色々なIF集   作:超人類DX

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『その目に焼き付けておくんだな。これがベジットの真の力だ!
ファイナル・かめはめ波ーっ!!!』


………………とまあ、ドッカンバトル5周年となり、ガシャったら10連目は青背景(わかる方はわかる)からのベジットブルーとLR悟飯。

20連目……まさかの全ちゃんカットインからのベジットブルーと3周年LRベジット。

30連目で変身ザマス二枚抜き。

無料分は……なんもなかった。


結果
新LRベジットブルー1凸
LR悟飯、無凸からの1凸
3周年ベジット、無凸からの1凸


…………無敵テーブル乗りましたぁ!!!


かめはめ波カテゴリーがやべーことになった!

熱闘悟空伝の最終ステージの身勝手悟空相手でも舐めプ余裕やし、なんなら苦手属性の新LRベジットブルーのパッシブが完成した状態だと、500万超必殺からの確定350万必殺……凸のおかげで連撃振れたので運良ければ更に360万必殺連打で火力やばいし、追加効果でDFF上がるから、身勝手悟空の必殺も耐えれちまう!

使ってて変身クウラ様ばりに楽しいですね。


なんなら、変身強化カテゴリパでクウラ様とも組めるし!


プチ打ち上げなクウラ軍

 アザゼルが何時か訪れるかもしれないその時(・・・)の為に、密かに開発し、兵藤邸内に居る事を限定とした緊急転移システムによって難を逃れたリアス達と、未だ死の寸前であるヴァーリと美猴。

 

 だがその代償は……。

 

 

 冥界のグレモリー城――つまりリアスにとっての実家へとワープし、何事かと驚く両親達に半狂乱になりながら事情を説明しつつ、イッセーと祐斗が危ないからと再び戻ろうとするリアスを速効性のある睡眠剤を打って無理矢理落ち着かせた訳だが、聞いた限りではそう遠くない未来が絶望一色に染まる。

 

 死ぬ寸前のヴァーリと美猴に延命処置を施しながら、呼び出した息子のサーゼクスは勿論として、セラフォルー、ファルビウムの現四大魔王も呼び出し、今悪魔という種そのものが完全に滅ぼされるかもしれない危機に対する話し合いがもうけられていた。

 

 

「………………。最悪だ。たった数年前でもクウラの部下と思われる猫又の少女の力は凄まじいものを感じていたというのに、もはやクウラ本人だけではなく、彼女自身までもが手に負えるものではなくなったなんて……」

 

「事態は一刻を争うものだ。

何時奴等が冥界に進攻してくるかも含めて時間が足りない」

 

「早急に対策を考えなければならないけど…………情けないが、何も浮かばない。

クウラが動くとなれば最早詰んだも同然だし……ははは……」

 

「うぅ……ううっ……!!」

 

 

 話し合いをした所で、クウラ達が一度自分達の壊滅に動き出せば、防げる手立ては無いに等しい。

 数年前、虫を払うかのごとき片手間でクウラに殺されかけた経験があるが故に、超越者としての力が彼に通じない事も理解してしまっているし、セラフォルーに至ってはこの世の終わりの様に震えるだけだった。

 

 

 案の定、翌日、現政府の上層部を交えた緊急対策会議を行うが、飛び交うのはそうなってしまったに至る原因についての罵倒に近い非難だった。

 

 

「ふざけるなよサーゼクス・グレモリー! 貴様の妹が下僕に対する教育を怠ったが故に何故我等までクウラに殺されなければならんのだ!!」

 

「リアス・グレモリー!! 我々が貴様一人にクウラの住む地域の管轄を任せることに容認したのは、貴様の兄……そこに座ってるサーゼクス・グレモリーが『大丈夫だから』とほざいたからなのだぞ! それがなんだ!? 下僕一人の教育も儘ならず、あまつさえ、彼等の怒りを買っただと!?」

 

「聞けば彼の下僕――いや、部下である猫又に対して貴様の下僕がストーカーじみた真似をし続けたらしいな? 何故それを止めなかった!!!」

 

『……………』

 

 

 上層部が怒るのも無理は無い。

 彼等は数年前のクウラの進攻がトラウマになっており、彼等も彼等なりにクウラに対して慎重にやってきたつもりだった。

 それが子供一人のせいで全てが壊されたばかりか、せっかく築きかけていた堕天使側との連携まで壊されたのだ。

 

 

「恐らくその馬鹿な下僕とアザゼル殿は殺されただろう。

くっ……! 我々の認識が甘すぎた……!」

 

「今更リアス・グレモリー達を責めてもどうにもならんからな。

我々悪魔の繁栄も終わり……か」

 

 

