【トリップ】それでも、私は生きている   作:月乃夜桜

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遅くなりましたが、続きです!

とはいえ、最初の闘技場でのイベント、からの乱入者と言えば、ね?

皆さんならお判りでしょう!w


39戦目

・・・

 

そう、乱入してきたのはいつぞやで戦った、ザギである。右腕に持つ武器を魔導器(ブラスティア)に変えてまで、ユーリ達に再戦を臨みに来たのだ。正直それどころではないのだが、このまま放っておくわけにもいかない。そして、流石にユーリだけに彼の相手をさせるわけにもいかない。

 

「こいつほんと、勘弁なんだけど」

 

「お、奇遇だな。オレもそう思ってたとこだ!」

 

そんな会話をしつつ、ザギを倒しにかかる飛鳥。しかし、まだ対人戦に慣れているわけでもないので、遠距離から援護――のはずだったのだが。

 

「死ねぇ!!!」

 

「アホぬかせ!!だ~れがはい!とか返事すんだよ、こんの戦闘狂が――!!!」

 

どうしてこうなった。ユーリも狙っているのだが。なぜか飛鳥も狙ってくるのである。原作なら執拗なまでにユーリを狙うのだが(いや、そこは変わってはいない。ともなれば)、そう、ターゲットに飛鳥も入っている、という事である。

 

「だあああ、もう!!!うちは、お前の求めてるような奴じゃねえっての!!マジでざっけんな!!!」

 

キレている飛鳥はとんでもなく口が悪い。最近多いような気もするが、気のせいだろう。飛鳥は、ザギに狙われている間は銃ではなく、チャクラムを使っていた。やはり、近距離になってしまえば銃で戦うのは難しいらしい。

 

そうして、なんとか倒すことができた、のだが。ザギが膝をつく。どうやら魔導器(ブラスティア)の調子がおかしいらしい。そして暴走し、暴発。その影響で見世物のために捕まえてあった魔物の檻だろう結界魔導器(シルトブラスティア)が壊れたらしい。

 

ジュディスはザギの魔導器(ブラスティア)を壊そうとしたが、エステルと飛鳥が吹っ飛ばされたのを見て、先に魔物の清掃に向かう。吹っ飛ばされた飛鳥は、肩をやられたのか、右腕のみで銃を撃っていた。

 

・・・

 

その後、魔物を討伐していると、リタの魔術が暴発。周りに被害は出なかったものの、危うく魔物以外も巻き込むところだった。そんな中、どさくさに紛れてラーギィがエステルの持っていた赤い小箱を取っていった。ラピードとジュディスがすぐさま後を追った。ユーリ達も、戦いがひと段落すると、追いかけた。

 

途中でジュディスと合流。まだラピードが追っているらしいが街の外に逃げられたとのこと。急いでラピードの後を追う。そして無事にラピードとも合流。ラーギィが向かったであろう場所へ向かうことになった。

 

「アスカ、最近怒ってばかりな気が……」

 

「!………ごめん、控える。昔から、キレると口悪くなるんよ」

 

「昔から?」

 

「そう。あ~、たぶんこんだけ口悪いのもあんのクソ親父どものせいだな」

 

「いけません!アスカ、女の子でしょう?そのような言葉使いはダメですよ!」

 

「うううう………女の子女の子してんのは、苦手や~~~」

 

と、こんな風な会話もあったのだが、無事到着。カロル曰く、カドスの喉笛という洞窟らしい。ここにはプテロプスというかなり危険な魔物が住んでいるだとか。しかし、だからと言ってここで引き返すわけにはいかない。

 

少し進むと、ラピードが先行し、隠れていたラーギィを捕まえた。だが、追い詰められたラーギィは凶海(リヴァイアサン)の爪を仕掛けてきた。撃破したが、ラーギィには逃げられてしまった。追いかけて進んでいくとパティに会った。

 

話を聞いていると、どうやら麗しの星(マリスステラ)というアイフリードのお宝を探してるとのこと。そして、記憶喪失だという事も聞いた。

 

「アスカの記憶は戻ったのか?」

 

「………」

 

「アスカ?」

 

「え?あ、ごめん。聞いてなかった」

 

「大丈夫か?やっぱ肩がいてえのか?」

 

「いや、まぁ、痛くないわけじゃないけど大丈夫」

 

「ふむ、アスカ。記憶は戻ったのかの?」

 

「あらかた、ね。まだ、“一番最初所に来た時の記憶”はあらへんけど、たぶん思い出しちゃまずいんだろうねぇ……思い出そうとはしてんのやけどね。体が拒否ってるっぽくて、頭痛ぇんだわ」

 

そう言いながら頬をかく飛鳥。

 

「そうなのか!」

 

「まーね。そっちの記憶も、早く戻るといいね」

 

「なのじゃ」

 

そんな会話をしつつ、パティを加え、先に進む。しかし、可視化し、赤く変化したエアルによりラーギィとの距離を開けてしまった。濃いエアルのせいで飛鳥は体中――特に心臓部分が痛い。

 

「っ……」

 

だが、倒れるわけにはいかない。大丈夫、まだ。そう言い聞かせていると、魔物が現れ、エアルを吸い込み、その場を去っていった。その途端、動けるようにはなる。しかし、かなりの疲労感。飛鳥はその場でたたらを踏む。流石に平然としてられるほど、この高密度のエアルに触れる程の場数は踏んでいない。

 

―くっそ……めっちゃ心臓痛てぇ……マジふざけんな……!

 

皆が追いかけ始めるので、飛鳥も遅れずにかけていく。内心ではめちゃくちゃあらぶっていたが。そして、ついにラーギィを追い詰め、ラピードが赤い小箱を取り返す。そこでラーギィが立ち止まった。

 

「あー、その喋り方。やっぱイエガーやね」

 

「え?」

 

「やっぱ?」

 

飛鳥は、つい、口を滑らせた。だが、すぐにラーギィを正体を現したことでうやむやになり、その上プテロプス襲来、と言った事態に。どうにか倒し、先へ進むと砂漠の入り口にたどり着いた。コゴール砂漠の入り口らしい。ジュディス曰く、砂漠には3つの区域に分かれているとのこと。だが、途中に水場を近場に栄えている街があるらしく、話はそこで、という事になった。




原作、まだ秘奥義習得しないんですかねぇ……

はよはよ……!!

次回は砂漠~になります。

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