とりあえずスタート
和泉サイド
俺は帰ってきた、この世界に。
普段では味わえないこの緊張感この高揚感。全てが懐かしい。
「だが、なぜついて来るんだお前は。」
俺の後ろにはパンダが付いてきていた。
「………まぁ、いいさ。俺は俺の戦いをすればいい。」
俺は星人を探すために博物館のジャングルを歩くと木をなぎ倒す音が聞こえた。
「来たか。」
俺は刀を手に持ち振り返ると同時に構えた。
目の前にいたのは
『グルルルルル…グルルルルル』
大型のカバ並みのトリケラトプスが目の前にいた。
竜伍サイド
「ねぇ、貴方は怖くないの?……こんな事を毎回やらされて。」
歩いているとレイカが話しかけてきた。沈黙なのが嫌だったのだろうか?
「………正直言って怖いかどうかは今の俺には分からないんだ。」
「?……今の?」
記憶が戻る前は恐怖があったけれど、今の俺には全てを理解し成り行きなどを見守るだけの客観視点に見えてしまっている。
だからと言って、体を動かしているのは自分であり死ぬ時は死ぬ、なのに恐怖が無いのだ。正直言って今の自分は自分であって自分でない感覚である。
「………!!話は終わりだ…来るぞ。」
「え!?い…一体何がーーー」
鈴木さんが驚いている中で後ろから
グルオオオオオオオ!!
小型恐竜(ヴェロキラプトル)が飛んできた。
「しゃがめ!」
竜伍は2人に呼びかけるも反応が遅い。
「ーーッシ!」
右足を軸に回し蹴りでヴェロキラプトルの顎に叩き込む。
『グ………オオ…オ』
吹き飛んだヴェロキラプトルの歯が砕け首がおかしな方向に曲がり横たわっていた。
「………ふぅ…大丈夫か?2人とも。」
「い…いったい…何が。」
「大丈夫みたいだな。…とりあえずこいつを見てくれ。」
竜伍は安全確認の後にヴェロキラプトルの胴体を踏みつけ動かさないようにした。
「…わ…私は幻覚でも見ているのかな?」
「残念だがこれが現実だ、鈴木さん」
竜伍はXガンを構え頭に狙いを定めた。
「そして、殺せばーー」
ギョーン
「生き残った時に採点で点数がもらえる。」
ドパンッ!
ヴェロキラプトルの頭は破裂し息絶えた。
「うっ!…」
レイカは破裂した頭を見て口を押さえた。
「吐くなら木の裏とかにしてくれ」
竜伍はそう言うなりレイカは木の裏へと走って行った。
「……ん?、鈴木さんあなたは大丈夫なんですか?」
「うーん、まぁ大丈夫のようだね。」
どうやら鈴木さんは気が強いようだ。
「さて、レイカ…あんたはもう外に出ていろ。」
竜伍はレイカがいるであろう茂みに向かって言った。
「…ケホッ…そ…そうさせてもらうわ。」
そう言ってレイカはそそくさと外へ出で行った。
「おや?…竜伍くんこれはなんだい?」
「?どうしたんだ…って、そいつも敵だよ。」
鈴木さんの前にある大きな壁はブラキオサウルスの子供の背中であった。
(確か、ここでは鈴木さんが殺すのはよくないなどと言うからさっさと殺すか。)
竜伍が構えようとすると。
ギョーン
そんな鈍い音が聞こえた。
「え?…マジかよ。」
「ん?どうしたんだい?竜伍くん。」
そこには撃ち終え疑問を持った顔で竜伍を見てくる鈴木さんが居た。
皆さん2ヶ月も待たせてすみません。
さすがに2ヶ月も経ってしまって少し書き方を忘れていて変な文になってしまってますが戻すように努力します。
これからも宜しくお願いします。