妖怪の賢者と龍の子と【完結】   作:マイマイ

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妖怪の山で起こった小さな異変。
その原因を探りながら、紫は今日も幻想郷の地で生きていく……。


第81話 ~紫さんと謎の女性祓い屋~

「――暑い、です」

 

 唸るような藍の呟きを聞いて、紫は呆れを含んだ表情を自身の式へと向ける。

 

「情けない事言わないの。それでも私の式なのかしら?」

「も、申し訳ありません……ですが、今日は本当に暑くて……」

 

 そう告げる藍の顔には、滴り落ちてしまう程の量の汗が滲んでいる。

 人里から食糧の買出しへ行っただけでこれである、屋敷の中に居る紫は気づいていなかったが相当暑いらしい。

 まあ藍の場合は、その九本の巨大な尾のせいもあるだろうが。

 夏は暑いのが当たり前ではあるものの、今日は外に出ないで屋敷でゴロゴロしてようと紫は密かに誓った。

 

「里の方でもこの暑さですっかり参っている様子でしたよ。中には倒れてしまった者も居るらしくて……」

「あら、そうなの?」

「はい。里に流れる川の水量も少しずつとはいえ減少しているようで……このような日が続くと、干上がってしまう可能性もありそうです」

「……少し、阿悟の所に行ってくるわ」

 

 藍の言葉を聞いて僅かに危機感を抱いた紫は、一言告げてからスキマを展開。

 そのまま稗田家の屋敷へと向かい――纏わりつくような不快感のある暑さを感じつつ、自身の部屋にて机に突っ伏している阿悟の姿を発見した。

 

「ちょっと阿悟、大丈夫!?」

 

 慌てて彼女へと駆け込む紫、すると紫の声を拾ったのか阿悟は顔を上げた。

 顔色は悪くないものの、暑さにやられたのか表情にいつもの清楚さはなく、覇気も感じられない。

 

「あ……紫さん、こんにちは」

「とにかく水を飲みなさい、ほら」

 

 近くにあった容れ物に入っている水を器に入れ、紫は阿悟へと手渡す。

 それを受け取りゆっくりと飲んでいく阿悟、そのおかげか少しだけすっきりとした表情を見せてくれた。

 

「すみません紫さん、ちょっと暑さにやられてました……」

「……今日は本当に暑いのね」

 

 藍が情けない反応を見せるのも、わかってしまう。

 雲一つない快晴から降り注ぐ陽の光はただ強く、ずっと浴び続けていたら痛いくらいだ。

 

「水不足の危険性も考えないといけないわね……」

「ええ、とりあえず現状では問題ないという判断ですが、このような日が続くとなると危ないかもしれません」

「……新たな水源を確保しましょうか」

「ですが紫さん、この近くにそんな場所があるでしょうか?」

「近くにはないわね。でも少し離れた場所に大きな湖があるの」

 

 紫のそんな言葉を聞いて、阿悟はキョトンとした表情を浮かべる。

 

「湖、ですか? ……そのような場所があるという話は、聞いた事がありませんが」

「里から少し離れた場所にあるし、あまり人が近寄るには適さない場所だから知らないのも無理はないわ。

 でも大きさはかなりのものだし、その湖を新たな水源にすれば万が一の事態になっても対処できる筈よ」

「それはいいですね! あ、でも……人が近寄るには適さない場所って」

「なら人じゃない私が行けばいいでしょう?」

「え、ですが……」

「? 何か問題でもあるのかしら?」

 

 話に出している湖は、多数の人外が生息している場所だ。

 幻想郷の里の外は相も変わらず人を喰らう妖怪が存在している、ならばそんな者達には遅れをとる事がない自分が動けばいい話である。

 それに龍人だって水不足という事態になれば動いてくれるし、他にも慧音や妹紅といった里の為に尽力してくれる存在は居るだろう。

 ならば何も問題はない……筈だというのに、阿悟は紫が動く事を反対しているように見えた。

 いや、反対というよりも彼女の様子を見るに紫に対する“申し訳なさ”といったものが見受けられる。

 

