世界は不変かなのか。
未来はレールの上であるのか。
現実は面白いと思えるのか。
前の俺ならそれ等に対してバカみたいにこう答えたかもしれない。
『どちらにせよ、人間として生きられているだけで儲けものだ』
大きな目標を持っていたあの頃。
守りたいと思う大切な人達に囲まれていたあの頃。
胸を張って堂々と幸せだと言えたあの頃。
例え居場所を一度奪われた経験をしてても満ちていたあの頃の俺なら平然と宣っていたのだろう。
何よりも満ちており、何よりも強い……謂わば全盛期の俺ならな。
まぁ、そんな全盛期も過ぎてみれば何て事無い……。
「し、失礼しまーす……。平塚先生に紹介されて来てみたんですけ――」
「んだよ、まーた黒龍の紅玉ってのが出てきやがった。攻略サイトには超レア素材って宣ってたけど嘘じゃねーか。もう80個はあるぞ」
「いや普通に希少素材だから。引き当てる兵藤がおかしいだけと思う」
「えーそうなの? でも絶対クエストやると2個以上出るんだけどなぁ」
「そんな事より何時までもピコピコやらないで貰えるかしら?」
「……………」
ヤル気も元気もなーんも無くなる……ただそれだけだ。
結局なし崩しに奉仕部って部活にぶちこまれ、いつの間にか此方側に戻ってきた雪ノ下による超上から目線説明会を受けてから明くる日。
飛べない豚は単なる豚。
依頼の無い奉仕部は単なる文芸部であり、今日も奉仕部の部室は兵藤がやってるモンハンの音と澄ました顔して本を読んでる雪ノ下……そして兵藤に言われた通り暇潰しの道具(ブックカバーに包まれたラノベ)で時間を潰してる俺の三人は会話も無く各々好きにしていた。
ぶっちゃけ、この時点で俺が此所に居る意味とかあるのか? と思うのだがそれを言っても俺の人格矯正をすると言い切ってる雪ノ下が許す筈も無く、そして依頼が持ち込まれない幻想も所詮は幻想だった。
一人の女子生徒がこの部の扉を開ける事でな。
「あ、あの……奉仕部って此所? ってヒッキー?」
「は?」
各々勝手にやってた所にやって来たのは如何にも頭の悪そうな色に髪を染めた女子生徒であり、やって来るや否や俺を見て訳のわからない――多分渾名っぽい何かを口にしながら驚いた顔をしていたので、思わず何だコイツって顔をしてしまう俺は多分悪くない。
「ぅ……それに兵藤……くん……」
そしてある意味俺以上に露骨なリアクションをするピンク髪は、ある意味悪い意味で学校中にその名を知らしめてる兵藤を見るや否やそれまで以上にビクビクし始めた。
「あ?」
「ひっ!?」
ピコピコとゲームばっかりしかしてない兵藤がピンク髪の声に反応する。
多分本人は普通に反応したつもりなんだろうけど、このリア充オーラがそこはかとなく出てるピンク髪は思いきり小さく悲鳴を出して泣きそうな顔になってしまった。
何か直接兵藤にされたのか? いや、噂が勝手に独り歩きした結果、兵藤は機嫌が悪いと手当たり次第人をぶちのめすとでも勝手に思ってると見た。
俺? 俺は一年の頃から兵藤の前の席で過ごし続けてきたから噂なんてのが嘘だって分かってるのと、さっきまで普通に話し掛けられてたからな……イメージと違って割りとフランクだと知った今怖がる必要が無いと分かってる。
「兵藤くん。
いくら女子が来たからってそんな下劣な目をして見るものじゃないと思うわ」
「いやしてねーよ。俺の苗字を口走ったから反応しただけだし」
「ふっ、解ってないわね。女子というのは異性の下劣な視線に敏感なものよ」
「あのさ、キミ昨日と言ってることが矛盾してるんだけど」
「………あれ?」
まあ、とあいえその噂も蓋を開ければこんなもの。
雪ノ下の喧嘩売ってるようにしか思えない毒舌に微妙な顔して付き合ってる姿は、噂の兵藤とはある意味真逆であり、このピンク髪も微妙にキョトンとし始めてる。
え、俺? 俺は世の流れに身を任せて傍観してるだけですが?