 アザゼルは死に、イッセーも祐斗も殺されたショックで声も出せずに俯いて涙を堪えるリアスを上層部達は誰も同情しなかった。

 ハーフ悪魔のヴァーリは集中治療室に居る様だが、それ以上にクウラが何時進攻してくるのかという恐怖に怯えなければならない。

 

 最早四大魔王はこの事により発言権をほぼ失っているも同然だった。

 

 

「ソーナちゃん達を冥界に呼び戻したけど……もうおしまいだよねこれって……」

 

『………………』

 

 

 セラフォルーの小さな呟きも、誰もが否定できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イッセー、アザゼル、祐斗の殺害に成功した白音だが、その顔は不満なものだった。

 何故なら当初の目的であるヴァーリと美猴の完全な殺害に失敗してしまったという意味ではクウラの信用に応えられなかったからだ。

 

 

「……。申し訳ございませんクウラ様。

赤龍帝とその仲間と堕天使の長は殺害しましたが、肝心の白龍皇とその他は取り逃がしてしまいました……」

 

 

 第3形態からノーマル形態……つまり白音そのものの姿へと戻り、椅子に座るクウラの前に三人の死体を並べながら謝罪をする。

 

 

「この連中が例の二人を庇い立てしたので、敵と判断して殺害に至りました。しかし、アザゼルが緊急の脱出装置をその者達に使用しまして……。

恐らくは冥界にワープしたのかと思います。無論この後私一人で冥界に赴き、完全なるトドメを刺しに行くつもりです」

 

「……………」

 

 

 『頼む』

 そう言われたのに自分はその通りの仕事ができなかった。

 元の姿へと戻っている白音は頭こそ垂れているものの、その信頼を裏切ってしまったと内心『捨てられる』と震えていた。

 

 

「代わりに赤龍帝のパワーを赤い龍ごと全て食べ、そのパワーをクウラ様に献上させていただきます」

 

 

 イッセーの残りの全パワーを喰らった事を報告し、その力をクウラに差し出そうとする白音。

 無論、それで許して欲しいなどと思ってはいない。

 

 そんな白音の捨てられるという恐怖の心境入り交じった報告を受けたクウラは、少し伸びた紫色の頭髪を揺らしながら口を開く。

 

 

「俺の見る限り、今お前の推定基本戦闘力は70万を越えている。

余程小僧のパワーがお前の足しになったのか……どちらにせよ、俺は白い方の小僧のパワーを多めに取り込んでいる。

だからパワーは俺に献上せず取って置くんだな」

 

「え……」

 

 

 意外な言葉に白音は思わず顔を上げた。

 だが一番ホッとしているのは、彼等のやり取りを後ろで見ていた黒歌だろう。

 

 八坂は何故かニコニコしているし、九重やオーフィスも白音に『よかったね』みたいな目をしている。

 

 

「お前は仙術とやらの力で微力ながらの変身を可能にした。

俺の見立てでは今のお前が可能にする二段階目の変身の先がある筈だ。

それを可能にしてみろ……何匹か逃がした事についてはそれで帳消しにしてやる」

 

 

 実質、『お前に罰を与える気は無い』と言ったクウラ。

 その瞬間、白音の表情はわかりやすいほどに歓喜していた。

 

 

「は、ははぁ! ありがとうございますクウラ様!」

 

「………」

 

 

 更に先の形態に到達してみろ。

 クウラからの新たな至上命令を受けた白音は必ずや到達してみせると意気込むと同時に、並べた死体を気功弾で消し飛ばした。

 

 

(白音自身は気付いてない様だが、力を喰う特性に目覚めてから、その成長率は凄まじい。

2ヶ月程前までは10万がやっとだった戦闘力が、今では70万……。

フッ……俺もとんだ拾い物をしたものだ)

 

 

 ニヨニヨしながら死体を処理している白音が、ここ最近入り浸る黒歌や八坂や九重やオーフィス達と話し合っているのを見ながら、クウラは白音の想定外の才能の高さに内心笑っていた。

 

 

(その成長の比率は俺が喰らうよりも恐らくは上だろう。

ひょっとせずとも、成熟する前には300万を越えた戦闘力へと到達できるやもしれん)

 

 

 クウラが暗に自分以上の才能を秘めていることを認め始めてると知らず、白音達はガールズトークに花を咲かせている。

 

 

「クウラに許して貰ったのにはホッとしたけど、悪魔達とは完全に敵対したって事になるよね?」

 

「今更じゃろ。

それに敵対したところで奴等に何かできるのか?」

 

「クウラと白音が出る必要は無く、我達で十分倒せる」

 

「その時は頑張るぞ!」

 

 

 悪魔側からしたら地獄以外の何物でもない話し合いを、ほのぼのとした空気でしている。

 

