今回は執事側
コミュ障なのに我は強いせいで、基本的に同姓で対等な友人と呼べる者は皆無であった日之影一誠。
人外の悪魔の導きによって悪魔の執事をするようになってからもそれは変わらなかったし、どうしても他人を信用しようとは思えない疑い深い性格とコミュ障は、日之影一誠の最大の弱点だろう。
加えて物事の判別が『それか、それ以外』しか無いので、一度でも『嫌い』と判断すれば、徹底的にそれを避けようとする傾向もある。
だが逆を返せば、自身が認めた者へは口でこそ悪態は付くものの、とことん律儀になる。
早い話が、受けた恩と恨みは良くも悪くも忘れない――それが日之影一誠なのである。
つまり、ババァことヴェネラナ・グレモリーはその最たる存在の一人であり、この世界において最も世話になっている御門涼子もまた口にこそ出しはしないが、『恩』のある人物なのである。
「中々順応しているようじゃない?」
「あ?」
この世界にヴェネラナと共に飛ばされてしまって二年近く経ちそうな今日この頃。
嫌々通うことになった高校も律儀故にちゃんと一応は通っている日之影一誠は、気づけば宇宙人ばっかりになっているような気がするこの高校の保健室で、公私共々ヴェネラナと共に世話になっている御門涼子とお茶を飲みながら話をしていた。
「あれだけ学校に通うのを嫌がっていたのに、今ではそんな台詞も言わずにちゃんと来ているし……」
「行かなきゃ余計面倒な事をさせられるんだから仕方なくだ」
「最初の頃と比べたら他の子達とも少しは話をすることが出来ているようだし?」
「社交辞令ってやつだ」
「…………随分と女の子と仲良くなっているようだし?」
「別になってねーよ」
授業中、うっかり教師に指されてしまい、皆の前で朗読しなければならなくなったというハプニングで、コミュ障が発動して具合を悪くしてしまった事で次の授業までの間を保健室で休む事になった一誠。
5分も一人で居れば普通に回復はするのだが、わざわざ戻るもの面倒だからとこうして涼子と世間話をしながら時間を潰している中、涼子の指摘に眉を潜める。
「知らない間に第二世代の子達と親しくなっていた事については素直に驚いたわ。
おかげで調整の為に家に来るイヴが心底納得できないと愚痴の相手をさせられるはめになっちゃったのよ?」
「イヴ……?」
「アナタにとっては金色の闇の方が聞き覚えがあるかしら?」
「金色の……? ああ、あのガキか。それが何でお前に愚痴るんだ?」
「アナタは興味なんて無いでしょうけど、あの子もアナタが親しくなったネメシス――それと容赦なくズタボロにした黒咲芽亜は創られた存在なのよ。
それでルーツこそ違えど大まかにいえば同一の存在なのに扱いの差がおかしいのではないかとあの子は言っていたわ」
「知った事か。
興味の欠片も持てねぇガキの戯言に付き合ってられる程俺は暇じゃない」
「本当に極端ねアナタって人は?」
金色の闇――通称ヤミに愚痴られた事を話す涼子に、イッセーは然り気無く空になっていた涼子のカップにお茶を入れてあげながら無情に切り捨てるような言葉を吐く。
それに対して涼子はイッセーの『気に食うか食わないか』で物事を判断するちょっと丸くなっているようでやはり極端な性格のイッセーに苦笑いだ。
「別に全世界の金髪の人間がアナタが出会ってきたタイプではないのよ?」
「そんなもんは百も承知だが、あの天条院とかいう人の話をまったく聞かない女があまりにも俺が会ったふざけた女共に似ているからな……」
「あの子は違うじゃないの? わかるでしょう?」
「わかるが興味もねぇ。
そのガキがどんな出生だろうがなんだろうが、俺にとってはただの金髪の小娘であって、それ以上も以下もないんだよ」
「頑固な金髪アレルギーねぇ……」
