色々なIF集   作:超人類DX

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多分こんだけレベル差あったらサクサクと行ってしまうのではと


少年期

 

 

 

 個を奪われ、生きる権利をも剥奪された少年が新たな名と共に異なる世界にて内に宿す龍と共に再誕した。

 

 その世界は彼の生きた世界と比べたら明らかに文明レベルが低いのだが、魔法のような力を持つ人間が居たり、魔物と呼ばれる見たことのない生物があちらこちらに徘徊していたりと、少年と龍にとっては目新しいものだらけであった。

 

 母親がおらず、強くてたくましくて、何より優しい父と共に不思議な世界の旅をしていく内にこの不思議な世界での生活にも慣れてきた少年が6歳となった頃、運命が始まった。

 

 色々な場所へと父と共に旅をしていた少年が訪れた――否、帰ってきた小さな村での再会。

 そしてそこで経験する出会いは少年と龍に色々な充実感をもたらした。

 

 何よりも一番は、村への帰還の際に出会った少女との紆余曲折を経た冒険だった。

 

 

「ま、待ってよリュカ! そんなに早く歩いたら危ないわ!」

 

「あのな、キミがあの子虎っぽい猫をいじめっ子二人から助ける為におばけ退治をするなんて啖呵切った挙げ句、俺を巻き込んだんだろうが? 折角こっちはあのシャバ僧二人のお母さんへのナンパが成功しかけてたってのに、邪魔までするしよー」

 

「しゃ、しゃばぞう? それってなによ? と、とにかく私の方がお姉さんだからリュカは私の後ろに……」

 

「一つか二つ程度年が上をお姉さんとは呼ばずにパイセンと呼ぶ主義でね。

第一、そうは言ってる割りにはビビってんじゃねーか……。

とにかく俺はその廃城に居る幽霊だかなんだかをとっととぶちのめして寝たいんだよ」

 

(リュカって変な子なのね………)

 

 

 少年が帰還した村の隣町にて宿屋を経営する夫婦の一人娘が町に住むいじめっ子二人から子虎のような猫のような魔物――つまりベビーパンサーを助ける為に、町の北部にひっそりと打ち捨てられていた廃城に存在する幽霊退治をする流れとなり、そのまま巻き込まれる形で少女――ビアンカと共に夜更けの廃城探検ツアーをしている少年ことリュカは、埃っぽいようなジメっぽいような――確かに幽霊っぽい魔物の気配を感じながら、軽く怯えているビアンカの前をズンズンと歩く。

 

 

「ね、ねぇリュカは怖くないの?」

 

「幽霊なんぞよりも余程『怖いもの』を知ってるせいかあんまり……」

 

 

 こんな事をする暇があるなら、夜の酒場で年上の貴婦人をナンパしてた方が余程有意義と考えるスケベ六歳児のやる気は見事になく、お化けの噂ばかりが流れるレヌール城という城内を平然と歩き回る。

 

 

「一応マジな幽霊も居るんだな……」

 

「む、無理矢理踊らされてた人達の身体が透けてた……」

 

「てっきり魔物が住み着いたのを幽霊と勘違いしてたってオチを想像してたんだけど、これは一本取られたぜ」

 

 

 そんな少年ことリュカの胆力に対して、一応リュカより年上である筈のビアンカはちょっとした悔しさを感じつつも頼ものしさを感じながら、てくてくと前を歩くリュカの着ている服の裾を握っている。

 

 

「!!」

 

「ギエピー!?」

 

(まものが出てきてもリュカがひとりで倒しちゃうからお姉さんらしくできない……)

 

 

 やがてレヌール城の内情を知っていく内に、どう住み着いた魔物達のせいで生前城主だった夫婦やその家来達が成仏できずに奴隷のように弄ばれているという事実を知ることになり、その魔物の親玉を退治することになったのだが……。

 

 

「ず、ずびばべんべびば……」

 

 

 親玉ことおやぶんゴーストは成仏できずに城内さ迷っていた幽霊達やビアンカすらもドン引きするレベルで六歳児のリュカに八つ裂きにされた。

 殴って蹴って、無理矢理立たせてまた殴り、ついには馬乗りになって動けなくなるまで殴りまくって。

 

『オレ様が食ってやろう!』

 

 そんな強気な台詞が滑稽になってしまうくらい、おやぶんゴーストは完膚なきまでに叩きのめされたのだ。

 

 