 

(……。俺も甘くなったものだ)

 

 

 白音は駒として認めてもいいが、その他までここに置くことを許可している自分に、随分と甘くなったと自嘲するクウラ。

 

 

「試しに俺の血肉を再び取り込ませてみたらどうなるか……」

 

 

 ひょっとすればひょっとする。

 そんな気分にもさせる白音をじーっと眺めるのであった。

 

 

 

 

 妹の白音は、見ていて丸わかりというか、最早隠すこともせずクウラが好きらしい。

 それも単に主としてではなくて、男として好いている。

 

 

 一瞬でも敵と認識したら即座に殺す様な冷酷無比な性格をしていて、白音もそんな性格に大分影響されてしまったんだと、悪魔や堕天使を殺した姿を見て複雑な気持ちになってしまうのは、過去の事があるからなのか……。

 

 

「やっぱりクウラ様の血が一番美味しいんだよなぁ。

あの味を知っちゃうと他なんか塵みたいなものだもの」

 

「吸血鬼みたいだの」

 

「ど、どんな味がするんだ?」

 

「天にも昇るというのかな……。

口に入れた瞬間、全身が熱くなって、お腹の下がとても寂しくなって……」

 

「すごそうだな……!」

 

「我も少し興味がでてきた」

 

「それ、単に発情してるだけにゃ……」

 

 

 まあ、あの時なんかよりは比べ物にならないくらい楽しそうに生きてるから良いんだけどさ。

 

 凄い無愛想で目付きも悪いけど、顔はわりと男前だし、部下として認められたら結構待遇も良いし。

 

 ………まあ、私を含めて白音以外の面子は『見習い』というか『パシり』なんだけどね……。

 

 でもご飯は食べられるし、安眠できるお部屋も与えられてるから、クビという名の死刑の恐怖を抜かせば居心地はホント悪くは無いんだよね。

 

 ここに居ればはぐれ悪魔として追われる心配が完全に零になるし。

 

 

「お風呂入って来るね」

 

 

 悪魔に全部資金を出させたってだけあって、この屋敷はとても設備も良い。

 お風呂にしても、制作者の趣味かなにかか温泉だし。

 

 逃亡中は冬だろうが真水で身体を洗ってたから、温泉入り放題は地味に気に入ってたりする訳で、入りたくなった私は一足お先に部屋を出て浴場へと向かった。

 

 

「……もしも白音がクウラと出会わなかったら、どうなっていたんだろう。

まさかリアス・グレモリーの下僕になってたとか? それで私もそんな流れに乗って……とか? 兵藤イッセーだっけ? 彼が白音に拘ってたから、彼の女かなにかに―――――うわ、あんま想像できないわ」

 

 

 脱衣所で服を脱ぎながら、クウラともし出会わなかったらという、考えてもあんま意味のないことを考えながら浴室へと繋がる扉を開ける。

 

 タオルは……まあ、誰もどうせ居ないし、そもそもめんどうだから着けなくて良いや――とかなんかも考えつつ全裸そのもので密かに気に入ってる温泉お風呂のある大きな浴室へと入った私は―――

 

 

「…………………」

 

「にゃ!? く、クウ……ラ……?」

 

 

 そういえば気付いたら居なくなってて、てっきり自分の部屋にでも戻ったのかと思ってたクウラが、驚いて思わず胸元と下の部分を手で隠してる私とは正反対に、The・無表情のまんま温泉に入っていて、バッチリ目が合ってしまった。

 

 

「あ、あの、ごめっ……! お、お風呂入ろうと思って……」

 

「そんなものは見ればわかる。

この場所に来る理由なんぞそれしかなかろう?」

 

 

 そ、そりゃそうだ。温泉に浸かっていてもクールなクウラに私は居心地が悪くて前を隠しながらモジモジしてしまう。

 てのも、クウラが真っ直ぐこっちをガン見してるもんだから、落ち着かないのよ……。

 

 それも、視線の種類がスケベさ皆無の、ただ目の前に突っ立ってる物体が視界に入ってるから見てるだけってだけの、敗北感通り越して若干悲しくもなってくるそれで……。

 

 

「あ、あのさ、ちょっとだけ温まりたいから入って良いかな?」

 

「勝手にしろ」

 

 

 直ぐ様出ていっても良かったけど、身体が冷えちゃったので少しだけ入りたくて、こんな事を言ってしまった。

 その瞬間後悔したけど、クウラは私の事なんてそこら辺に生えた雑草程度の認識しかしてないせいか、許可だけはしてくれたので、勿論クウラの居る場所とは正反対の位置から入る。

 

 

「…………」

 

「…………」

 

 