最近知り合ったネメシスなる者とそのヤミの関係も正直どうでも良いし、どこまで言っても興味なんか無いと――子供の頃から美男美女に囲まれて生活してきたせいで目が肥えてるイッセーは鼻を鳴らしながら椅子の背もたれに身体を預ける。
「気が強くて金髪じゃなくて押しが強い子には弱い……ヴェネラナさんの言うとおりねアナタは」
「は? 別に弱くねーけど? ババァなんか余裕で勝てるけど?」
「はいはい……そこで強がらなくても良いしバカにはしてないってば。ふふ、子供ねぇ……?」
言ってしまえばイッセーは子供っぽい意地っ張りなのだ。
孤高を気取りたい割りにはこうして話をすれば結構なお喋りなのが何よりの証拠だ。
殆どの者達はイッセーの人を寄せ付けさせない雰囲気に負けて近寄ろうとは思わないが、それを乗り越えさえすれば……割りとチョロいと涼子は思うのだ。
そして此方の厚意を受けてさえくれたら、どんな事をしても返そうとする。
その素直にはなれない律儀さが涼子的には好印象だった。
まあ、最初の時点でイッセーから『コイツキライ』的な認識をされたらリカバリーするのは最高難易度――つまりアウトなのだが。
「大雨の日、家の前で血塗れになったアナタがヴェネラナさんを守るように抱き抱えながら一緒に気絶していたのを見つけてびっくりしたのが懐かしいわ……」
「俺達の話を普通に信じたアンタに俺は正直、『この女、別の意味で頭大丈夫か?』と思ったがな」
「説明したのはヴェネラナさんで、アナタは私とは一切目も合わせてくれなかったじゃない? あの時は私にそう思っていたんだ? へー?」
「…………。悪い、今のは言い過ぎた」
「ふふ、そこで素直になるなんて本当にアナタって可愛いわねー?」
「………………」
当初はヴェネラナを介さなければ殆ど会話も不可能だった。
それがとある宇宙の悪者組織に力付くで力を貸せと脅された時にイッセーがその悪者組織を八つ裂きにしてからそのまま壊滅させてからだったか……少しずつ会話をするようになったのは。
ヴェネラナの事をババァと呼ぶように、自分の事はアンタかクソアマと――まあ口こそ本当に悪かったが、それが一誠なりのコミュニケーションの取り方なのだと分かってからは腹も立たなくなったし、何より涼子を襲う外敵から何があろうとも守ろうとするその律儀さを見ていれば、そういう性格なのだと理解もしていく。
「けどちょっとアナタをこの高校に入学させるように根回ししたのは後悔していたりするのよ? まさかそこそこ女の子と仲良くなるとは思わなかったし……?」
「だから別に仲良くなってねーよ。
セラフォルーとかリアスとかソーナもそうだったが、なんの基準で判断してるんだっつーの」
「アナタはわかりやすいわよ。
だって仲良くない相手となんて目すら合わせないし、声すら出さないもの。
デビルーク王の三女さんとか、結城君の妹さんとか……最近では古手川さんなんかとは普通に話をしているから余計にね?」
「話しやすいと判断できたんだから別に良いだろ。
向こうは俺を単なる変人としか思ってねーだろうし……」
「……………。アナタって自分への好意にはとことん鈍いわね。
そうやって悪魔の女の子達を泣かせてきたのかしら?」
「泣かせはしたぞ。
鍛練に付き合う言うから、取り合えず頑丈になれと崖から突き落としたり、アホな格好好きな一応女魔王のセラフォルーの服を………………」
「服を?」
「……………………。い、いやなんでもない。アレだ、ひっぱたいてやったぜ……は、ははは」
流れで元の世界の繋がりについて話をしていた一誠は、ふと過去――特にセラフォルーに対してやってきた事を思い返し……結構酷い事をしてしまったと気付いて咄嗟に誤魔化した。
(い、今にして思えば、バカすぎる格好をしてるからって、服だけ吹っ飛ばして半泣きしてるアイツ見てゲラゲラ大笑いしてたってのは――普通に酷いよな?)
