色々なIF集   作:超人類DX

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普通なら絶対的に相容れないというのに何故か馬が合う。


優しきボスと徹底的な風紀委員長

 とある町に住む平凡――より少しトロい少年が、黄色いおしゃぶりを持った赤ん坊と出会う事で、己の身に流れる宿命を知った。

 

 その宿命に潰されない為に赤ん坊から様々な事を学ぶことになった少年は、少年が通う学校で『おっかない』事で有名だった風紀委員長と関わる事になったのだが、その風紀委員長が違う町から連れてきたと言う少年との出会うは、己の宿命をほんの少しだけ変えることになった。

 

 

 自分には無い『徹底さ』と『揺るがぬ精神』を持ち、家庭教師である赤ん坊をも認めさせる程の、いっそ狂気的ともいえる向上心は、性格も生き方も違う少年の密かなる目標になったのかもしれない。

 

 それこそ彼の冷徹さは決して相容れない筈だった。

 

 だがその徹底さと必要ならば他を殺すことも躊躇わない『漆黒の意思』に自分や出会ってきた友や仲間達が救われたのだけは真実だった。

 

 自分の生き方は自分で決める。

 誰かの決めた『正しさ』なんかには興味は無い。

 

 全ては自分に手を差し伸べてくれた者の為だけに血に染まる覚悟を持ち続ける―――そんな生き方に大空の炎を持つ少年は少しずつ覚悟の炎を燃え上がらせていったのである。

 

 

 そして現在。

 

 高校生となり、そして自身の雲の守護者の後継者となって風紀委員長へとなった彼とは久しく会うことができないでいたある日の事、少年は初めて彼から頭を下げられたのだ。

 

 

『力を貸して欲しい』

 

 

 今まで一言たりとも自分達を頼る事はしなかった彼からの初めての懇願に少年は迷いなく頷いた。

 彼から『何があろうと諦めない』事を教えられた少年は仲間達と共に彼の地元へと足を踏み入れたのだ。

 

 

「そういや家庭教師さんはどうしてるよ?」

 

「一応まだオレの家庭教師をしてくれてるよ。

例の代理戦争の後、呪いもなくなったからね」

 

「ふーん……?」

 

「まあ、ユニが霧島君の所に行くってなった時は凄まじく反対してたけどね、あはは……」

 

「呪いがなくなっても相変わらずおチビには過保護なんだな……」

 

 

 沢田綱吉は久し振りに会った霧島一誠に近況を話す。

 写真の男を捕らえる為に協力して欲しいと言われ、悪魔だなんだといった存在が隠れ住む駒王町へと滞在する事になったのだけど、本音を言うと綱吉的には一誠と会いたかったという比率の方が大きかった。

 

 出会った時からあの雲雀が後継者として指名するほどの強さを持っていた一誠は、今よりも更に腐っていてダメダメであった自分に対しても決して見下す事は無く、一誠の方がひとつ年上なのに対等に話をしてくれた。

 

 散々周りからダメツナと見下されてきた綱吉にとって、初めて沢田綱吉として見てくれる存在は、マフィアのボスとして教育されることで心身共に強くなり、多くの友を得た今でも大きなものだった。

 

 

「それより、さっき霧島君が紹介してくれた同じ学校の人達ってもしかして姫島先輩の仲間の人達?」

 

「悪魔の眷属としてという意味なら正解だよ」

 

「そっか、じゃああの人達を纏めている悪魔も近くに居るんだ?」

 

「この学校の旧校舎に朱乃ねーちゃんと一緒に今は居ると思うが、なんだよ?」

 

「いや、オレ達も今回の件について霧島君から聞かされた上で協力しようと思ったけど、その人にはオレ達の事は言ってないんじゃないかなって思ってさ。

もしオレ達の事を知らないのなら先に挨拶くらいはした方が良いかなと……後で怒られそうだし」

 