 湯気が立ち上るお風呂は、何時もならリラックスできるけど、クウラは居るし、何の会話も無いしで、リラックスなんてとんでもない気分だわ。

 

 

「…………………」

 

「…………………」

 

 

 しかし……やっぱりこうして見ると男前な顔してるわねクウラって。

 鼻筋も整ってて丁度良い高さだし、顎のラインもシャープだし、唇なんかも……。

 

 

「何だ? 俺に言いたいことでもあるのか?」

 

「うぇ!? いやいや! 無いわ! うん……ちょっと見てただけで他意はないから……うん……」

 

 

 い、いけないいけない。

 お風呂に入ってるせいで頭がボーッとしてたわ。

 ……というか、私が出てクウラが出るまで待ってるべきだよねやっぱり。

 

 

「……や、やっぱり先に出て待ってるわ」

 

 

 うん、出よう。

 重い空気に耐えられないし。

 

 なんて思って先に出ようとした私だが、クウラが口を開く。

 

 

「お前は入ったばかりなのだからそのまま居ればよかろう。

俺は十分に入った事だし、俺が出ていく」

 

「あ、そ、そう……ありがと」

 

 

 別に私を気遣った訳じゃないのは流石にわかるけど、どちらにせよ私はホッとしながら湯船から立ち上がるクウラを……その、見てしまった。

 

 

「………………」

 

 

 

 極限まで絞り込まれた身体はそうだけど……。

 その、下が……クウラって……。

 

 

「何だ、何か言いたいのか?」

 

「っ!? い、いいえ!? な、なんでも無い……です……あぅ……」

 

 

 あ、あんなの今の白音がくらったら裂けちゃう――てのは大袈裟かもしれないけど、本当に凄そうというか……ど、どうしよ、胸がピリピリしてお腹が……あぅ……!

 

 

「……白音の姉だけあって、その間抜けになる顔はそっくりだな。

確か、発情した時だったか……」

 

「ち、違いますけどォ!? してませんけど!? だ、誰がするかっ!」

 

「どちらでも俺には関係ない話だ。

ああ……自分で処理するのは構わんが、風呂の湯を汚したら殺すぞ」

 

「し、してないってば! だ、誰がアンタのモノを見て発情するかっ!!」

 

 

 み、見抜かれてる!? ていうか、白音はそんな姿をクウラに見せまくってるわけ!? さっさと風呂場から出て行ったクウラに見透かされたせいか、恥ずかしさとモヤモヤでワケわからなくなった私は、誤魔化そうとお風呂から出て洗面台の蛇口を捻ってシャワーを思いきり頭から被る。

 

 

「クウラは冷酷無比な凶悪殺戮マシーン。

女だろうが子供だろうが、敵なら殺すヤバイ奴。ヤバイ奴ヤバイ奴……」

 

 

 シャワーを浴びながらとにかく頭からさっきのクウラの姿を消そうとするけど、消そうとすればするほど記憶が余計に鮮明になってしまう。

 

 

 

「うう、変な事をクウラが言うからよ……。

で、でも逞しそうだったにゃん……」

 

 

 流れ出る水の音で誤魔化そうとしても無駄だった。

 

 

「……クウラのせいじゃくて、偶々タイミングが重なっただけ……。

そう、これは単なる生理現象だから……」

 

 

 気づけば私は、一人そんな事をブツブツ言いながら、下腹部に触れ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クウラ様、お風呂上がりのミルクです」

 

「うむ」

 

「黒歌姉様を見掛けませんでした? 気付いたら居なくなってましたので……」

 

「アイツなら風呂だ。

俺が入ってた所にちょうど入ってきてな」

 

「……………は?」

 

「ほほー? それでどうしたんだクウラは? 黒歌の肢体をばっちり見たのじゃろ?」

 

「見たからなんだ? この俺が白音の殺した小僧の様な事を考えるとでも?」

 

「なんじゃつまらん。まあわらわにも無反応だし、当然かの?」

 

「…………」

 

「しかし、お前らは似てるな。

お前が一々俺に都度報告してくる周期とやらのツラが似ていた」

 

「……。見たんですね姉様は、クウラ様のお身体を?

ふふ、姉様ったら――――――一人でどうせ慰めてるんでしょうけど、たっぷりお話しないとなぁ……」

 

 

「黒歌も大変じゃの……」

 

 

 

 

打ち上げ中の新クウラ軍

 

 

終わり




補足
悪魔側はもう発狂寸前というか、そうなった原因にとにかく八つ当たりでもしなければやってらんない状況。


とは正反対に、のほほんとしとるクウラ軍。



その2
黒歌お姉ちゃんとの絡み。

なんだろ、全然なんも起こらないお風呂イベントだったけど、白音たんがムカッとした模様。




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