもすっか!」

 

「………………………」

 

『おい、ユミエラが無言で後ろからお前のふくらはぎにローキックかましていることへの対処は良いのか?」

 

「あ? んだオメー? 何か言いたい事でもあんのかよ?」

 

「馬に蹴られてしまえば良い……」

 

 

 まあ、最早このイッセーとの付き合いが長いので今更動揺なんてしないのがユミエラだったりするのだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 右も左もわからないままやって来た。

 少しの不安を感じながらも学校生活を送ろうとした。

 

 そして――偶然見てしまった。

 

 

「ビッグバン・ドラゴン波ァ!!」

 

「お、おぉ……名も無き一等星がまさにデデーンしてしまったわ……。

というかそれってビッグバンかめはめ波じゃあ……」

 

「あぁ、オメーの記憶とやらのそれはそんな技名なのか? だとしたらそうなんだろうぜ」

 

「それって私にもできるの? 実は密かにかめはめ波とか出してみたかったり……」

 

「それはオメー次第だろ」

 

 

 魔法ではない、だけど赤い閃光を空に放つ男の人を。

 その閃光が綺麗だと思った。

 自分の魔法なんかよりもよっぽど輝いて見えた。

 

 なによりも……。

 

 

「か、かっこいい……」

 

 

 ちょっと得意気な顔をした子供のような笑みを浮かべた――その横顔に引き込まれてしまった。

 そしてその日から彼女は彼を調べた。

 

 学園の生徒ではなく、その生徒の専属使用人として遣えていることを。

 その生徒があのユミエラ・ドルクネスであってしまったこと。

 

 授業中は人目のない学園のどこかで黄昏ていること。

 とにかく調べるだけ調べ尽くし、可能な限り探し当て――そして何時までもその姿を目に焼き付けた。

 だけど――

 

 

「い、イッセー! こっちの方が近道よ……!(ま、また居るわ)」

 

「は? はぁ……」

 

 

 見ている自分に気付いているユミエラが彼を連れて逃げてしまう。

 いや、どちらかといえば彼を自分から遠ざけようとしている。

 

 だから少女はほんのちょっとだけユミエラが嫌いになりそうだった。

 彼を……イッセーという名前の彼と自分の間に立って通せんぼのようなことをするユミエラが。

 

 

「エンライトさんが居たからつい……」

 

「あぁ……納得。

しかし彼女はなんなんだ? オメーの手前もあるから避けてるつもりなのになんか遠くから見てくるんだが……」

 

「さ、さぁ? 私ってクラスどころか学校全体から見てもボッチで、その理由も理由だから警戒してるとか?」

 

「俺を? ……俺は一応単なるオメーの使用人って体で通してるんだよな? まさか勘かなんかで察知して警戒してんのか? だとしたら割りと侮れねぇな……」

 

『だが敵意は感じんぞ? いやあれは寧ろ―――』

 

「あー! あーっ!! お腹空いちゃったなー! ご飯食べたいなー!! 早く行きましょうかイッセー!!」

 

「あ、あぁ……?」

 

 

 

 

 

 

「………………………」

 

 

 

 自分とは正反対とも言える彼女が何よりも羨ましく、そして妬ましいと……回避してても何故か着々と敵対フラグが乱立しまくるのだった。

 

 

「お、お願いだからエンライトさんと仲良くとかなって欲しくないと言いますか……」

 

「なる要素なんてねーだろ。

そもそも俺的にはああいうタイプは苦手なんだ。

その点オメーは素でやり取りできるし、そっちのが楽だ」

 

 

終わり




補足

名前込みの改めての登場人物紹介


 ユミエラ・ドルクネス

訳あり悪役令嬢キャラ。
が……鬼畜人外絶対殺すマン赤龍帝と出会ってしまったことで99レベルなのにそこら辺のインパクトが薄め

 実は99表記だけど内部ステータス的には『限界突破』状態に突入しているので最早負けバトルイベントキャラ化しつつあるのは密に。

 前世の記憶がフィーバーしてミーハーしているせいで目標が裏ボス化回避より、その内居なくなりそうな気配しかないイッセーをどう引き留めるかとこの世界の主人公とのフラグ立ちの阻止に全力を尽くしている模様。

 最近のマイブーム・闇魔法を介したドラゴン波の練習。


 イッセー

 D×S世界線なので一旦プッツンしたらヒャッハーしてしまう系。
 ユミエラのヒモ状態のまま彼女の内部ステータスをインフレさせた元凶にて、負けバトル確定イベントキャラ。

 食い扶持を提供してくれているという借りもありつつ、互いの背景を知っていることもあり、ユミエラと行動すること自体は悪くないとは思っている模様。

だから無意識の内にこちら側の領域に引き込んでいる。

最近のマイブーム・学園の女教師の観賞(ほぼユミエラにバレて文句言われる)


アリシア・エンライト

この世界の正真正銘の主人公。
なにも無ければ主人公として青春しまくるリア充ルート確実だったのに、不運にもドラゴン波を見たいとせがむユミエラに仕方なくドラゴン波をぶっぱして名も無き星を消し飛ばした現場を見てしまう。

 普通ならそこで引くが怯えるのだが、あろうことかその時のイッセーに………。

 それ以降、皮肉過ぎることに避けたいユミエラに自ら絡んだり、イッセーと一緒に居るユミエラをハンカチでも噛みそうな顔して物陰から見たり、なんか普通に同じ部屋に入っていく二人を目撃して壁に向かって自分の額を流血しながら叩きつけまくったりと、奇行が目立ち始めたらしい。

 しかし悲しいかな、イッセー的には彼女は、ユミエラから聞いていた話もありつつ『無い』とのこと。


 その他の方々。

 ユミエラの内部インフレパワーがあまりにも規格外過ぎなのと髪色のこともあって既に魔王の生まれ変わりと怯えてしまっている模様。

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