色々なIF集   作:超人類DX

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最近の設定を踏まえて、嘘リブート的な。



IF×IF
IF生徒会長と鳥猫さん


 強く在れ。

 でなければ見捨てられる。

 そうでなければ俺に勝利(価値)は無い。

 

 物心がついた時に打ち立てた精神は成長した今でも変わらないし変えられない。

 世界を変えるのは何時だって馬鹿と思われた存在だと教えられた通り、馬鹿みたいに躍進し続ける。

 

 その結果世界から排除されてようとも俺は龍帝の名に恥じぬ進化を止めない。

 

 

 

 何があっても生き続ける。

 そうでなければ僕を生かしてくれた親友達に顔向けできない。

 どんなネガティブな切っ掛けや理由でも良い……ひたすらに生き続ける。

 そうでなけなければ僕に価値(勝利)は無い。

 

 あの日生き残ってしまった時に打ち立てた精神は、とある悪魔に遣えてからも変わらないし変えられない。

 何故なら、そんな僕の生き方を後に出会った親友達は否定せず受け止めてくれた。

 

 だから僕は生き続ける。

 月下に銀狼の遠吠えを木霊させ続けるんだ。

 

 

 

 守り続ける

 そうでなければ、俺に愛というものを教えてくれた人に顔向けできない。

 そうでなければ俺に価値(勝利)は無い。

 

 両親を失い、残った弟妹を守る為に……そして俺に愛を教えてくれたあの人の為に。

 

 その結果闇に堕ちようとも構わない。

 だってそれが俺自身の抱く――――守りし者なのだから。

 

 

 

 

 

 駒王学園は女子高だった。

 しかし昨今の少子化により共学化してから一年後。

 ここに駒王学園史上初の男子生徒会長が誕生する。

 

 

「諸君、私はおっぱいが好きだ」

 

『…………』

 

 

 それも史上最低に下品という意味ではダブルスコア待ったなしな生徒会長が。

 

 

「諸君! 私はおっぱいが大好きだ。

大きめのおっぱいが好きだ。

 

手から溢れるバストが好きだ。

 

マシュマロのような夢を持たせてくれる胸が好きだ。

小さくてちょっとコンプレックスに思ってる女の子の胸も割りと好きだ。

 

というかこの世のありとあらゆるおっぱいが大好きだ」

 

 

 新生徒会発足日。

 前生徒会長からの受け継ぎを完全に完了させた新生徒会長の男子生徒はドン引きされているにも拘わらず、全校生徒が集まる体育館の壇上で演説をしている。

 あどけなさがまだ残る、されど大人へとなりかける黙っていればまぁまぁモテるだろう容姿を持ちながら、完全な二枚目半な性格をしたこの少年は、マイクを使って堂々と女性のバストについて演説をし続ける。

 

 

「諸君、いや、男共よ。

貴様等が望むのは灰色の青春か? それともおっぱいハーレムか?」

 

おっぱい! おっぱい!! おっぱい!!

 

 

 一部――否、まだ少ないながらも全男子生徒からカリスマ的支持を持つ新会長の演技臭い問いに、女の敵とばかりに女子から睨まれるのが殆どの中、その男子達からは合唱を受けると、満足した様に両手を広げる。

 

 

「よろしい、ならばおっぱいだ。

我ら男子のこの両の手は、夢という名のバストを掴む最強の武器だ。

しかし昨今の世、無意味に掴もうとすれば即生徒指導室行き、下手をすれば退学……青い制服の国家公務員に連行されてしまう。

だからこそ革命を! 遮二無二おっぱい革命を起こすのだ! 全世界の男達がひたすらにかぶりつける夢の世界を!!!」

 

 

会長! イッセー会長! プレジデント・イッセー!!

 

 

 ここまで来ると最早危ない新興宗教の臭いしかしない。

 現に新会長となった少年と共に生徒会入りを果たした金髪の少年とクリーム色の髪を持つ少年は男子からのみ異様なまでの支持を受けまくる親友ともいうべき少年を見ながら苦笑いをしており、女子に至ってはほぼほぼ親の仇を見るような目付きで睨んでいた。

 

 

「何が革命よ! ただの犯罪じゃない!!」

 

「そうよそうよ! 今からでも遅くないわ! 生徒会長を辞めなさい!!」

 

かーえーれ! かーえーれ!!

 

 

 男子達の妙な一体感に対し、女子達からの帰れコールか地響きの様に連呼される。

 しかしそれでも新会長となった兵藤イッセーは止まらない。

 

 

「帰って欲しいのか? クックックッ、なら全員横一列に並んでこの俺にひと揉みさせてくれたら考えても良いぜ?」

 

「ふざけるな死ね!!」

 

「アンタみたいなのに触られるなんて真っ平ごめんよ!」

 

『そーよそーよ!!』

 

「じゃあ帰れないなぁ!! この俺が生徒会長である限りはなぁ!! フハハハハ!!!」

 

 

 寧ろ罵倒したくばしてみろ。と、反省の色も何もなく高笑いをして罵倒の言葉をはね除ける。

 こんな男が何故生徒会長になれたのか……それは少なき全男子からの支持と少量の女子からの支持によるもの……と表向きにはなっているらしいが、真相は不明のままだった。

 

