色々なIF集   作:超人類DX

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ゲーム後の話。

まあ、そう簡単にはい無罪……にはならんよね。


フェニックスの現役時代

 

 

 

 これは所謂事故のようなものだった。

 道を歩いていたら頭上に隕石が降ってきたとか、そんな不運だったとしか言いようがない。

 

 

『………………』

 

『何者ですか……?』

 

 

 詰みをかける為に出撃したリアスと朱乃の前に現れし異様な出で立ちの者。

 翼を拡げた蝙蝠のようなヘルメットを被り、ボロボロのマントで全身を覆うという、一見しなくても不審者丸出しの格好をしたその者は臨戦態勢に入りながら何者かと問うリアスと朱乃に答えずに鋭い目付きで見据えると、徐に両手を前に突き出す。

 

 その瞬間、突きだした両手が一瞬だけ光を放つと同時に地面を縫うような光弾が文字通り弾丸のように二人へと襲いかかる。

 

 

「「!?」」

 

 

 即座にその場から散るように真横へと飛び退くリアスと朱乃は、コイツがライザーの言ってた追加の眷属だと理解する。

 

 

「ライザー・フェニックスの言っていた者だわ……! 朱乃、バックアップをお願い!」

 

「了解ですわ……!」

 

「…………」

 

 

 理解したと同時に共に迎撃をしようと指示を送るリアスは、地面からほんの少し浮いている変な出で立ちをしているその者が再び両手を前に突き出して放つ光弾を避けながら冷静に解析をする。

 

 

(妙な姿をしているけど、仕掛けてくる攻撃自体は単調で避けられる。

このまま引き付けてから一気に朱乃と叩けば……)

 

 

 出で立ちにこそ驚いたが対処自体は簡単だと結論付けたリアスは、兵藤一誠を眷属にしてからの己の成長速度に対する自信があった。

 だがその単調な動作から放たれる光弾を放っていたその者がほんの一瞬攻撃の手を止め、掌の上でエネルギーを溜めてから再び両手を前に突き出した瞬間――

 

 

「なっ!?」

 

 

 その単調な攻撃はガラリと変わり、無数の光弾が先程の単発の時よりも高速でリアスと朱乃目掛けて地面を破壊しながら襲い掛かったのだ。

 

 

 

「それほど単純な相手ではありませんわね……!」

 

「さっきまでの単調さから、さながら数の暴力で押し込んでくるといった所かしら……!」

 

 

 無数の光弾から逃れる為にその場から跳躍したリアスと朱乃は両手を突き出して隙だらけに見える謎の存在に向かって試しに自身の魔力を放ってみる。

 すると消滅の魔力が当たる直前、その者の全身から青紫色のオーラのような波動が展開され、リアスの魔力を逆に消し飛ばしたのだ。

 

 

「……! 私の魔力を逆に消し飛ばしたですって……?」

 

「どうやら少し手こずる相手のようですわ……」

 

 

 光弾を放つ手を下ろし、青紫色のオーラを展開しながらその場に留まる不気味な存在に、リアスは舌打ちをしながら朱乃言葉に頷く。

 どうやら詰みをかけてくるであろうことを見越してライザーが寄越してきたと見てまず間違いない。

 

 無駄な悪足掻きで時間を稼ぐつもりなのか、面倒な事だと悪態をつくリアスはこの時点ではこの謎の存在に勝てる気でいた。

 何せ放つ光弾は決して避けられない訳ではないし、あの全身を覆うオーラのようなものにしても、本気の消滅魔力をぶつければオーラごと消し飛ばせると思っていた。

 

 だがリアス・グレモリーは直後に知るのだ。

 この変な出で立ちの存在が突然右手の人差し指をリアス達に向けた瞬間――

 

 

「!? 上から何かが落ちてきます!!」

 

「うっ!?」

 

 

 巨大な無数の『爪』のようなナニかが隕石のようにリアスと朱乃目掛けて降り注ぐ。

 

 

「くっ!」

 

 

