パズドラがバーチャル化?   作:ぷーすけ

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少し遅いですけど夏をテーマに書きました!


番外 夏といったら‼︎ ①

 

「あー、暇だー」

 

「暇だったらダンジョン行きましょうよ」

 

「そうね」

 

ソファでダラダラしている俺にヴァルキリーとメタトロンが返答する。

 

エキドナはというと俺と同じくゴロゴロしていた。

 

「そうよー皆でダラダラしよーよー」

 

「おお‼︎ エキドナ気が合うじゃないか」

 

「当たり前じゃない、 マスターとは一心同体よ」

 

わはははは…と俺たちは肩を組んで笑いあう。

 

 

「もう…エキドナさんまで何言ってるんですか」

 

「…このダメコンビ…」

 

ヴァルキリーはため息をつき、メタトロンは冷たい目で俺たちを見る。

 

あの…メタトロンさん…その目でそういうこと言われると中々傷つくんでやめていただきたいです。

 

 

「俺も行きたいけどさー、暑いからなー」

 

俺は窓越しに外の景色を見る。

多分30度は越えているだろう。 この世界に四季があるのか分からないがまさに夏!といった天気だった。

 

元々俺は暑さにそんな強くないのでこういった天気は苦手なのだが、だからといって部屋にずっといるのもなあ…

 

じゃあどうしようかと考えている俺にナイスな案が浮かんだ。

 

 

「そうだ! 海に行かない⁉︎」

 

「海……ですか?」

 

「行ってどうするのよ」

 

あれ?なんか微妙な反応だな。

 

「いや、だからさ。 海に行って遊ぶんだよ」

 

「遊ぶ……?」

 

「だったらダンジョンに行った方がいいわね」

 

「え?」

 

2人の反応が思った以上に低く少し俺は戸惑う。

 

 

「い、いや…え、エキドナはどうだ? 楽しいよな海⁉︎」

 

「えー、私行ったことないから分からないわ」

 

「え⁉︎」

 

そんなエキドナの発言に俺はさらに驚く。

 

「ん? てことは2人も?」

 

俺はメタトロンとヴァルキリーにも聞いてみる。

 

「私もありません…」

 

「ないわ」

 

 

そうだったのか。 だったらこの反応も頷けるな。

 

「よし、じゃあ俺が海の魅力を教えてあげよう!」

 

「いいですけどダンジョンの方は大丈夫なんですか?」

 

「ああ、その点では大丈夫だ」

 

そういって俺はスマホの画面を3人に見せる。

 

 

 

「「「パズドラアイランド⁉︎」」」

 

 

3人が声を揃える。 そこまでハモることないだろ。

 

「なんです? それは」

 

そうヴァルキリーが聞いてきたので説明してあげた。

 

 

パズドラアイランドというのは夏の期間だけ運営が配信する特別なダンジョンである。

 

その舞台も南国の楽園ということもあり、バカンスの気分を味わえるので今人気のダンジョンらしい。

 

 

「要するにダンジョンに行ったついでにそこで遊ぶってことですか?」

 

「そういうことだ」

 

「…考えたわね」

 

「よし! じゃあ決まりだな‼︎ 早速準備をしよう!!」

 

「準備ならもう皆出来てますよ?」

 

「いやいやそうじゃなくて……あ、あったあった!」

 

俺はゴソゴソとタンスの中を探って水着を四着出した。

 

 

「なんです? それは?」

 

「え、これは向こうで着替えるやつだけど」

 

 

「こ、これを着るんですか⁉︎」

 

「そうだけど」

 

そう俺が平然と答えるとヴァルキリーは顔を赤らめた。 何かおかしいこと言ったか俺?

 

 

「変態ね」

 

メタトロンが蔑んだ目で俺を見る。

 

「いやいやそういう訳じゃなくてさ!」

 

「ではどういうことかしら」

 

「う……」

 

ずいっとメタトロンは俺に迫ってきた。何これ超怖いんですけど。

 

「え、えっとなー……」

 

その気迫に押されて俺はうまく返答出来ない。 まずい、こんな事してたら余計に怪しまれてしまう。

 

「なあ、エキドナ。お前はどう思う?……」

 

俺は助けを求めようとエキドナの方に目をむけるとそこには水着姿をしたエキドナがいた。

 

 

「……は?」

 

「どう?似合ってる?」

 

 

「どうって、まさかここで着替えたのか⁉︎」

 

「そうだけど?」

 

エキドナは何がおかしいの?と言ったような表情をする。

いやもう少し周りを気にしたらどうなんですか?

 

 

「そうだけどって…少しは遠慮しろよ」

 

「大丈夫よ、マスターだし」

 

 

エキドナはフフっと笑う。

それは女性経験が全くゼロの俺を馬鹿にしているのか? それとも信頼してくれているのか?

 

 

「で? どう?」

 

そういってエキドナは腰に手をやりポーズを取る。

 

「お、おお…」

 

 

エキドナは元々露出が比較的多い格好をしていたので気付いていたが、水着の姿になるとより一層スタイルが良いのが分かる。

 

「な、中々いいと思うぞ」

 

「ありがと!マスター!」

 

間近で水着姿を見る経験がなかった俺は顔が赤くなるのが自分でもわかる。

 

 

「ねえみんなも一緒に着ようよ〜」

 

エキドナがメタトロンとヴァルキリーに催促する。

 

「エキドナさんが言うなら……でもちょっと恥ずかしいというか……」

 

「大丈夫大丈夫! もしマスターが変な目で見てたら引っ叩くから♪」

 

「そうね、そのときは私も協力するわ」

 

 

メタトロンが不敵な笑みを浮かべてこっちを見る。

なんかあの人だけ俺の暗殺計画を立ててる気がするんですけど…

 

 

「うん…じゃ早速行こうか…」

 

 

そんな訳で俺たちのちょっとした夏休み? が始まった。

 

 

 

 

 

 

 




つーかこの際全キャラ究極進化で水着姿にしてくれればいいのに…(もちろん女の子限定でっ‼︎)

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