「ああ……まあ、大丈夫だろ。

基本的に何も言わんしあの先輩は。

それにそういう話はおチビ共に任せてあるんだろ?」

 

 

 

 

 

 

 一般人を襲う通り魔の確保の為、自身の守護者とユニ率いるジッリョネロファミリーの者達と共に捜索に出た綱吉は、以前聞かされたこの町の管理を秘密裏に行っている悪魔について訊ねるが、一誠曰く、問題はないらしい。

 

 そもそも綱吉も純粋な悪魔とは会ったことは無い。

 あるのはその悪魔の眷属であり、一誠の幼馴染みでもある姫島朱乃くらいだ。

 

 

「けっ! こんな程度の事で一々10代目やオレ達を呼びつけやがって……!」

 

「ま、まあまあ、今まで散々オレ達の方が霧島君に助けられてきたんだしね?」

 

「そーだぜ? それにこれが終わったら久し振りに霧島がキャッチボールしてくれるんだし、んな怒んなよ獄寺?」

 

「るせぇ野球馬鹿! オメーは何時もそんな調子だから舐められんだろうが!!」

 

「………」

 

 

 そんな綱吉が得た仲間達は一癖ある者達ばかりだが、その仲間達もなんやかんやで一誠とはそこそこの付き合いがある。

 

 

「ごめんね霧島君? 獄寺君も本気でそう言ってるわけじゃないから……」

 

「いや、確かにこんなしょうもないことに巻き込んだのはオレだし、部下からすりゃあ腹も立つだろうよ」

 

 

 少し態度の悪い銀髪の少年の言動に謝る綱吉に、一誠は気にしないでくれと言いつつ捜索を続ける。

 

 そんな一誠と綱吉のやり取りを、綱吉達とは初対面だったギャスパーと藍華……そして凛や祐斗や小猫やアーシアはただただ一誠の態度に驚きを隠せない。

 

 

「……結構気の弱そうな方なのに、あの人があんな普通に話をするなんて思いませんでした」

 

「……寧ろ僕達よりも態度が柔らかいかもね」

 

「ね、ねぇ、桐生さん達はあの人達の事知らないの?」

 

「私たちも今日初めて会ったし、知り合いが居たことも知らなかったわよ」

 

「ええ……しかも先輩の話し方からしてかなりあの方々を認めていますぅ……」

 

 

 町中にフリードの写真をばら蒔いていたギャスパーと藍華すらも今日まで知らなかった者達が、自分達のボス――つまりイッセーの態度に驚いている。

 

 

(あんな人達、原作には絶対居なかった。

誰なんだろう……?)

 

 

 それは、本来の物語には決して出てこない筈だと思っていた凛も同じく……。

 

 

 

 

 

 沢田綱吉達の協力を得た捜索の一日目は発見できないまま終了となる。

 フリードを捕まえて、そこから聖剣に関する情報を引き出そうと考えていた木場祐斗もまた晴れない表情だ。

 

 

「すまない……せっかくキミやキミの友人の力まで借りているというのに」

 

「別にキミの為だけではない。単に俺とキミの利害が一致したから今回の様な形になったまでだ」

 

「………わかってる。キミはコカビエルを町から排除したいからだろう? 副部長の為に」

 

 

 冷たい物言いの一誠に祐斗は目線を下げる。

 聖剣を奪った者の背後に居る堕天使を排除するという目的が無ければ、間違っても一誠は自分とは組まない事はこれまでの出来事でわかっていた。

 

 

「キミは本当に凛さんの弟なのか……?」

 

「一応そうなるかもな。

もっとも、戸籍も何も全て変えた今となっては身内ではないがな」

 

「…………。一体何があったんだ? 凛さんもそうだが凛さんのご両親だって普通の方達だったぞ?」

 

 

 そんな不安定な繋がりの中でも、一誠は必要が無い限りは決して凛と話をしたりはしなかった。

 それこそ他人のような接し方で、とても姉弟という関係には思えないほどに。

 

