色々なIF集   作:超人類DX

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713話のネタの後日談みたいな。




※コミュ障消し飛びルート

 異様なまでに金髪の異性に対する嫌悪感が凄い悪魔の執事が居たそうな。

 

 元々別にそうではなかったのだけど、まだ二十年に届かぬ人生を、ジグザグに歩んでいる最中に出くわした金髪の異性達が軒並み『濃すぎた』連中だったからだ。

 

 具体的には話を聞こうとしない。

 バカみたいに我が強い。

 

 その我の強さに裏打ちされるかの如く強い。

 

 

 そんな、人生で一度会えばそれだけで記憶に無理矢理刻まれそうな濃い性格をした者と少なくとも彼は4・5人は出くわし、よくは無い思い出ばかりだったので、金髪異性に対する苦手感を強めてしまった。

 

 一応例外としての金髪を見たことはあるが、その者もその者で、根底から彼と考え方が合わないという意味で嫌悪していたので、結局の所彼は『まともな』金髪と出会ったことがなかった。

 

 そんな苦手感情を克服しないまま悪魔と執事として強さを求めつつ生きてきた訳だが、色々な偶然と不運が重なった事により、彼は今パラレルワールドの過去の世界へと閉じ込められていた。

 

 その閉じ込められた世界にてもしかしたら『考え方や生き方が自分と正反対で嫌悪すら感じていたが、現実を突き付けても尚折れようとはしなかった女性』と出会ったのかもしれない。

 

 『何もかもが強引で一々構ってくる子供みたいな者達』に拾われていたのかもしれない。

 

 

 然るに彼が―――日之影という姓を名乗り、過去の全てを捨てて生きようとする青年が出会ってしまった者は、世間知らずで、行き当たりばったりで、超が付く程我が儘な『金髪』の女に捕まってしまったらのお話。

 

 

『こんな所で、アイツ等への借りすら返せずに間抜けにも死ぬかもしれねぇってか俺は。

くくく……! 運が悪いというかなんというか。

でも良いさ、所詮それが俺の末路だったまでの事だからな。

だが、俺一人地獄へは行かん……! テメェ等も皆纏めて道連れにしてやるっっ!!!!』

 

 

 アホで、間抜けで、今まで出会ってきた金髪連中とタメを張れるだけの我を持ちながらもただの人間でしかない者達との……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 我が儘で、世間知らず。自分の思い通りにならないとわめき散らして周りを困らせる。

 世と立場がそうでなければ、瞬く間に消されていても不思議ではない少女が初めて『外の世界を生きる者』を知った。

 

 常に何故か顔色が悪く、誰に対しても『同じ』目を向け、何かに対して苛立ち続ける青年。

 

 おおよそ人に好かれるような人間性ではないそんな青年にどういう訳か少女は不思議な気持ちを抱いた。

 それがどいうものなのか、まだ世間を知らない少女にはわからなかった。

 

 目付きが悪く、自分にも他人にも異様なまでに厳しくて……。

 少女に対してもその立場を恐れる事もなくて。

 

 もっと遥か先の時代から偶発的にやって来たとされる不思議な青年の放つ、一見すれば冷たく見える『業火』のような『生きようとする意思』は全てが手元に当たり前のようにあった少女にはわからないものだった。

 

 少女にとっての従姉妹がそんな彼を時には罵倒混じりにコキ使おうと躍起なっているそんな光景を見る内に。

 誰に対しても厳しい彼が、 子供にだけは少し優しい姿を見る内に。

 どれだけ血塗れになろうとも敵を殺すまで追い続ける獣のようなその姿を見る内に。

 

 少女にとって、取るに足らない筈であった青年はいつの日か大きくなっていった。

 自分を決して甘やかす事はせず、されど一人で何かを達成できた時は少しだけ優しく誉めてくれる……そんな青年が。

 

 

「死という危険を感じた時にだけ、俺の中のリミッターが限定的に外れる……か」

 

「??? どういう意味じゃ?」

 

「死にかけなきゃ本来の力に戻れないって事だよ」

 

「死にかけるって……ではそのまま死ぬかもしれんと言うことも……」

 

「へぇ? バカなガキなお前にしてはわかってるじゃん? そうだよ、下手したらそのままくたばっちまう可能性もある。

まったく、なんでこうなるかね……」

 

 

 そんな――日之影一誠は当初まともに本来の力を扱えなくなり、ただの一般人の兵士にすら苦戦するという苦渋を舐めさせられた。

 だが、その屈辱を糧に――そしてアホな棟梁相手に時には取っ組み合いの喧嘩を繰り広げたりしている内に、『自身の命の危険がある時』にだけ本来の力を制限時間付きであるとはいえ取り戻す事ができると知った。

