GANTZ 変な特典をもらった男の物語   作:鼻眼鏡26号

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これ書いててやりきった感が凄まじいですけど
まだ終わりませんからね。

今回はいつもより文字数多めです。

おかげですごい疲れた。


それではスタート



ちゃっかりだけどこの小説もう2年書いてるんだよね。
2周年記念で投稿しなかったな〜
これからも頑張ります



100点祭り

辺りは静かで声を発するものは居ない全員息を飲んで見入っている。

 

 

「「決めるぞ……一瞬で。」」

 

 

2人の声は重なり地面を蹴り動き出す。

同時に動き出す雷鬼はなかった右腕を振りかぶるが竜伍は地面を滑り避け和泉が肩から両断し通り抜けた竜伍は両足を切る。

 

 

雷鬼を挟み竜伍横から和泉は縦にソードで両断。

 

 

雷鬼はバラバラに崩れ落ち命を落とした。

 

 

「ハァーーーー………終わった。」

 

 

俺は大きくため息を吐いてその場に大の字で倒れこむ。

 

 

ウオオォォォォォあああ!!!

 

 

「!?どうなってる…なんで俺らが見えて……」

 

 

今更ながら和泉は一般人に見られていることに驚いていた。

 

 

「頭の爆弾作動してないからいいだろ…そんな小さなこと。」

 

 

当然ながら俺は理由も知っているため驚きはしない。

 

 

一般人はスーツを着ている俺たちに集まり感謝の言葉や負傷している人を見て救急車を呼ぼうとしている人などが集まる。

 

 

「うわっ!…き…消えてる!」

 

 

どうやら転送が始まってそれを見る一般人は驚きの声をあげていた。

 

 

「お疲れ様」

 

 

俺もそう言って転送されて行った。

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

 

「あ!…リーダー!」

 

 

転送されて1番に声を上げる桜井。

部屋にはすでに和泉、レイカ、風、たけし、ホイホイ、鈴木さんと主要メンバー殆どが集まっていた。

 

 

「後は、稲葉だけか。」

 

 

俺はそう言うと後ろから稲葉が転送されて来た。

 

 

「…………」

 

 

無言で出て来たが。

 

 

「よかった……生きてたね…ホントによかった…」

 

 

鈴木さんの言葉に目から涙を流していた。

 

 

すると和泉がガンツの前に立ち。

 

 

「ガンツ!!採点を始めろ!!」

 

 

その声と同時に

 

 

ち〜ん

 

 

それぢわちいてんを

はじぬる

 

 

「!?」

 

 

最初に出て来た点数に部屋に居る一同が驚いた。

 

 

「お……俺が?」

 

 

チェリー

 

105てん

 

total105てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

桜井が100点を取っていたのである。

 

 

「ホントに100点だ」

 

 

レイカが驚きの声をあげそうして居ると画面が変わり。

 

 

100点めにゅ〜

 

1 記憶をけされて解放される

 

2 より強力な武器を与えられる

 

3 MEMORYの中から人間を再生できる。

 

 

「自由になれるって……もう…ここに来なくていいんだよ。」

 

 

鈴木さんは1番を勧める。

まぁ、鈴木さんは優しく安全を第一とする人だからな。

 

 

「より強力な武器が魅力的だな。」

 

 

さすが戦闘狂の和泉だな。

2番を勧めて来やがる。

 

 

「決めるのはお前だ桜井。どうする?」

 

 

俺は本人の意思を尊重して言った。

 

 

「坂田師匠を……坂田さんを生き返らせて下さい。」

 

 

桜井は迷いのない目で言葉を発していた。

 

 

稲葉が信じられない顔をしていたが。

 

 

「自由にならなくていいの?」

 

 

「はい。」

 

 

桜井は本気のようだ。

しかし、変化が無いようで慌てだし

 

 

「ちょ…3番…おい3番だよ!」

 

 

桜井がガンツの画面を叩いているが。

 

 

「大丈夫だ。…ちゃんと出てるよ。」

 

 

転送と同じ光線から坂田が作られて蘇って来たのである。

 

 

「……?あれ…鬼星人は?」

 

 

「もう終わっている。坂田…お前は命を落とし桜井が100点を取って蘇ることが出来た。…簡単に説明するとこうだ。」

 

 

「マジか……俺なんかほっといて…よかったのに。」

 

 

坂田はイマイチ不満があるような顔だが桜井が。

 

 

「師匠…これで俺が自殺しようとしていたあの日々から救い出してくれた……俺なりのお礼です。…これで貸し借り無しと言うことで理解して下さい。」

 

 

「…………わかった。…もう一度初めからやろうや」

 

 

渋々と坂田は納得してくれたようだ。

 

 

ガンツにとってはただのデータなのだろうが感情がある人達にはこれ以上ない事だよな。

 

 

 

 

和泉くん

 

126点

 

total126てん

100点めにゅ〜から

 

 

「ふん……2番だ!!次までに用意しといてくれ」

 

 

すかした顔で2番を選ぶ和泉。

より強力な武器を選ぶあたり和泉らしいがこの点数は最後の雷鬼を俺から横取りした点数なんだよな。

 

 

次はレイカだな。

 

 

原作通りの展開で見ている俺はそう思うがそうではなかった。

 

 

 

 

ハゲ

 

 

100てん

 

total100てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

「!……100点ちょうどですね鈴木さんお疲れ様です。」

 

 

唐突に来た違う展開に驚くが今更どうこう言っても仕方ないと思い鈴木さんをねぎらう言葉を言う。正直言ってイタリアで死んでしまう鈴木さんをここで離脱させたいと思っている。

 

 

「………有馬くん……ここ何ヶ月か君を見ていて感じていたんだけど……誰かを生き返らせたいために戦っていたように見えたよ。」

 

