GANTZ 変な特典をもらった男の物語   作:鼻眼鏡26号

34 / 75
頑張ってみました。

それではスタート





恐竜退治

その巨体は一歩踏むごとに地面に足跡を残す。

その首は見上げるほど長いおまけに頭にはウルトラなセブンばりの切れ味のいいトサカを持っていた。

 

 

それを見た人間は地面に膝をつく

 

 

「無理だろ、あんなの……」

 

 

帽子をかぶった男性は絶望した。

 

 

「お…あんなの…」

 

 

レイカも膝をつき現実を受け止めきれなかった。

 

 

 

 

そんな中で彼は違った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……プッ……はははははは!!!」

 

 

 

彼は笑っていた。

絶望したから?違う。

諦めたから?それも違う。

 

 

そう諦めてなどいないから。

生きるか死ぬかのこの世界で。

 

 

「さぁ…始めるか。」

 

 

彼は高揚していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しっかし、どうやって戦おうかな。

ブラキオサウルスの大きさはビル5階分くらいありそうだし。

 

 

竜伍は今現在、走って逃げてる最中である。

 

 

「まて…我が子を殺めた愚か者」

 

 

「まてと言われて待つバカはいねぇよ。」

 

 

逃げるにしても当然エリアがあるため地図を見ながら逃げるも時間制限があるためずっとは逃げれない。こんなことなら狙撃系のXガンをバイクに置いてこなければよかった。

 

 

逃げている途中何度か沢山の警察官とすれ違ったがほとんどがブラキオサウルスのトサカに切られ大惨事となっていた。

 

 

「逃げるにしても場所を考えないとな」

 

 

そういう事で駅近くのロータリーを目指した。

スーツのお陰で逃げ切ることもできるが俺を見失わない距離で走り続けている。

 

 

そうこうしてなんとかロータリーに到着した。

 

 

「さて、原作通りここで決着をつけてやる。」

 

 

俺は刀を構えブラキオサウルスへ向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカサイド

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、先程見た巨大な恐竜を目の当たりし腰を地面につけていて立ち上がれなかった。

なのに、彼は普通に挑んでいた事に疑問しかなかった。

何故、立ち向えるの?怖くないの?そんなのばっかだ。

 

 

ズバンッ!

 

 

大きな音で何かが切れる音がした。

その方向を向いてみると彼が倒したはずの麦わら帽子をかぶった化け物を刀で一刀両断された音だった。

 

 

そこには黒のスーツを着た同じ仕事が出来るほどのイケメンが刀を持ってそこに立っていた。

 

 

「…おい、有馬の奴は何処に行った?」

 

 

イケメンの男子がそう尋ねてきた。

有馬?ああ、先程までいた彼の事か。

 

 

「彼はー」

 

 

「さっきの奴ならバカでかい恐竜と鬼ごっこしてるよ。」

 

 

私が答えようとしたらサングラスの男が先に答えた。

 

 

「そうか…俺も向かうとするか。」

 

 

イケメンはそう呟き有馬くんの乗っていた同じバイクに向かった。多分、あのイケメンが乗ってきたやつだろう。

歩いていくイケメンを見て私は自然と声が出ていた。

 

 

「わ……私も!…私も連れて行って!!」

 

 

私は自分の言動に驚いていた。先程まで立てなかった筈の足も今ではすっかり動いていて普通に歩いていた。

 

 

「………フン、勝手にしろ。」

 

 

イケメンは少し考えていたけれどすぐに決断してくれた。

私はバイクの後部座席に座りイケメンはバイクを発進させた。

 

 

しかし、何故私は急に動ける様になったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言おうコイツは強い。

 

 

「弱点である腹の下には中々入れないな。」

 

 

先程から何度も試すが首のトサカに邪魔され押し返されていたのだ。

トサカはなんとか刀で捌けるが相手の攻撃が早いため結果数で押し返されている。

 

 

「せめて、誰かが気をそらすかしてくれないとな。」

 

 

木の陰に隠れ作戦を考えていると

 

 

「有馬くん!」

 

 

「有馬」

 

 

 

バイクでやってきた和泉とレイカがやってきた。

 

 

「和泉はわかるとしても何でレイカも来たんだ?」

 

 

和泉は敵のボスなんだ来るのはわかっていた。だが、レイカは別だ一回目の素人がここになんか来たいはずがない。

 

 

「…て…手伝いに来た。」

 

 

