別に一誠は悪魔が嫌いだとかそういった思想は無い。
態度が悪いのは生まれつきというか、相手が普通なら一誠も普通に対応するだけなのだ。
だがしかし、どうにもこうにも一誠が最近関わる様になったリアス・グレモリーとその眷属達は見た目は良いのものの中身が非常に残念だった。
しかもその残念さが自分の両親に通じるものがあるせいで、一誠の彼女達に向ける態度は両親に対してのと殆ど変わらなくなる。
それは『両親と同じで何か嫌だ』だからなのか、それとも『両親と同じだからつい自然体になってしまう』なのか――ぶっちゃけ正直一誠本人にもよく分からなかった。
『INFINITE』
「今日は何だか身体が火照っちゃったわパパ……」
「あぁ、僕もさ……」
「わー……わぁ……」
「自分の子供の前でキモい事してねーでさっさと寝てしまえ」
このバカ夫婦め。
アーシアちゃんを住まわせてからは自重するかと思ったら全然変わりゃしないしお構い無し状態で教育上良くなさすぎるナマモノ映像を見せてくるので、顔を仄かに紅潮させながらガン見しているアーシアちゃんの目を両手で塞ぎつつ、アホ親にテメーの部屋でせめて盛ってろと言っておく。
別にヤるなとは最早言わないが、実の子供としては気色悪くてしょうがないのだ。
「良いかアーシアちゃんよ。老化もせず無駄に生き続けた人間はああなるんだ。
キミも気を付けろよ」
「は、はぁ……」
反面教師とせよとアーシアちゃんに教え込む俺は、結構本気でこの子があんなアホなバカップル夫婦やアホ悪魔集団みたいにならないことを切に願っている。
この子も割りとアホな面はあるが、そのベクトルは盛って盛られのタイプじゃない――まだ全然可愛いげのある方向のアホだ。
「でも仲睦まじくて良いと思いますけど……」
だからこそ俺はこのまま健全に成長して生きていって欲しい訳だけど、目の前でナマモノを見せ付けられた弊害か、アーシアちゃんのグリーンの瞳は若干泳ぎ、頬が紅潮している。
「仲睦まじくし過ぎるのも良くない。
仲睦まじくし過ぎてエグい喘ぎ声なんて聞きたくない。
否定はしねーけど限度があるんだよ」
ドライグですらドン引きする程だ。
多分世間一般の夫婦の理を完全に外れたアレであるのは間違いない。
この先この子が自立し、好きな男と添い遂げた時に間違った知識のせいで相手の男をドン引きさせる訳にはいかんのだ。
それじゃああまりにも可哀想すぎるし、何よりそう思えば思うほど罪悪感が半端じゃない。
「俺には分からん感情だが、アーシアちゃんなら多少は分かるんだろ? だったらあのアホ夫婦を反面教師にしてしまうべきだぜ……んじゃおやすみ」
「は、はい……おやすみなさいイッセーさん」
なので極力アーシアちゃんを向こう側に引きずり込まれんように配慮をしているのだが……今のアーシアちゃんは聞いているんだか居ないんだか、ボーッとした表情で気の抜ける様な返事しかしないまま、おぼつかない足取りで提供した部屋の中へと入っていってしまった。
ちなみに関係ないが、アーシアちゃんの格好は俺のお下がりの白いスエット上下だったりするんだが、サイズが全くあってないので袖や裾がヨレヨレで間抜けに見えてしまう。
ちゃんとサイズの合った奴を買ってやると言ってるのに、遠慮してるのかアーシアちゃんは俺が着なくなった部屋着ばっかりしか着ない。
なので今度無理矢理連れ出して服でも買ってやろうかなと思いつつ、俺もさっさ寝ようと自室に入る。
さて……と。
「………………………。不法侵入罪って言葉を勉強した事はあるよな? アホ悪魔女」
「…………」
次は教えた記憶すら無いのに何故か我が家の――しかもよりにもよって俺の部屋のベッドに無言で居座るアホを片付けなければな……。
「
「ひ、人伝に聞いて……」
アホ悪魔軍団筆頭・リアス・グレモリーは、俺の寝るベッドに許可なく腰掛けながら、妙に低いテンションで
答えた。
