ただ、誤魔化し誤魔化しでやったの。
なんせ原作よー知らんのよ。
例え話、赤の他人が今まさに通り魔によって殺されそうになっていたとしても、日之影一誠は助けない。
赤の他人が大事なモノを無くして必死こいて探しているのを知ったとしても、手伝うなんて真似もしない。
大衆的な意味で美人ないし美少女が悪者に捕まりかかっていたとしても、日之影一誠は動かない。
つまるところ、日之影一誠はおおよその主人公が持つような正義感なんぞ持ち合わせちゃいない。
何故なら助けた所でメリットになるかならないかを考えるからなのと、所詮は他人でしかない存在が死のうが絶望してようが、日之影一誠の身も心も全く痛まないからだ。
主人公を剥奪された元・主人公の進んだ道はどちらかといえば悪役が考えそうな思考回路――何者にも干渉されぬ比類無き領域への進化……それだけなのだ。
しかし、そんな彼にもほんの少しの例外はある。
勿論見知らぬ他人を場合によっては助ける事もある――なんて事ではない。
孤独を気取りたかった一誠を家族同然に扱ったとある悪魔の二家族。
その悪魔達に対してのみ、日之影一誠は始動する。
特に、その者達に危害が及ぶと知れば、彼は越えるべき大きな壁を越える為に、人をも辞めた領域へと進化したその全てを投入する。
徹底的に。二度とそんな事が起こらないように……。
その為なら他者を確実に殺すという漆黒めいた意思と殺意を剥き出しに……。
「今すぐ俺達だけを元に戻せクソボケ」
日之影一誠のその漆黒の意思は只今絶賛発動中だった。
人間不信が高じて対人コミュニケーションに難が出てしまってまともに他人と話すことすら儘ならない筈であった一誠は、恐怖に顔をひきつらせる周囲の視線を完全に無視し、一番近くに居たからという理由で法衣の様な衣装を着ていた老人男性の胸元を掴み―――殴っている。
「ベラベラとよくわからないことをほざき散らすのは勝手だし、此処が明らかに別世界なのも理解した。
だが、そこの人間界のガキ共とは違って俺とこの女はそもそも違うんだよ。
わかるか? あぁ、わからねぇからテメーは今このザマなんだよなァ?」
「が……かっ……!」
何か声に出そうとする度に、骨が砕かれる様な嫌な音が教会の祭壇みたいな部屋に響き渡る。
シトリー家使用人長兼、グレモリー家副使用人長である日之影一誠は、恐らくはサーゼクス・グレモリーとの喧嘩に負けた際に起こる己への不甲斐なさによる灼熱の様な怒りよりももっと強い怒りを迸らせていた。
つい今さっきまでは冥界のレヴィアタン領にある、現レヴィアタンの仕事部屋にそのレヴィアタン――つまり一誠を止めずに無表情で辺りを見渡している黒髪ツンテールの女性………セラフォルーと『ちょっと色々あった所』だった。
それが妙な光に囲まれたかと思えば、冥界とも人間界とも違う奇妙な世界の、妙な建物の中に立たされていた。
あまりにも唐突な展開に一誠もセラフォルーも思考が停止してしまった中、どうやら同じように人間界からだと思われる場所から来たと思われる一誠と年の変わらぬ年頃である十数人の男女に、今現在一誠に顔面を丹念に壊されてる老人がベラベラと色々と喋ってくれた。
要約すれば、敵対する勢力を滅ぼしたいから力を貸せと。
その敵対勢力が寧ろセラフォルーに近い種族であること。
………なにより、それが終わるまでは元の世界には戻れないということ。
見知らぬ男女はそんな説明を流される様に聞いていたが、そこでプッツンしたのが燕尾服を着た青年――つまり日之影一誠であった。
あまりの怒りで一時的にコミュ障が消し飛び、まるで暴君の様に説明していた老人を現在進行形で半殺しにしているのだ。
「他力本願しか能がねぇカスには抵抗もできねぇか? ア? 早く戻せ、すぐに戻せ、たった今から戻せよ? おい、なんか言えやボケがッ!!!」
