IFストーリー〜もしも過去に残っていたら〜   作:幼馴染み最強伝説

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ちょっと休憩平行世界編:5

 

「うおおおおお!死ぬ!殺されるぅぅぅぅ!」

 

『待てぇぇぇぇ!』

 

走りながら絶叫するというどう考えても体力を無駄に浪費しそうな逃げ方をしながら、一夏は迫り来る修羅から逃げ延びていた。

 

何でもありと決められた事もあり、彼女達は当然のようにISを使用して追いかけ回しているし、一夏もISを使用して逃げているものの、逃げの一辺倒な上に燃費の悪い白式では捕まるのも時間の問題だと言える。

 

「一夏くん、大変そうね」

 

「んん?キミは参加しないの?」

 

「勢いで参加させられたけど、私はこの学園の生徒会長で、皆のストッパー。一緒にはっちゃけるわけにはいかないわ」

 

「まぁ、参加するか否かは本人の自由だし、ぶっちゃけ、そっちの方は私達には関係ないから」

 

参加していたはずの楯無が横の席に座ってきた事に対して、束は楯無の意思を聞いたのち、視線を将輝の方に戻す。

 

重度のコミュ症ではなくなった束ではあるものの、かといってフレンドリーになったわけではない。

 

今もコミュ症だった時の名残は大いにある。

 

気になれば問い、話しかけられれば答えるものの、必要以上に話す事はしない。もっとも、将輝達は例外である。

 

視線の向けられた先、将輝と千冬達はISを展開せずにリアル鬼ごっこをしているのだが、その光景はIS学園生徒の度肝を抜くものだった。

 

「ふっ!」

 

「っと。前より速いし、重くなってる。また強くなったな、千冬」

 

「ああ。それでもやはり余裕で防がれる辺り、まだお前の方が強いな、将輝!」

 

「少なくとも、俺が五体満足な内は最強でなくちゃならないからな!」

 

そう言って千冬は回し蹴りを将輝に向けて放つが、それを難なく受け止められ、投げ飛ばされる。

 

すかさず、その小さな隙を狙い拳を打ち込んできたのは静。

 

体の中心点を的確に抉りこむように放たれた拳を将輝は足で止める。

 

「静も強くなったな。武器無しなら千冬と同じくらいじゃないか?」

 

「武器無しの千冬と同じでは意味がない。私の最終目標はあくまでお前だから、な!」

 

空いている左拳を振るうが、将輝はそれを跳躍する事で回避する。

 

しかし、その先には既に機械の腕が伸びていた。

 

「にしし、流石の将輝も空中じゃ身動き取れないだろ!」

 

「IS使えば一発だけどな。まぁ、使わないが」

 

「わかってるよん。だから、こうして見たり!」

 

将輝を掴んだ機械の腕を無造作にぐるぐると回し、思いっきり投げ飛ばすヒカルノ。

 

ベルト無しのジェットコースターに将輝は気分が悪くなるものの、すぐに態勢を立て直し、着地する。

 

するとそこに一発の弾丸が将輝の肩目掛けて飛んできた。

 

それを難なくキャッチし、握り潰す将輝だが、そこから突如煙が噴き出し、周囲に充満した。

 

「催涙ガスか。痛覚があったら、さぞかし痛いんだろうな」

 

目を瞑り、念の為に鼻を塞ぎながら、将輝は周囲の気配に気を配る。

 

狙いの正確さから弾丸を放ってきたのは真耶であり、現在周囲には自分がそこから飛び出した瞬間に叩くといった算段であろうと推定していたが、思いの外、何の行動も起こされていないことに将輝は首をかしげる。

 

催涙ガスの煙が晴れ、将輝が目を開いた時、そこにはありとあらゆるトラップが仕掛けられていた。

 

「成る程。これの為に俺をわざわざそこに固定したのか」

 

「はい♪真耶ちゃんが副会長が受け止めざるを得ない所に撃ち込んでくれると信じてましたから」

 

