練火です(。・ω・。)ゞ
このごろ、教習所に入り……来る日も来る日も車を……
まぁ。駄文ですがどうぞ!!
『みなさん。準備は良いですか?』
ルル艦長が通信回線で聞いてくる。
『ハイ。アルテミス、何時でも出れます!』
『こちらレーア。同じく出れるわ』
『こちらカレヴィ。何時でもいいぜ』
三者三答の返答をすると、ルル艦長がわかりましたっと頷き。今回の作戦をもう一度言ってくれた。
『今からするのは。再びやって来た敵軍の殲滅です。その後、すぐにこの地域より出発をしますので、殲滅を終えたら急いで合流ポイントまで来て下さい。それではみなさんーーーーーー死なないでください!!!』
『『『了解』』』
そう言うと満足したのか通信が切れ、三機はカタパルトからゆっくりと地面に着地した。
ゴオォォォォォォォォ!!!
それと同時に月の宇宙港から出発をしていくアークエンジェル。それを見ずに三機はエレベーターに乗り、月面まで登っていく。
その途中、到着まで時間がかかるのかレーアが口を開いた。
『ねぇ、貴方達はどうして戦ってるのかしら?』
『?いきなりな質問だな…そうだな。俺は軍人だからなぁ…それ以外は理由なんてないさ』
その問いにカレヴィが答え、レーアがこちらを向きながら貴方は?っと言う風に聞いてくる。
「俺はーーーーーー一言で言うなら復讐ですかね?もしくは…これ以上、アイツらみたいな犠牲を防ぐためにってところかな?」
そう言うとレーアは小声でそう……っと言ったきり喋らない。少しだけ気まずい空気が流れたと思ったら
『……私は……』
「え?」
聞き取れなかったので聞き直すと、
『…私は…私には戦う理由がわからないの…』
『?戦う理由が無いのに戦いに行くのか?』
『いえ、戦う理由はあるのよ……でも、その理由がわからないの……ねぇ、カズ…カレヴィ…私…どうすれば……?』
ソレを吐露したレーアの声は何故か不安で一杯になっている。カズは慰めようとするが
『…!二人とも、もうすぐつくぞ。ここからはお喋りは無しだ』
カレヴィのその声に二人はスイッチを切り替え、武器を手にする。
カレヴィはビームサーベル。レーアはビームライフル。カズはデファイン改ビームジャベリンを構え、ドアが開くのを待つ。
ガコンッ
エレベーターが止まり、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
ゆっくりとエレベーターのドアが開いていく。
『ん?なんだ?誰か来たの……ッ!?』
ドスッ!
開いた直後にその近くにいたドムが地面に倒れた。その胸にはビームジャベリンの片割れが刺さっている。
『おい!?どうした?!』
ズバッ!
『て、敵sy』
バシュゥンッ!バシュゥンッ!
ドムに近づいた他のザクが声をあげたのと同時にウイングがスタートダッシュでザクを銅薙ぎに切り落とし。それに気付いたザクⅡ改が仲間を呼ぼうとした瞬間、頭とコックピットをエクシアのビームライフルで撃ち抜かれ、その場に倒れ伏した。
『カズ、あまり勝手なことはしないで』
「いや、今回は不可抗力でしょ?だって。このドム、此方に気付きそうだったので……」
ビームジャベリンの片割れを胸元から引きずり出すカズ。レーアは全く……っと愚痴を溢しながら、周りに敵がいないか調べている。
『おいおい。説教なら無事に生き残ってからにしておけ?それとカズ。よくやった』
カレヴィがビームサーベルからバスターライフルに持ち替えて、目の前の下り坂を見る。
『……どうやら、敵さんはどっかで休憩でも取ってるんだな』
カレヴィが軽口でそう言うので二人も下り坂のさきに目を向けると、いるのはザク二機にドム一機、奥に見えるのはザクⅡ改四機というところだ。
『さて、二人とも。さきにコイツで威嚇射撃を始める、その後に援護射撃をしてやる。間違ってもソレに当たって死ぬんじゃない……始めるぞ!!!』
キュウゥゥゥゥンッ!!!
そう言うと同時に、バスターライフルがエネルギーを溜め始めた。
………そして
『行けぇぇぇぇぇ!!!』
掛け声と同時にエクシアとアルテミスは下り坂のさきにいるMSめがけて駆けた。二人の間をーーーーーーーーーーーー
ビュオォォォォォォォッ!!!!
ーーーーーーバスターライフルが通りすぎ、ドムに命中。食らったドムは上半身がなくなり、その場で倒れた。
『て、敵襲!!敵が来たぞ!!!』
グサッ!!
