『プロローグ』恋人ができても比企谷八幡は高校生の時の八幡であった。そんな八幡であっても、恋人の存在が彼を変えてゆく。やはり雪ノ下雪乃にはかなわない。


『はるのん狂想曲編』開幕。雪ノ下陽乃。雪ノ下家長女にて後継者。企業経営も似合いそうだが親父さんの地盤を引き継いで議員なんかも似合いそうだ。彼女がその気になれば総理大臣にもなれそうなところが本気で怖い。俺からすれば極上の笑みを浮かべながらトラブルを投げ込んでくるはた迷惑な姉ちゃんだが、周りからの評価はすこぶる高かった。それは陽乃さんが周りから望まれている役割を演じているからに他ならないだろう。両親からの要求。同級生からの羨望。下級生からの憧れ・・・。それらの期待をおまけまで付けて演じていれば、その輝かしいカリスマ性も当然と言える。だけど俺はここで立ち止まる。では、雪ノ下陽乃自身が望むものとはいったい何か? 雪ノ下陽乃が指揮する狂想曲。彼女の振るうタクトに皆魅了される。


『愛の悲しみ編』愛? 雪ノ下陽乃にとって愛には価値がない。百歩譲って愛があるとしても、愛なんて刹那的な衝動であり、移りゆくものである。つまり愛なんて幻想にすぎない。夫婦も打算と妥協によって維持成立するとさえ思っている。そもそも自分の結婚でさえ親の要求の一部にすぎないのだから期待さえしたことがなかった。諦めと言われればそうかもしれないが。そんな愛を知らない雪ノ下陽乃が愛を知ったらどうなるか? 生まれたころから愛を知らない彼女は、愛を知っても戸惑う事ばかり。雪ノ下陽乃が奏でる愛の悲しみ。彼女のピアノの音色に皆涙する。


SS速報VIPで毎週木曜日に更新している『やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )』を加筆修正し、追加エピソードを加えたものを掲載しています。
  プロローグ()
  はるのん狂想曲編 12015年10月01日(木) 18:00()
  はるのん狂想曲編 22015年10月04日(日) 18:00()
  愛の悲しみ編 12015年10月07日(水) 18:00()
  愛の悲しみ編 22015年10月10日(土) 18:00()
  エピローグ()
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