人伝……まあ、多分馬鹿正直に俺の所属している担任から適当な理由をでっち上げて住所を教えて貰ったもかそんな理由だろうとは思うが、それよりも気になるのが……。
「…………。アンタ、何かあったのか?」
何時ものアホのキレが今のリアス・グレモリーから感じられず、ただただ沈んだ表情をしているのだ。
ぶっちゃけ好きでも無いが嫌いでもない――しかし最近はアーシアちゃんの裏口転入の件でどうであれ借りがあるのと、アホじゃないオーラを出してるリアス・グレモリーに違和感しか感じないので、取り敢えず彼女の低すぎるテンションの
すると普通に聞かれたのがそんなに意外だったのか、俯き加減だったリアス・グレモリーが驚いた様に目を丸くしながらバッと顔を上げて此方を見てくるではないか。
「え、わ、わかるの? 悩みを抱えているのが……?」
「いっそ態とらしさすら感じる低テンションだしなアンタ。アホさにキレも無いし」
若干暗かった表情が戻った様に見えなくもないリアス・グレモリーに頷きながら、自室に標準装備させた簡易冷蔵庫を開ける。
電気屋の閉店セール時に格安で購入したこのミニミニ冷蔵庫には、買いだめした飲み物を保管してあり、中から自分が飲む分と――次いでなんでリアス・グレモリーにもグレープジュースをくれてやる為に取りだす。
「そら、溢すなよ」
「あ、ありがと……」
家全体を超絶防音設備に改造させるように言っておいて正解だったな。
父さんと母さんのエグいプレイの声はかなり封殺されたし、隣で今頃寝てるだろうアーシアちゃんにも聞こえないので安心して話を聞けそうだ。
「で、その似合わない低テンションの理由は何だ?」
「に、似合わないとは酷いわね。これでも私なりに悩む事もあるのよ?」
「あっそ……はいはい」
そもそも俺の家に来る自体がおかしい。
俺の皮肉に対して若干顔を顰めるリアス・グレモリーの悩みとやらはこれから聞き出すにしても、アホ仲間共には相談できん話なのかもしれない。
「あのー……まず最初に聞くけど、イッセーは恋人とかは居るの?」
「は? いや居ない」
「じゃあアーシアさんの事は? 何時も一緒だけど……」
「あの子は友達だよ。恋人じゃ無いな」
……。何だその質問は? と内心突っ込みたくて仕方なかったが取り敢えず聞かれた事に対して普通に答える。
するとどういう訳か、リアス・グレモリーはアーシアちゃんとは友達だと言った途端、あからさまに表情を輝かせた――気がした。
「じゃ、じゃあアナタにこれから相談しても誰にも怒られないのね!?」
「内容によるね」
何故か急に元のアホに戻りそうなテンションになるリアス・グレモリー
どうも俺に恋人が居たら相談できなかった内容みたいだが……ふん恋人ね。
俺にはよく分からんモノの筆頭であり、父さん母さんを見てきたせいか、微妙に懐疑的なモノだった。
何て言うか赤の他人相手に父さん母さんみたいに常日頃からイチャイチャ出来るのか? と自分に問い掛けてみると何時も『無理だな』という答えに行き着いてしまうせいで、イマイチ理解が出来ない。
アーシアちゃんは友達だし、ぶっちゃけ俺が仮に父さんみたいにアーシアちゃんにベタベタしたとしたら――普通に嫌われそうな気がしてならん。いや嫌われる。
だって暇さえあれば後ろからおもっくそ母さんに抱きつくんだぜ? 俺がもしアーシアちゃんにやったら痴漢犯罪確定だぜ。
「よ、よーし……イッセーはフリー……イッセーはフリーだから大丈夫であって欲しい」
まあ、そんな訳で惚れた腫れたよりも父さん母さんを完全に越えるその時までドライグど強くなる修行でもしていたい俺は、さっきからニヤニヤしながら一人ブツブツ言ってるリアス・グレモリーを眉を寄せながら眺めつつサイダーを飲んでいると――
「私を是非イッセー専用の奴隷人ぎょ――あ、じゃなくて一時しのぎでも良いから恋人を演じてくだしゃい!」