(セラフォルーって名は、ヴェネラナが言うにはイッセーが一番『楽しそうに』おちょくっていた人だったわね。
服がどうとか言っていたけど、ヴェネラナさんの言うとおり、本当に裸にひんむいていたのね……)
それが当たり前だった日常から離れた事で今更気づいた一誠と、既にヴェネラナ経由で情報を仕入れていたが敢えては言わない涼子は互いに暫く沈黙する。
(典型的な『気になる女の子をついていじめてしまう男の子』って感じよね、イッセーがそのセラフォルーって人にやってきた事って。
多分自覚は無いんでしょうけど……言わない方が良いわねこれは)
(というよ何故俺はアイツの衣装だけを吹っ飛ばしてたんだ?
あ、いや……確かに衣装を吹っ飛ばされたアイツが真っ赤になって縮こまるのを見るのが見てて楽しかったからなんだけど――お、俺ってもしかして変態だったのか!?)
セラフォルー・シトリーとは会ったことが無いが、要注意だと改めて思う涼子と、自身の変態性に内心狼狽えるイッセー。
授業終了のチャイムが鳴り、僅か数分後に唯が迎えに来る間も、イッセーと涼子の実に長閑な時間は過ぎていくのだった。
結城リトにとって日之影イッセーは当初こそおっかない人だと敬遠していた者の一人だったが、今ではすっかり同学年だけど頼りになる先輩と慕っていた。
というのもイッセーは義母のヴェネラナ共々パラレルワールドから来たという、宇宙人といった非現実的な存在に近いタイプであるし、なにより話をしてみれば、人前で緊張し過ぎてすぐ体調を崩す
だから唯に連れられて授業に復帰し、そのまま放課後になった時に突然イッセーから『話があるから家にお邪魔しても良いだろうか?』と深刻そうな顔で言われた時は驚いた。
「先輩から家に来たいと言うなんて珍しいっすね? 何かあったんですか?」
「ちょっとね……」
無論リトは招き入れた。
何せイッセーを連れていけば、イッセーに懐いている妹の美柑の機嫌がよくなるし、現在家に滞在しているララの妹のモモなんかも喜ぶ。
なにより相談があると言われた事なんてこれまで一度も無かったので、そういう意味ではリトとしてもどんな事を言われるのか軽く興味があったのだ。
「おかえりー、今日は――い、イッセーさん!?」
「? おう」
こうしてリトは先に帰って貰っていたララやモモやナナよりも後にイッセーを連れて帰宅し、リビングのソファーでゴロゴロしていた美柑を発見するのだが、まさかイッセーも来ているとは思っていなくて油断していたのだろう、仰向けになって世界を飛び回る母のデザインした服なんかが載っているファッション雑誌を読んでいた美柑が慌てて身体を起こし、完全に無防備状態だったスカートを抑えた。
「み、見た……?」
「え?」
昨日新たな料理スキルを教えてくれた為に、今日はてっきり家には来ないと思っていて完全に油断していた所のサプライズだった美柑は、恥ずかしそうに頬を染め、スカートを抑えながら上目遣い気味にイッセーに問う。
ちなみにリトは二人で話したいという一誠に、自分の部屋が良いと考え、キッチンの棚から二人分のコップとジュースの用意をさっさと始めている。
「だ、だからその……私のスカートの……」