「……。座るか?」
……。という行動に甘んじるのはこのピンク髪が余りにもアレなので、取り敢えず無理矢理ぶちこまれた部活の部員としての業務だけはそれとなく果たそうと、ピンク髪に空いてる椅子を勧めてやる。
「え、あ、うん……ありがとうヒッキー」
するとピンク髪は何故かちょっと驚いた顔を一瞬だけ浮かべてから軽く微笑んでお礼を言って座る。
他人に礼を言われたのって何時以来だったっけ。
「あの、一つ聞きたいんだけどヒッキーが何で此所に居るの? 兵藤くんは最近雪ノ下さんと行動してたから何となく予想できたんだけど……」
だからヒッキーって何だよ? つーか誰とも知らん奴からバカにされてる気しかしない呼び名で呼ばれる程悪いことしたつもり無いんですけど。
「いや、俺は昨日無理矢理この部にぶちこまれたからな。正直依頼を持ち込んできた人を見るのも初めてだ。
だからイマイチ勝手がわからない」
「そうなんだ……。でもその雪ノ下さんは兵藤くんに突っ掛かってて忙しそうだね」
「あー……5分もすれば終わると思う。多分……」
……。って、何で俺は俺でよく知らん奴と普通にくっちゃべってんだよ。
てか早く依頼人に構えよ雪ノ下。兵藤相手にしたいのは昨日で良くわかったから早く仕事しろよな。
「……。こほん、初めまして2年F組・由比ヶ浜結衣さん。私が奉仕部の部長雪ノ下よ」
そして5分後、完全に兵藤から無視され始めた辺りから若干泣きそうになってた雪ノ下が由比ヶ浜って名前らしいピンク髪に対して自己紹介をし始めた。
「ど、どうも」
それを受け、由比ヶ浜はオドオドした様子で小さく頭を下げ、まだちょっと泣きそうな雪ノ下と……隅っこで平然とDSを縦にギャルゲーをしてる兵藤とを交互に見た後、何故か俺に助けを求めるような視線を送ってきた。
いや、まあ今だけは由比ヶ浜の気持ちが分かるというか――
「ん、F組? あれ、という事はキミ俺と比企谷くんと同じクラスなのか?」
本気で今知りましたって顔でDS画面から由比ヶ浜に視線を移してまじまじと見つめる兵藤に何とも言えない空気が生成された気がした。
……。いや俺も雪ノ下がクラスを言うまで忘れてたけどさ。
「う……そ、そうだよ――あ、そうです」
「……。すまん、正直言うと俺も直前まで普通に忘れてた」
「ええっ!? ひ、酷いよヒッキーまで……」
「ハァ……性根が腐れば脳まで腐るのかしら? 二人揃ってどうしようもないわね」
だってしょうがないだろ。
確か葉山だかなんだかのグループに所属してるけど微妙に目立たない奴な気がしたから覚えようにも印象が無かったんだよ。
多分兵藤に至っては記憶するつもりも無かったんだろうがな。
「由比ヶ浜さんね、はい覚えた覚えたー……これで満足なのか?」
「な、何でそんなめんどくさそうに……」
「気にする必要は由比ヶ浜さん。同じクラスなら知っていると思うけど、彼は基本的に人を見下すことでしか自分を確立出来ない軟弱者。そして比企谷くんは独りぼっちを拗らせ過ぎて記憶力が一足早く老化してるのよ」
「おい、兵藤より俺の方が若干ディスられてるんですけど」
自分だって兵藤に殆ど相手にされてない癖によ……。
「うぅ……教室でキモいゲームしてる癖に!」