ベッドから勢いよく立ち上がり、若干アーシアちゃんみたいに頬を紅潮させながら、訳の分からん極みの台詞を吐いてきやがったので、俺はサイダーの入った缶の飲み口に口を付けたまま、若干数秒ほど不覚にも固まってしまった。
アホの思考が読めなさすぎるという意味合いでな。
「や、やっぱりだめ?」
「理由は何? 何があってそんなバカ丸出しの思考回路なの? やっぱりアホの考えは解らなすぎる」
思わず表情が死んでしまった俺を見て何か勘違いでもしたのか、リアス・グレモリーは泣きそうに目を潤ませている。
「こ、こう見えても私の実家って、魔王を輩出した名家なのよ……」
「ふーん……」
いやそれは知らんが、父さんと母さんの知り合いがアンタ両親なんだよね……とは言わんで良いか。
「それでその……人間が作った物語にもあると思うけど、この度私はグレモリー家のリアスとして望まない婚約を結ばなくてはならなくなっちゃって……」
段々とまた元の低テンションになって語るリアス・グレモリーに、俺は何故このアホが俺に恋人役を一時的でも良いから演じろと抜かした理由が解った気がした。
「金持ちの宿命だな……で? だから最近知り合った手頃な男をアンタのいう恋人役にして誤魔化して逃げちまおうってか。
ホントに一時凌ぎにも程があるぜアンタ」
「う……で、でもそうでもしないと私はしたくもない相手と結婚させられちゃうから……」
マジで防音で助かったな。
こんな話、父さんと母さんに聞かれたら勝手に大騒ぎしてしまうこと請け合いだぜ。
「アーシアさんが恋人じゃないのでアレば、その……いっそ私を滅茶滅茶にイッセー無しでは生きられない身体にして欲しい……なんて」
「それはねーわ。何で好きという感情すらイマイチわかんねーってのに、女を抱かなきゃならん。
偽りの愛から始まる恋ってか? ちょっと廃れた少女漫画じゃあるまいし、笑わせるぜ」
餓鬼じゃないし、父さんと母さんを一番身近で見てきた実の子だから抱くだ何だの意味はわかってるつもりである。
しかしだからこそ余計に、リアス・グレモリーの嘆願は聞き入れられない。
「多分嫌だと言っても聞き入れられ無く、追い込まれてギリギリの瀬戸際だったんだろうが――あ?」
だから他を当たれ。
そこまで親密な関係になったつもりは無いと思っている俺は、妙に感じる変な罪悪感を気のせいと切って突き放してやろうとしたその時だった。
「なんだ、俺の部屋にあんな光を放つインテリアを設置した覚えは無いんだが……」
話は無い方向でご退場願おうかと思った瞬間、感じる知らない何者かの気配と共に、部屋に出現するは光る円上の――漫画か何かに出てきそうな陣。
「っ!? も、もう居場所がバレたのね……うぅ」
その所謂魔方陣を見た途端、地獄に突き落とされたかの様な表情を浮かべるリアス・グレモリーを見て、現れた陣の中からポツンと出てきた謎人物とどうやら知り合いの様だ。
「こんな所に居ましたかリアス様」
「グ、グレイフィア……!」
あぁ、マジでリアス・グレモリーの家って金持ちなんだなーと実感するに十二分な出で立ちをした、メイド服姿の銀髪女は、現れるや否や俺のベストスポットを若干こんな所呼ばわりしてくれやがった。
イッセーの家なら少しでも時間を稼げるし、その間に事情を説明して……と考えていた私だったけど、思っていた以上に見つかるのが早く、更に言えばイッセーにはフラれてしまった。
「そうまでしてお止めになりたいのですか?」
「あ、当たり前よ。自分の意思とは無関係に結婚させられるのよ? アナタとお兄様みたいなラブロマンスすら無い……」
大体何で私なのよ。
他に女悪魔は居るのにどうして私なのよ……。
そう心の中で自分の立場を呪いながら私は、お父様とお母様に言われて連れ戻しに来ただろうグレイフィアに、無駄と解っていながらも自分の意思を告げる。