「も、もう悪いことはしません……! もう二度とこの城にも近寄りません! で、ですから何卒命だけは! お慈悲を……お慈悲をくださぃぃっ!」

 

「そういう台詞をここに居る幽霊達はお前に言ったと思うが、お前はそんな彼等の懇願をどうした? え? 言ってみろや?」

 

「魔が! 魔が差しただけですぅ! こ、今後は静かに暮らします! な、なんなら貴方様の下僕となって手となり足となり働かせて頂きますから! ねっ! ねっ!?」

 

「あ、あのリュカ? この魔物さんは多分本当に悪いこととかしないと思うし、見逃してあげても……」

 

 

 左腕に見たことのない赤い籠手を纏い、指をバキバキと鳴らしながら額を床に擦り付けて命乞いをするおやぶんゴーストを『養豚場の豚でも見ているような目』をしているリュカに、おやぶんゴーストに同情したビアンカが助け船を出してあげる。

 

 結局このまま見逃したところで、痛手にはならないと判断したリュカによりおやぶんゴーストは命を拾う事になるのだが、後々この選択が本来の運命から外れる出来事に直結することになるとは、この時誰も知らなかった。

 

 

 こうしてレヌール城のお化け退治は終わりを迎え、その話があっという間にアルカパの町の住人達にも知れ渡り、リュカとビアンカはちょっとした有名人になった。

 

 そして約束通りいじめっ子達はベビーパンサーを渡して一件落着となり、ここでビアンカとはお別れとなるのだけど……。

 

 

「あ、あのねリュカ。

私、リュカのこと絶対に忘れない。

ちょっと生意気だし変な男の子だと思ってたけど、お化け退治の時のリュカはカッコいいと思った……。

だ、だからその、大きくなったら――――――」

 

 

 

 

 

 

「あぁ、麗しのお姉さん! 僕と一緒に大人の一夜をどうか……!!」

 

「そ、そんな事を言われても困るわよぼうや……」

 

「こ、こらリュカ! お前はまた年上の女性に変な事を! 私の息子が失礼をした!」

 

「あ、いえ……随分とおマセな坊やですね?」

 

 

 

 

 

 

「………………………………………」

 

「こりゃ驚いた、パパスの息子は将来ある意味大物になるぞ……」

 

 

 旗のような何かがビアンカとの間に立ち掛けていたのに、それをガン無視で住人の年上女性にアホな顔でナンパかますオチ。

 

 

「ほらビアンカちゃんにちゃんと挨拶をするんだリュカ」

 

「うぃー……。じゃ、そういうことでお達者でー」

 

「こ、こらリュカ! 重ね重ねすまないなビアンカちゃん。

後できちんと叱っておくから……」

 

「……いーもん。

リュカが言ってた『ないすばでぃーな大人』になってやるもん……」

 

 

 これにより一人純粋な少女を変な方向にこじらせてしまい、それに一切気付く事もなくサンタローズの村へと父と引き取る事になったベビーパンサーと共に帰還したリュカは村内で騒動が起こっていると知り、その騒動と同時に村の教会の前で怪しい青年が彷徨いていると知り、なんとなく見に行くと……。

 

 

「あ、居た。

へー、こんなふにゃけた面してたんだなぁ?」

 

「あ?」

 

 

 謎の青年がいきなりリュカを見るなり、ヘラヘラと笑いながら軽く馬鹿にしてきた。

 それにイラッとしていると、青年は先日レヌール城で拾った『きんのたま』を物珍しそうな顔で見ている。

 

 

「お、良いもん持ってんじゃねーの? ちょっと見せてくれや?」

 

「あ? さっきから図々しい事を――」

 

「見せてくれたらお礼に俺が今まで各地を旅をしてきた際に収めたこの『せかいのきれいなお姉さん写真集』を見せてやろう」

 

「好きなだけ見るがよい!!」

 

 

 青年の言葉にあっさり釣られてしまい、『きんのたま』を渡してしまうリュカは、逆に青年から渡された『せかいのお姉さん写真集』を某嵐を呼ぶ5才児とその妹である0才児のような笑みを浮かべながら熱心に読み耽る。

 

 

 

「褐色肌の高貴そうなお姉さんだと!?」

 

「ああ、それは砂漠の国の女王様だよ。必死こいて土下座しまくってなんとか一枚だけ撮らせて貰えた」

 

「じゃ、じゃあこっちのちょっと幸薄そうなお姉さんは?」

 

