【トリップ】それでも、私は生きている   作:月乃夜桜

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というわけでだいぶ来た気がしますが、まだまだ第1部は終わりそうにないですw


今回はダングレストに向かう所~になります。


27戦目

・・・

 

翌日、飛鳥たちはギルドの事や、紅の絆傭兵団(ブラッドアライアンス)の手がかりを求めてダングレストに行くことになり、帝都に戻るエステルをフレンのところまで送りに行ったのだが。当の本人はおらず、かわりにアレクセイ樹団長が居た。フレンは別件ですでに旅立ったとのこと。そして、アレクセイ騎士団長は、リタに魔導器(ブラスティア)が暴走したことについて調査をしてほしい、と頼む。調査のためにケーブ・モック大森林という場所にもいけとのこと。

 

だが、リタはエステルが帝都に戻るのであれば自分も一緒に戻りたいと言い出し、さらにはエステルが一緒に行区などと言い出した。これにはアレクセイも困ったが結局はエステルに言いくるめられ(それでいいのかと問いたくなる)、ユーリを護衛に頼むことで許可を出す。

 

ユーリも舌打ちしながらもとりあえずダングレストに行った後でケーブ・モック大森林に向かうということで手を打ったのだった。その展開に飛鳥は原作通りでホッとする反面、先が思いやられるなぁ、と思ったのだった。

 

・・・

 

 

そして、ダングレストについたユーリ達。ひとまずは紅の絆傭兵団(ブラッドアライアンス)は5大ギルドであるため、そのギルドをまとめるユニオンに聞くこととなった。バルボスに手をだすとまずいかどうかは天を射る矢(アルトスク)のボス、ドン・ホワイトホースに聞かなければわからないらしい。

 

―あぁ、困ったな。ドンに何言われんだろ……はぁ~~~、レイヴンに拾われた時の記憶もまだ戻ってないし……うちのここにきてから体験したホンマの「初めて」ってやつの記憶はどーなってんねん……

 

痛む気がする頭をかかえ、飛鳥はユーリ達についていく。すると、ユニオンへ移動する際に少し立ち止まっているど、ガラの悪い連中に声をかけられた。どうにも、カロルをバカにしにきたらしい。暴言とカロルの傷を抉るようなことばかりいっている連中に対し、本当の事で何も言い返せないカロル。

 

「カロルの友達か?相手は選んだほうがいいぜ?」

 

「な、なんだと!」

 

「あなた方の品位を疑います」

 

「ふざけやがって!」

 

「あんた、言うわね。ま、でも同感」

 

「言わせておけば……」

 

「子どもに対して大人げないね」

 

「はっ!テメェはアスカじゃねぇか。なんだ、逃げたんじゃねぇのかよ?」

 

「今更なんの用だ?ドンに世話になったくせに逃げだした恩知らずさんよお!」

 

今度は飛鳥へ飛び火する。しかし、飛鳥は連中に対し

 

「言いたいことはそれだけ?鬱憤晴らしは済んだ?」

 

なんてことないように言い返す。

 

「あぁ?」

 

「うちの事を悪く言うなら好きにしたらええよ。実際、魔物の大群に腰抜かしてドンに助けてもっらったのに、碌な恩返しせずに旅立ったしね。でもね、カロルの事、悪く言うのはやめろ。頑張ってるヤツをけなすのはええ加減にしとけ」

 

「アスカのくせしてよく言うぜ!!ただの腰抜けが!」

 

飛鳥は、いつもの3割増しで声が低かった。それだけ、頑張っているカロルへの批判が聞き捨てならなかったのだろう。原作より、ひどい言われようである。

 

「そうやで?うちはただの腰抜け。弱虫。恩知らず。加えて、うちはただの一般市民やで?手ほどきうけたところであんたらみたいな技術もなけりゃ、力もない」

 

「アスカ……」

 

「――次、うち以外の誰かをけなしてみぃ。流石に、黙ってられんぞ」

 

「はっ!やってみろよ!カロルのお友達なんだろ?なら、弱虫だな」

 

そう、連中が言った瞬間。

 

バァン!!

 

連中のわずかな隙間を、深い青色――群青色の弾が一瞬で抜けていく。

 

「「!?」」

 

「今度は、腕か?あぁ、逃げられないよう、足を撃ち抜いたほうがええか?こう見えて、うちはシューティングは得意やから、外さへんで?」

 

「て、てめぇ!!」

 

連中がつかみかかろうとした瞬間。警鐘がなり、魔物が攻めてきたことを知らせる。そして、ダングレストを覆う、結界魔導器(シルトブラスティア)が消えてしまった。そして地響きがするほどの魔物がきているため、ユーリ達は急いで魔物を倒しにかかる。

 

・・・

 

それぞれが倒しにかかるが、飛鳥はチャクラムを使っていた。しかし、間に合わないと悟り、銃にシフトチェンジ。そして、的確に魔物の眉間や弱点を撃ち抜いていく。それも片手に銃ではなく、両手に持ってだ。

 

「っざっけんな!!」

 

文句を言いつつ(口が悪い)、魔物を倒していく。だが、キリがない。段々と手が回らなくなり、まずい。そうなった時だった。1人の大柄な白髪の男性が大剣片手に魔物を切り倒す。

 

「さあ、クソ野郎ども、いくらでもこい。この老いぼれが胸を貸してやる」

 

そう、その大柄な男性はドン・ホワイトホースだった。




今回少し短めです。

次回はドンとフレンが言い合う場面~になります。

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