しかし今のグレイフィアはサーゼクス・ルシファー眷属の女王、グレモリー家メイド長としての立場を貫いている故に、聞き入れてはくれなかった。
「駄目です。こんな無関係な人間を巻き込む事は許されません」
「む、無関係じゃないわ。な、何を隠そうこのイッセーは私の――うっ!?」
「………………………………」
焦った私は、思わず了承もしないままイッセーが恋人だと口走りそうになったが、無言で冷たい視線を浴びせるイッセーに圧されて押し黙ってしまった。
するとグレイフィアはそんな私を見て……いや冷たい目を私に向けているイッセーに少しだけ眉を寄せる。
「失礼ですが、この人間とはどういうご関係ですかリアス様?」
「へ? え、えーっと……」
ま、まずい。
グレイフィアがイッセーを探るような目を向け、イッセーも『あ、何見てんだゴラ?』と今にでも言い出しそうな冷酷表情になっているわ。
元々私が勝手に押し掛けて無茶な事を頼みに来ただけなのに、イッセーが変に疑われているなんて……ご、ごめんなさいイッセー……。
「夜分にリアス様が失礼いたしました」
「……………」
「後日改めてお詫びを致しますので、今回はこのままお嬢様を連れて帰る事をお許し願います」
「………………………………」
私に代わって謝罪するグレイフィアに対して、イッセーは終始無言。
もしかしたら怒って明日には『もう二度と関わらない』なんて言われてしまう――それ程までに今のイッセーはあの教会のあった場所で初めて会った時に見た冷たい雰囲気を纏っていた。
「…………。ホントに父さんと母さんの知り合いなのか、このアホの両親とやらは?」
「は?」
「え、イッセー?」
一体どうなるのだろう。
ジーッと負けじと淡々とした表情でイッセーの返事を待っていたグレイフィアと、不安になっていた私はボソッと呟いたイッセーが何を言ったのか聞こえず、思わず凝視する。
「……。チッ、我ながら意味が分からん」
すると無表情だったイッセーは突如としてため息を吐きながら顔を歪めると……。
「消えな銀髪。俺は今から"リアス"とイチャコラすんだよ」
「え!?」
絶対聞くことは無いだろうと思っていた、まさか過ぎる言葉を、初めて私の事を名前で呼びながらグレイフィアに対して真正面から啖呵を切った。
余りにも意外、そして驚きのあまり私は喜びでは無く驚愕の表情でイッセーを凝視していると、目を細めていたグレイフィアの目の前でベッドに座っていた私の隣に腰掛けると、何とビックリ……私を抱き寄せてきたのだ。
「うぇ!? い、いっせー……?」
「(良いから黙ってろ)事情は既にリアスから聞いている。
しかしこういう訳だから、とっとと失せな」
「…………」
こ、これは……なに? 一体全体イッセーの中で何の変化が? わ、わからないけど……イッセーの胸板って結構逞しいのね……。
「……。成る程、妙に物怖じをしないと思っていたらそういう訳ですか……」
「どうする? 俺を今すぐここで殺してでもコイツを連れ帰るか? だったら俺も全力で抵抗を――」
「いえ、漸くアナタ様から感じる『懐かしい雰囲気』の正体が掴みそして合点が行きました故、私は何も致しませんわ」
「なに?」
「グレイフィア……?」
そんなイッセーの啖呵に対し、どういう事なのかグレイフィアは急に表情を緩ませながら……何もしないとまで言ったグレイフィアに私もイッセーも不審に思う。
が、足元に転移用の魔方陣を展開させながらお辞儀をしたグレイフィアを見て、何もしないままこのまま帰るのは本当らしい。
私を……そして目を細めるイッセーを交互に見つめるグレイフィアは確かに優しく微笑み……。
「ジオティクス様とヴェネラナ様に即ご報告させて頂きます……グレモリー家の盟友・兵藤ご夫婦様のご子息とお嬢様が親密なご関係であるという事を」
「!? アンタ……」
な、なに? め、盟友? え? えっ?? な、何のことよ? 兵藤ご夫婦って……まさかイッセーのご両親のこと?