ワイヤーを用いて作られた結界のような罠に将輝は目を見張る。

 

ここまで来れば、彼女達の目的は自分の貞操ではなく、以前語っていた守られる存在ではなく、守る存在へのランクアップをするためではないかと思った………が。

 

「後は副会長を完全に無力化して、皆さんでチュッチュした後に仲良くゴールするだけです。さぁ、副会長。大人しく、私達の貞操を奪ってください。壊れるぐらいに愛してください。そして孕ませてください。私と真耶ちゃんは学生出産の可能性もありますけど、副会長の為なら中退も吝かではありません。寧ろ、全然OKです」

 

「深読みしすぎたか。お前ら欲に溺れ過ぎな」

 

全然そんなことはなかった。

 

彼女達の瞳は明らかに目の前の餌に釣られた肉食獣の如き、飢えた瞳であった。

 

「却下だ。まだお前達を抱くわけにいかない」

 

「ムッフッフ。ですが、副会長?そこから逃げ出せますか?」

 

「余裕だろ、ほれ」

 

そう言うと将輝はことも無さげに《無想》を展開するとワイヤーを断ち切った。

 

「あ!副会長ズルい!ISは使わないってさっき言ったじゃないですかぁ!」

 

「お前達にはな。罠破壊はノーカンだ」

 

「ぐぬぬ……」

 

あっけらかんと言ってのける将輝に華凛は唸る……が、直後にニヤリと笑った。

 

「なーんて、副会長の事ですから、そう言うと思ってましたよ」

 

「その様子だと、何か手は打ってあるのか?」

 

「いえ、これと言っては。ただ……」

 

「ただ?」

 

あちら(・・・)の方々は、何かしてくるかもしれませんね、ほら」

 

華凛の指差す方向。

 

そちらからはISを展開したリアル鬼ごっこが開催されていたのだが、かなりヒートアップしているらしく、そのリアル鬼ごっこは将輝の方へと迫っていた。

 

「さあ、副会長!前には私達。後ろにはIS軍団。お好きな方をどうぞ!」

 

「成る程な。そう来たか」

 

これは何も偶然ではない。

 

そうなるように誘導されたのだ。

 

しかし、これはある意味最終手段。

 

元々、彼女達は一夏達を巻き込むつもりはなかった。何故なら………

 

「危なっ⁉︎お前ら、本来の目的忘れてないか⁉︎」

 

一夏へと向けられて放たれる弾雨の雨あられや、空を切るブレード。

 

どう考えても本来の趣旨からは大きくそれ、結局はある意味いつも通りの光景とかしていた。

 

因みに本人達の内心はというと『取り敢えず一夏をダウンさせて考えよう』に統一されていた。

 

もっとも、彼女達の中で『ルールだから』と割り切って、行動に即座に移せる人間はラウラと簪くらいのものなので、他のメンバーでは不毛な争いになる。

 

「さあさあ!どうしますか⁉︎」

 

「う〜ん。じゃあ……こうしてみるのはどうだ?」

 

将輝は数歩後方に下がるとそこで立ち止まる。

 

華凛は何かをしてくるのだろうか、そう考えて、身構えるものの、何もしてこない。

 

そう。何もしないのだ。

 

その時、一夏が将輝の頭上スレスレを通過し、箒達の攻撃が一斉に将輝へと降り注ぎ………その全てがかなりギリギリのラインで止められていた。ISを展開した千冬達の手によって。

 

「ふむ。体良く利用されてしまっているな、私達は」

 

「それを分かった上で動いちゃうんですから、仕方ありませんよ」

 

「とはいえ、何とも危ない事をしてくれる。私達が間に合わなければどうするつもりだったんだ」

 

「多分、私達の事を踏まえた上でしたんですよ。タチは悪いですけど、信頼の裏返しですから、嬉しいんですよね」

 