 避けるのが間に合わない。

 そう判断したリアスと朱乃は落ちてくる爪のようなナニかに向かって魔力を使って相殺しようとするが、ひとつ相殺する毎に次々と虚空から爪のようなナニかが現れてはリアスと朱乃に向かって襲い掛かる。

 

 その威力は相殺できずに地面を貫いて破壊する程のものがあり、まともに喰らえば二人とてタダでは済まない。

 故にリアスと朱乃は互いに力を合わせて空から襲い掛かる爪的なナニかを相殺していく。

 

 

「キリがないわね!!」

 

 

 正直驚きはしたがこれも対処出来ないわけではなく、悪戯に時間を浪費させられていることに段々と苛立ちを見せ始めたリアスは、人差し指をこちらに向けつづける謎の存在に反撃しようと、右手で無数の爪的なものを消滅させながら左手を使って練り上げた消滅の魔力をその者に向けて撃ち放とうとし、朱乃も同じく雷の力をリアスに合わせて撃ち放たんとした時、リアスと朱乃は見た。

 それまで宙に浮き続けていたその者が人差し指を下ろしながら地面に降り、両手を組むと……その両手を覆うように出現する獣の頭のようなナニかを。

 

 そしてそれまで一切口を開く事がなかったその者が、女性の声で一言――

 

 

「バニシング・ワールド」

 

 

 その言葉と同時に両腕から現れた獣の頭のようなものの口らしきそれからから放たれる眩い閃光と強烈な爆撃にリアスと朱乃は呑み込まれたのだ。

 そしてその閃光と爆音に呑み込まれた頃……頼りの兵藤一誠が霧島一誠によって精神を折られ始めていた事をこの時のリアスはまだ知らなかった。

 

 

 そしてギリギリで耐えきった後に現れたライザーに詰みを掛けられた事で、リアス・グレモリーは見下していた存在からの敗北を知ることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゲームというか、ただの闘争だった……。

 しかし今回のゲームを観戦した悪魔達はフェニックス家の三男とその下に付く者達が単なるボンクラ集団では無かったのだと思う他なかった。

 ましてや厳密にはライザーの妹であるレイヴェル・フェニックスの眷属の一人が赤龍帝であると初めて知ることになり、観戦側の席はそこそこ騒然となった。

 

 そんな番狂わせ的なオチで終わる事になった此度のゲームだが、ライザー達の目的は別にあるわけで、そもそも観戦している連中を楽しませるといった事はまるで頭に無い。

 あるのはただ……勝つことで手に入れられる『自由』のみである。

 

 

「投了のアナウンスをしたのにも拘わらず、この赤龍帝は私の眷属を攻撃しました! これはルールに抵触するのではありませんか!?」

 

 

 一応バッタもんながら回復力はあるフェニックスの涙(副作用あり)を提供された事で、フォルテのコスプレをしていた黒歌とライザーのトドメのオーバーキルの傷を、少なくともルール違反だと騒ぐ程度には回復していたリアスが、負けた時の取り決めがあまりにも嫌すぎて、恥も外聞も捨てて兄であり魔王のサーゼクスに言っている。

 

 

「私もその映像は観ていた。

しかしあの状況は恐らくそのアナウンスが彼には聞こえていなかったのだろう」

 

「しかしっ……!」

 

「今ここで騒いだところで君の敗けは敗けだ………これ以上恥の上塗りをしたいのかな?」

 

「ぐっ……!」

 

 

 兄以前に魔王でもあるサーゼクスにそう言われてしまえば、周りの視線もあるので黙る他がないリアスは、呪ってでも来そうな形相でライザー達を睨んでいる。

 

 

「すまなかったね……。

さて、このゲームはライザー――キミの勝ちだ」

 

「は……」

 

 

 ついこの前、グレモリー家にカチコミしてきたフェニックス夫妻と長兄と次兄に相当煽られまくったせいなのか、微妙に魔王っぽくしているサーゼクスにライザー達はリアスからの殺意の視線を無視して頭を垂れる。

 

 

「さて、勝者のライザーには事前の取り決め通りにすることを約束しよう」

 

「はっ、では現在我がフェニックス家に居るある者の過去の罪を――」

 