 

 

 

 

 

 とまぁ、石まで投げられる程の大炎上だった生徒会発足日も終わり、新生徒会長となった兵藤イッセーは先代の生徒会から明け渡された生徒会室にて満足げな顔でふんぞり返っていた。

 

 

「くっくっくっ、ノリで引き受けて若干後悔してたけど、まぁまぁ悪くないじゃないか。此処でなら堂々とエロ本が読めるぜ」

 

 

 生徒会長としてのモラルが欠片も無い発言全開のイッセーは早速とばかりに家から持ち込んだ『巨乳ハンター』なる如何わしき雑誌を読みながらにやにやしている。

 

 

「いきなり私物化するなよ生徒会室を……」

 

「らしいといえばらしいんだけどね……」

 

 

 そんなドスケベ会長の姿を見て、同じく生徒会に参入した役員の男子二人が呆れたり苦笑いをしている。

 

 

「お陰で女子から妙に同情された眼差しを受けるんだけど俺」

 

「僕は特に無いな。あ、いや、何か悪夢よだとか言われたかも……」

 

「それはアレだろ、学園の王子様がよりにもよってイッセーの発足した生徒会に入ったからじゃね?」

 

「うーん、これでも割りとオープンに接触してたつもりなんだけどな」

 

 

 ニヤニヤしながらエロ本を読むイッセーを横に、それぞれ会計と書記の役員となった同い年の少年二人は、生徒会に入った事で周りからの反応が変わった事を互いに報告している。

 

 

「うちの主が負けたの悔しがってたからな」

 

「あ、そっか、あの人立候補してたね………イッセー君のインパクトが大きすぎてかなり影薄かったけど」

 

「あぁ、お陰で軽くヒス起こされた。

ったくフォローすんのに疲れたぜ」

 

「僕の所も似た様なものかな。

ほら、僕以外にも一人加入してるから部長が『眷属を取られた』って冗談っぽく言ってたよ」

 

「まあ、深く見なければこんなんだからなイッセーって」

 

 

 ジト目でニタニタしているイッセーを睨みながらため息を吐く生徒会書記・匙元士郎に対して、余程苦労したんだろうと察した会計・木場祐斗は労いの意味でその肩を優しく叩いた。

 

 今はこんなニヤケ面したスケベ男だが、この元士郎も祐斗もそんなスケベ男に救われ、生徒会加入まで付き合ったりした……という経緯があった。

 

 

「多分そろそろ読むのを止めないと怒られるよね?」

 

「絶対に怒るだろ。

おいイッセー、そろそろあの二人も来そうだからエロ本はやめろ」

 

「ダメダメ、今良いシーンなんだ」

 

「でも怒るよあの二人が?」

 

「けっ、それが怖くてエロ本は読めねぇよ」

 

「俺達が小言言われんだよ! やめろ、家で読みやがれ!」

 

 

 だから成長するにつれて性に対してオープンになりまくりなイッセーにでも付いていく気持ちは変わらないし、それによって各々が所属する眷属の王が微妙な顔をしようが変わらない。

 

 

「すいません遅れました」

 

「お待たせ致しましたイッセー様!」

 

 

 残り二人の役員が来るまでにエロ本を読むのを止めさせ、その成功したタイミングで生徒会室の扉が開けられると、遅れて馳せ参じた事を軽く詫びながら二人の少女が入室した。

 

 

「待ってたよ二人とも。ほらイッセー君、全員集まったんだから……」

 

「へーいへい……チッ、いいところだったのに」

 

「? 何がでしょうか?」

 

「いや何でもないぜ。庶務の席はそっちな?」

 

 

 白髪に金眼、金髪に碧眼。

 色々と対照的ながら美少女であることは間違いない二人の少女の席の場所を教え、座らせた元士郎は、会長席にふんぞり返ってるリーダーにこの先の流れを仕切れと促す。

 

 

「そら新会長、全員集まったぜ?」

 

「んー、ものの見事に顔見知りだらけで代わり映えしないもんだなオイ」

 

「そりゃあキミがいきなり立候補するって言うからだよ。ねぇ二人とも?」

 

「当然です」

 

「付いていかない訳がありませんわ」

 

 

 当然とばかりに頷く二人の少女を横に祐斗が『ね?』と笑う。

 それを見たイッセーもまた苦笑いを浮かべ、そして無駄にキリッとした表情で新生徒会の第一歩を踏み出す。

 

 

「顔見知りだがまずは自己紹介だ。

俺からだな、俺は兵藤イッセー……生徒会長だ」

 

 

 次と、イッセーが元士郎に視線を寄越す。

 

 

「匙元士郎、生徒会書記だ。ソーナ・シトリーの兵士でもある。まぁ知ってるだろうけどよろしくな?」

 

「木場祐斗、生徒会会計だよ。そしてリアス・グレモリーの騎士だ。よろしくね?」

 

「白音です。ここでは塔城小猫と名乗らせて頂いてます生徒会庶務です。リアス・グレモリーの戦車でもあります、よろしくおねがいします」

 