「全くだねぃ…………あれ?将輝と織斑ブラザー君は?」

 

『あ』

 

全員の声がハモった。

 

辺りを見渡しても、姿は見えない。

 

つまり、このフィールドから逃げ出したということになるのだが………

 

「ちょっと!あの二人ルール違反よ、司会者!」

 

「え?なんで?」

 

「なんでって……」

 

「このアリーナから出て行っているではないか。これは明確なルール違反……」

 

「私、このアリーナから出ちゃいけないなんて一言も言ってないけど?」

 

鈴とラウラの抗議に束は不思議そうに首を傾げ、そう返した。

 

思い出せば、そうだった。

 

どんな手段を用いてでも、男子とともにゴールしろ、との事ではあったが、それ以外の明確なルールは全く決められていなかった。

 

「か、完全に盲点でしたわ……」

 

「てっきり、ここでしかしないのかと思ったよ……」

 

ただ、この場で始め、この場にゴールがある事で勘違いをしていただけに過ぎない。それに気づいた将輝は、直後に一夏を連れて逃走した。

 

「……とにかく、今は一夏を追いかける。あまり騒ぐのは得策ではない」

 

「そうだな。織斑先生に見つかれば「ほう。誰に見つかれば、一体どうなるというのだ?」お、織斑先生⁉︎」

 

「何故ここまで馬鹿騒ぎしておいて、バレないなどと思ったのかは知らんが………アリーナの貸し出し申請抜きでのアリーナの無断使用。剰え、ISの無断使用………お前達、今日は寝られると思うな」

 

ラスボスの如き、BGMを流しながら(箒達の脳内で)、現れたのは、絶賛怒り心頭の世紀末覇者こと織斑千冬だった。

 

彼女が現れると同時に観客席にいた生徒達も蜘蛛の子を散らすように逃走。残されたのはこのゲームに参加していた者達だけのみとなった。

 

「全く、こいつらの面倒を見ているだけでも心労が絶えんというのに………あの男とは、一度話をつけておいたほうがよさそうだな………お前達、元気が余っているようだから、グラウンド二十周した後、職員室に来い」

 

そう言い捨てると、織斑千冬は踵を返して、アリーナを後にする。

 

文字通り、彼女達の眠れぬ夜が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん。大変そうだね、あの子達。世界が変わるだけであそこまで鬼教官になるなんて、織斑会長が凄いと言うべきか、副会長が凄いと言うべきか………多分、後者だけど。そうは思わない?刀奈ちゃん」

 

五キロあるグラウンド二十周を言い渡され、必死に走っている箒達を観客席から見下ろしながら、華凛は音も立てずに接近する楯無へと声をかけた。

 

無論、楯無とて驚かせるつもりはない。

 

音や気配を消すのはある種の癖のようなものであり、それに気づいたのはやはり、華凛も更識であり、また人外の巣窟である生徒会の一員であるからに他ならない。

 

「今なら誰にも邪魔されないわ。貴女に聞きたい事があったの」

 

「私が何者か。なんで名前を知ってるのか?そう言いたいんでしょ?」

 

華凛の問いに楯無は頷く。

 

ここに将輝達が訪れた時から、それだけがずっと気がかりだったのだが、なかなか華凛が一人になる機会がなく、おくびにも出さなかったものの、今日まで悶々とした日々を過ごしていた。

 

「ねぇ、刀奈ちゃん。刀奈ちゃんにはお姉ちゃんはいる?」

 

「姉?」

 

「うん」

 

何故そんなことを聞くのか、自分の質問に関係があるのか、と考えるが、答えない事には先に進まないと楯無は口を開く。

 

「…………いたわ。私が小さい頃に死んでしまったから、あまり覚えていないし、写真がないから、顔はわからないけど」

 

「………………ここだと、年齢差が結構あるんだね。悲しいね、結局私は更識の呪縛を遺してしまったんだ」

 

少し残念そうに言う華凛。

 

