「白黒パンダさんあの時変えないとか言ってすいませんでした。そして玉露入りさんの指摘ありがとうございました。」
それではリメイク版GANTZ変な特典をもらった男の物語。スタートです。
田中星人討伐より三日後
(何だか竜伍君の様子が変だな。)
岸本は部屋を掃除しながら竜伍の様子を思い出した。
この三日間竜伍はスーツが壊れているせいで練習が出来ない状態なため、普通は家に居るはずなのに学校が終わってもどこかに行って帰ってくるのが遅くなっているのである。
「うーん、彼女がいるって話は聞いたことないからそっち関連ではないよね。てか、私を居候させてる位だからありえないか…。」
竜伍に彼女がいない事がわかり自分でも気づいてはいないが声が弾む岸本。
「聞いてもはぐらかされるからな〜。」
竜伍に何をしているか聞いても毎回冷静に対処されるため岸本は聞けずじまい。3回目あたりから聞くのを諦める位はぐらかされてるのである。
「本当にどうしてるんだろ。」
時間は昼時の12時を回った。
学校
(さて、昼だし屋上行くか。)
昼休みになったので竜伍は弁当(岸本作)を持って屋上に向かった。
前にも言った通り竜伍の友好関係あまり良くない。周囲からの誘いは基本全て断り友達というものはいないのである。口が硬いから相談役にはなっているが基本興味がないため竜伍は適当に相槌をうつだけ。
「静かな場所はいいな…それと弁当美味いな。」
屋上のフェンスに寄っ掛かり弁当を食べながら口に出す。
岸本は基本的な家事は出来て勉強もかなり出来る方なので理想的な家政婦である。
「ごちそうさま。………さてと、テストも近いし勉強しなくては。」
ちなみに竜伍は勤勉でクラス1位である。
放課後
竜伍はある場所に訪れていた。
「テメェ何しに来た。」
「暇つぶしだ。」
校舎裏の不良の溜まり場である。
「暇つぶし?俺らと連むのか?」
5人いる(立花不在)不良の内の1人が話しかける。
「いや………ただの実験だ。」
「なにがッ!?」
話しかけてきた不良の顔面に拳を放つ竜伍。
「テメェ!何しやがる」
「ぶっ殺すぞ!」
「その気で来い。そっちの方が実験しやすい。」
キレた不良5人が竜伍に向かってきた。
「オラァ!」
「死ね!」
2人の不良が同時に殴りかかるがそれをしゃがんで避ける。
すると、残りの3人の内1人が横から蹴りを入れるが竜伍に足を捕まり膝後ろに肩を入れられ、そのまま投げられ頭から地面に叩きつけられ気絶した。
「ふむ、体重移動を上手くやれば出来るみたいだな。」
竜伍は対峙しているのに余裕で考察していた。
「ふざけんな!」
1人が右ストレートを放つと竜伍は向かってくる拳を避けて腕を組んで回り右肘を相手の後頭部に叩きつけ気絶させた。
「意外とすんなり行くな……残り3人。」
あっという間に2人を倒し3人は躊躇っていた。
「3人で行くぞ!」
「「おお!」」
1人が掛け声を上げて3人が竜伍に向かって突っ込んできた。
「ただ突っ込むだけなら簡単だ。」
竜伍は突っ込んでくる3人のうち1人を足を引っ掛け転ばし頭を蹴って気絶させた。
残り2人を竜伍は後ろから後頭部を掴み自分の体重をかけながら地面に顔面から叩きつけた。
「実験終了。………案外簡単に出来たな、これにスーツを使って動けばもっと別の動きが出来る筈だな。また、考えるか。」
そうつぶやいて竜伍は地面に置いたバックを持って帰って行った。
実は竜伍が遅くに帰るのは格闘術の本を色々な本屋を巡って読み漁りその中から簡単に出来てかつ効率良い攻撃を参考にして脳内練習やシャドー練習をしていたからである。
(まっ、格闘術の本全然役に立たなかったな。)
帰り道そんなことを考えていた竜伍であった。
「戦闘描写ってやっぱり難しい」
「次回は怒りん坊星人編に入ります。加藤と岸本の運命やいかに!!」
感想、指摘待ってまーす。