「それは悪徳宗教で奴隷に落とされた女の子だ。

もっとも、その後すぐに摘発くらって解体されたから奴隷から抜け出せたけどね」

 

「じゃあこっちの金髪と青髪と黒髪のお姉さんは!?」

 

「それはオレのダチだよ。

今回お前を釣る為に土下座して―――んんっ! 頼んで撮らせて貰ったわ」

 

「お、大人だからか!? 大人だからこんな羨ましい出会いが――――――あ……」

 

 

 この世界は文明こそかつて生きた時代とは違えど、ナチュラルに綺麗なお姉さんがたくさん居るという希望を抱きながら次々とアルバムのページを捲るリュカは、あるページにて手が止まり、その一枚の写真に思わず目が奪われた。

 

 

「こ、この人は……?」

 

 

 それはこれまで見た写真の中で、リュカにとっては別格の女性の写真だった。

 

 

「………は、やっぱり気になるか? ふふ、教えてやっても良いが、今は教えられねぇな。

何故なら――」

 

「……………」

 

「ま、気になるならこのまま生きてみろ。

近い内に会えるからな。

それと坊主………父親は大切にしろ」

 

 

 青年は教えてはくれず、きんのたまを返すと同時にアルバムを取り上げると、ヘラヘラしていた笑みを少しだけ変えながらそう意味深に言うと、去っていってしまった。

 

 

「…………」

 

『………あの男』

 

「ふにゃー?」

 

 

 消えていく青年を見送るリュカの身に宿るドラゴンが何かを呟いていたが、リュカの脳裏には最後に見たアルバムに写し出されていた女性に支配されていた。

 

 こうしてボケーッとする思考のまま家へと帰ろうとしたリュカだが……。

 

 

「まあ! アナタは私の事が見えるのね!?」

 

「はぇ?」

 

「あ、あれ? 大丈夫?」

 

 

 村の住人ではない者に突然声を掛けられしまい、ボケーッとしたまま生返事ばかりしていた事でリュカはそのまま自宅の地下室へと導かれ、そのまま不思議な場所へと連れていかれ………。

 

 

「ようこそ妖精の村へ。

あらあら、随分とかわいい戦士様ですこと」

 

「…………………………………」

 

 

 

 青年の言っていた言葉の意味をそこで理解したのと同時に、リュカは前世でも見なかった『女神』を見た。

 

 

「私はこの村の長であるポワンです。

リュカ、アナタに頼みたいことが――――」

 

「俺と結婚してください」

「そう、私と結婚―――うえっ!?」

 

「りゅ、リュカ!? 急に何を――」

 

「貴女こそ俺の運命の相手! お願いします! 結婚してください! 惚れました!!」

 

 

 そこからのリュカの行動は速かった。

 無駄に軽やかに、無駄にアクロバティックに、無駄に素早くその場に土下座をかましはじめたと同時に求愛し始めるリュカを内から見ていたドライグは思った。

 

 

『今までと違ってマジだなコイツ……』

 

 

 こうして土下座しながらポワンに求愛する六歳児にポワンを含めた妖精の村の者達はリュカを連れてきたベラを含めてただただ戸惑いつつも、なんとか落ち着いてこの場に導いた理由を話した。

 

 その理由というのは人間界に春を訪れさせる為の道具ことはるかぜのフルートが奪われしまったので、取り返してほしいという話。

 普段のリュカなら父の為にならないことはやる気ゼロなのだけど、ポワンの直の頼みのせいか、最初からやる気が全開だった。

 

 

「わかりました! 必ず取り返して見せましょう! そした取り返した後は結婚を前提にしたお付き合いを――」

 

「そ、それはちょっと……」

 

「ではまずはチューを! ねっ! ねっ!?」

 

「ちゅ、ちゅーは少し恥ずかしいので……」

 

「では膝枕を! いや寧ろその方が良い!」

 

「そ、それくらないなら……」

 

「っしゃあ! やるぞゴラァ!!!」

 

 

 

 ひょっとしてやばい人間をつれてきてしまったのかもしれないと後悔し始めるベラを他所に、やる気がオーラとなって全身から迸るリュカは走り出そうとするので、ストッパーになるという意味でベラが同行することに。

 

 

「オラァ!!」

 

「ぎゃぴー!?」

 

「ディィィヤァァァァッ!!!」

 

「ゴガベガヘヘベギャ!?」

 

「ド……ララララララララララララララララララララァァァッ!!!」

 

 

 

 

 

 

「リュカって強いのね……出番がないわ」

 

「にゃー……」

 

 

 張り切りすぎて道を阻む魔物達を秒でふちのしながら進軍するリュカは、どうやら何者かの作為によりはるかぜのフルートを盗ませたとの話を聞き、その大元をぶちのめすために氷の館へと到達。

 

 

 

「この館ごとあの世に送ってやる!

