【トリップ】それでも、私は生きている   作:月乃夜桜

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仕事しんどすぎぃ……

今回は砂漠中央部~になります。

イベントシーン以外の探索場面は飛ばしますw

入れるとただでさえグダってるのにさらにグダるので。

というわけで、ご了承ください!

ではどうぞ!


41戦目

・・・

 

あれから準備を整え、ゆっくり宿屋で休息をとり、いざ出発しようとすると。子どもと騎士が何やらもめていた。どうやら子どもたちは親を探しに行くために現在街に出ている「外出禁止令」を破って外に出たらしい。そこでエステルが割って入り、何とか場を丸く収めた。そして、子どもたちに頼まれたのもあり、フェローを探すのも兼ねて子どもたちの親を探すことにしたのだった。

 

そしてついに砂漠に足を踏み入れたユーリ達。そこは想像以上の暑さで、飛鳥も経験なんてしたことがない(そもそも、現実で砂漠が身近にあるなんてほぼないはずである)ため、早くもヘロヘロになっていたが、そこは流石、ポーカーフェイスで乗り切る。一方、レイヴンは暑さには強いようで、先ほどから何回かバク宙を繰り返している。

 

―くっそ暑い……てか、どうするかな……マジ頭回んない……

 

ぼーっとしながら進んでいくと。変に動く何かを見つけた。それはモゾモゾ動くと、いきなりユーリの足を掴む。そして、顔も出した。その何か、はなんと、パティだった。宝探しをしていたらしいが、なぜ砂に埋まってしまっていたのか。なにはともあれ、再びパティを仲間に加え、一緒に行くことになった。

 

そして。しばらく探索を続けていると倒れている夫婦だろう2人がいた。エステルが術を使うと意識が戻ったようで、起き上がる。その後、街であった子どもたちの両親という事が判明し、一緒についてきてもらうことになった。

 

・・・

 

しばらく進むと、声が聞こえる。だが、それはフェローのものではない何か別のモノの声だった。ユーリ達が構えると、空中に何か時空のひずみ、とでも言えばいいのか、そのような何かが現れ、中からエイのような形のコアをゲルのような何か包んだモンスターが出てきた。飛鳥はそのモンスターを見た途端、察する。あぁ、ここだ。と。原作であれ、子のモンスターとの戦闘後、ユーリ達は皆、意識を失って倒れてしまうのだ。

 

原作通りではないことを考えると、意識を失った後何かある可能性がある、というか高いだろう。となれば、飛鳥は意識を失うわけにはいかない。そう思い戦いに挑む。そうなれば、体力消耗の激しい銃を使うのはあまりよくない。だが、チャクラムを使うとなれば動き回ることになる。

 

―……でも、攻撃力の高さ的には銃だ。しゃーない、怠いのはSP消費してるからだし、銃にしよう

 

飛鳥はそう考え、銃を構えた。そして、戦闘開始。どうやらこのモンスターは飛鳥を狙ってくるようだ。しかし、何となくそのような予感をしていたため、ギリギリのところで避ける。擦り傷などなんだ。そのような様子でひたすら迎撃する。

 

そして。辛くも勝利したユーリ達。だが、もう体力を使い果たした後で動けやしない。飛鳥も、動けと言われて動けるほど、体力は残っていなかった。だが、皆のように今すぐ意識を失いそうなほどまでは消耗をしなかった。

 

そう、悪いと思いつつほんの少しだけ、手を抜いたのだ。このモンスターは本来なら飛鳥がおらずとも倒せる相手だから。だから、ほんの少しだけ手を抜かせてもらった。それでもかなりキツイことには変わりはない。

 

そうこうしているうちに皆がバタバタと倒れていく。飛鳥も膝をつく。だが。意地でも倒れまいと深呼吸をし、無理やり呼吸を整える。そして、やはりというべきか、黒い竜型の魔物が現れる。それを飛鳥は銃で狙い撃つ。もう、一発たりとも無駄撃ちをしてるほどの余裕はないのだ。

 

黒い魔物を倒し終えると、フェローだろう魔物が飛んできた。タイミングからして、飛鳥が黒い魔物と戦っているのを見ていたのだろう。そして、飛鳥を見つけるなり問いかける。

 

「貴様ハ、何故抗ウ?」

 

「っ、はは……使命が、あるんよ。なけりゃ、とっくの昔に死んで、るっての……」

 

「使命ダト?」

 

「そ。うちが、世界を。この、世界を救う。そういう、使命。うちみたいな奴でも、世界が、救えるって、いうんなら……そう思って、引き受けた」

 

「………世界ノ調和ヲ崩シ者。先ニ、消ス!!」

 

「あ~……やっぱこうなるのね……」

 

飛鳥は、フェローが攻撃を仕掛けるより早く防護壁を展開し、攻撃を防ぐ。しかし、体力を消耗している今の状態では、かなりまずい。

 

「っぐ……!!」

 

もう一度フェローが攻撃を仕掛ける。だが、一瞬。防護壁の展開が遅れ、飛鳥はモロではないがフェローの攻撃を受け、吹っ飛んだ。流石にもう、立ち上がれない。所詮はただの小娘でしかないのだ。いくら戦闘訓練や実戦経験を積んだとしても。それでも、元は運動が大の苦手で、嫌いな引きこもりであることには変わりない。

 

「げほっごほっ……!!た、はは……やっ、ぱ………世界、に……異物だと、認識されて、る……から、ダメだった……のかなぁ………やっぱり、うちはどこに、いても………居場所なんて……ない、んやな………」

 

飛鳥は薄れゆく意識の中、本音を零し、諦めたように、困ったように、微笑んだ。どうせ聞いているのはフェローだけだろう。それならば別に構わない。ユーリ達に聞かれないのなら。それでいい。彼らに聞かれでもしたら、きっと問い詰められてしまう。いや、例えそうなったとしても決して話すだなんてことは、しないが。でも完璧な嘘だと見抜かれてしまうだろう。

 

だから。話さなくてはいけなくなったのなら。嘘の中に話しても大丈夫な事を混ぜ込んで話す。だって、全部話してもどうせ何も変わらないのだから。今の自分は〝月城飛鳥〟ではない。〝アスカ・ツキシロ〟だ。そして、何より初めてここに来た時の記憶がないから。だから、今の自分が本当の自分であるかどうかさえ分からない。

 

―あぁ……もう、諦めちゃって、いいかな―――?




ということで、派手に飛鳥には吹っ飛んでもらいました(笑)

まぁ精神的に病んでいるといっても過言ではないので、何かしら無理だと悟れるような出来事があれば、ネガティブになります。

ま、それがいわゆるアレ(ネタバレありのプロフィールのある項目にかいてあります)ということになるわけです。

次回は目覚めるところ~になります。

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