 

 当初は約15秒程度しか取り戻せなかったが、鍛練を重ねた結果、今現在は30秒程までに伸びた。

 

 勿論、本当ならば何時でも何処でも自分が今まで積み重ねてきた力を扱えてきたのだから、何れはこの地においても完全に力を取り戻す事が目標だ。

 

 

「そうなりゃ、俺をここに無理矢理飛ばしてくれた、あのクソボケ共を引きずり出して八つ裂きにしてやる……」

 

「うーん……一誠の怒りは何となくわかるのだが、妾は複雑じゃ。

ソイツ等がやったから一誠がここに来て、出会えたのじゃしな!」

 

 

 そんな燕尾服を着た青年こと日之影一誠に懐いたようにひっつく金髪緑目の少女。

 名を袁術といい、一誠的に昔どこかで聞いた事があるような無いような名である彼女は真名を美羽といった。

 本来は従姉妹である袁紹の――言ってしまえば召し使い的な立ち位置である彼を暇さえあれば呼び出して、見た通り子供のように甘えるのが好きらしい。

 

 もっといえば、その従姉妹に対して一誠を寄越せと喧嘩中との事。

 

 

「それより麗羽にまた無茶な事を言われてはいないな?」

 

「あ? ああ……まあ、許容範囲内ではあるから別に……」

 

 

 輝く光を放ち、敵の軍勢を一瞬で消し飛ばすか凍らす妖術を扱う事を知ってからというもの、それまで奴隷のようにコキ使ってきた袁紹こと麗羽の対応が変わった事を察知している美羽は、なにかにつけて一誠を目の届く所に置こうとするやり方にちょっとした嫉妬をしていた。

 

 だからこうして来てくれた時は目一杯ひっついてやる事にしている訳で……。

 

 

「むぅ……一誠は麗羽にちと甘い気がするからなぁ」

 

「俺があの歴史的アホ女にか? 無い無い」

 

 

 本人はどうやら麗羽の事を歴史的なアホとしか思っていないのでまだ良い。

 そうでなくても一誠は自分や麗羽のような髪の色の女がかなり苦手なのは前に聞いた事がある。

 

 まあ、それを考えたら自分は大分恵まれてはいる気はする……と、以前『その髪を引きちぎられたくないなら永遠に俺の目の前から消え失せろ』と、言われていた曹家を思い返す。

 

 ちなみに、似たような感じで自分の同盟相手の孫家達にも同じような対応をしたので、単に人嫌いなだけなのかもしれないが。

 

 

「以前に一誠が本来の力を使った時に、多くの連中に見られてしまったからのぅ。

お陰で孫堅達にもお前について訊ねられるし……」

 

「あ? ああ……同盟相手だっけ? 俺は二度と奴等とは会いたくもねーな」

 

「む、なんでじゃ?」

 

「人のやることに一々邪魔してきそうだし、何より話が通用しそうな連中じゃねーだろアレ等は」

 

 

 もしくは軽い女嫌いか。

 どちらにせよ、一誠――いや、一誠というよりは一誠の力のみを狙う輩達には気を付けなければならない……と。

 どういう訳か一誠の事にだけは妙に頭が回るようになってしまった美羽は、腰かける一誠の胸元に背を預けながら甘える。

 

 

「むふふふ……♪ やはり一誠は優しい匂いがするのぅ」

 

(………。側近女がスゲー顔しながらこっち見てるのに気づいてないのかコイツ)

 

 

 こののんびりとした時間がすっかり好きになってしまった美羽とは逆に、その美羽の側近の女性が凄まじい顔で一誠にメンチを切っている。

 どうやら一誠が美羽に対して決して甘やかさず、時にはかなり厳しい事をしでかしても気に入られているのがとても気に入らないらしい。

 

 

「ほらほら、美羽様? 日之影さんもそろそろ戻る頃ですし……」

 

「え、そうなのか一誠?」

 

「いや別に」

 

「大丈夫らしいぞ七乃? ……? なんじゃその顔は?」

 

「いいえ? な、なんでもありませんよ? ふふふ~♪」

 

「………」

 

 

 どうにかして一誠を追い払おうとしても、空回りしてしまう張勲こと七乃が、えげつない目で一誠を睨む。

 麗羽にコキ使われているだけで良かったのに――みたいな顔で。

 

 

 

 

 

 

 一誠なら、従姉妹の美羽の所に行った。

 そう聞いた麗羽は最近その従姉妹の美羽からの要請に対して微妙にムカついていた。

 そもそも最初に一誠を拾ったのは自分なのだ。

 

 それなのに後から一誠を知った分際で寄越せは無いだろう。

 それが麗羽の考えであり、悪びれた顔もせず――しかも美羽と手なんて繋ぎながら戻ってきた一誠についつい小言を言ってしまう訳で。

 