「レイヴェル・フェニックスです。

白音さんと同じく庶務ですわ。今は兄の僧侶をやっています」

 

 

 次々と自分の名前と立ち位置を話し、レイヴェルを最後に全員の視線がイッセーへと向けられる。

 

 

「………………。いつも過ぎる面子だなオイ。

だがまぁ、気楽ではあるな」

 

 

 以前から付き合いの深いメンツ。

 だが、だからこそ気楽であり、上手く機能するとイッセーは笑った。

 

 

「堅苦しいのはやめだやめ! 俺達の代の目標は緩く楽しくだ」

 

 

 ノリで立候補したけど楽しくなる。そんな確信を友達を前に思うのだった。

 

 

 兵藤一誠

 生徒会長

 

 備考・無神臓、赤龍帝、幻実逃否定

 

 

 匙元士郎

 生徒会・書記

 備考・轟大無篇、暗黒騎士

 

 

 木場祐斗

 生徒会・会計

 備考・復讐神、銀牙騎士

 

 

 塔城小猫(白音)

 生徒会・庶務

 備考・暴因暴喰(ネオ)、六道の半分

 

 

 レイヴェル・フェニックス

 生徒会・庶務

 備考・愛念一途(ラヴ)、七属性&憤怒の炎

 

 

 

「ところで元士郎先輩、イッセー先輩は私達が居ないところでえっちな本は読んでませんよね?」

 

「えーっと……」

 

「読んだのですね? イッセー様、何で読むのですか?」

 

「そらお前……男の嗜みだからだぜ。なぁ祐斗?」

 

「え!? ここで僕に振るの!? 僕そんな読まないからわからないし!」

 

「そんなにぶちまけたいなら私の中でぶちまけてくださいよ。ただでさえ食べちゃいたいくらいなのに」

 

「いいえ、こんなメス猫より私のお腹をイッセー様の子種で……」

 

「は? 鳥頭は黙ってて貰える? 鳥より猫だろ普通?」

 

「あ? 文字通り猫かぶりで仙術で成長させなければまな板にしかならない貴女こそお黙りなさい?」

 

「は?」

 

「あ?」

 

 

 

「お、お互いに胸ぐら掴みながらメンチ切りあってるんだけど」

 

「早くなんとかしろよイッセー」

 

「嫌だよ、下手につついて徒党組まれたら即ベッドに縛られて終わりじゃねーか」

 

 

 イッセーの備考

 割りと洒落にならない強さに進化してる()()から色々と搾られないように頑張る少年。

 

 

「黒歌が居なくて助かったぜ」

 

「大体後ろから羽交い締めにされるもんね、黒歌さんに」

 

「ある意味元士郎も似たようなもんだけどな」

 

「はん、俺は別にそうでもねーよ。てか、お前等が色々と進みすぎなんだよ。こちとら手を繋ぐのだって緊張すんのに」

 

「意外と初だもんね、カテレアさん」

 

「逆にレヴィアたんはスゲーけどな。お前マジ羨ましいんだけど?」

 

「お前が言うのかそれを!?」

 

 

 元士郎の備考

 レヴィアタン丼になりかかってる。

 

 

「僕にはそういう女性とは縁が無いから二人がちょっと羨ましいよ」

 

「オメーはコンスタントにモテモテじゃねーかよ」

 

「その気になったら日替わりランチ感覚なんだろどうせよ?」

 

 

 祐斗の備考・まだ居ない。

 

 

「ちょ、お前等喧嘩すんなよ。発足初日にこんな調子とか俺嫌なんだけど」

 

「チッ、先輩に免じて退いてやるよ、この鳥め」

 

「こっちの台詞だこのメス猫が」

 

 

 白音とレイヴェルの備考。

 ほぼほぼ鳥猫気質。

 

 

「黒歌が居ないだけでちょっとは楽と思えばこれかよ」

 

「そう! そうですわイッセー様! あのエロ猫は今頃家でイッセー様の私物を使って盛ってますわ!」

 

「この前先輩の布団がびしょびしょでしたが、アレって姉様の仕業でしたね」

 

「文句言う癖に徒党を組んでくるじゃんかお前等」

 

「そ、それは……」

 

「姉様のスキルは対先輩にもってこいですからね」

 

 

 その他………イッセー宅でハスハスしてる黒猫お姉さん。

 

 

 以上、イッセーチーム




補足

違いその1
口調は砕けてる。

その2
立派なおっぱい龍帝

その3
三人からの好き好き光線に若干戸惑う。

その4
出会い時期が前倒しされてて進化済み。



その2
逆に同じな所

その1
ドスケベ言動しまくりだけど、なんやかんやマジなセクハラを他人にはしないし、なんやかんや好き好き光線放ってくる三人は大切。
特にレイヴェルに対しては……。

その2
元ちゃんと祐ちゃんとは対等な親友。

その3
匙とカテレアという謎で意味不な組み合わせ。

その4
レヴィアたんがそこに入ってくる。

その5
カテレアさんとは中学生のカップルみたいなやり取り。


と、まあこんな感じ。

それと割りと平和かなぁ……

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