誰しもがこの殺人現場のような状況に口も手も挟めない。
歯は全て折られ、顎は砕かれ、それでも尚殴り続ける青年の尋常ではない殺意にこの場の全ての者達が呑まれてしまっているのだ――そう、セラフォルー以外が。
「よ、よせ! そ、それ以上の暴力は……!」
いや、ある意味他にも居た。
同じように異世界から呼び出された団体の中の一人であり、容姿は良い少年が今まさに拳を再び振り上げた一誠の腕を掴んで止めたのだ。
「あ゛?」
「うっ……!?」
その瞬間、一誠の返り血に染まった殺意の塊とも云うべき血走った目がその青年へと向けられる。
所謂一般人であるその青年がいかに才能溢れていて、周りに持て囃されていた
「邪魔だ、殺すぞ……?」
何時もの一誠なら敵と認識した者以外には他人と言えども、初対面の存在にこれ程ストレートな台詞は吐かない。
だが今の一誠は本気の本気で気が立っていた。
地球の反対側に飛ばされた程度なら直ぐに帰還できるが、別世界に加え、呼び出した分際で戻せないと言われた―――しかも話だけを聞けばそうさせたのがよりにもよって一誠が最も嫌悪する存在となる『神』。
殺意の条件としては文句無くフルコンプリートだし、何よりこうなる直前までセラフォルーと………まあ、それは置いておこう。
とにもかくにも、完全に怒り過ぎてチンピラ乱神モードにスイッチオンしてしまった一誠の――通常生活ではそこそこ聞くようなフレーズとなる『殺す』という言葉を向けられたその青年は、それこそ初めて聞く訳ではない筈のその言葉に対し、絶対的な恐怖を抱いた。
「う、うぉぇぇぇっ!?!?」
純度混じりけ無しの殺意を向けられたのは初めてであったのもあり、青年はそのプレッシャーに耐えきれずに逃げるように後ずさりをすると、その場で胃の中のものを吐き散らした。
この男は自分やクラスメート達と同じようにどこからか召喚されたみたいだが、間違いなく普通の人間ではないんだと……。
『………』
吐き散らかす青年を、顔色が死人のように真っ青になっている友人と思われる者達が心配して駆け寄る。
しかし誰一人として――自分達全員を平等に……それこそそこら辺に落ちてる埃でも見ているかの様な目で文字通り見下ろす一誠を睨む勇気はなかった。
「ふん……」
他人がどうなろうがどうでも良い一誠は、そんな他人達に小さく鼻を鳴らすと、最早糸の切れた息をかろうじてしているだけの老人に本当の意味でトドメを刺してやろうと再び拳を振り上げようとしたが……。
「もう良いんじゃないのいーちゃん?」
再び彼を止める声が広間全体に響く。
その声は胃液を吐きながら震えている青年やその仲間と思われる男女の誰でもない声であり、先程から生理的嫌悪の感じるこの建物を見渡していた女性――セラフォルーであった。
「そのお爺さん殺しても、暫く戻れないのは事実だし、殺すだけ損だよ?」
「………………」
恐らくは青年名前の愛称であろう呼び方で青年を止める女性の言葉に、あれだけ誰にも止められない狂気の殺意を剥き出しにしていた一誠が……止まった。
その光景に何も知らぬ者達は驚きに目を見開く中、早く治療しなければ本当に絶命する程に殴られ続けて顔の原型がなくなってしまっている老人の胸ぐらを掴んでいた一誠は、その老人の部下か仲間であろう法衣を着た者達に向かって、僅かに痙攣している老人を投げつける。
「おい、邪魔だから今すぐ片付けろよ、その死に損ないのカスを」
『……………』
普通ならこの老人――つまり所属している団体のトップだったりするこの老人がこうまで八つ裂きにされているのを目の前で見せられたら、一誠を排除しようと動いていた筈だった。
しかし誰も動けなかった。