「正式なご挨拶は後日改めて……。
ふふ、まさか漸様と来夏様にご子息がお生まれになられていたとは、しかも偶然にもリアスお嬢様と同世代と……ふっふっふっ」
「やはりアンタ等と父さんと母さんは――」
「知ってますよ。今でも忘れられない……かつて私と夫――サーゼクスはアナタ様の父上と母上に初恋心を抱いてましたからね……ふふっ」
「はぁ!?」
「は、はつこい!?」
ちょっと待って、今にも帰りそうだけど違う意味で帰って欲しくなくなったんだけど。
なにそれ? イッセーのご両親がお父様とお母様の友達で、グレイフィアとお兄様がイッセーのご両親に初恋してたって……私知らないんだけど!? というかイッセーもビックリして――
「……。確定した、父さんと母さんにって事はアンタとサーゼクスってのもアホだったのか……!」
何処か悟った表情をしていた……。 というか私アホじゃないもん。
「では本日はこの辺で。リアスお嬢様を宜しくお願いします……あ、あとリアスお嬢様は全力で兵藤様を射止めるべきです……では」
「う、ブラフがバレてた……」
ニコリと微笑む顔からしてバレバレだったけど、連れて行かれる事はなくそのまま去っていったグレイフィア。
「…………………。くそ、最悪だ。何をしてるんだ俺は」
「あ、あのイッセー? 私としてはイッセーとイッセーのご両親の正体が物凄い気になるのだけど……」
グレイフィアが去った瞬間、私から離れて立ち上がったイッセーが頭を抱えて自己嫌悪に陥っている事にちょっと傷付きつつ、私は此処に来て只の赤龍帝では無いイッセーとその家族の正体が気になって仕方なかった。
「父さんと母さんも気付いてる癖に此処に来ないとは良い趣味してやがる……くそ」
「………」
だけど聞き出せる雰囲気は今のイッセーには無かった。
それ処か改めて今の自分の状況を振り返ると、これってまさかのイッセーのお家にお泊まり……?
「チッ、取り敢えずそこで寝ろ。
俺はリビングで寝る」
「え、いやイッセーのお部屋なのに――」
「良いから! クソ、知り合い相手に此処までやってしまった自分がよくわかんねーよ、ちきしょうめ」
そう言ってちょっとイライラしながら部屋を出て行ったイッセー。
残された私は深まる謎について今すぐこの家の何処かに居るだろうイッセーのご両親に直接尋ねて確かめたかったけど、それはまた明日にすることにして、今日は取り敢えず言われた通りにイッセーのベッドで眠る事にした。
「あ……イッセーに抱き寄せられた時の匂いと一緒……ふふ」
イッセーに包まれてる様な錯覚を覚え、妙な安心感と共に……。
補足
此処にきてまさかの展開。
イッセーは無意識に起こした自分の行動が理解できなくなってイライラしてます。
そして思ってた以上に両親がグレモリー家の一部面子と深い仲と知ったばかりか、結構なカミングアウトされて微妙に複雑な気分。
ちなみに隣のお部屋ではすやすやとイッセー両親の様に自分とイッセーがイチャコラしてる夢を見てえへへしてるアーシアさんがひとり……。