けれど、楯無はその後に言葉を添えた。

 

「あまり覚えてはいないけれど、とても悪戯好きで、よく泣かされていたけれど、優しい人だったのは覚えているわ」

 

どこか遠くを眺め、楯無が言うと華凛は「そっか」と何処か喜色を孕んだ呟きを漏らした後、立ち上がる。

 

楯無が自身に姉が存在した事自体を知ったのは、楯無を襲名してからである。

 

それまで昔に出会った人間は、従者の誰かの娘だと思っていたし、殆ど会うことがなかったため、知ったのは偶然だったと言える。

 

「だからこそ、私は貴女に謝るべきね。ごめんなさい、刀奈ちゃん。本当なら、貴女も普通の女の子として、普通に恋する女の子でいられたのに」

 

「貴女本当に何者?」

 

「私の名前は更識華凛。死んじゃった、貴女のお姉ちゃんです」

 

「え……」

 

「あの人がーー副会長がいないこの世界じゃ、私はもう死んでるんだよね?なんていうか、わかってた事だけど、やっぱり辛いものがあるよね。妹に余計な負担を押し付けるなんて」

 

「………」

 

自身に向けられた華凛の言葉は楯無にもよくわかった。

 

楯無も、簪だけには巻き込みたくはないと思っていたし、その為自分自身から一時的に遠ざけていた時期もあった。それが確執を生むことになってしまったのは、想定内ではあるが、必然の出来事で、今現在も更識の事は簪に殆ど伝えていない。

 

「ていうか、よく映画とかだと、どの世界の人間も、同じタイミングで死ぬっていうけど、私が生きてることを考えるとそれも嘘なのかな?それともあの人が特別なのかも」

 

「本当に………本当に………お姉ちゃん……なの?」

 

「うん。覚えてないだろうけどね」

 

そう言って、にこりと華凛は微笑むと、くしゃりと楯無は顔を歪め、華凛へと抱きつく。

 

更識楯無を知る者がいれば、今の楯無を見れば、さぞ驚く光景だろう。

 

けれど、華凛はただ優しく、包み込むように泣きじゃくる楯無を抱き締めていた。

 

本来ならば、こんな事はあり得ない。

 

華凛はこの世界のどこかで死に、こうして楯無の名を妹に背負わせている。

 

だが、元の世界では華凛は生き、この悲しみも感動も、知らずに生きていく事が出来る。

 

楯無は刀奈として生きていける。

 

当たり前のことであるのに、華凛はそれが嬉しかった。

 

そしてそれと同様に、やはり自分はあの人に生涯を捧げたい。当たり前のことを当たり前に出来るようにしてくれた人に尽くしたい、そう願った。

 

「もう大丈夫?」

 

「………うん」

 

「そっか。やっと姉らしい事をしてあげられたかな?」

 

そう言って華凛は笑う。

 

「あ、それはそうと、刀奈ちゃん。織斑一夏くん好きでしょ」

 

「ふぇっ⁉︎」

 

唐突に、そしてどストレートに華凛は確定系で述べた。そして泣いた後であるために、楯無は素で反応してしまう。

 

「私、あんまり彼のこと知らないけど…………なんていうか、副会長と同じ匂いがするよね」

 

「お姉ちゃんの言ってる事は凄くわかるわ。あの男の人、一夏くんと同じ匂いがするって、私も思ってたもの」

 

将輝がこの場にいれば、確実に否定しそうな言葉であるが、強ち間違っていないのも事実であるし、今となっては将輝のほうが酷かった。

 

「でも、その割にはあそこで走ってる子達、鬼気迫る表情で追いかけてたよね?なんで?」

 

「友達だけどライバルだから、一歩リードしたい気持ちがあるのだと思うわ」

 

至極当たり前の答えを返したつもりだったが、その言葉にキョトンと華凛は首をかしげる。

 

「へ?ライバル?なんで?」

 