ウルトラビッグバン・ドラゴン――――」

 

「ストップストップ! ストーップ!! 見るからに危険そうなじゅもん(?)を唱えようとしてるけど、それを放ったらはるかぜのフルートが壊れちゃうかもしれないでしょうが!?」

 

「ぬ!? おっとそうだった。

危ない危ない」

 

『バカだな……』

 

「にゃー……」

 

 

 張り切りすぎて妖精の国全土を吹き飛ばす勢いの必殺技をぶちかまそうとするリュカを止め、館へと潜入。

 そこには誤解からはるかぜのフルートを盗んだザイルなる者と戦うのだが、可哀想な事にザイルはリュカの奇声混じりの超ラッシュによりぶちのめされ、後から出てきた雪の女王と名乗る魔物は、おやぶんゴーストと同じように泣いても殴りまくってやった。

 

 

「は、はるかぜのフルートは返すから! だからお慈悲を! お慈悲をください! 反省もします! 悪いことももしうしませんっ!!」

 

「反省し、悔い改める……そんなおいしい話、あると思うのか? テメーのような奴に!」

 

「な、なんて酷い奴なんだ!! お前はそれでも人間―――」

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」

 

「ガギバカガギガァッ!?」

 

 

 そしてだめ押しとばかりのラッシュは数分に渡り続き……

 

 

「WRYYYYYYYYYーーー!! 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……無駄ァァッ!!!」

 

「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!!?」

 

 

 雪の女王(魔物)は燃えるごみは月・水・金的な悲惨な事になるのだった。

 

 

 

「暇ねゲレゲレ?」

 

「にゃー」

 

 

 こうしてはるかぜのフルートを取り戻し、人間界に春が訪れる事になった。

 

 

「うへ、うへへへ……」

 

「リュカ、そろそろ人間界に戻った方が……」

 

「もうちょっと……もう少しだけ。

ポワン様って良い匂いがするんでやっぱり好きです……」

 

「は、はあ……」

 

「俺やっぱり決めました。

もう少し大人になったら必ず貴方を迎えに来ます。

だから……」

 

「リュカ……」

 

 

 

 

 

 

「え、ちょ、もしかしてポワン様今軽く揺れてない?」

 

「あの人、男性経験皆無だからなぁ……」

 

「それが子供とはいえああも本気に求愛されちゃえばねぇ……」

 

 

 こうして運命の出会いを経て名残惜しくてしかない別れと共に帰還したリュカは、この日を境に変わった。

 

 

「えと、どうしたリュカ? いつものリュカなら向こうに居る女性にはなしかけるだろう?」

 

「……………もうやめた」

 

「そうかもうやめたのか。それならしかたない―――なぬ!?」

 

「父さん、俺はね……運命の人と会ったんだ。

だからもうナンパなんてしない」

 

「は!? 運命!? な、なんの事だかさっぱりわからんぞ!?」

 

『まあ……なんだ、コイツがマジになる女が現れたという事だな』

 

 

 ナンパをしなくなった。

 綺麗所なお姉さんを前にしても何も思わなくなった。

 何故ならそう……ポワンと出会ったから。

 

 

「はぁ……ポワン様にまた会いてぇ」

 

「ぽ、ポワン様? 何者だ?」

 

 

 父のパパスとしてみたら訳がわからないのだけど。

 

 

 こうして奪い去られた少年が生まれ変わり、リュカとしての人生を本当の意味で始める事になる。

 

 

終わり

 

 

 

 

 こうしてリュカはナンパを止め、父と共に旅をする。

 その旅の最中にいくことになったラインハットなる国にて小生意気な王子にバカにされた際は、城の最上階の窓から素っ裸にして逆さ吊りにしてやった。

 

 

 

「お、俺は王子なんだぞ!? こんな事してただで――ヒッ!?」

 

「よく喋るガキだなぁ? 間違えてその顔面をぶっ飛ばしてしまいそうだぜ」

 

 

 お陰でヘンリーという王子はすっかりリュカに怯えることになってしまい、そのまま悪戯をもやめて改心することになった。

 ちなみにその際、やとわれのならず者によってヘンリーが誘拐される事になったのだけど、パパスとリュカによってあっさり救出される。

 

 そしてここからが歴史の分岐となる。

 

 

「ほっほっほっ、いけませんねぇ―――ごべがっ!?」

 

「父さんはあのでき損ないの豚と馬を頼む、俺はコイツをぶちのめす」

 

「わかった……任せろ!!」

 

 

 ゲマ、ジャミ、ゴンスをパパスと共に一方的にぶちのめし……。

 

 

リュカのこうげき 会心の一撃! ゲマに1220のダメージ!!