 

「一誠! アナタは私直属に遣えるという名誉を与えたのですよ! それなのに私の許可も無く出歩くなんて許されませんことよ!!」

 

「誰もオメーの直属になることに了承してねーよ」

 

「ぬゎんですって!? まだそんな事を言う気ですか! というか、美羽と手を繋ぐのをやめなさい!」

 

 

 しかし本人は自分以上に身勝手で、全く言うことを聞いてはくれない。

 いざという時は何を言うでも無く守ってくれたりする癖に、何故普段はこうも自由奔放なのか。

 

 自分の思い通りにならないという点においても麗羽はヒステリックに怒鳴るも、一誠はハラハラしている周りの者達とは正反対にシレッとしていた。

 

 

「まったく煩いのぅ麗羽は? そうやって無駄に縛ろうとするから反発されるとわからないのか?」

 

「は? はぁっ!? おチビの分際でこの私に指図する気!?」

 

「指図ではなくて単なる指摘じゃ」

 

 

 その上、一誠と接するようになってからの美羽はたまに大人な発言をするようになった。

 そのすぐ後ろで七乃が無言のシャドーボクシングをしていてもスルーする余裕すら感じられる。

 

 

「お、落ち着いてください麗羽様」

 

「そうですよ。無理に押さえつけられるようなやつじゃないって事は麗羽様だってわかるでしょう?」

 

「ぐぬ、そ、それはそうですけど……ぐぬぬ!」

 

「…………」

 

 

 興奮する麗羽を宥める部下達のお陰である程度冷静さを取り戻したが、美羽が一誠の背中におぶさって貰う姿を見ていると、ムカムカして仕方ない。

 

 こうなったら……。

 

 

「それなら一誠、今晩私に付き合いなさい! いいですね!」

 

 

 ここ最近一誠相手にすることをして貰う約束を取り付けてやる。

 制御ができないとはいえ、一誠は約束したことに対してはどこまでも律儀に守るのは麗羽も知っている事なのだ。

 

 

「? ああ……」

 

 

 その言い方にかなりの『誤解要素』がふんだんに含まれていて、内容を知らない者達は盛大に驚くか狼狽えたりするのはご愛敬。

 

 何故なら最近麗羽が一誠としている事とは――――

 

 

「ちょ、ま、待ちなさい一誠……も、もう限界ですわ……!」

 

「バテるのが早すぎだ。

もう50回はしろ」

 

「ごっ!? そ、それでは死んでしまいますわ……!」

 

「死にそうになるまで追い込まなければやる意味がねぇだろうが」

 

 

 ただ単純に、身体を鍛える鍛練だった。

 基本的に鍛えるのが好きな一誠を見て、単なる思い付きで自分にも付き合わせろと言った事で始まったこの鍛練なのだが、中身が自身の兵達が行うであろう鍛練の遥か先の鬼畜さを誇るものであり、棟梁である麗羽であろうが一誠は一切の加減をしない。

 

 

「ぐ、ぐぎぎ……ぐぬぬぬ……!」

 

「当初と比べたら大分できるようになったじゃねーか。ほら、後5回」

 

「ふんぬー! ふががー!!」

 

 

 だけど麗羽は文句や弱音を時には吐きまくるが、逃げることはしなかった。

 元からそういう性格だからというのもあるが、何より一誠の命じた鍛練をちゃんと達成すると、褒めてくれるからなのだ。

 

 

「ぜぇ、ぜぇ……! み、見なさい……! や、やってやりましたわよ……!」

 

「ちったぁマシになれたじゃねーか。

はん、金髪女にしてはな」

 

「だ、黙りなさい。わ、私はそんじょそこらの金髪共とは違うのですわ……!」

 

 

 人に称えられるのには慣れている筈だが、どういう訳か一誠に敬い無しの一言褒めは色々と初めての経験だったせいか、麗羽はそんな一言が欲しいが為に、鬼畜トレーニングに必死に食らいついた。

 その結果、地味に戦闘力が上がっており、側近の武将との模擬戦なんかでも軽く捻れる程度にまで強さを増したのだが、麗羽にとってそれは所詮副産物でしかない。

 

 

「ふ、ふふふ……今ならあの曹家の連中なんて一捻りできそうだわ」

 

「今のオメーなら出来なくは無いとは思うが、お前は他を過小評価し過ぎる傾向があるからな。

足元すくわれて負けそうな気はする」

 

「そ、そんな事は無いですわ! 絶対に……!」

 

「はいはい……。そら、立てるか?」

 

 

 どんな形にせよ、意地を貫く意思を示せば一誠はそれ相応の対応をする。

 それを知っているからこそ、そしてその者には差し出すその手を意地でも取りたいが為に麗羽は走ろうとする。

 

