パズドラがバーチャル化?   作:ぷーすけ

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番外 夏といったら‼︎ ④

 

 

俺「よーし! で、次の競技はなんだ!?」

 

水メタ「でわでわ! 次の競技はこれ! ズバリ【誰が一番か! 100km遠泳ー】!!」

 

アルビダ「手加減しないわ」

 

イース「腕がなるわね」

 

ヴァル「が、頑張ります!」

 

メタ「次は負けない」

 

エキドナ「さっきの借りは返すわ」

 

 

水メタ「おおー、皆さん気合いが入ってますねー。私も頑張らなくちゃ! それでは位置について…よーい…」

 

俺「ち、ちょっとまった!」

 

水メタ「どうしたの?」

 

俺「いや…えっとさ…」

 

水メタ「ああールールを説明してなかったね。いたってシンプル! この方角にある島にタッチして帰って来ればいいだけです!」

 

そう言う水メタが指差す先には海しか見えなかった。 ……うんやっぱり100kmって聞き間違いじゃなかったのね。

 

俺「ちょっと俺お腹痛いんで辞退してもいいですか?」

 

ヴァル「マスター大丈夫ですか!?」

 

エキドナ「全く頼りにならないなあ」

 

水メタ「あら、そちらの大将が抜けるのは痛いですねー。 この勝負もうちらの勝ちかな?」

 

いやいや部下の方がよっぽど頼りになるから! つーか俺が言いたいわ! ‘ 貴方達の体力大丈夫? ’ってね!

 

ヴァル「マスターがいなくても頑張ります!」

 

メタ「絶対勝つわよ」

 

 

 

水メタ「…それでは位置について……よーいドン!」

 

水メタの号令とともに全員ここからは見えない地平線の彼方にある島へと泳ぎ始めた。

 

 

……………

 

 

………ってかはえーー。開始10秒も経たないうちにその六人衆は点になっていた。やっぱり人が相手にするレベルじゃねーわ。

 

 

 

 

イース「ふふ…貴方達中々やるじゃない」

 

メタ「負けるわけにはいかないわ」

 

イース「威勢がいいわね。 頑張っているようだけど、もう既に貴方達のメンバーが1人いなくなってるわよ」

 

メタ「!? エキドナは?」

 

ヴァル「ああ、さきほど『…私やっぱ……水無理か……も…』とか言ってました」

 

メタ「馬鹿なの?あの子は! というかそれ大丈夫なの⁉︎」

 

ヴァル「だんだんと体が海に沈んでいって、終いには見えなくなったような…」

 

メタ「いやダメじゃないそれ! なんですぐに知らせないわけ⁉︎」

 

ヴァル「あの人ならガッツでなんとかなりそうだから?」

 

メタ「何その確証のない自信は! ちょっと助けてくるわ、後は頼んだわよ!」

 

ヴァル「わ、わかりました!」

 

そう言うとメタトロンは引き返していき、俺率いるチーム?はヴァルキリーただ1人になった。

 

イース「ふふふ……ついにチームバラバラになってしまったわね」

 

ヴァル「まだこれからです!」

 

イース「あら、往生際がわるいのね。 ならそろそろ蹴りをつけましょう」

 

ヴァル「け、蹴り?」

 

イース「アルビダ! いくわよ!」

 

アルビダ「ええ、分かったわ」

 

 

イースに指示を受けたアルビダが手をかざすと真っ青な海の中からどこからとなく青い龍が現れた。

 

それにはヴァルキリーも面食らう。

 

ヴァル「え、 一体何を…?」

 

 

水メタ「さあブルードラゴンちゃん! 私達を乗せてひとっ飛び〜!」

 

ヴァル「え?」

 

水メタがそう言うや否や水メタ、アルビダ、イースの3人を乗せたブルードラゴンは大空に向けて飛び立ってしまった。

 

 

しばらくしてあまりの状況の変化に呆気に取られていたヴァルキリーが慌てて追いかけるも、そのドラゴンの姿はもう見えなかった。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