レイカは慌てて答えていた。

しかし、丁度良かった。正直使える手は多いに越したことはない。

 

 

「俺はボスを狩りに来ただけだ。そいつは勝手について来ただけだ。」

 

 

どうせそうだと思ってた。

しかし

 

 

「さっきは負けて逃げていたのに勝てんのか?」

 

 

俺は知っていた。ブラキオサウルスが出てくるときその下でパンダと一緒に逃げていた和泉を目撃している。

 

 

「今度は勝つさ。」

 

 

和泉は俺を通り過ぎて向かうがそれを肩に手を置いて俺は止めた。

 

 

「まぁ、待てよ。今度は勝つならさ俺の作戦に利用させてくれ。」

 

 

「断る、お前とは協力しない。」

 

 

和泉は俺の手を振り払い歩いて行った。

 

 

「チッ……じゃあ、こいつを持ってけ。」

 

 

俺は和泉に俺の刀を投げた。

和泉はそれを見ないでキャッチした。

 

 

「よし……作戦通りやるか。」

 

 

先程まで和泉に悪態をついていたがそれも作戦のうちである。

 

 

「さて、手伝いに来たんだよな?」

 

 

俺はレイカに向き直るとそう尋ねた。

 

 

「う…うん。そのつもりだよ。」

 

 

平静を装っているが両手もじもじして震えていた。

俺はその両手を握った。

 

 

「!?……!?」

 

 

レイカは声にならない驚きをしたが俺は気にせず。

 

 

「手伝ってくれるなら大歓迎だ。作戦を教えるから今はそれだけを考えてくれ。」

 

 

俺はレイカに作戦を教え持ち場につかせた。

レイカはあわあわとしていたが作戦はしっかり聞いていた様だ。

 

 

「さて、今度こそ倒すか。」

 

 

俺は走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカサイド

 

 

 

 

 

 

 

 

私、レイカこと下平 玲花はめちゃくちゃ緊張と焦っていた。

有馬くんに手を握られた時私は確信してしまった。今なら何故、彼を手伝いに来た理由もわかっていた。好きなんだ彼が、失いたくないそんな事なんだろう。

彼は私にとってヒーローである颯爽と現れて私を助けてくれる。

だから、私も彼の力になりたい。

 

 

「今だ!!」

 

 

そして、彼だけの私になりたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は走り出した、武器もない状態なのにだ。

しかし、頭はこちらに来ないそれは簡単。

何故なら和泉が二本の刀を使って頭を捌ききって和泉にだけ集中させているからである。

 

 

「つーか、和泉に夢中になってこっちに攻撃しないとかどんだけ単純なんだよ。」

 

 

俺は少し呆れるがこうも簡単に作戦通り進んでくれるので深く考えない。

 

 

見事腹下へとたどり着くがここで問題がある。

 

 

 

「やっぱり、Xガンじゃ距離が足んない。」

 

 

腹下とはいえブラキオサウルスの心臓まではXガンの射程て届かないのである。

その上、和泉を攻撃とともに足も動かし正確に狙えなかったのである。

 

 

だからこそ、彼女がいる。

 

 

「一瞬でもいいから止めてくれ、レイカ!」

 

 

「了解!!」

 

 

レイカは走ってきてブラキオサウルスの尻尾を引っ張る。

スーツの力を全開にし尻尾を引っ張ると一瞬だが動きが止まった。

 

 

「隙を見せたな。」

 

 

和泉は刀でブラキオサウルスの首を断頭する。

飛んでいく頭部。そして、ジャンプする俺こと有馬竜伍。

 

 

「和泉!!刀をよこせ!!」

 

 

「!?最初からこれを狙っていたのか。…クッ仕方ない。受け取れ!!」

 

 

和泉は刀を竜伍に向かって放り投げた。

それをしっかりキャッチして刀の刀身を最大限に伸ばしブラキオサウルスの心臓まで突き刺した。

 

 

「これで、終わりだぁぁぁぁ!!!」

 

 

竜伍はそのまま前回りして刀を振り抜きブラキオサウルスを切り裂いた。

 

 

プシューーー!

 

 

血を吹き出す音と竜伍が着地する音が重なった。

 

 

「討伐完了。」

 

 

 





レイカってヤンデレだよね。

実を言うとこの作品って全話下書き無しの直書きだからたまに矛盾を起こすんだよね(言い訳)


本当だったら吸血鬼まで書きたかったけど区切りが良かったんだよね。


感想、指摘待ってまーす(^-^)/

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。