GANTZ 変な特典をもらった男の物語   作:鼻眼鏡26号

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皆さんお待たせしました!!

遅くて本当に申し訳ない!!!

それではスタート〜です!!





敗北と人間

九体のチビ星人に囲まれるが不思議と俺には恐怖が感じられなかった。

 

 

今現在竜伍には目の前のチビ星人を殺すと言う怒りが恐怖を凌駕していた。

 

 

『殺せ!殺せ!同胞を殺した奴だ。』

 

 

『殺せ!』

 

 

『同胞の仇を討つのだ!』

 

 

「テレパシーか?」

 

 

俺の頭の中に雑音のような声が響いた。

恐らくチビ星人の声だろう。

 

 

スッ

 

 

一体のチビ星人が他のチビ星人に指を指しそのチビ星人は竜伍の前に降りてきた。

 

 

「九体集まって一対一をするのかよ。戦闘狂か?」

 

 

竜伍の問いかけに何も話さず構えるチビ星人。

 

 

「まぁ、一対一なんて守る気無いけどな。」

 

 

ギョーン!

 

 

竜伍はその言葉と同時にXガンを撃ち抜いた。

 

 

バンッ!

 

 

それは、目の前にいるチビ星人ではなく竜伍の真後ろにいたチビ星人が爆散する音であった。

 

 

「一対一なんて言わずかかって来いよ化け物が。」

 

 

ドンッ!

 

 

その言葉と同時に竜伍の真正面にいたチビ星人が地面を抉るほどの脚力で飛び蹴りを竜伍に向かい放った。

 

 

「遅い。」

 

 

竜伍は飛んでくるチビ星人を左足を軸足に右足で地面を蹴りその場で回転しチビ星人の蹴りを避ける。

 

 

「フンッ!」

 

 

さらにすれ違いに遠心力で振り被る左腕をチビ星人の腹に振り下ろす。

 

 

グシャッ!

 

 

スーツの機能をフル稼働にして振り下ろされる腕はチビ星人の胴体を真っ二つに裂いた。

 

 

「一体の力は今の速度からするとかなりのものだな。」

 

 

地面を抉る脚力は相当なものだろう。

一発でもくらえばその後は袋叩きになるそれだけは避けなくては。

 

 

「一時撤退だな。」

 

 

その呟きと同時に竜伍はスーツの力でビルを飛んだ。

 

 

逃げる。

 

 

この時竜伍の頭にはこの言葉は無かった。

 

 

いかに自分が傷つかず敵を殲滅する事、それだけであった。

 

 

よって

 

 

「お前らは空を自由に飛び回る事は出来ないよな。」

 

 

ギョーン!

 

 

ビルに足を着けたと同時に後ろを振り向きXガンで飛んで来ているチビ星人を撃ち抜いた。

 

 

ドドドドンッ!

 

 

「残り3匹」

 

 

4匹のチビ星人を撃ち抜きまた走り出す。

 

 

『またやられた!』

 

 

『回り込め!奴を殺すぞ』

 

 

チビ星人はテレパシーで話しているが。

 

 

「馬鹿か?あいつら俺にも聴こえるんだが。」

 

 

竜伍は呆れながらも走り続ける。

そんな竜伍が向かう先は最初の転送地点である。

何故なら全体として狭いため大きな動きができない事。

こうすればすぐに決着がつくな。

 

 

そんな事を考えていると目的地に着いて早速Xショットガンを拾い後を追ってきた2体のチビ星人を

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

撃ち抜く。

 

 

ババン!

 

 

「後、1匹!!」

 

 

竜伍は怒鳴るように叫び後1匹を探した。

 

 

「あそこか。」

 

 

さっきと変わって冷静に呟く竜伍の目の先には向かいのビルの屋上にいるチビ星人であった。

 

 

「こっちは狙撃が出来るんだよ。………これで終わりだ。」

 

 

今度は不気味な笑みを浮かべXショットガンのスコープに目を覗かせると。

 

 

次の瞬間にはチビ星人は居なくなっていた。

 

 

「!?何処だ!」

 

 

今度は焦り周りを見回すと。

 

 

ドカッ!

 

 

「ぐっ⁉︎…ッ…いつの間に!?」

 

 

チビ星人は竜伍のうしろから蹴り上げを放つ。

 

 

「クッソ!」

 

 

多少後退した竜伍はすぐに体制を直し拳を振り下ろすが避けられクロスカウンターを放たれ竜伍の顔面に当たる。

 

 

「グハッ!…ッッ…動きを読まれてるわけではない。…単純に強いのか?」

 

 

竜伍は冷静になり相手を考察する。

 

 

「チッ!……一旦立てお」

 

 

ガシッ!

 

 

跳ぼうとした竜伍の足をチビ星人は掴み。

 

 

「うおっ⁉︎……ガッ!」

 

 

地面へと叩きつけた。

 

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

 

チビ星人は竜伍を振り回し地面へと何度も何度も叩きつけた。

 

 

「舐めんなよ!」

 

 

振り回されてる中竜伍はスーツの力を入れ地面を掴み前転でチビ星人を吹き飛ばした。

 

 

「ハァ…ハァ…なんで、急に奴の動きは良くなったんだ?」

 

 

チビ星人が飛んで行ったビルの下を見た。

そこにはチビ星人の姿はない。

人ごみに隠れていたのである。

 

 

竜伍は気づいてはいないが冷静さがなく動きは単調でそれを読まれ返り討ちにあっていたのだ。

 

 

「まぁいい、早く奴を殺さないと時間切れになる。」

 

 

今更だがガンツの星人討伐には時間制限がある。

基本1時間と決まっている。

残り10分

 

 

カクン

 

 

「………あれ?」

 

 

竜伍は地面へと崩れ落ちた。

 

 

「なんで…動かないんだ?」

 

 

ここで説明に入る。

 

 

竜伍には転生特典があったがガンツのデータ再生によって特典は消えてしまった。

だが、竜伍は16年間という長い間知らずに使っていた為身体に慣れ親しんで一種の洗脳のレベルまでにあって無くなっても自分にあるものだという認識をしていた。

しかし、加藤や岸本の死がきっかけで悲しみがあり同時に怒り、本人は自覚していないが御言への一目惚れの恋心。

今回の星人討伐での焦り、簡単に倒せるという事から出た余裕と喜び。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ………怖い」

 

 

 

 

 

 

そして、最後に恐怖。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

失っていた感情を取り戻し竜伍は人間へと戻ったのだ。

 

 

「嫌だ…嫌だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時間切れになった。





取り敢えず、続きはちょっと未定です。

なるべく頑張ります。

現在絶賛勉強奮闘中です。

頑張ります。

皆さんには大変迷惑をおかけします。

今後ともよろしくお願いします。

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