その言葉と同時にエクシアがビームサーベルを叫んだザクのコックピットに向けて突き刺す。
『チッ!たかが三機じゃねぇか!こんなの俺一人で』
バチィィィンッ!!
ザクⅡ改がヒートホークでアルテミスに向け振りかぶってくるがビームジャベリンでソレを防ぐ。
『クソッ!……まあいい。おい!蜂の巣にしてやれ!』
横に迫ってきたザクがアルテミスの横でマシンガンを構えた瞬間、
ビュビュビュンッ!!
アルテミスの後ろから来た三発のビームライフルでそのザクの両腕・胴体・頭を撃ち抜かれ、そのままその場で座るように倒れた。
『よお!援護はいるかい?』
「感謝します!……オラァッ!!」
ザシュッ!
ビームジャベリンを分離させ、余った片割れで目の前のザクⅡ改を叩き切り、爆風に紛れてさらに奥にいるザクⅡ改達に接近する。
エクシアも同タイミングだったのか真横にいて、同じ相手を狙っているみたいだ。
接近されているザクⅡ改三機はマシンガンやらバズーカを持って撃ち始めるが、エクシアもアルテミスもギリギリで避け、さらに前進する。
「左側」
『じゃあ、右ね』
短くそう言うとエクシアとアルテミスは真っ直ぐではなく、二人の真ん中に位置しているザクⅡ改を交差するようにお互いがその腕を叩き切り。
『終わりよ!』
ザシュッ!
「斬る!」
ザシュッ!
ちょうど対角線上に位置していた残りの二機、ザクⅡ改をそれぞれが一刀両断し、真ん中の両腕を切られたザクⅡ改の方を向くと、その機体は頭・胴体・コックピットに穴が開いて前のめり倒れていた。
カレヴィが近づきながら
『ハハッ。なら俺は真ん中だな…』
苦笑しながら合流しに来た。
『さて、それじゃあ…進んでいくぞ』
➰
あらかた敵を殲滅し終えて、集合場所であるもう使われていない月面会場にたどり着く三機……だが、おかしい……
『妙に静かだな……』
カレヴィが口をこぼした。カズはソレとは違い別の事が出てくる。
「……なあ、二人とも……アークエンジェルは何処に行ったと思う……??」
そう…さきに待っているハズのアークエンジェルの姿が無いのである。
『私たちの方が先に着いたんじゃないのかしら?』
「そうかも知れないけど……なんか胸がザワザワする…」
カズは顎に手をおきながら言った直後……
『……ち……ン……う』ザザザザッ
誰かの通信が入ってきた。
『その声はルル艦長ですか?一体どうしたんで?』
通信をオープンにして、カレヴィが返答をすると
『そ、その声はカレヴィさんですか!?すいません!!こちらアークエンジェルーーーーーー』
ルル艦長の焦った声が聞こえて、次の一言で三人の思考が止まる事となった。
『
『『『………………………』』』
今、何て言った?ミッションリタイア?……なんで?
気付くとカズは
「どうしてですか!!?一体そっちで何が!?じゃあ俺たちはどうすれば良いんですか!!!!?」
前のめりになりながら矢継ぎ早に質問をしていた。
『カズ、少し落ち着きなさい。ルル艦長もオドオドしてるわよ』
隣にいたレーアから言われ、少し深呼吸をした後。ルル艦長が口を開き、質問に答える。
『ハイ、そうですね……一言で言えばアークエンジェルが襲われて修理をするしかないところまで来たので再び宇宙港に戻りました』
『待ってくれ。俺たちが囮を兼ねて殲滅をしていたんだぞ?たかが数体のMSでそこまで行くのか?』
『いえ、数体ではなくたった一機にやられたのです…』
「……一…機……?」
『……そのジョークはあまり面白くは無いわよ?』
カズとレーアは冗談と言いたげな表情で答えると、マドックがため息をついて
『冗談でもなんでも無いのだよ。アークエンジェルは君たちと離れて数十分後に敵MS一機にやられたのだ』
と同時に、遠くからドシーンッドシーンッと重量感のある足音がここまで聞こえてくる。
『その重量感のある音は………みなさん!今すぐにその場から離れてください!!』
ルル艦長が慌てて言うが、もう遅い………
「なぁ……アレ…何…?」
カズが音がしている後ろを指しながら、言うので二人も見てみると…
『冗談でしょ……?』
『おいおいおいおい……マジかよ……!?』
二人も絶句するしかなかった……だってアレはないだろ……
『でかすぎだろ……』
「………まさしく怪物だな…」
目の前に見えるのはアークエンジェルと同じくらいか、その前後程の大きい緑色の巨大なMSがこちらに向かって迫ってくる。
「資料で見たこと合ったが、アレがビグザムなのか………?」
緑色の巨大なMS=ビグザムは大きく足を上げると
『!?緊急回避!!』
バゴォォォオォンッ!!!!