「いつも困った時は紫さんや龍人さんに頼るというのも、やはり申し訳ないといいますか……」

「何を言っているのよ。人と妖怪、互いに認め合って生きていくのが幻想郷の世界でしょう? ならばそれぞれのできる事をすればいいだけじゃない」

「それは正しいお言葉だと思います。でもこのまま頼るばかりでは……いつか、里の者達は紫さん達を体よく利用するような気がして……」

「それこそ考え過ぎよ。――この八雲紫が、利用されるだけの矮小な存在に見えるのかしら?」

 

 少しだけ口調に覇気を込めながら、妖怪としての一面を表に出す紫。

 上記の言葉が放たれただけで、周囲の空気が重くなり張り詰めたものへと変化していった。

 そんな紫を見て阿悟はぶるりと身体を震わせ、改めて八雲紫という存在の“格の違い”を理解させられた。

 

「わかってくださったようですわね」

 

 阿悟の反応に満足そうな笑みを浮かべてから、紫はスキマを開く。

 繋げた先は当然今の話で出てきた湖である、阿悟に「それでは、また」と一言告げてから紫はスキマにて湖へと移動した。

 

――その湖は、里から一つ山を越えた先に存在している。

 

 広さ、水深共に数ある湖の中でも大きく、そして良質な水を蓄えていた。

 それもその筈である、この湖はここから更に離れた場所にある“妖怪の山”の沢へと繋がっているのだから。

 飲むだけで活力を得られるこの湖の水の力は、おそらく数多くの妖怪が済むあの山の妖力によって生まれたのだろう。

 少し考えるだけでも様々な活用法が思いつく、ここの水は幻想郷の住人達が生きる上での助けになってくれる筈だ。

 

 しかしこの湖の周囲は深い森に囲まれており、更には野良妖怪も生息しているので並の人間では辿り着く前に命を奪われるのは目に見えている。

 今だってこちらを警戒するように見ている輩が居るのだ、やはり先程阿悟に言ったようにこの湖の水を使わざるをえない状況になったら自分達が動くしかないだろう。

 

(それはそうと……さすがに湖の傍だからかしら、涼しいわね)

 

 照りつける日差しも、湖の傍に居るおかげかあまり気にならない。

 とはいえまだ暑いのも確かだ、こういう日は冷たく冷やした酒をちびちびと飲みながらのんびり過ごしたいものである。

 そんな自堕落チックな事を考えながら、暫く湖を見つめながらぼーっとする紫であったが。

 

「――あれ? こんな所に人が居る?」

「………………」

 

 背後から聞こえる女性の声に反応し、紫は現実へと引き戻された。

 そのまま彼女は背後に振り向き、女性と対峙する。

 

 突如として現れた女性は、まだ二十代と思われる若い人間であった。

 腰辺りまで伸びる長く艶やかな黒髪に瞳、細身の体型を包む白衣(しらぎぬ)緋袴(ひばかま)

 所謂巫女装束と呼ばれる服装であるが、袖は肩口までの短いものであり、袴も足元ではなく膝丈程度の長さで揃えられている。

 背は紫と並ぶほどに高く、見目麗しい容姿を持つが……身体の至る所には、女性とは思えぬ痛々しい傷跡が刻まれていた。

 

(裂傷に火傷の痕、それもただの傷じゃなく……妖怪によって受けた傷のようね)

 

 このような場所に現れたのだ、ただの人間ではないだろう。

 だが刻まれたその傷と服装を見るに、彼女は今や数少なくなった“本物”の巫女と呼ばれる存在だと紫は確信する。

 一方、巫女の衣服に包まれた女性は紫の姿を見るやポカンとした間の抜けた顔を披露し始めていた。

 そんな女性に訝しげな視線を向けていると。

 

「こんにちは妖怪さん、ちょっと訊きたい事があるのだけど」

 