そんな兄のある意味美柑的には助かった能天気さを他所に、なんのことだ? と首を傾げるイッセーに見たのか見てないのかを訊ねる。
それでやっとイッセーも気づいたのだろう、『ああ……』とほぼ興味ゼロばかりな反応をする。
「別に見てないけど……」
「う、嘘……」
そのあんまりな反応というか態度に若干ムッとする美柑はよせば良いのにちょっと意地になって見えないと言うイッセーを疑う。
何時もは気を付けているのに、よりにもよってイッセーにこんなダラダラしている姿を見られてしまったのが美柑としても恥ずかしいし、見てないならそれを信じた方がこの話もこれで終わる。
だがイッセーの淡白な態度が、まだ子供ながらも美柑のプライドに火がついてしまった。
それをイッセーもちょっとは察したのだろうか、見てないと言った言葉をあっさりと取り消した。
「えっとごめん……完全に見てなかったって訳ではないかも……」
「や、やっぱり……!」
「や、でもここはキミの家だしさ……。
たまにはそうやってダラダラとしてても良いと思うぞ? ましてやキミは普段からしっかりしてるんだし」
「で、でもイッセーさんには見られたくなかったよ……。
ぱ、パンツも見られちゃったし……」
「あ、恥ずかしかったのか? えーっと、ごめん……? 別に変な下着とは思わなかったぞ?」
どうやらダラダラしていた所を見られたではなくて、無防備故に見えてしまった箇所についてを言われていた――と、ここにきて気づいたイッセーは、慌てて謝り、美柑もそっちの意味で謝られてたのだと気付き――途端にあわてふためいていたのがバカらしくなってしまった。
「はぁ……どうせ私はイッセーさんにとっては子供だよね」
「い、いや俺はてっきりよ……」
「いーよ別に。
あーあ、恥ずかしがって損しちゃったなー?」
「すまん……」
拗ねる美柑に、よくミリキャスにしてあげていたように、目線を合わせながら頭に手を置き、少し不器用に撫でる。
子供扱いされるのはあまり好んでいない美柑には逆効果な気はしたが、美柑は決して拒絶もせず少しずつ表情を緩めてくれたので、イッセーはホッとする。
「んじゃあ俺の部屋で話しましょう」
「ん」
「? 話ってなに? ここで話せば良いじゃん?」
「あ、いや……結城君にだけしか話せないことだからよ……」
「リトに……? ふーん?」
もっとも、何故家に来たのかという理由と、その理由が気になってしまってついリトの部屋の前で後からやって来たララやナナ――それからモモと聞き耳を立てた事で別の意味で不機嫌になってしまったのだが。
一誠を知れば知るほど、実は結構子供っぽい性格であることはモモも美柑も知っていた。
知ってはいたが……であった。
「ウチのクラスのしょうもない男子みたいな事をしてたんだね、そのセラフォルーって人に?」
「ま、まさか聞かれてたとは……。
その、思い返してみたら俺はひょっとしてド変態だったんじゃないのかと思ってさ? だって普通にいくらバカみたいな格好をしているとはいえ一応女ではあるアイツと服吹っ飛ばしてケタケタ笑うって……」
「お、俺にはそんな経験が無かったのでよくわかんなかったっす」
「だよな……?