 

「あ、足が震えてうまく立てませんわ……」

 

「あ? チッ……仕方ねぇ。ほら乗りな」

 

 

 色々と不純な気もする動機ではある。

 しかしそれはそれである意味で麗羽らしいのかもしれない。

 足が震えて上手く歩けないという麗羽に対して、鍛練をきちんとやり終えて見せたからなのか、一誠はそんな麗羽を美羽と同じようにおぶさる。

 

 

「帰るぞ」

 

「あ、は、はい……」

 

 

 普段はまったく人の言うことも聞かなければ、馬鹿呼ばわりまでする癖に、こういう時は妙に優しいと知ってしまった麗羽は、秘密の訓練場から自分達の領地へと戻るまでずっと一誠におんぶをされていた。

 

 

「ねぇ一誠。ひとつ聞きたいのだけど、どうして私の鍛練に付き合ってくれるの?」

 

 

 辺りは暗く、数多くの星が煌めいている夜空の下を一誠に背負われながら帰る麗羽は、普段のステレオ口調ではない口調で一誠に訊ねた。

 そんな麗羽に一誠は前を向きながら口を開く。

 

 

「断ったら食い下がるだろうお前は。

それに、一回付き合えばお前の事だから音を上げて二度と言ってこねーと思ってたんだよ。

まあ、その予想は外れたんだけど」

 

「……」

 

「だから、お前がもう嫌だって言うまではやるさ。

一度は了承しちまったしな」

 

「…………そう」

 

 

 不器用な律儀さを持つ一誠らしい回答に、麗羽は少しだけ頬が緩んだ。

 時には罵倒し合ったり、取っ組み合ったりと喧嘩ばかりだけどこんな面があるからこそ麗羽は麗羽なりに一誠を扱っているのだ。

 

 

「でも私のような髪の色の女は嫌いなんじゃないかしら?」

 

「まあ、苦手なのは変わらねぇよ。

特にお前なんぞ、俺が今まで出くわした金髪女共の集合体みたいな女だからな」

 

「………」

 

「が、それ以上にお前は『アホ』だからなぁ。

くくく、だから微妙に嫌悪は薄い気はするわ」

 

「アホで悪かったわね……」

 

 

 クスクスと笑いながら自身を背負って歩く男に、麗羽は不思議な気持ちだ。

 

 

「変な男ですわ……」

 

「お前は変な女だけどな」

 

「ふん、何百とアナタに正面きって言われてきたから自覚してますわ……!」

 

 

 嫌ではない不思議な気持ち。

 そんな気持ちを落とさないように、麗羽は身体を預けるように一誠に背負われるのであった。

 

 

 

 

 

 

「むむー! 麗羽と二人でどこに行って何をしていたのじゃ! ずるいぞ! 妾も妾も!!」

 

「わかったからちょっと退け――」

 

「おーっほっほっほっ! お子さまにはわからない事をしていたのですわ!」

 

「ぐぬぬー! だったら妾にもしてたもれ!」

 

「だぁぁぁっ!! どっちも耳元でうるせー!!」

 

 

 

 

「すっげーな、最近の麗羽様って割りと本当に強くなってんだろう?」

 

「模擬戦とはいえ、本気で戦ったら返り討ちにされちゃったからね……」

 

 

 そんな人としての壁を越え始めた者はやがて――

 

 

 

 

 

 

 

「フッ、どうやら一誠との鍛練のお陰でアナタ達と差が付き過ぎてしまったようですわね……」

 

「ば、馬鹿な……! アナタは……麗羽なのでしょう?」

 

「私は――(スーパー)麗羽ですわ……!」

 

「す、すーぱー? な、なによそれ?」

 

「ふふん、頭が固い曹家の者に教えるのは面倒ですわ、自分で勝手に想像なさいな?」

 

 

 イキり全開時期のどこぞの王子みたいな台詞を言い出すかもしれない。

 まあ、全身ムキムキにはならず、代わりに軽く胸部の戦闘力が増す程度の見た目かもしれないけど。

 

 

嘘です。

 




補足
別ベクトルで凄いせいで、コミュ障が消し飛んでる。

ただ、ある意味どのルートよりも早い段階で限定的に完全なパワーを取り戻しているらしい。


その2
金髪だけど子供なので普通に不器用に優しい。

おかげでおもくそ懐かれたけど。


その3
強い意思と根性を見せると割りと誉めてくれると知った事で、それを目的に地獄鬼畜鍛練をやる麗羽様。

地味にそのお陰で戦闘力が増したけど、性格的に足元がお留守になりがち。

そして、一誠との鍛練中のみ口調が変わる模様。


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