 敵意などまるで感じさせない暢気な口調で、女性は紫へと問いかけを放ってきた。

 

「……なにかしら?」

 

 決して油断しないように、けれどそれを表に出さないようにしながら紫は女性へと反応を返す。

 

「この辺にさ、“幻想郷”って呼ばれる里があるって話を聞いたんだけど、知らない?」

「……さあ、知らないわ。でもそんな場所に何か用事でもあるの?」

 

 嘘を混ぜつつ、女性の心中を読もうと今度は紫が問いかけを返した。

 彼女の嘘に気づかない女性は、すんなりと紫の問いに返答を返したのだが。

 

「うん、そこに居る龍人っていう半妖を退治しようと思ってて」

 

 その内容は、紫にとって到底許容できないものであった。

 

「………………」

「とある人に頼まれたのよねー、その龍人とかいう半妖は人間を無差別に襲う極悪非道な存在だから退治してくれって」

「…………そう」

 

 ああ、駄目だ。

 どうにか返答しながら、紫は自分の内から溢れ出そうとする怒りを抑えられなくなっていた。

 それは同時に紫の身体から高密度の妖力を溢れ出させる結果に繋がり、周囲の空気が一変する。

 彼女の怒りと溢れ出す妖力の強さに、周囲の動物や野良妖怪達は一斉に逃げ出した。

 

「……嘘ついたね? あなたは幻想郷って場所を知ってるし、反応からしてその龍人って半妖の事も知ってるんでしょ?」

「黙りなさい、人間」

 

 音もなく光魔と闇魔を取り出す紫。

 それを見た女性は表情こそ冷静なものだが、静かに臨戦態勢へと移行していった。

 

「すぐには殺さない。お前の口からそんなくだらない依頼を出した人間の名と場所を吐かせるまではね」

「おおぅ……凄い妖力、こりゃあとんでもない怪物に出会っちゃったみたいだね」

「後悔しなさい。彼を退治するなどといった依頼を受けた自分自身を、死ぬ寸前まで後悔しながら――去ねっ!!」

 

 境界の能力では殺さない、楽に死なせるつもりがないからだ。

 憤怒の色を金の瞳に宿しながら、紫は女性に向かって踏み込んだ。

 たった一息で間合いを詰め、右の光魔を下段から掬い上げるかのように振り上げ、相手の左腕を斬り飛ばそうとして。

 

「――――」

「あっぶな……よくそんな動き辛そうな服装でそんなに速く動けるね」

 

 光魔の刀身を、斬り飛ばそうとした左手“一本”で真っ向から受け止められてしまった。

 ……そんな馬鹿な、生身の人間が妖刀を片手で受け止めるなどという芸当ができる筈がない。

 疑問と驚愕に襲われる紫であったが、すぐにそのカラクリに気づき――戦慄した。

 

 なんて事はない、女性は自身の左手に霊力を込めそれで光魔の刀身を受け止めたのだ。

 理屈自体は単純だが……紫を戦慄させるには充分過ぎた。

 紫の斬撃の破壊力は彼女自身の妖力の高さも相まって凄まじく、無抵抗であるのならばあの鬼の頑強な肉体すら容易く両断できる。

 故に、並の者がたとえ防御したところでその防御ごと両断できる力をこの斬撃には込められているのだ。

 

 それを防いだ、人間が、左手だけで。

 即ち、目の前の女性は人間としては破格の霊力と戦闘能力を有しているという事実に繋がり。

 

「破っ!!」

「っ、ぐぅ――っ!?」

 

 相手の右の拳による反撃が、紫に襲い掛かった。

 即座に反応し攻撃の軌道に闇魔を合わせ刀身で受け止める事に成功したものの、冗談みたいな衝撃が襲い掛かり紫の身体は後方へと吹き飛んでいく。

 再び驚愕しながらもすぐさま体勢を立て直し――眼前に、女性が迫っていた。

 

「くっ!?」

 