魔族のそれをも超越する、異常な殺意を前に、誰しもが悟ったのだ。
勝つ為に呼び出した者の中に、魔族を越えた化け物が混ざっていたんだと……。
だから誰も手出しをしようとは思わなかった。
圧倒的なパワーは逆を言えば間違いなくこの戦争の武器になる。
よしんば敵対勢力となる魔人族と共倒れになってくれたら傷も無く勝利ができる。
トップとなる老人は犠牲になったが、この戦争への勝利の為なら微々たる犠牲にしかならない。
ある意味で効率的な思考に至ったからこそ、部下達は黙って見ていたのだ。
それに結果だけを言えば、上司となる老人は殺されてはいない。
潜在的に嫌な気配を感じる――恐らくは青年の仲間と思われる女性のお陰で。
「お怒りを収めて頂き、ありがとうございます。
アナタ様の心中を我等全員が尊重致します故、どうかここからは私にご説明をさせてください……」
「……………」
「聞くだけ聞いてみたら? まあ、答えは決まってるし、私も同じだよ?」
本命はこの燕尾服の青年。
誰しもが一誠に向かって膝を折って頭を下げるのを一誠はセラフォルーに言われて仕方なく聞くだけ聞くことにするのであった。
異世界に来てしまった少年と少女はとその教師は、最初は自分達にも向けられていた『敬意』が、クラスメート等では無い、年は近いであろう青年と女性に向けられ、軽く放置されている状況に対して微妙な不安と不満を募らせていた。
「俺達完全にハブられてね?」
「つーか誰だよあの二人? 男の方はやべぇってのはわかったけどよ……」
「でも野郎はともかく、女の方は可愛くね……?」
と、男子数名がそんな事を話していれば……。
「躊躇が全く無かったわ……」
「あの人、怖いわ……」
「でも本当に誰なの? 他のクラスの二人って訳じゃ無さそうだし……」
躊躇も無く老人を殺そうとしていた一誠に恐怖している女子達だったりと。
恐らくは同じように異世界へと来てしまったが、文字通り住む場所が違うと本能的に察している様だ。
そうこうしている内に、一誠を当初止めようとしていた顔立ちの整った少年もまだ顔色は悪いもののなんとか気力を取り戻し、他の者達と一緒になって……特に一誠に恐怖と受けた屈辱による怒りが籠った視線を向けていた。
「ふーん? 創造神かぁ……?」
そんな視線なぞどうでも良いし、気付く気もない一誠はといえば、セラフォルーと共に召喚とやらをされたこの世界に存在する神の存在を聞いて、何やら――揃って珍しいことに嗤っていた。
「そっかそっか! そのカミサマに私といーちゃんも呼び出されたって訳だねっ☆
ふふ……なんというか、とんだお間抜けというか――いーちゃんはどう思う?」
「何かしらのイレギュラーが発生した可能性もあるが、解ってる上で呼び出したとなれば、塵にもならねぇ思考回路だな……」
『…………』
流石に己達が信仰する存在を罵倒されれば、その目付きも鋭くなる。
だが一誠もセラフォルーもそんな者達の視線をまるで気にも留めない。
当たり前だ、一誠は分類上まだ人間ではあるものの、セラフォルーは間違いなく『悪魔』。
それも四大魔王の一人……レヴィアタンなのだ。
「ま、イレギュラーだろうな……」
「そうだね。どっちにしろ、まずは元の世界に帰ることが先決だし……」
つまり一誠とセラフォルーは言葉にこそ出しはしなかったが、考えは完全に一致していた。
その創造神にこのツケを全て支払わせると……。
コテコテの魔法少女コスプレをしてはっちゃけ、冥界では他勢力との交渉役なんかをしていて人当たりは良い筈のセラフォルーをも、今の表情はとても『悪魔』らしいものであった。
それにセラフォルー自身も実の所『怒り』を孕んでいた。
(いーちゃんとしたキスが短すぎた。
それを邪魔したのが神っていうのなら、絶対に許さないよ……!)