「そうね、女子にモテないからって架空の存在に逃げてる寂しい男。だから由比ヶ浜さんが怖がる必要は全く無いわ。
本当の兵藤くんは女子とお話しようとすると緊張しちゃうってだけの人だから」
「……。チッ、また好感度が上がりやがった。何で選択肢ミスってるのに上がるんだよこのゲーム」
「…………………」
気が付けばまたゲームをしてる兵藤を恐怖も忘れて雪ノ下とディスり始める由比ヶ浜。
というか何で来たの? という俺の心の呟きは心の呟き故に聞こえることは無かった。
決して関わるべきじゃない。
そんな不文律が私達の中に存在する……。
それが私の目の前で雪ノ下さんの罵倒をガン無視してゲームをしている得体の知れない何かを感じる人――兵藤くんだ。
学年成績も良いらしい。
運動神経も良い。
それだけなら聞こえは良いかもしれないけど、その全てに対しての結果が異常というか……特に運動神経に関しては人間とは思えないというか。
優美子や葉山君達はそんな兵藤くんに一度叩きのめされたせいで完全に『居ない人』扱いをし、私達にも『奴には関わるな』って空気で威圧する。
だから私も兵藤くんが怖いと思ってたし、関わろうとは思わなかった。
けれど、最近になって何時も一人でゲームを大きな音量でやってる兵藤くんが雪ノ下さんに連れられて行く姿を見てから微妙に印象が変わったというか、結構普通に喋るというか……。
「つーか何をしに来たんだよ由比ヶ浜さんは? 俺を罵倒したいから来たわけ?」
「あ……ご、ごめんなさい……!」
「いや別に謝んなくては良いから用件を言えよ? どんだけキミ等の中の俺は極悪人なんだよ?」
「由比ヶ浜達リア充からしたら、兵藤みたいな奴は本能的に恐怖しちまうんだろうよ。
だってお前、葉山って俺達と同じクラスに居るキングオブリア充の心を半笑いでへし折ったじゃん。体育のサッカーで」
「そ、そう! それだよ! 半笑いでヘラヘラしながら何でもかんでも凄いことしちゃうから近寄り辛いというか……」
意外とフランクというか……ぬぼーっとしてるヒッキーも普通に喋ってくれるし。
「まあ、近寄り辛い空気だしてるのは狙ってやってるからな。どうやらこの雪ノ下部長というイレギュラー以外にはちゃんと作用してるみたいで安心したわ」
「だから言ったじゃない。私をそこら辺の人間と一緒にするなと。それに今の台詞を由比ヶ浜さんに言ったらアナタが下手くそな仮面を被ってるとバレるわよ?」
「……………………。チッ,ウッセーナ」
「ちょっと待ちなさい……今舌打ちしたわね? ハッキリ聞こえたわよ? 自分がしたミスなのに私に八つ当たりしないでくれるかしら?」
こうして見ると……普通の男子に見える。
特に雪ノ下さんとのやり取りを見てるとあの異常な何かなんて無いみたいに。
「また始まった……」
「な、なんかゴメン。私が余計な事を言ったから……」
「いや、放っておいてもああなるだろうし、また5分くらい待ってれば終わる。
それよりも終わったと同時に此所へ来た理由をさっさと話すことを勧める」
……。ヒッキーに言われ、私は頷く。
確かに放っておいても始めそうな感じなのは見てて分かるけど、それ以上に雪ノ下さんから兵藤くんに突っ掛かってるというか……なんだろ、まるで構って欲しいからって感じがするのは気のせいかな?