 

 

「ギェェッ!?!?」

 

「………ちっ、少しは頑丈らしいが、なにより俺の力もガキ相応に弱ってるなやっぱり」

 

「はーっ! はーっ! (ば、バカな!? こ、こんな子供にこの私が手も足も……!?)」

 

 

 ゲマの膝が わらっている

 

 

「め、メラゾーマ!!」

 

 

 ゲマはメラゾーマをはなった

 

 リュカに0のダメージ

 

 

「なんなんだ今のはァ?」

 

 

 リュカはゲマを見てヘラヘラわらっている

 

 

「ひっ!? ジャ、ジャミとゴンズ!! この小僧を――」

 

 

 

 

 

 

 パパスのこうげき! ジャミに360のダメージ!

 パパスのこうげき! 会心の一撃! ゴンズに530のダメージ!

 

 

「ぬぅん! 奥義……!」

 

 

 パパスはギガスラッシュをはなった! ジャミとゴンスに460のダメージ!

 

 

「「ギエピーー!?!?」」

 

「ふぅ、リュカにドライグが宿っていると知ってから徹底的に鍛え直した甲斐があったぞ」

 

「す、すげー……お、オレ……この二人に対してあんな偉そうな事を……」

 

「にゃー……♪」

 

 

ゲレゲレのこうげき! ジャミとゴンスに230のダメージ!

 

 

 徹底的にぶちのめされる三人衆。

 

 

「きょ、今日のところは見逃してあげましょう!…

 

「「ひぃぃぃっ!!」」

 

 

 これによりパパスは死ななかった。

 そして奴隷にもならなかった。

 ヘンリーの帰還により大后の悪事が明るみになって比較的平和が戻った。

 

 

「お前はまだ子供だからと隠していたが、私たちが旅をする理由をお前に話す時が来た」

 

「………」

 

 

 そしてその後パパスとの旅の理由を知る。

 

 

「わかったよ父さん。

これでやっと父さんの力になれそうだ」

 

 

 魔界に連れ去られた母を取り戻すため、そして歴史と共に風化した天空の勇者と装備を探す為……。

 パパスの子としての本当の意味を掴んだ瞬間……。

 

 

「母さんを取り戻す。

そしてポワン様と結婚する。

両方やらなくちゃあいけないのが父さんの息子の辛いところだな……ふふふ」

 

「そうか、お前も大人になってきたのだな。

……しかしそのポワン様とは何者だ?」

 

「運命の人だよオレの……にひひひっ!」

 

「お、おう……」

 

 

 こうして父と子の旅は続くのだ。

 

 

そして――

 

 

「リュカ! 三人から聞きましたよ! ポワンさんの事ばかりで三人の事をほったらかしにしていると!」

 

「ま、待ってくれ母さん! 前提からして違うっての! そもそも俺はあの三人とは別に何も無いってば!」

 

「昨日の晩に泣きながら私に相談してきたのですよ!? それでなにも無いでは通りません! そもそもリュカは三人にも……あ、えっと、破廉恥な事をしたのでしょう!?」

 

「しとらんわ!?」

 

 

 

 

 

『お前の嫁はパワフルだなパパスよ?』

 

「う、うむ……もう少し大人しい気がしたんだがな。

まあ今のマーサもかなり魅力的だから良いのだが……」

 

 

 

終わり




補足

おやぶんゴーストはパシりになりました。


その2
この時点ではナンパ癖持ちなのでロリビアンカさんが拗れました。

その3
運命の出会いによりナンパやめました。

そしてパパスさんはぬわーせずに、逆に鍛え直して奥義を引っ提げたので、逆にジャミとゴンズを『ギエピーー!?!?』させました。

その4
ゼロ距離メラゾーマすらノーダメージてニヤニヤとされてゲマは絶望しました。








マーサさんもこのノリなら余裕で帰還可能ですが、まあ間違いなくゴッドマザー化しますね

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