GANTZ 変な特典をもらった男の物語   作:鼻眼鏡26号

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さてさてこんにちは鼻眼鏡です。

今回は全く面白くない2話連続投稿です。
読めばわかるよ。

それではスタート



完璧な男(吸血鬼)

俺が異変を感じたのは背中にコウモリのような羽の形をした湿疹ができた時だ。

 

 

俺は神に恵まれた人間だと自分でも思うくらい出来すぎていた。

 

 

「いってぇぇ……最近頭痛がきついな。」

 

 

俺、有馬アキラは特に理由もなく外を出歩いていた。

家にいてじっとしているのが気分が悪いからだ。

 

 

キキキキキキキ!

 

 

ドンッ

 

 

「……………は?」

 

 

考え事をしている俺は突然走って来た車に撥ねられた。

なのに

 

 

「だ…大丈夫ですか!?」

 

 

運転手が慌てて出て来て俺を見るが当の俺は。

 

 

「あ……大丈夫だ。」

 

 

何事もなく立ち上がり歩いた。

 

 

(って………何が大丈夫だ。なんなんだよ…なんなんだよ…なんで?車に撥ねられたんだぞ!?)

 

 

俺が俺であって…俺でない感覚。

困惑して頭の整理が追いつかなかった。

 

 

「ちょっとお時間大丈夫ですか?」

 

 

「へ?」

 

 

俺の前に現れた1人の女性

 

 

「目を見てピンときたんですけどちょっと一緒にそこまで…どうですか?」

 

 

俺はおおよそどこかの芸能事務所のスカウトかと思い拒否しようとしていたのだが。

 

 

「…はい」

 

 

なぜか承諾してしまった。

そこから自分発見セミナーという場所に来ていたのである。

 

 

なんでこんなところに来てんだろなにやってんだ俺……ああ頭がいてぇ

 

 

「このナノマシーンはウィルスのようなものでこれが体内に入った生物は…全ての細胞が数週間後には入れ替わる。…見た目はそのままだけれど〝自分が自分であって自分ではない感覚〝そう感じるようになる。」

 

 

!?…何言ってんだあのおっさん?

俺は先ほどとは違い話を食い入るように聞いていた。

 

 

「皮膚は頑丈になり筋力もとても強くなる。戸惑うことはない新たなる能力を全て受け入れることだ。主食は人間の血液とする所から吸血鬼として世界中で知られる怪物のモデルになっているのではないかと推察される。」

 

 

「もちろん普通の食事でも生きていけるが頭痛が慢性的に起こり背中にコウモリの羽のような湿疹がでてくる。…そんな我々には敵がいるそれは十字架でもなく神父でもない黒い機会の服を着た連中だ。」

 

 

「人間でないことに誇りを持って欲しい家畜である人間を捕食し…唯一我々の天敵であるこの連中を根絶やしにする。」

 

 

そうしてセミナーが終わり俺は重たい足で道を歩いていると。

 

 

「有馬!!」

 

 

「アキラ!!」

 

 

後ろには同じ学校の奴らがいた。

どうやら今日の練習試合に行かなかったことを聞くために呼んだみたいだ。

 

 

「お前こんなとこで何してんの?」

 

 

「つーかお前が練習試合に来なかったから負けちまったじゃねーか。」

 

 

「………」

 

 

無視しようそう考えて歩き出そうとしたら

そのさらに背後から4人の黒服の男が刀を持っていた。

 

 

次の瞬間には同じ学校の奴ら4人が切られ命を落としていた。

そんな光景をただ眺めている俺は。

 

 

「どうだ…気分は…怖いか?……んなわけねぇか。」

 

 

男たちは死体から流れる血を飲んでいた。

その中の金髪の男が腕を持ってきて

 

 

「飲めよ………頭痛消えたろ…もう自分でもわかってるよな……あのセミナーにいた人間もそうだ。俺たちはこれからこいつらと戦争するんだ。」

 

 

俺は血を飲んでいるとから黒服の男を映した画像を見せた。

 

 

そこからの道中はあまり覚えてない気づけば帰路の地下鉄の駅にいた。

 

 

そして今最も見たくない相手を見つけてしまった。

 

 

「……竜伍…」

 

 

それは俺の大嫌いな実の兄であった。






次は30分後に



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