雪ノ下雪乃……。
別に苦手って訳じゃないが、やり辛い。
ぶっちゃけ比企谷君のほうがまともにツルめそうな気がするよ。ツルまねーけど。
「MAXコーヒー? それが好きなのか?」
「お、おう……」
何やかんやで横に逸れまくった話を元に戻し、実はクラスメートだった由比ヶ浜さんとやらの依頼内容を伺うところまで持ってきた奉仕部だったが、只今無理矢理ぶちこまれたコンビこと俺と比企谷君は女王様にパシられて飲み物を買いに外へ出ていた。
てのも、由比ヶ浜さんが依頼を切り出そうとする際にチラチラと比企谷君を見ながら言いづらそうにしてたせいな訳だが……。
「野菜一日これ一本だっけ?」
「いや確か野菜生活ヨーグルトなんたら……だったような」
「てことは……これか」
要するに由比ヶ浜さんとやらが依頼を話すまで男共は外出て時間を潰さんとならんのさ。
だからこうして俺と比企谷君はパシられ君を演じつつ頃合いまで自販機囲って自分が買った飲み物を飲んでるのさ。
「MAXコーヒーは売ってて飲むカロリーメイトが売ってないのが納得出来ねぇ……」
「いや、アレ売ってる方がレアじゃね?」
「そんな事は無い。現に俺が住んでる家の前の自販機には売ってるぞ……結構古くてボロい自販機だけど」
別に何だって良いといえば良いんだが、どうせなら最近ハマり気味の飲むカロリーメイトが飲みたかった俺としては学校の自販機のラインナップに無い現実に嘆いてしまう。
しかし嘆いても無いものは無いので、仕方無しに比企谷君に便乗して飲んだことも無いMAXコーヒーを買ってみたのだが……。
「んー? あれ……意外とイケるなこれ」
ラベルからして何か嫌な予感して手を出したことが無く初めて飲んでみたが……違う意味で裏切られた気がした。
というのも今思わずボソッと呟いてしまった通り、意外と美味いのだ。
「だろ? そうだろ? マッ缶凄いだろう!?」
「お、おう……まさかのリアクションをありがとう」
その際、何故か比企谷君が今までない生き生きした目でMAXコーヒーが誉められた事についてテンションが上がってて微妙に引いてしまったけどな。
「あ、由比ヶ浜さんとやらにも買わないとやっぱりアレだよな?
でも何が良いんだ? 由比ヶ浜さんって何が好きなの?」
「いや俺は知らないぞ、今日までクラスメートだって事すらほぼ忘れてたんだからな。
アレだ、リア充グループに所属してるし無難にレモンティー辺りが良いんじゃないか? リア充ってレモンティー飲みそうだし。
レモンティー与えとけば大人しくなりそうだし」
「リア充じゃなくてもレモンティーくらい俺やキミも飲む――――いや、キミはMAXコーヒーで俺は飲むカロリーメイトしか飲まないのか?
そうなるとなるほどだな、リア充ならレモンティーが無難なのか。ちょっと勉強になったよ比企谷君」
その際、ビックリするほど比企谷君とよく解らん題材で話が弾んでたりしたが、生憎この光景をだーれも見てないので意味の無い話だがな。
MAXコーヒーこそ至高の飲み物。
けれど世のリア充の殆どは『ゲロ甘』だの『コーヒーじゃない』だの無駄にカッコつけるだけの偽者だらけ。
最初は兵藤ももしかしてその口なんだろう……そう思ってたが……意外とイケると二本目に突入しながらがぶ飲みしてる姿に『本物』を感じた。
そう……マッ缶同盟というな。
「そら買ってきたぞ女王様。野菜生活ヨーグルトなんとか」
「ありがとう、誉めてつかわすわ」
そろそろ良いだろうと、部室に戻り言われた飲み物を雪ノ下に兵藤が渡し、由比ヶ浜には俺が渡した。
「由比ヶ浜には午後ティーのレモンだ」
「え、わ、私にも? そ、それならお金を――」
それは意外だったのか、目を丸くしてから慌てて財布を取り出そうとし始める由比ヶ浜に俺は久々過ぎてどう表現して良いのか解らない気分のまま首を横に振る。
「要らん、150円に困ってるほど貧乏じゃないし、今日は素晴らしき出会いがあって心が久々に満ちている」
ベクトルは違えどボッチ。
そしてマッ缶嫌いじゃない――寧ろイケる口。
兵藤という男は中々にデキる男だと再確認できた今の俺に150円ぽっちの金なぞ微々たるものなのだ。
「な、何だかヒッキーがキモい……」
「ニヤケ顔に此処まで寒気がするなんてね……これも一種の才能かしら?」
HAHAHA! キモいなんて言われ慣れてるんだよ由比ヶ浜ァ。
故にノーダメージなのさ! 八幡そこら辺のメンタルだけはヤバイからね! ふははは!