 自身の復讐は勿論だが、凛の両親――つまり兵藤家とも関わりがあった祐斗としては不可思議でしかない。

 決して仲たがいをするような親ではないと……。

 

 

「知ってキミに何かあるのか?」

 

 

 だが一誠は何時もの通り淡白に言うだけで答えようとはしなかった。

 

 

「そうだったね……すまない」

 

「……………」

 

 

 霧島一誠という存在は自分がリアスの騎士になった時に知った。

 眷属ではなく、朱乃の幼馴染みで、悪魔に対して一切物怖じもせず、狂気的なまでに力を求める。

 

 一体何がそこまで彼を突き動かしているのか。

 

 木場祐斗は恐らく初めて霧島一誠という存在に興味を持った瞬間だったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 悪魔というのだから、物凄く怖い姿なのだろうか……と以前から一誠から話だけは聞いていたとはいえ、実はちょっとだけ不安であったりもした綱吉は、捜索の間に朱乃の護衛的な意味で向かわせていたユニと凪を迎えに行った時、初めて純粋な悪魔と会うことになった。

 

 

「えと、初めまして……霧島君の友達の沢田です」

 

「話は既にそこに居る子達と朱乃から聞いているわ。

よろしくね……?」

 

 

 印象としては朱乃と同じで、自分達と何ら変わらない女子なんだなというものだった。

 初めて朱乃と会った時と同じで、綺麗な人だなというのが率直な感想だった。

 

 

「……。失礼なのは承知で聞くけど、本当に彼の友人なの……?」

 

 

 そんな感想を抱いた相手ことリアスはといえば、ユニと凪を迎えに一人でやって来た綱吉の出で立ちを見ながら、妙に疑うような質問をしてきた。

 

 

「あはは、霧島君と違ってオレは臆病でダメオーラが迸っているから、そう思いますか?」

 

「そうじゃなくて、彼は正反対にアナタは優しそうというか、甘い性格な気がしたのよ。

正直、アナタと彼は相容れないとも……」

 

「そうかもしれませんけど、オレは霧島君とは友達だと思っています」

 

「……………」

 

 

 そんなリアスに綱吉はただ真っ直ぐにそう言い、近くで聞いていた朱乃とユニと凪は小さく笑っていた。

 

 

「そう……」

 

 

 そんな綱吉を見てリアスは以前朱乃が言っていた事を思い出した。

 一誠を介して知り合った男の子が、一見すると頼りないけど妙な懐の大きさを持つと。

 

 

(なるほどね、空みたいだって朱乃は言っていたけど、確かにそう感じるかも……)

 

 

 ひ弱そうな外見ではあるが、不思議な感覚がする。

 力とは違うなにかを持っているような……。

 

 霧島一誠を友達だと言い切れる辺り、実は結構な大物なのかもしれないとも。

 

 

「暫くはこの町に滞在して霧島君とアナタの眷属さんのお手伝いをさせて頂きます」

 

「………。他所の人間に手伝って貰う訳にはいかなかったけど、こうなった以上はそうも言えなかったから助かるわ。どうかお願いします」

 

「霧島君からある程度アナタの――」

 

「リアスよ、リアス・グレモリー」

 

「――グレモリーさんが立場的に下手に動けない事は聞いています。

だから、大丈夫です」

 

「…………」

 

 

 そう無意識に相手を安心させるような穏やかな声で言うと、ユニと凪の二人と揃ってお辞儀をしてから部室を後にする綱吉。

 

 

「…………ねぇ朱乃?」

 

「はい」

 

「本当に彼が霧島君の友人なの? 彼はあまりにも優しすぎる気がするわ」

 

「一誠君も優しいですよ?」

 

「………あのね、それはアナタにだけだからね? 本当に想像がつかないわ。

あんな子と霧島君が……」

 

「そうでしょうか? 普段はああいう方ですけど、戦う時は結構強いですがね?」

 

「…………そもそも戦う姿すら彼からは想像ができないわ」

 