「……? いや、妹――リアスとの婚約の話だろう?」

 

「は?」

 

 

 しかしちょっと意識改革をしても根が惚けているのは変わってないらしく、サーゼクスとライザーは互いにキョトンとした顔をする。

 

 

「いやあの……。

私はそちらの方と婚約を結ぶつもりは一切ございませんが……」

 

「へ? あ、あれ? だからあんな本気になって勝ちに行ったのではないのかい?」

 

「元々彼女からは嫌われていましたし、私も彼女にはそういう感情な欠片も持っていません。

我々が勝とうと思った理由はただひとつ、今現在もはぐれ悪魔として認定されているある者の罪を完全に無罪にして頂きたかっただけですので……」

 

「え、あ、そ、そうなんだ? じゃあ私の妹とは婚約しないと?」

 

「無論です」

 

「…………………な、なーんだ! そうだったんだね! あっははは!」

 

 

 リアスと婚約する気無しとライザーから言われた途端、明らかに安堵しているサーゼクスを偶々見ていた他の悪魔達が少し冷めた目を向ける。

 

 

「聞いただろうリアス? 彼とは婚約をしなくて良い。

取り敢えず安心しなさい―――あ、あれ? 怒ってる?」

 

「………………………………………」

 

 

 そのままあからさまな態度でリアスに婚約話は無しと言うサーゼクスだが、よりにもよってライザーなんぞに『興味ゼロ』と言われたせいなのか、それはそれでの精神で殺意を抱くリアス。

 

 

「お、おっほん! え、ええっと取り敢えず婚約の話云々はこれで終わりにして、キミの言っていたはぐれ悪魔認定の取り消しというのは誰の事だい?」

 

「……………」

 

 

 リアスの機嫌が悪くて、このままだと嫌われそうだと危惧したサーゼクスが話をすり替えるように問う。

 すると頭を上げたライザーが立ち上がって自分の後ろに控えていた―――フォルテのコスプレをしたままの黒歌に視線を向ける。

 

 

「??? えっと、その者がそうなのかい? ………こんな出で立ちのはぐれ悪魔って居たっけかな……?」

 

 

 当然フォルテのコスプレなので手配リストになんか載っている訳がなくて首を傾げたサーゼクスだったが、フォルテのコスプレヘルメットをその場で脱いで露になった顔でサーゼクス――というよりはリアスが驚愕した。

 

 

「あ、アナタは小猫の……!?」

 

 

 変な格好をした者にボコボコにされた事も含めて、その正体が自身の眷属とかつて生き別れになった者だと即座に思い出したリアスのリアクションに、サーゼクスは思い出したように黒歌を見る。

 

 

「SS級はぐれ悪魔、確か名は黒歌。

罪状は主とその家の悪魔の殺害……だったか」

 

 

 SS級レベルのはぐれ悪魔だというサーゼクスに、周辺の悪魔達からどよめきが走る。

 

 

「何故そんなはぐれ悪魔がフェニックスのもとに……」

 

「フェニックス家はあの者がはぐれ悪魔だと承知の上で匿っていたのか……?」

 

「つまり、現政権への背信行為に……」

 

 

 周囲の悪魔達のどよめきに、姿を晒した黒歌は『そりゃあそうなるよねぇ……』と苦笑いする。

 どんな理由があるにせよ、自分がやったことは嘘でもなんでもなく本当なのだ。

 

 

(一誠に『お持ち帰り』されてから保護して貰う事が決まった直後にライザーと一誠がアイツ等を『行方不明』にしちゃったとは口が裂けても言えないし、フェニックス家総出で証拠隠滅しちゃった事も墓場まで持っていかないと……)

 

 

 加えてどこぞの悪魔が呟いた背信行為という意味でなら間違いなくフェニックス家は真っ黒だ。

 もっとも、フェニックス家自体が現在の政権から大分浮いた一族だったりするので、悪名が今更重なろうが本人達は全く気にしないのだけど。

 

 

「ライザー、キミの願いを叶えてはあげたいが、彼女の罪はそう簡単に無罪にできるほど軽いものではない」

 