………。嘘です、調子に乗りました。
冷静になればなるほど死にたくなります。
変な期待して裏切られる事をすぐ忘れる辺り、俺も馬鹿なのかもしれない。
「なに、クッキー?」
「う、うんそうなんだ……。その……ちょっと色々あって作りたくて……」
一人で勝手にテンションを上げ、一人で勝手に冷静になって死にたくなる気分を同時に味わいながら、雪ノ下先導の下俺達は何故か家庭科室に向かっていた。
理由はそう……若干まだ慣れてないって様子で兵藤に説明している由比ヶ浜の依頼内容がそれだからだ。
「ふーん……。キミって所謂リア充組なんだろ? そのお友達から聞いた方が早くね?」
「確かにな、わざわざ他人に聞くより身近な人間の方が聞きやすいだろう」
「ぅ……。いやそれは無理だよ。皆そういうキャラじゃないし……」
居心地の悪そうな顔で言う由比ヶ浜。
いや……え、それじゃあキミのツルんでる人間って友達って呼べるの? 友達居ないから知らんけど。
「そのキミがツルんでる人間って友達って言えるの?」
「うっ……!」
なんて思ってたら兵藤が例の『全部どうでも良い』って感じの感情が見えない目でズバッと言ってしまい、由比ヶ浜も思うところがあるのか言葉に詰まらせてしまった。
「そ、それはその……」
「……。いや余計な事だったな。
チッ、癖ってのは何年経っても抜け難いもんだわ。悪いけど今の言葉全部無しで」
「へ?」
と思いきや今度は忘れろと言って由比ヶ浜より歩を進めて一番前を歩いて聞いていた雪ノ下と並んだっきり何も言わなくなってしまった。
俺と由比ヶ浜にはその背がまるで何かにイラついてるように見えた気がした。
「……。いや余計な事だったな。
チッ、癖ってのは何年経っても抜け難いもんだわ。悪いけど今の言葉全部無しで」
由比ヶ浜さんから話を聞いていた兵藤くんがまるで何かを思い出すように言葉を撤回させた時、然り気無くその様子を見ていた私にの目には、『思い出したくもない何か』を思い出してしまった様に見えた。
「クッキー、か……はぁ……」
「……。クッキーが嫌いなのかしら?」
「ちげーよ。菓子類を手作りする類いの話が苦手なんだよ」
………………。苦手? 何故苦手なのかしら? お菓子が嫌い? いえ違う。手作りするのが嫌い? いえ、これでも無い。
まさか手作りする人を見るのが嫌だとか………って、どれだけ特殊な嫌な事よ。
そんな訳――――
「チッ、餓鬼の頃色々作ってくれたレイヴェルの事が出て来てイライラしやがる……クソが」
…………………。は? レイヴェルって誰よ?
今小さく言ったつもりだけどハッキリ私の耳に入ったけど、レイヴェルって誰よ? 何なのよ? 作ってくれたってなに? 手作りなの? 贈り物なの? というか女?
「……。あの、雪ノ下さんが兵藤くんを凄い目でガン見してるんだけど……」
「ほっとけ、色々あるんだよ……多分」
聞くべきなの? いえ聞き出さないと色々と眠れなくなるから絶対に聞いてやるわ。
そのレイヴェルって人との関係性とか特に。
補足
この八幡きゅ……じゃなくて比企谷くんは後ろに人外ボッチが居る学校生活を送ってるせいか、微妙にほんの少しだけ捻り具合が無いです。
とはいえ、他人に対して懐疑的なのは変わりませんが。