 

 朱乃の話を聞いてもやはり半信半疑なリアス。

 だがリアス自身は知らないのだ。

 

 彼がボンゴレ・ファミリーの後継者であることを、彼がどれだけの修羅場を潜り抜けてきたかを。

 

 一誠と違い、『眉間に皺を寄せ、祈るように拳を振う』彼の一誠とは違う『覚悟の強さ』を。

 

 

「繋がりって不思議なものよね」

 

「そうですね」

 

 

 その強さをリアスが知るのはもう少し後の事だ。

 

 

 

続く

 

 

 

 強さを求め、頂点(てっぺん)に立つ。

 それが人と魔の血が流れ、龍を宿した少年が壮絶な半生の末に抱いた野望。

 

 その為に生きた。

 必死に生にしがみつきながら力を得ていた。

 

 だが少年は挫折した。

 

 この世には種族としての限界と枠を越えた存在が居たから。

 そしてそれ等の前では自分等ちっぽけなガキでしかなかったと。

 

 それだけではなく、強さだけでは手に入らない『華』と『看板』が無ければ、誰も認めてはくれないということを。

 

 そんな挫折を味わった少年だが、それでも立ち止まることはできなかった。

 いつの日からか夢見た最強を手にするために。

 

 

「人間も悪魔も神ですらも、力を得たところで最後は『華』が求められる。

それが所謂『看板』ってやつさ」

 

「くだらん」

 

「ふっ、そのくだらん物の為に、命を張らなきゃいけない男も居るのさ」

 

 

 そして邂逅する宿敵の龍を宿す男は、ギラギラとした目をした男であり、自分に似通っていて違っていた。

 

 

「龍を背負っているのはお前だけじゃないんだよ赤龍帝……」

 

 

 彼はただ自分が大事に思う者を守る為に力を求めた。

 そこに華や看板は一切求めない。

 されど、そんな生き方をしたからこそ、彼には決して多くは無いが魅了された者が居る。

 それを知ってしまったからこそ――なにより少年が越えなければならない二人の堕天使の内の一人の意思を継ぐ者だからこそ……。

 

 

「お前を殺し、バラキエルとコカビエルを超え―――俺は本物の龍皇になる……!」

 

 

 彼には勝たなければならなかった。

 

 

「俺はそんなくだらなんものに興味はねぇ。

だが……龍は一匹でいい」

 

「ふっ、初めて意見が合ったな……お前の言うとおりさ」

 

「付き合ってやる……そのくだらねぇ戦いに!!!」

 

 

 歴史は繰り返す、二天龍を宿す者同士の戦い。

 

 

「赤龍帝ェェェッ!!!」

 

「ウォォォォッ!!!」

 

 

 VS白龍皇 ヴァーリ・ルシファー

 

 

 

 

 

 

 奪った聖剣をひとつに戻す為に引き起こされた騒動を止める為に始まった戦いはあまりにも理不尽であった。

 

 霧島一誠ですら届かぬ程の領域に君臨する堕天使コカビエルはつなまらそうにリアスを見やる。

 

 

「バラキエルの娘の朱乃を従えているし、一応魔王ではあるサーゼクスの妹だからと期待してみたが、お前はただの小娘だったか……」

 

「ぅ……」

 

 

 一誠と朱乃が二人がかりとなっても、まるで子供と遊んでいるかのように対応してみせたコカビエルは、ただ怯えるリアスに落胆を見せた。

 

 

「お前は消えてろ」

 

「くっ!」

 

 

 そして用は無いとばかりに殺意を向けてきたコカビエルに万事休すかと思われたその時。

 

 

「むっ!?」

 

 

 リアスの前に助っ人が現れた。

 

 

「…………」

 

「さ、沢田君……?」

 

 

 両手と額に橙色の炎を灯す、優しい救世主が。

 

 

「誰だお前は?」

 

「………………」

 