「……………」

 

「とはいえ、長年彼女がキミ達の家で大人しく生活していたのだということは想像できる。

だから待ってくれ、この件は私の一存では決められない」

 

 

 完全な無罪にするには暫く時間が掛かると言うサーゼクスに、ライザーは『尤もだな』と納得する。

 

 

「ひとつ尋ねるが、今彼女はキミの眷属なのかい?」

 

「いえ、この赤龍帝の霧島一誠を含め、私の妹の――レイヴェル・フェニックスの眷属です」

 

「そうだったのか……」

 

 

 リアスが兵士として迎え入れた青年と顔立ちがあまりにも似すぎている赤龍帝の青年とレイヴェルを見ながらサーゼクスは悟る。

 

 

(ボンクラとはとんでもない。

とんだ怪物じゃあないか……)

 

 

 色々と向いている方向がファンキー過ぎて理解されにくいが、やはりフェニックス家は全員がどこかイカれている。

 先日実家に乗り込んで両親をチンピラみたいに罵倒した夫妻しかり、厄介そうだからとその場から撤退しようとした自分に向かって中指を立てながら『逃げるなよ腰抜け粗◯ン魔王』と罵倒してきた夫妻の長男と次男しかり……。

 てっきりその面だけで才能なんて無いと思っていた三男ですら、斜め上を行く人材を持っている。

 

 

「サーゼクス様、正気ですか? この者は歴とした犯罪者であり、そうと承知した上でフェニックス家も長年我々を騙して匿っていたのですぞ?」

 

「流石にこのままお咎め無しで穏便にという訳にはいきませぬぞ。

下々の者への示しがつきませぬ」

 

 

 話を聞いていた悪魔の上層部の何人かが次々とサーゼクスにそう進言していく。

 

 

「そうかもしれない。

しかし別の観点から見れば、フェニックス家の者達がSS級のはぐれ悪魔を大人しくさせていたとも言えはしないか?」

 

「しかしそれではこの者に殺された同胞は浮かばれませぬ……!」

 

 

 やはりゲームに勝つ程度では簡単に無罪とはならないかと、上層部の言葉を耳にしながらライザーは思っていると、それまで他の悪魔達とは違って見守っていたフェニックス家が当主のシュラウドを先頭に此方へと近づいてくる。

 

 

「何が下々に示しが付かないだ。

旧政府へのクーデターの際に偶々現魔王に荷担しただけで今の地位を手にしただけのカス共が……」

 

 

 そのシュラウドのすぐ後ろに控えていた夫人――エシル・フェニックスが普段の貴婦人然とした態度とは一変の――フェニックス家の中では『現役の頃』のような口調と覇気を放ちながら、次々とサーゼクスに進言していた上層部の悪魔達に暴言を吐く。

 

 

「なんだと……!? 無礼だぞ貴様!!」

 

 

 その暴言に反応して激昂する一人の悪魔がエシルに詰め寄る。

 

 

「大体貴様等フェニックス家が今も幅を利かせられているのは我々がかつての戦争の功績を認めてやったからに過ぎないのだ!

それなのにそれを良いことに好き勝手やっている挙げ句にはぐれ悪魔なんぞ匿いおって! 身の程をわきまえ―――」

 

 

 フェニックス家には家訓がある。

 先手必勝であるべし。

 お約束となる敵のパワーアップに付き合わずとっとと捻り潰すべし等々といった家訓の中に、絶対的に守らないとならないルールがひとつ。

 

 それは――

 

 

「ぐがっ!? な、にをする……っ!?!?」

 

『!?』

 

「私はなァ……。お前等みたいな自分でリスクを背負わないで抗争すらできない口だけのバカが大っ嫌いなのよ……!」

 

 

 『現役状態のエシル・フェニックスには逆らうな』である。

 詰め寄ってきた初老の悪魔の顔面を右手で締め付けるように掴んだエシルの瞳は……ガン決まり中だった。

 

 

「サーゼクス君達がクーデターを決める前までは先代の魔王共の顔色を伺い、彼等がトップに立ったら今度はそっちの顔色を伺い……」

 