ーーーーーーそのまま、カズ達が立っていた足場の建物を踏み潰した。
「あ、危なかった……」
『えぇ、カレヴィが言わなかったら。今頃、あの瓦礫の仲間よ……』
カズとレーアは生唾を飲みながら、そう感想を口にした。
『……さて…ルル艦長、船はあとどのくらいで修理完了しますかねぇ?』
『一応、急ピッチで進ませていますが……発進するだけなら、後、一時間弱と言うところです!』
ソレを聞いたカレヴィはバスターライフルをビグザムに向け、
『そう言うこった。二人とも……今から最低でも一時間は粘るか、アレをぶっ潰す以外に道はなさそうだ…死ぬなよ?』
『ハァ……誰にそんな事言ってるのよ…?』
レーアはビームサーベルをビグザムに向けながら答えた。
「さて……やりますか…」
カズはデファイン改ビームジャベリンを構え、面倒だと言いたげな言い方で答えた。
『当たれよォォッ!!』
バシュゥンッ!!
ウイングがバスターライフルを撃つがそのビームは真下へと弾かれた。
『なんだと!?iフィールドか……』
『なら近接で行くわ!!』
ブゥンッ!
「馬鹿!待て…!!あぁもう!!」
カズの制止の声を聞かず、ビグザムに迫るエクシア。ビームサーベルを高々と上げ
『ハアァァアアァァッ!!!!』
叫びながら振り抜こうとするが、ビグザムの胴体部からメガ粒子砲が撃ち出された。
『!?ウソッ!?間に合わない!!』
エクシアのコックピットにメガ粒子砲が当たると思われた瞬間、
ドゴンッ!
横からタックルをくらい、回避する形となったエクシア。
「ちゃんと相手の武装を確かめやがれ!」
『な!…うるさいわね!今のは私の勝手でしょ!……!?』
どうやら横からタックルをしてきたのはアルテミスらしく、その両足が半分だが壊れていた。
「クソッ!流石に覚醒状態でもアレは数が多すぎたか……」
紅い光に包まれているアルテミスは腰からショットガンを取り出すと、操縦部に向けて放った。
ビグザムは危険をかわす為にジャンプしてこちらと距離をとった。
『おい!カズ、大丈夫か!?』
カレヴィが心配してくるので、カズは大丈夫っとポーズを取ると
『な……何してるのよ貴方は!!?』
今度はレーアからの叱責が来た。
『なんで防御しなかったの!?アルテミスの腕にあるのはシールドでしょ!?』
「防御してたらスピードダウンするだろうが!そしたらレーア……お前が死ぬだろう!!」
カズが反論すると、レーアは何か思い出したのか
『!……別に私に価値なんて無いの!生きてる価値なんか無いのよ!?私が生きていても意味はないのよ!!!!』
「ふざけんじゃねぇぞ!!!!!」
レーアの悲鳴染みた叫びはカズの怒りの叫びによって掻き消された。
「今、お前が言った言葉はこの戦争で死んじまった奴等に言えるのか?…………生きてる価値が無いからと……そんなふざけたこと言えるのか!!?」
『カズ!レーア!前を見ろ!!!』
カレヴィの言葉で、レーアは横を向くと……ロケットランチャーが二人に迫っていた。
………が
「邪魔すんじゃねぇ!!」
ドゥンッ!
見向きもしないで撃ったショットガンはロケットランチャーに全段ヒットして、近くで大爆発を起こしたら
「自分で自分の価値なんぞ決めてんじゃねぇぞバカヤロー!!意味がないだぁ?んなもん精一杯、この人生を足掻いて足掻いて足掻きまくって…そしてその後の死んだときに何を残すかで決まるんだ!!まだ足掻いてすらいない奴がそんな事言ってんじゃねーぞ!!」
『………なら……どうすればいいのよ!!?』
レーアの叫びにカズは
「まずは、嫌な事があっても。誰かに否定されても生き抜いてみろ!そこからだ……!……今はコイツに勝つぞ…!!」
『……えぇ!!』
エクシアとアルテミスはビグザムに向き、特攻を開始した。
読んでいただいたのですが、少し謝ります。
すみませんm(__)m
ホントはこの話で終わらす筈だったのですが、少し、オリジナル話を書きたくなったので。前編後編に分けました。