GANTZ 変な特典をもらった男の物語   作:鼻眼鏡26号

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………私にはこれが限界だ。


それではスタート




おかえり

………side

 

 

(帰ったら言うんだ……ちゃんと…好きって)

 

 

私は化け物を倒し物思いにふけていると

 

 

「ーーー!!後ろだ!!」

 

 

竜伍君が大声で叫び声が響きそこで私の視点は暗転した。

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

「………あれ?竜伍くーー」ギュッ

 

 

竜伍はその子に抱き着き涙を流していた。

 

 

「ええ!?……ちょちょちょ…ちょっと!…竜伍君!?」

 

 

その子は顔を真っ赤にして激しく動揺していて周りも竜伍の見たことない行動に唖然としていてレイカは完全にフリーズしていた。

 

 

そんな状況を作った竜伍は御構い無しに抱き着き涙を流す。

 

 

「おかえり…岸本。」

 

 

「え?……た…ただいま」

 

 

その子は…岸本 恵は竜伍によって再生された。

 

 

 

 

 

少しして

 

 

「すまない…ちょっと動揺していたようだ。」

 

 

さっきとは全く態度の違ういつもの竜伍が居て一同が唖然としている。

 

 

「……それで説明だが…岸本……お前はあの寺で死んでいてガンツの採点で100点を取って俺が生き返らせた。」

 

 

「………どれくらいの時間が経っているの?」

 

 

「半年以上だな……お前の境遇も知っている上で生き返らせてもらった。……これは俺の我儘だ…すまない。」

 

 

岸本は言ってしまえば戸籍のない存在しない人間。

それがこの世界でどれだけ大変な事か分かっていてその上で俺は生き返らせた。

手段が無いわけではないのでそれを考慮して生き返らせたのが本音だけれども本人に対し謝罪はする。

 

 

「ううん……いいの生き返らせてもらったのに文句なんてないよ。…ありがとう。……だからね…顔を上げて。」

 

 

「……分かった。…じゃあそのついでで言わせてもらうよ。

 

 

俺は君が好きだ。」

 

 

「………へ?」

 

 

「「「「「え!?」」」」」

 

 

竜伍の突然の告白に岸本はやその周りにいる人たちそしてまさかの和泉までもが声を上げて驚いた。

 

 

「いや…だから岸本…俺は君が好きだ。愛してるんだ。…君を失ってから気づいてしまってな…今日まで頑張ってこれたのも君のおかげなんだ。…返事はなるべく早めでお願いするよ。」

 

 

「え……えと…えと…わ…私も……す…す好きです。えとえと…よ…よろしく…お願い…します。」

 

 

「…よかった。…これからよろしく。」

 

 

そう言って竜伍は岸本をまた抱きしめた。

 

 

「「「「ええ〜!!?」」」」

 

 

周りはあまりの速さについて行けずただ声を上げていた。

西はめんどくさそうな顔をしていて和泉も面を食らっていたがまたすぐにクールぶっていた。

 

 

バタンッ

 

 

そしてレイカは現実を受け止めきれず白目を剥いて倒れた。

 

 

「レ……レイカさぁぁぁぁぁん!」

 

 

 

 

 

ヤンデレイカ

 

 

122点

 

 

total122点

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

 

 

「ハッ!………そうだ…邪魔するものは消せばいい。」

 

 

レイカは採点が表示と同時に勢いよく起き上がり画面の前で呟き溢れ出る負の感情を撒き散らしていた。

誰も話しかけることはできずにいた。

 

 

「2番を次までにお願い……ヒヒッ」

 

 

(これ絶対殺る気だ。)

 

 

竜伍と岸本以外はレイカの思惑を勘付いて止めようにも止められない怖さを感じながら採点は終了しそれぞれが一目散にその部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

竜伍宅

 

 

 

「…何故かすごく久しぶりに帰ってきた気分だまるで4ヶ月も帰らなかった感じだ。」

 

 

「いや…そのセリフ私のだから。」

 

 

竜伍と岸本は家に入るなりバカを言い合うが

 

 

「あ……そうだった……おかえり。」

 

 

「た……ただいま。」

 

 

そう言って2人は帰ってきたのだと実感し共に笑い合った。

 

 

「さて、家主として1番風呂は貰うからな。」

 

 

「レディファーストというと言葉を知らないのですか?」

 

 

「生憎…俺は男女平等主義だ。」

 

 

「「………ジャンケン」」

 

 

「ぽん」竜伍パー

「ぽん」岸本グー

 

 

「また負けた〜」

 

 

「家主は強いんだよ。」

 

 

ちなみに竜伍は出す直前に能力で何を出すかを見てから決めたという能力の無駄遣いをしていた。

 

 

それから風呂をすぐに入って速攻で上がり岸本と交代した。

 

 

「……久しぶりに誰かがいる感じがとても心地いいな。」

 

 

1人暮らしていた家が少し明るくなっているのが妙に嬉しかった。

 

 

そうして岸本が風呂から上がってくる音が聞こえた。

 

 

「……早かったなきしもーー」

 

 

ドン

 

 

俺が言うより早く岸本は一糸纏わずの格好で竜伍に抱き着く。

 

 

「…どうした?きしもー「恵」……」

 

 

竜伍は言葉を遮られ

 

 

「恵って呼んで。」

 

 

「……恵」

 

 

俺が名前を呼ぶと恵は唇を重ねた。

 

 

そうして部屋の電気は消えた。

 

 

 

 

 

 








まぁ、何をしたか皆さんのご想像にお任せします。

因みに闇鍋ではありませんよ。


この展開まで本当に長かった。
すげぇ疲れたわ。

感想指摘待ってまーす。

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