 防御は間に合わない、瞬時に理解した紫は一瞬でスキマを使って回避する。

 幸いにも回避は間に合ったものの、今の行動は紫の大妖怪としてのプライドを大きく傷つけさせた。

 逃げの一手を自分に選択させた女性を睨む紫、対する女性は紫に対して驚いたような表情を向けていた。

 

「……よく反応できたわね。今のは当たったと思ったのに」

「………………」

「これだけの力を持つ大妖怪が、こんな辺境の地に居るなんて思わなかったわ。

 どうやら噂通り、“幻想郷”って場所は強い力を持った人外が集まっているのかしら」

「っ、幻想郷に……龍人に手を出してみなさい、必ずお前を殺してやる!!」

 

「――そう。ならこっちも“秘術”で勝負を決めてあげるわ」

 

 空気が変わる。

 それを全身で感じ取った紫は、すぐさま闇魔を投げ捨て光魔を両手で持ち直した。

 

 女性が放つ次の一手は、まさしく必殺の一撃。

 両手を合わせ霊力を錬っている女性の周囲に、彩り豊かな“八つ”の光の球が現れた。

 その光球に込められた霊力はまさしく破格、一つでも受ければ半身は吹き飛ぶだろう。

 そんな霊力の塊を八つも作り出す女性のデタラメ具合に顔を引き攣らせつつも、紫も全力を出す為に能力を開放させる。

 

 紫の金の瞳が血のように赤黒い色へと変化し、彼女は自身の能力を光魔の刀身へと宿す。

 両者の力は臨界へと達し、そして。

 

「受けなさい! 夢想(むそう)――封印(ふういん)!!!!」

「境界斬!!」

 

 まったくの同時に、互いの一撃を相手に向けて叩き込む――!

 全てを切り裂く斬撃と、あらゆる者を打ち砕く光球は空中で衝突。

 瞬間、爆音と共に周囲の地面を抉り飛ばす程の衝撃波が、紫と女性巻き込みながら広がっていき……。

 

 

 

 

「――紫、大丈夫か!?」

「……うっ……」

 

 誰かに抱き起こされている感触と全身に走る痛みで、紫は意識を取り戻した。

 目を開けると、視界に広がるのは心配そうに自分を見つめる龍人の姿だった。

 

「……龍人、どうしてここに?」

「凄い力のぶつかり合いを感じたから急いで来てみたんだ。一体どんな化物と戦ったんだ? お前が気を失うなんて滅多にないのに……」

「心配を掛けてごめんなさい、でも大丈夫よ」

 

 身体の痛みはあるものの、動けないわけではなくまだ戦う余力は残されている。

 龍人の手を借りずに立ち上がり、紫は大の字になって倒れたままの女性へと視線を向ける。

 女性は既に意識を取り戻していたが、何故か倒れたまま一向に起き上がろうとはしてこなかった。

 感じられる霊力はまだ多く、余力が残っていないとは考えられないが……。

 

「――まいった。私の負けよ」

 

 呆気なく、未練もなしに。

 女性は倒れたまま、己の敗北を宣言した。

 

「……何を考えているの?」

「何も考えてないってば。というか……秘術まで防がれちゃ、私に勝ち目はないって」

「……お前が紫をこんな目に遭わせたのか?」

 

 静かに、けれど絶対零度の冷たさを込めた声で龍人は女性に問うた。

 その恐ろしさに喉を鳴らしつつ、女性は無言で龍人に向かって頷きを返す。

 

「どうしてこんな事をした?」

「依頼があったのよ。あなたを退治してくれって依頼が」

「誰からだ?」

「さあ? 顔を隠していたし声もくぐもってたから男か女かもわかんないわ、ただあまりにもしつこかったからその依頼を受けたんだけど。――それでどうする? やっぱり殺されちゃうのかな?」

 

 そう言いながらも、女性の口調には悲壮感は見られない。

 その態度にはまるで死を受け入れているかのように、2人は感じられた。

 