や、やべぇぞ、元の世界に戻ったらアイツの顔まともに見れそうもねぇ……」
「つーか今更気づくのかよってのもあるし、アンタに対するイメージがかなり変わるんだけど……」
「「………」」
ちょいちょい元の世界の一誠の対人関係については聞いていたし、ヴェネラナから元の世界で一誠の親しい者達の写真を見せて貰ってどんな者達なのかは美柑とモモも知っている。
そしてその中でも割りと一誠の口から出てくるセラフォルーという――黒髪ツインテールの女性についても。
「お聞きしますが、イッセーさんはセラフォルーさんをどう思っているのですか?」
「アホ女」
「まうー……!」
「あ、アホ女って……」
「いやだってセラフォルーってアホだし。
娘の居るグレイフィアとほぼ同世代なのに――えーっと、今テレビやってるのと同じ――いや、もっとバカっぽい格好が正装とか抜かすし」
去年のリトの誕生日にララからプレゼントされ、庭ですくすく成長した巨大植物がメタモルフォーゼした事で頭の花をつけた赤ん坊ことセリーヌがイッセーの背中に乗って後ろから頭を軽くぺしぺしされているという、妙にほっこりしないでもない状況で、セラフォルーを平気な顔でアホ呼ばわりするイッセーに、美柑やモモのみならず、聞いていたリトやナナも微妙な顔をする。
ちなみにララは、現在テレビの前で『マジカル・キョーコ』の視聴に夢中でほぼこの会話には参加していない。
「アホだから服を消し飛ばして笑っていたと?」
「いやだからそこなんだ。
俺の方がひょっとしてアホだったのかと思って結城君に聞いてみたんだが……よくよく考えたら良い奴筆頭な結城君に聞いても意味無かった」
「べ、別に俺は良い奴なんかではないですよ……」
良い奴呼ばわりされて軽く照れているリトをスルーするモモと美柑は、目をキラキラさせながらマジカルキョーコを視ているララの後ろからセリーヌによじ登られながらチラチラとマジカルキョーコを見ているイッセーに、モモと美柑は互いに小声を出す。
「どう思う……?」
「限りなくマズイですね。
本人にまったく自覚は無いようですけど、切っ掛けがあれば一気にセラフォルーさんに――といった所ですか」
「イッセーさんが子供の頃からの知り合いってだけでも勝ち目が無いのに……」
「幸いイッセーさんに自覚はありません。
元の世界に戻られる前に――ですね」
思っている以上にセラフォルーが難敵だと知ったモモと美柑は、マジカルキョーコを見ながら無意識に『チッ、だからそこでのポーズは腕の角度が5°足りねーよ』とか言い出しているイッセーに目を光らせていく。
「このマジカルなんとかって役やってる奴はダメだな」
「えー!? キョーコかっこいいよ!」
「セラフォルーだったらこういうシーンでも絶対にミスなんか――――って、俺は何をムキになってんだか……」
「そこまで言われると、逆にそのセラフォルーさんを見てみたくなったんですけど……」
「元の世界の冥界のテレビでなら毎週やってるぜ?」
「まうー!」
「ちなみにタイトルなんかあったりします?」
「えーっと、確か『魔王少女☆レヴィアたん』――だな」
「へ、へー……ま、魔法少女じゃなくて魔王少女なんですか?」
「セラフォルー自身がリアルに四大魔王だからな、アホだけど」
セラフォルーの事を話す時は妙にお喋りになる執事は、今回の事によりほんの少しだけ大人になるのであった。
「このマジカルなんたら役を霧崎恭子ってのらしいが、ふと思うと沢田さんの方が合ってる気がしてきたな……」
「沢田? そう言われてみればキャラ的には合うかもしれませんね……。しかしイッセー先輩の口から沢田の名前が出てくるとは思いませんでした」
「あの子ってセラフォルーと妹のソーナを足して割ったような感じの子なんだよね。あの妙な馴れ馴れしさというか、物怖じしなさとかはセラフォルーだし」
後日、話の流れで間違って酒を飲んでしまって記憶が飛ぶ程の泥酔をした際、最初に無理矢理キスしてしまった相手がセラフォルー事が発覚した際は、流石に二人も凹んだようだったが……。
補足
典型的に関わる方々が真逆。
ただし、ナナたそーに関しては執事では中間位置ですが。
ヤミたそーは……うん、執事が歴代に絡まれた金髪の方々のせいだから。
その2
ヴェネラナのママンみたいな感覚で御門先生とは話せる執事。
恩を受けたからには必ず返すと思われている程度には信用されている模様。
その3
油断してダラダラしてたら執事にパンツ見られてしまう美柑たそー
しかし執事は別の意味で『見慣れてた』ので特に気にも止めなかった。
そして……執事においては多分本編含めて確実にヒロイン化しているセラフォルーさんが強い……