 見通すような目をした少年の出現にコカビエルは問うが、綱吉は返事をすることもなく、自身の後ろに居たリアスに一言……。

 

 

「……下がってろ」

 

 

 そう言って構えた綱吉に、コカビエルは『ほう』と予想外の展開を前に楽しげに笑う。

 

 

「俺とやる気か小僧? くくく、無謀な馬鹿――ではないらしい」

 

「だ、ダメよ沢田君! アナタがどうこうできる相手ではないの!」

 

 

 不可思議な力を放っているものの、朱乃と一誠ですら届かなかったコカビエルを相手にするのは無謀でしかないとリアスは逃げるように言うが、綱吉は退かない。

 

 

「勝てる相手ではないからと諦めるつもりはない。

それに……アンタを守ると約束した」

 

「………っ!」

 

 

 この時初めてリアスはあの頼りなさそうな少年が放つ強さの根を理解した。

 そして程度もやり方も違えど彼と一誠は根が似ていた事を。

 

 

「他の人達も俺の仲間達が守る。

俺はイッセーより弱いかもしれないが……それでも守る……! そう決めたんだ!」

 

「………………」

 

 

 大空の様な大きさを持った少年。

 それが沢田綱吉であるのだと。

 

 

 

「オペレーションXX……!!」

 

「ほう!? その炎を俺にぶつける気か! 面白い! 来い小僧!!」

 

 

 

 

 そして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ………」

 

「どうかしましたか? ここ最近ずっと心ここに在らずのようですけど」

 

「いえ、ちょっとね……はぁ……」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ? 沢田君をここに呼べないかって?」

 

「ええ、結局皆さんにはお礼すらできなかったし、正式にきちんとしたお礼をすべきかなって……私もイッセー君もずいぶん助けられたことだし」

 

「そりゃあそうだが……。向こうも学校とかあるし、一応聞いてはみるけど、どうかしたのか?」

 

「いえ、ちょっとリアスが……」

 

「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………なんでお前らまで来るんだよ?」

 

「沢田さんだけ招待するなんてズルいですから!」

 

「私はボスの守護者だから」

 

「※※※☆&○◇!」

 

「あ、あははは……ついて行くって聞かなくて……」

 

 

 

 

 

 

 

「………え!? 沢田くん達が来ているの!?」

 

「ええ、この前のお礼もちゃんと出来ていませんでしたし、折角だからと思いまして……」

 

「あ、あ、そ、そうね……ちゃんとお礼はしないとね……うん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あのこの前は本当にありがとうといいますか……」

 

「あ、いえ、全然気にしなくていいですよ? あんまり役に立ててませんでしたし――」

 

「そ、そんな事はなかったわ! アナタが居なかったら今頃私たちは死んでたもの! だからっ!」

 

「ひっ!?」

 

「ぁ……ご、ごめんなさい……!」

 

「い、いえ、ちょっと驚いただけですから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は? 嘘だろ、それマジかよ?」

 

「リアスの様子的に間違いないわね」

 

「うわマジなんだ。

ただ、沢田くんって確か好きな子が居るんだけどな………」

 

「………。途中で私も思い出したけど、言うに言えなかったわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの、ご趣味は?」

 

「え? あ、えっと、CD聞いたり漫画読んだりすること……かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボスも大変」

 

「大丈夫なのでしょうか……?」

 

「さてな、そもそも沢田君がまったく気づいてねぇ様子だし」

 

「ボスのそういうところはイッセーのせいで似たと思う」

 

「ええ、まったくです」

 

「あ? なんの事だ? 俺はあんな鈍くねーわ、なぁ朱乃ねーちゃん?」

 

「うーん……微妙かも」

 

 

嘘2・あり得ぬ出会いから得た繋がり




補足

写真が町中に出回り、なんかヤバめな外人がうろうろしてるせいで下手に動けなくなる模様。

その2
正反対ながらも馬が合うのは子供に懐かれてるからなのかもしれない。


その3

まあ、全部嘘なんで

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