場所代わり南国特有の白い砂浜。

 

俺と自分が水がダメなことを知らず参加して溺れたエキドナ (ばか) とそれを救助して戻ってきたメタトロンで待っていると、

 

 

メタ「…来たわ」

 

その言葉に俺とエキドナは目を凝らす。

 

俺「おおー、あれか」

 

その大海原にある点はだんだんと大きくなっていき、こちらに向かっているんだなと分かる。

 

 

相変わらず速いなーと思ってる間も点はどんどんでかくなっていき、俺らより大きくなりまるで怪物のような………

 

……………

 

…………ん? 怪物?

 

 

俺「メタトロン……あれ何?…」

 

メタ「さあ〜、見た感じただのドラゴンかなんかじゃないですか?」

 

俺「ふーん、そっか……」

 

 

………………

 

 

 

…………

 

 

……ん? 普通にヤバくね?

 

 

俺がこの状況を理解しつつも何も打つ手が浮かばず、ぼーっと突っ立っている間にそのドラゴンらしき怪物はもう既にそこまで迫っていた。

 

 

え? なにこれ。 やだこれ。

 

 

俺「うおぉぉぉー!! あっぶねー!!」

 

そのまま砂浜に突っ込んできたドラゴンをスレスレで俺は回避する。

 

後一歩遅かったらヤバイところだったぞ。

 

 

水メタ「ヤッター! ゴール!」

 

イース「圧勝ね」

 

アルビダ「まあこんなものよ」

 

 

俺たちが迫り来るドラゴンからの危機を間一髪で回避したそんな中、なんとも呑気な声が聞こえた。

 

俺「は?」

 

その声をする方に目を向けるとドラゴンの背中に笑顔の三人がこちらに手を振っていた。

 

俺「いや! 貴方達なにやってんの!?」

 

イース「何って、ゴールしたのだけれど」

 

アルビダ「見てわからないの?」

 

 

俺「あっ、そうですよね〜。 ゴールしたんですよねー。 いやー速いですねー、僕たちの完敗ですよーハハハハ...............」

 

 

 

…………………

 

……………

 

 

 

俺「じゃねーだろ!!! なにやってんの貴方達! それは明らかに反そ………」

水メタ「反則ではないよー。 だってなに使ってでも泳いでいれば問題無いからねー」

 

 

メタ「……やるわね、そんな手があったなんて………完敗だわ」

 

ヴァル「ごめんなさい………マスター……全力をだしましたが負けてしまいました……」

 

 

いやいやまず常識的に考えてそれはないだろ…って、さっきのバレーを見ててあいつらに常識はなさそうだよな。 あいつらああ見えて意外と大人気ないな。

 

つーかヴァルキリーいつの間に帰ってきてたの? あいつらと違って真面目に泳いでそんなに差がないってめっちゃ速いやん。

 

俺「いやヴァルキリーは良くやってくれた。ありがとな。 負けちゃったものはしょうがないさ」

 

ヴァル「いえ…感謝の言葉なんてもったいないです///////」

 

そう言って俺はの頭を優しく撫でてあげるとヴァルキリーは頬を赤らめた。

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

水メタ「てな訳で先に2勝した私達のチームが勝ちました〜」

 

パチパチパチ………

 

 

 

水メタ「と、まあそんなこんなで終わりなわけですが、他にもやりたかったことがあるのでそれは勝負なしで楽しみたいと思いまーす」

 

イース「いいわね」

 

アルビダ「楽しみですわ」

 

メタ「借りは返すわよ」

 

ヴァル「頑張ります!」

 

エキドナ「ヤッター!」

 

俺「(おい、まじかよ。てっきり終わりだと思ってたらまだやるんかい! こりゃあ気が抜けそうにないな…)」

 

 

まだ俺たちの楽しい夏休み(泣)は続くようです………。

 

 




次で夏休み編は終わり!のつもりです…
ひっぱってしまいごめんなさい!

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