【トリップ】それでも、私は生きている   作:月乃夜桜

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今回は皆大嫌い、あの人が出ます。


広場に向かう所~です。


36戦目

・・・

 

魔導器(ブラスティア)のある広場に戻ろうとすると。誰かがいるようで、一行はその誰かに見つからないように、身を隠した。すると、その誰かだろう声が聞こえる。

 

「おお、マイロード。コゴール砂漠にゴーしなくて本当にダイジョウブですか?」

 

「ふん、アレクセイの命令に耳を貸す必要はないね。僕はこの金と武器を使ってすべてを手に入れるのだから」

 

「そのときがきたら、ミーが率いる凶海(リヴァイアサン)の爪の仕事、褒めてほしいですよ」

 

「ああ、わかっているよ、イエガー」

 

「ミーが売ったウェポン使って、ユニオンにアタックね!」

 

「ふん、ユニオンなんて僕の眼中にないな」

 

「ドンを侮ってはノンノン、彼はワンダホーでナイスガイ。それをリメンバーですヨ~」

 

「おや、ドンを尊敬しているような口ぶりだね」

 

「尊敬はしていマース。バット、凶海(リヴァイアサン)の爪の仕事は別デスヨ」

 

「ふふっ……僕はそんな君のそういうところが好きさ。でも、心配ない、僕は騎士団長になる男だよ?ユニオン監視しろってアレクセイもバカだよね。そのくせ、友好協定だって?」

 

「イエー!オフコース!」

 

「僕ならユニオンなんてさっさと潰しちゃうよ。君たちから買った武器で!僕がつまづくはずないんだ。ユニオンなんかで!」

 

どうやら2人は下に降りて行ったようだ。それを見ていたユーリ達は広場へと出てくる。だが、イエガーの方はユーリ達に気づいていたらしい。その上で見過ごし、笑っていた。そしてそのまま労働者キャンプの方へいったらしい。だが、気づかれていたからと言って、行かない理由にはならない。

 

ユーリ達は労働者キャンプへ向かう。すると、おりてすぐ、騎士が倒れて動けないだろう男性を働かせようとしているところだった。話しかけてもやめる気がなかったので、実力行使でぶっ飛ばした。

 

先へ進むと先ほど、イエガーと呼ばれた男が赤眼の連中に指示を出しているところだった。それを見て、カロルがその指示を出していた男がボスなのでは、と言い出し、ユーリ達もそうだろうと同意した。

 

そしてさらに進むとキュモールが労働者に乱暴をしているところだった。それを見て、ユーリはキュモールの頭に石を当てる。しかも、ちょうど額のあたりだ。

 

「ユーリ・ローウェル!アスカ・ツキシロ!どうしてここに!?」

 

「うへぇ……てめぇに名前なんか呼ばれたくねぇな……」

 

キュモールに名前を呼ばれた飛鳥は心底嫌だったようで、口が悪くなって声も低くなっていた。どうやら、指名手配書の一件で飛鳥もユーリと一緒に危険人物扱いをされているようだ。キュモールはエステルの姿に驚くもののすぐさまイエガーを呼び出し、仕掛けてきた。

 

そして、イエガーとその手下を退けようと奮闘するも、やはりというべきか、飛鳥は狙われていた。おそらく、原作通りではない事と、キュモールからユーリの事と一緒に伝わっているのだろう。

 

「oh、外しましたか」

 

「当たったら、痛いじゃすまへんやろ」

 

「アスカ、大丈夫か!?」

 

「なんとか、な!」

 

自分が狙われていることがわかった飛鳥は目立つように立ち回り、注意を引いた。そう、つまり、囮である。そしてそれが上手くいったため、なんとか退けることができた。だが。イエガーはゴーシュ、ドロワットと名前を呼んだ。すると、2人の女の子が上から降ってきた。どこぞに隠れでもしていたのだろう。

 

2人はその場で煙幕を使い、視界を奪い、逃げ去った。だが、ここで逃がすわけにはいかない。だが、ギルドとしての依頼は行方不明である、ティグルという男性を探すことだ。そうこうしていると、フレンが駆けつける。そこで、あとの事はフレンに任せ、逃げたイエガー達を追う。

 

・・・

 

だが、見当たらない。ともなれば、もう現時点で追うことはできないはずだ。旅の目的も、フェローを探すということだったはずだ。そのことをほっぽりだしてまでキュモール達を追おうとするエステルにジュディスが咎める。確かにそうだ。だがそこでレイヴンが現れる。どうも、ここに来た理由としては自分たちが元気すぎるから、らしいが。

 

ひとまず、ここには何もないため、トリム港に行くことになった。その途中で偏食であることをレイヴンは咎められていたが、それは飛鳥にも飛んできたのだった。

 

「あ、ほら!アスカちゃんも残してるし!」

 

「あぅ……!」

 

「それ、嫌いなんです?」

 

「どうも味が……」

 

「僕だって我慢して食べてるのに!!」

 

「……(もぐもぐ」

 

「あ、ほらレイヴン、アスカちゃんと食べてるよ!やっぱレイヴンも食べなきゃ!」

 

流石に年下に言われてしまえば食べるしかない飛鳥だった。そして、いろいろあったがトリム港に着いたユーリ達はレイヴンがごねるため、宿屋に向かった。

 

―グミ、な……アップルとグレープは好きだし、オレンジもまだ食べれるけど、ピーチとかパインとかそこらへん、苦手なんだよなぁ……

 

飛鳥はグミのスキットを聞いて独り苦い顔をしたのだった。




というわけで、キリがいいので短めですw

次は宿屋~になります。

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