「なんでって………恋人には一人しかなれないよ?」

 

「そんな事ないよ?だって副会長。私達全員の旦那様だよ?」

 

「え゛っ」

 

これには楯無も表情を引きつらせた。

 

確かに、この世界に来た全員が将輝に好意を向けているのはわかった。

 

自分達のように遠回し、というわけではなく、かなり直球で、明確に好意を示していたからだ。

 

さしもの一夏でも、あそこまでされれば気づきそうなものだが、華凛が『一夏と同じ』といったせいで、てっきり気がついていないのだと勘違いしていた。

 

「元々は私以外の全員だったんだけど、私の全身全霊の求婚とその他諸々のお蔭で、お嫁さんの一員に」

 

「ちょ、ちょっと待って、お姉ちゃん。そっちは一夫多妻を許容してるの?」

 

「うん。一つ難点なのは、どれだけ誘惑しても、卒業まではお預けって事なんだよね〜。何とか襲わせようと試みてるんだけど……」

 

「うん?お姉ちゃん?今何歳?」

 

「最近十七歳になったんだ。年齢的には結婚出来るし、私達もあの人も式を挙げても良いと思うんだけど、妙にあの人厳しくて………あーもう!副会長とラブラブしたいぃぃぃぃ!」

 

「お、お姉ちゃん落ち着いて!」

 

血涙でも流しそうな勢いで叫ぶ華凛を窘める楯無。

 

勢い余って暴走しそうになったものの、深呼吸をして、呼吸を整える。

 

「ふぅ……あ、ごめんね、刀奈ちゃん。ちょっと欲求不満で」

 

(わ、私の中のお姉ちゃん像がどんどん壊れていく音が聞こえる)

 

元より、あまり知っていたわけではないが、ここまで壊れているとは流石の楯無も想定していなかった。

 

もっとも、壊れ始めたのは将輝と出会ってからであるが。

 

「ところで刀奈ちゃ「こんな所にいたのか、華凛」あ、副会長ー!」

 

「こんな所で何………っと、もしかして邪魔だったか?」

 

ちょうど、華凛を探しに来ていた将輝は楯無が隣に座っていることに気づき、気まずそうな顔をする。

 

「全然大丈夫ですよ。寧ろ、さっきは私が副会長の元に飛んでいきそうでした」

 

「敢えて理由は聞かないが………話したい事は話せたか?」

 

「一応は。後は恋の助言を」

 

「助言って………参考になるのか?」

 

「それは何とも。でも、今日は本当にここに来られて良かったと思います。でないと、こうして刀奈ちゃんと会うことが出来ませんでしたから。それでもって、改めてありがとうございます。やっぱり私生きてて嬉しいです」

 

「そうか。そう思ってくれてる間は、俺は助けた甲斐も、守る甲斐もあるってもんだ」

 

そう言って、将輝は華凛の頭を撫でると気持ちよさそうに華凛は目を細める。

 

「じゃあ、先に帰っとくぞ。まだ話したい事もあるだろうしな」

 

「副会長がそう仰るのでしたら、お言葉に甘えさせていただきますね」

 

「ああ、後、刀奈ちゃんは明日授業あるだろうから、遅くならないように気を遣ってやれよ」

 

「お任せください!」

 

そう言うと将輝は踵を返して、その場を去っていった。

 

それを笑顔で見送った後、華凛は楯無の方へと向く。

 

「どう?私達の旦那様は?」

 

「良い人ですね。思っていたよりも、ずっと」

 

「でしょ?惚れちゃダメだよ?」

 

「大丈夫です。私の王子様は決まってます………でも」

確かに一度気を許したら、惚れてしまいそうだと去っていく背中を見て、楯無はそう思った。

 

その後二人は夜が更けるまで、話し続けた。




原作に飛んだとか言いつつ、オリジナル要素が若干入ってすみません。

そろそろ閑話休題も終わりそうです。終わったらまた、本編に帰ります。

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