「紫、どうするんだ?」

「私が決めていいのかしら?」

「こいつの目的は俺みたいだったけど、直接戦ったのは紫だからな」

「…………なら、お言葉に甘えて」

 

 ならばと紫は女性を睨みつけて――そのまま何もせず、踵を返して歩き始めた。

 

「…………あれ?」

「消えなさい。今回は見逃してあげる」

「ちょ、ちょっと……殺さないの?」

「殺してほしいの?」

「いや、まあ、そういうわけじゃないけど……」

 

 困惑する女性だったが、紫としても彼女が困惑してしまうのも無理はないと思っている。

 何せ殺し合った相手を見逃そうとしているのだ、正気の沙汰ではないと思っているかもしれない。

 ならば何故見逃そうというのか、その理由は単純明快である。

 

――命を狙われる立場であった龍人が、女性の命を奪う意志を見せなかったから。

 

 ただそれだけ、けれど紫にとっては充分過ぎる理由だ。

 相も変わらず吐き気を催すほどの甘さを持つ龍人には閉口してしまうものの、彼にその気がないのだから仕方がない。

 この行為は自分の首を絞めかねない事態を引き起こしてしまうかもしれないが、それもまた彼の“生き方”の一つだ。

 いざとなれば自分が動けばいい、だから“今回は”見逃す事にしよう。

 

「できればもう二度と襲い掛かってきてほしくないが、もし諦めないのなら今度は俺だけを狙え。

 もし俺以外の人達や紫に手を出してみろ、その時は――容赦しない」

「――――」

(ご愁傷様……)

 

 顔を引き攣らせ萎縮した女性を見て、紫は心の中でそっと同情を送った。

 龍人が他者に明確な敵意を見せた時の目は、向けられていない紫にすら恐ろしいと思えるのだ。

 だがこれでもう安易に退治しに来る事はないだろう、ただ……女性の持つ力には少し興味が湧いた。

 人間があれだけの力を使う事ができるのだ、もし出会い方が違っていたら幻想郷の「人間側の絶対的な味方」としての役目を果たしてくれただろうに。

 

 とはいえそれは無理な話だ、彼女は龍人を退治する目的でこの地へとやってきたのだから。

 なのでこれ以上の会話は不要と、紫は龍人と共にその場を飛び立った。

 女性は追ってこない、諦めが悪かったら面倒だと思ったがどうやら杞憂に終わりそうだ。

 

「大丈夫か?」

「大丈夫よ、少し妖力を使いすぎちゃったけど」

「もう屋敷に戻って休もう。……俺のせいで、ごめんな?」

「龍人が謝る事じゃないわ、気にしないで?」

 

 優しく龍人の頬を撫でながら、紫は彼を安心させるように優しい微笑みを浮かべる。

 龍人も紫の心中を察し、表情を明るいものへと変え、2人は八雲屋敷へと戻ろうとして。

 

「――紫さん、龍人さん。こんな所に居たんですか、捜しましたよ」

 

 突風が一瞬だけ吹き荒れたと思った時には。

 少し疲れた様子の文が、紫達の前に現れていた。

 

「文、どうしたんだ?」

「それがですね……って、龍人さんは紫さんが勇儀さん達と話した内容は……」

「聞いた。それで何か進展はあったのか?」

「ええ、まああるにはあったんですけど……」

 

 なんともいえない表情を浮かべ言葉を濁す文。

 その様子からして進展自体はあったようだ、尤も厄介なものが見つかってしまったようだが。

 そして、次に放たれる文の言葉を聞いて。

 

 

「――今まで確認できなかった大穴を見つけました、そこから怨霊が出てきたので間違いなくその大穴が今回の原因に繋がっていると思われます」

 

 またしても、面倒事に巻き込まれると理解した紫なのであった。

 

 

 

 

To.Be.Continued...




さて次回は……って、言わなくてもわかりますね。
楽しんでいただけたでしょうか? もしそうなら幸いに思います。

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