 

「!?…………」

 

 

やはり鈴木さんはよく人を見ている。

俺の考えを見抜いていたみたいだ。

 

 

「………生き返らせるなら自分の実力でやります。ですから…1番を選んで下さい。」

 

 

「…………ありがとう…でもごめんね……3番。」

 

 

「…………」

 

 

やはりこうなってしまったか。

今ほど自分の不甲斐なさを感じる。

 

 

「訂正はもう出来ないみたいだぞ……教えてやれよ」

 

 

坂田は理解したように言う。

わかっている、そんな事は自分が1番をわかっている。

 

 

「……加藤…勝」

 

 

「わかった……加藤勝君を…再生して下さい。」

 

 

鈴木さんが言うとガンツからレーザーが出て来て人を構成し始めた。

 

 

「………確かに生き返えらしてくれるなんて嬉しいよな。」

 

 

「…りゅ…竜ちゃん?……あの化け物は?」

 

 

当然ながら加藤の記憶は怒りん坊星人までしか覚えていないのでイマイチ状況が分かっていない。

 

 

「……!……他のメンバーは!?」

 

 

「ちょっと落ち着け…あの日からもう半年は過ぎてるんだ。」

 

 

「は…半年!?…なんでそんなに」

 

 

加藤は俺の言葉に驚いて考えこむが俺は説明を続ける。

 

 

「ガンツは採点で100点を取ると死んだメンバーを生き返らせることができるんだ。」

 

 

「俺は…死んだのか?」

 

 

「ああ………」

 

 

「竜ちゃんが俺を……生き返らせたのか?」

 

 

「いや…こちらの鈴木さんがやってくれた。」

 

 

「!?……なんで…俺のため?」

 

 

まぁ、流石にいきなり知らない人が生き返らせるなんで驚くだろうな。

 

 

「いや…竜伍君が必死に戦っていてね。…みんなを生き残らせるために特訓をしてくれたからね…そのお礼だよ。」

 

 

「…………俺は…外の世界で…何ヶ月もいないことになってるのか?」

 

 

「ああ…そうだよ。」

 

 

俺がそう言うと加藤は鈴木さんの前に来て

 

 

「俺は今から帰ることができる…生きている…ありがとう…ありがとうございます。」

 

 

「いいんだよ…これから一緒に頑張ろうね。」

 

 

「はい…よろしくお願いします。」

 

 

加藤は涙を流しながら鈴木さんに頭を下げていた。

 

 

「あ!!きんにくらいだー」

 

 

たけしが次の採点を見て声をあげた。

 

 

きんにくらいだー(仮)

 

 

115てん

 

total115てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

きんにくらいだーこと風は画面の前に座り眺める。

そうしていると。

 

 

「誰か他に生き返らせたい奴がいるか?」

 

 

風は振り返り俺に言う。

 

 

「自由にならなくていいのか?」

 

 

俺の言葉に風はたけしを一瞥してから

 

 

「ああ……俺はまだここにいる。」

 

 

「それなら新しい武器を選択すればいいだろう。」

 

 

和泉は2番を勧めるが。

 

 

「3番………有馬…誰か選んでくれ」

 

 

「じゃあ…西 丈一郎で」

 

 

「…竜ちゃん!?」

 

 

「いいんだよ」

 

 

「な…なんで」

 

 

加藤は知っているから驚き声を出す。

周りはイマイチ分かってはいないようだが。

そうこうしてレーザーが出て西を作り出した。

 

 

「…な…んだ?」

 

 

「久し振りだな中坊。」

 

 

「…?……!!チッ……マジかよ」

 

 

「状況が分かってくれて何よりだ。」

 

 

「何ヶ月だ。」

 

 

「半年以上だな。」

 

 

「くそっ…ダッセェ………で?なんか魂胆があんだろ?…有馬」

 

 

「ああ…今回のミッションから星人や俺ら……街の人間にも見えるようになってきていてさらに時間制限もなくなった………まぁ…ぶっちゃけると知恵が無いから教えてくれってとこだ。」

 

 

「……なるほどね…納得……だが有馬……お前本当はなんか知ってるだろ。」

 

 

「まぁ…状況からの仮説は考えているがな。」

 

 

「ハァ……やっぱ気にくわねぇな。」

 

 

俺と西の会話に他の誰もが付いて行けてなくただ眺めていた。

 

 

「!?……和泉…なんで戻ってんだよ」

 

 

「………」

 

 

「なんだおい…記憶無くしてんのか?」

 

 

「知らねーっつの」

 

 

「チッ…」

 

 

考えてみれば西も和泉も昔一緒にミッションやってたんだよな。

 

 

その後採点は進み

 

 

ホイホイ

 

 

0てん

 

あそびスぎ

なつきすぎ

 

total0てん

あと100てんで

終わり

 

 

 

タケシ

 

 

0てん

 

おうえんしすぎ

泣きすぎ

 

total0てん

あと100てんで

終わり

 

 

 

イナバ

 

 

10てん

 

だいジョブ!!

百人のれる(笑)

 

total10てん

あと90てんで

終わり

 

 

 

「あとは…有馬君とレイカさんだけだね。」

 

 

鈴木さんがそう言うと次の人の採点結果が表示された。

 

 

 

 

ありま

 

 

115てん

 

total115てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

「すげ…」

 

 

加藤は俺の点数を見て呟くが風と同じ点数なんだよな。

 

 

「………ようやくここまで来れたよ。」

 

 

「竜ちゃん…どうするんだ?」

 

 

「……もう決めてるよ。…あの時から。」

 

 

 

 

 

 

 

「3番………」

 

 





まぁ、みんな知ってたよね?
誰が生き返るなんて。

レイカの順番後回しは意味あるので突っ込まないでね

感想指摘待ってまーす。

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