「が……ガガッ!?」

 

「はぐれ悪魔の出る理由を見てみぬフリをしておきながら、偉そうにご指導ってか……? ああっ!?」

 

 

 万力のような力で初老の悪魔の頭を掴んでいるエシルが壁際まで追い込み、そのまま叩きつける。

 そのあまりにも暴力的な姿に、現役の頃のエシルを知らない若い悪魔は絶句し、知っているもの――つまり同じく観戦していたグレモリー家の夫婦――特にリアスとサーゼクスの母であるヴェネラナ・グレモリーは顔色を真っ青にしながら震える。

 

 

「御託並べてもなァ、悪魔なんてもの結局は暴力……!

強ぇ奴に、弱ぇ奴が従う世界だ……!」

 

 

 その苛烈さは誰にも止められず、怯えるように目を泳がせる初老の悪魔の右目に『小さな炎を灯した親指』を近づける。

 

 

「四の五の言ってねぇで、テメー等はお飾りで満足していれば良いのよ――――このボンクラがァ!!!!」

 

「ウギャァァァッ!?!?!?」

 

 

 そしてそのまま炎の灯った親指で、悪魔の目を焼き潰したのだ。

 

 

「ひっ!?」

 

 

 悲痛すぎる叫びに見ていたリアスは一気に恐怖に顔をひきつらせるのだが、それは別の場所から見ていたヴェネラナも同じだった。

 そのまま泡を吹いて気絶した初老の悪魔を適当に放り投げたエシルは、サーゼクスの近くに居てこの光景に硬直していて動けなかった他の上層部の悪魔の背後にゆっくりと回ってからポンと両肩に触れる。

 

 

「ということでこちらも彼女が無罪になるべきだという『証拠』を用意しましたので、ここからは平和的な対話を致しましょう………皆様?」

 

『…………………』

 

 

 フェニックス家は異端である。

 それまで深くその意味がわからなかった多くの悪魔達が初めて『異端』の意味を理解させられた日となるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、流石はエシル――私の嫁さんだ。

何時でもどこでも可憐だよ……」

 

「可憐っつーか、過激だろあれは……」

 

「す、凄い! 私もエシル様のようになれますかね?」

 

「は!? ま、待て待て! アーシアさんや、キミは今のままのスクスクと育ってくれた方が良いぞ……!?」

 

「やっぱりライザーと波長が合っただけにアーシアもちょっと変ね……。

それより完全に周りがびびっちゃってるにゃん」

 

「お陰でこちらの言い分を強制的に聞かせられる事ができそうですし、結果オーライでしょう」

 

「俺さ、一度で良いからあの状態のエシル姉さんに怒られてみたいんだが……」

 

 

 フェニックス一派だけが、平気な顔で途中からハイパーヨーヨーで遊びながら見ていたのだが。

 

 

終わり




補足

フォルテのコスプレしてゲームに参加したら一誠がなんでもするって言うから気合いノリノリだった黒歌お姉ちゃん。

その後、お約束の服ボロサービス状態の二人に詰みのつもりで来たライザーさんが顔色ひとつ変えずにグラグラとファイヤーでトドメ刺したらしい。


その2
フェニックスの涙(バッタもん)
冥界に提供する為に開発した超精度の低い秘薬。

効果は確かにあるのだが、男性が服用した際は副作用で頭髪がツルツルになるし、女性が服用したら胸がAカップになるというバッタもん。

 上層部連中が安定した供給を命令してきたので、バッタもんである事を隠して提供している。

 なので一部上層部の男性悪魔は最近頭髪が寂しくなるし、淑女は胸が萎みつつ寸胴になるという現象が多発中。


その3
フェニックス夫人……エシル・フェニックス。

今でこそ淑女然としているが、現役の頃の彼女は手が付けられないレベルの苛烈な女性であり、ほぼ同年代の者達からは悪夢だと揶揄されて恐れられていた。

 なので現在でも一度スイッチが入ると、アドテック9(物理)とか平気でやらかす。

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