GANTZ 変な特典をもらった男の物語   作:鼻眼鏡26号

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「戦闘描写うまく描けてるかな?」


「それではスタートです。」


召集+闘い

竜伍宅

 

 

田中星人との戦いから一カ月。

あの日から何気ない日常を過ごしていると。

 

 

「…!………来たな。」

 

 

竜伍は背筋に感じた寒気にすぐさまスーツを着た。

 

 

「竜伍君来た…ってもう着替えてたね。」

 

 

「その前に俺がもし着替えの最中だったらどうすんだよ。」

 

 

急に部屋に入ってきた岸本に竜伍は注意した。

 

 

「………先行ってるぞ。」

 

 

竜伍は先に転送されて行った。

 

 

「頑張らないと……」

 

 

岸本はそう呟いた。

 

 

 

 

 

ガンツ部屋

 

 

 

 

 

 

「オイオイ今度はコスプレ野郎だぜ。」

 

 

部屋にいる人たちの内の顔の悪そうな男が言った。

 

 

(毎度毎度何故ヤンキーみたいな奴が居るんだ?殺伐としてるなヤンキー世界)

 

 

冷静なクセしてまた的外れな考えをする竜伍。

部屋に居るのはサラリーマン的な男2人と迷彩服を着たデブと作業服の顔が渋い男、キックボクシング辺りをやってそうな女性とヤンキー2人胴着を着た外国人それとおっさんの坊さんの9人であった。

 

 

「今回はかなりの人数だな。」

 

 

「北条か。貞子はどうした?」

 

 

竜伍の後ろにスーツを着た北条が転送されてきた。

 

 

「いつもストーカーされてるからって一緒なわけねぇだろ。」

 

 

「そう言ってるが後ろにいるぞ?」

 

 

竜伍は後ろのキッチンに顔を半分出して北条を見ていた。

 

 

「竜ちゃん今回は着てきたみたいだね。」

 

 

「まぁな3回目となれば忘れるわけないだろ。」

 

 

「そうか、それでどうする?あのお坊さんが勝手に自分の考えを言っちゃってるから説得は難しいな。」

 

 

見ればお坊さんが何かお経を唱えてた。

 

 

「これから起こることを言ってスーツの機能を見せれば何とかなるだろ。後は任せた。」

 

 

そう言って竜伍は壁に寄り添って目を瞑った。

 

 

「めんどくさい事から逃げたな。」

 

 

北条が竜伍を見てそう言うと。

 

 

「本人が聞こえない声で言え」

 

 

竜伍は注意した。

 

 

「面倒ごとを人に押し付けるから言われてもしょうがないよ。」

 

 

いつの間にか転送されてきた岸本が竜伍に言ってきた。

 

 

「転送が遅かったな。」

 

 

「私が最後かな?」

 

 

「あのヤンキーが居ないみたいだから最後ではない―――」

 

 

竜伍が言おうとしたら

 

 

 

 

 

 

あたーらしーいあーさがきたきーぼーおのあーさーが………

 

 

 

 

 

ガンツからラジオ体操の音楽が流れた。

 

 

「死んだみたいだなあのヤンキー」

 

 

竜伍がそう言うと岸本は黙った。

 

 

ガンツの画面には

 

 

 

 

 

 

おこりんぼう星人

 

 

とくちょう

強い

大きい

 

くちぐせ

ぬん

 

 

 

 

 

 

 

「大きい以外本当に役に立たないなこの情報。」

 

 

竜伍は画面をみてそう言う。

 

 

ガシャン!