せっかく、やっと……正直に打ち明けられた気持ちと、その証を示す邪魔をされた。
創造神だかなんだか知らないが、悪魔のセラフォルーにしてみれば完全に天敵でしかないし、消すことにもなんの躊躇いもない。
ましてや、そんな神の様な存在のせいで一誠の人生は狂ったのだ。
結果、一誠と出会えたのだとしても、種族として以上にセラフォルーはその神を赦す気は無い。
つまるところ、一誠もセラフォルーもこの世界の人間の為に敵対勢力と戦う気等無いのだ。
「うーん、なんとなく事情はわかったけど、取り敢えずもう少し込み入ったお話とかは明日とかにしてほしいな? 私もいーちゃんも色々と『心の整理』がしたくて……」
「左様でございますか……。
では後ろの方々も含めてお部屋にご案内を……」
「そうそう、出来ることなら私といーちゃんとあの子達とは別々のお部屋にして欲しいんだよね。
何となく察してると思うけど、私といーちゃんはあの子達の事はよく知らないし☆」
「は、はぁ……」
「………」
コミュ力が抜群なセラフォルーが、簡単に要求を通していくお陰で、取り敢えず今夜の寝床だけは確保できた。
結局あの一般人達が何なのかはさっぱり解らないし、ハッキリといって興味もないので、セラフォルーの要求は意外とホッとする一誠。
こうして謎の世界に飛ばされてしまったセラフォルーと一誠は、宛がわれたそこそこの部屋に入ると、まず監視されていないかを念入りにチェックする。
「観られてるって気配も無いし、そういった道具もない。
まぁ、これ以上私達を刺激したくは無いって事なんでしょうけど……」
「はぁ……」
「うん、ため息を吐きたくなるのはわかるよいーちゃん。
私だって正直いってさっさと出ていきたいもん、こんな所……」
そこそこの大きさのベッドに腰掛けるセラフォルーと向かい合う形で椅子に座って肩を落とす一誠。
半殺しにしても元に戻せないと言われるし、悪魔にしてみれば天敵に近い勢力の本山みたいな場所だしで色々と疲れた。
「その創造神とやらは確実に殺す。
どの程度の力なのかは知らないけど、ぜってーぶっ殺す」
しかし目的は結構早い段階で決められた。
故意であろうが無かろうが、確実にこの世界の神とやらを殺す。
その結果この世界そのものがどうなろうが知った事ではない。
呼び出した向こうが悪いし、何よりそういった類いの神はとにかく嫌いなのだ。
つまりこの世界の人間側に回る気は無い。
かといって魔族側にも回らない。
というか、気配を隠してくれてるセラフォルーが悪魔だと知られたら確実にこの世界の人間共がしてくることが簡単に想像できる。
「あー、こんな事なら着替えなきゃ良かったかも……。
こんな格好じゃ、私らしさがまったくないよー……」
「……………」
少しでもセラフォルーに何かしようってものなら、どの種族だろうが関係ない。
確実に殺す。
考えうる苦痛を与えきってから殺す。
命乞いをしても殺す。
殺してくれと言われても簡単には殺さずに殺す。
コテコテ衣装ではない今の格好に不満げな表情になってるセラフォルーをジッと見ながら、一誠は自分でもちょっと驚く程にセラフォルーに対しての様々な事を思う。
ここが異世界で、セラフォルーしか自分がさらけ出せる者が居ないからなのか、それともあの光に包まれる直前――
「…………………」
「? どうしたのいーちゃん? やっぱり今の私の格好が変かな?」
「…………いや別に。
あんな格好されるより、今の格好の方がまともだ。
…………ちょっと物足りない気はしないでもないけど」
「………へ?」
「は? ……………………あれ? 俺今何て言った?」
無意識に口に出してしまったらしく、セラフォルーと同じくらいポカンとした顔をする一誠。
どうやら例のコスプレ姿のセラフォルーではない今のセラフォルーの格好に物足りなさを感じてしまってるらしく、無意識に出た言葉のせいで、互いに変な空気が流れた。
「ど、どうしたのよいーちゃん? お腹痛いの?」