 

 

ガンツが展開して竜伍はその中のXショットガン2つとXガン2つ(名前は竜伍が前回自分の中で決定した)を持って待機した。

 

 

「さて、後は始まるまで暇だな。」

 

 

竜伍が寝っ転がっていると。

 

 

「竜伍君お互い無理せず頑張ろうね。」

 

 

岸本が竜伍の隣に座って話しかけてきた。

 

 

「ああ。」

 

 

竜伍は短く返して話が途切れた。

 

 

(話しかけといて気まずくなっちゃった。)

 

 

岸本は多少後悔していた。

加藤は竜伍の言う通りに説明したら何とか何人かにスーツを持たす事が出来たのである。

 

 

「うわぁッ!消えてる!!」

 

 

「いやだぁぁぁぁ!!!」

 

 

転送に驚き叫ぶ人たち

 

 

「うるさいな。」

 

 

「仕方ないよ。」

 

 

竜伍と岸本は冷静だ。

 

 

「お…!先行ってる。」

 

 

竜伍が転送されて行った。

 

 

 

 

 

どっかの寺

 

 

 

 

 

「寺だな。」

 

 

やって来たのはどこかの寺の門の前。

 

 

「とりあえずXガンで見てみるか。」

 

 

竜伍はXガンの片方の引き金を引いてモニターを見るとそこには石像の中に骨が見えて生き物だと判明した。

 

 

「竜ちゃん!こいつみたいだ。」

 

 

「お前も見たのか?」

 

 

「ああ、でもどうする?こんなでかい奴を。」

 

 

加藤もXガンで見たようでその対策を考えていると。

 

 

「かんぬきってあそこらへんか?」

 

 

北条がXショットガンで門を狙っていた。

 

 

「中央辺りだと思うが縦に全部打ち抜いちまえ。」

 

 

竜伍は門を開けようとXショットガンを構えながら言う。

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

Xショットガンから流れる発射音から少しすると門が縦に爆発を起こした。

 

 

「おい!何をしている!」

 

 

坊さんが何か言っているが無視をしていると。

 

 

バキバキバキバキ

 

 

「ぬん!」

 

 

「ふん!」

 

 

門の両隣にいた阿吽の石像が動き出した。

 

 

「急いで門を開けろ!」

 

 

加藤が全員に声で指示を出してスーツを着てる組の人で門を押して開放した。

 

 

「走れ走れ!!」

 

 

「なんだよ!あの化け物!」

 

 

「ちくしょう!畜生!」

 

 

全員が走りいつの間にか寺の前の階段までやって来た。

 

 

ドカァン!

 

 

石像の振り下ろす拳は地面を破壊する威力を持っていた。

こんな攻撃が飛んできて

 

 

(こんな奴に勝てんのか?)

 

 

加藤は不安と威勢を無くしかけていた。

他のものもそう思っているに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、そうではなかった。

 

 

 

 

 

「――――っ」

 

 

声も音も立てずに竜伍は走り出し

 

 

ギョーン!

 

 

石像の股下を通るXショットガンを右足に発射してその右足は

 

 

ドカァン!

 

 

爆発を引き起こす。

 

 

「もう1本。」

 

 

そう呟き今度は左足を

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

撃ち抜いた。

バランスを崩した石像は前に倒れそうになったが両手をついた。

 

 

「これでラスト」

 

 

右手にXショットガン左手にXガンを構えて

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

腕を撃ち抜いた。

 

 

ズゥゥゥゥン!!

 

 

石像は支える部分が無くなったためうつ伏せに倒れた。

竜伍はその頭に向かってXショットガンを向けた。

 

 

「殺せ!殺せ!」

 

 

「殺れ!殺れ!」

 

 

「竜ちゃん!殺しちゃ―――」

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

加藤の声を遮るように竜伍はXショットガンを頭に向かって撃ち抜いた。

 

 

ドパンッ!ドパンッ!

 

 

爆発した所から変な液体が飛び散るが石像は絶命した。

 

 

「加藤……殺さないなんて甘い考えがあるならお前死ぬぞ。」

 

 

「なっ!?」

 

 

竜伍はそう言うと走り出した。2体目の石像に向かって走り出した。




「次回は岸本の命運はどうなるか。」

「お楽しみに。」

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