「い、いや……。
な、何をほざいてんだよ俺は……」
切欠があるとするなら、素面の状態によるセラフォルーとのキスだろう。
セラフォルーもセラフォルーで不意打ちのように言われてしまったせいか、恥ずかしそうに身体を揺らしているし、一誠はどうして良いのかわからずにあちこち視線を泳がせている。
それまで互いになんの遠慮もしないやり取りばかりなのが、途端に恋愛を覚えたばかりの中学生みたいなそれである。
「あ、あのさいーちゃん……」
「な、なんだよ?」
互いに微妙な空気が展開していく中、セラフォルーが切り出す。
「も、もう一回シて良い?」
「は? な、なにを?」
「………キス」
そう言ってらしくもなくモジモジするセラフォルーに、一誠は今まで抱いたことの無いものを感じ、困惑していく。
「今度はいーちゃんからして欲しいかなって……」
「お、お前は中学生のガキか!? お、俺がそんな事する訳――」
「……………だめ?」
「っ……!?」
テンパりながらも断ろうとする一誠に、とてもしおらしく上目遣いになって懇願してくるセラフォルーに、異性に対しては鋼の様な精神力を誇ってたつもりの一誠の精神が尋常ではないレベルに揺れた。
それまでそんな感情なんて無いと思ってたのに、あの時のキスのせいでグラグラと木綿豆腐の様に揺れてしょうがない。
「だ、ダメというかなんというか……」
余計な事は考えるな。余計な感情は要らないと必死になって否定しようとするけど、セラフォルーの表情や唇を見る度に、これまで無かった精神の揺れが強くなる。
(く、クソ、何だよこれ? こ、コイツは本当にセラフォルーなのかよ?)
お陰で過去セラフォルーにやって来た事――主に衣装だけをぶっ飛ばして全裸にした際の涙目のセラフォルーの姿が何故か鮮明に思い出さしてしまい、心臓が喧しいくらいに鼓動する。
恥ずかしそうに胸元と下腹部を手で隠しながら、涙を滲ませて『いーちゃんのいじわる……』と言うセラフォルーの姿が………。
「あーっ!!! わぁぁぁっ!!!!」
「い、いーちゃん!?」
その瞬間、一誠の中のキャパシティが越え、まるで『戦いの基本は格闘だ』のサイボーグに無理矢理改造されてしまった灰色の狐が、薬漬けにされてしまった禁断症状のごとく、床に頭を何度も打ち付け始めた。
これにはセラフォルーもびっくりして駆け寄るが、ガッツンガッツンと床に頭を叩きつけていた一誠は色々と限界だったのだろう……白目を剥きながら意識を飛ばし、そのままセラフォルーの胸に顔を突っ込みながら凭れた。
悪魔限定とはいえ、色々な異性の裸体を見慣れていた筈だし、ましてやセラフォルーの裸体なんて少なくとも先日までならどうとも思わなかった筈だった。
「気絶しちゃった……。
こんないーちゃんを見るのは初めてだし、しては貰えなかったけど……」
「うぅ……」
「……ま、いっか。
ふふ、頑張って一緒に帰ろうねいーちゃん……?」
遅れた思春期がもしかしたら到来した……のかはわからない。
補足
まずイレギュラーだろうがなんだろうが、呼び出したなんて言えばプッツンしちゃうでしょう。
で、多分『運が悪かったんだよ、お前らは……』状態になってしまうでしょうとしか……。
その2
で、まあ人間側になまず回らないし、かといって魔人側にも回りませんね。
……原作主人公君はある意味助かってるかもしれません。
展開としては、一度死んだ疑惑で離脱しちゃった所に二人と再会して――――超魔改造化してからの帰還で余計やベー主人公化するみたいな感じかな……。
で、困ったことに二人がどっちにも付かないせいで主人公君もどっちつかずになってカオスな事に……。
少なくとも、やっかんでたクラスメート達はあの化け物男こと一誠みたいな化け物オーラ引っ提げて帰還してきた主人公君に恐怖と絶望する――かは知りませんけど。
その3
途端に中学生みたいになる一誠。
そしてこれまでセラさんにやって来た事を思い出して思春期爆発。