命が尽きるまで   作:練火

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こんにちはー
練火です(。・ω・。)ゞ

一年間はフリーターってキツいよね♪




第6話

あれから約一週間、カズは覚醒に対する自己トレーニングを初め。その上で苦手な射撃の訓練と言う日々をしている。

 

「ここが月、凄いな……授業で聞いただけだからこれは……」

 

ただいまアークエンジェルは月の都市・フォン・ブラウンに来ている。

敵さんが襲いにはかかって来なかったのでなんとか無事について良かった。

ただし問題がひとつある………

 

「それで……ルルさん、どうやってアークエンジェルに帰るんですか?」

 

カズの目の前にいる見た目、年下の女性(まさかの年上でした)が辺りを見渡し

 

「えっと……どう帰れば良いんでしょう……スミマセン」

 

そう、問題とはルルに買い物に付き合わされショッピングに来たのは良かったがいつの間にか戻れなく成っていたことだ。

さて……どうするべきか………

 

「ヤバいですね…もしここに敵さんが奇襲でもかけて来たら…」

 

「そんな事は有りませんよ!?それは人としてやってはイケないのですから……」

 

「コロニー壊した奴らですから、無いとは言い切れ(ビーッビーッ)………ホラね?」

 

噂をすればなんとやらだ。ルルは嘘でしょ、と言いたげな…認めたく無かったのか動揺しまくっていた。

けど、この状況はほんとにヤバい……艦長と三人しかいないのにその一人がここにいるんだ……

 

「またレーアさん辺りに小言をくらいそうだな…」ハァ

 

ため息を吐きながら帰り道を探す、カズとルルであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『もう、カズはどこに行ったのよ!!』

 

ザシュッ

 

レーアは怒り心頭で襲いに来たMSを切り伏せ、次のMS目掛けて機体を走らせていく。

 

『まあまあ、そんなに怒っても意味無いぞッ!』

 

ブシュッ

 

カレヴィは苦笑しながら、襲ってくるMSをビームサーベルで一突きして、そのコックピットに当てて被害を押さえていく。

 

『ですけど、カレヴィ!』

 

ズシャッ

 

『レーア……俺だって少しイラついてるんだ。こんな敵はさっさと終わらしたいんだがな……この場面じゃこちらはガン系が使えない』

 

『それは向こうも同じでしょ?』

 

『そうとはいかないらしいぞ』

 

カレヴィがそう言った途端、二人の近くにビームが降り注いでくる。

 

『なっ!?バカじゃないの!!?ここにはまだ逃げ切れてない住民がいるのよ!?』

 

レーアはビームの来た方を睨みながら言う。と同時にウイングがMSめがけて、機体を翔ばした。

 

『ウオラァッ!!』

 

ザシュッ!!!

 

よほどストレスが溜まっていたのか溜めに溜まったソレが爆発したのか、普段叫ばないカレヴィが大声で叫びながら。そのMSを一刀両断した。

 

『そ、相当荒れてるわね……』

 

それをレーアは内心引きながら眺める。それにしてもだ……

 

『ホント…カズのバカは何処に行ったのよ……!』

 

後ろに振り向きながらビームサーベルでMSに切り裂くエクシア。

客観的に見たらレーアも相当荒れていると思われる。

 

『これはすごい成果だな……二人とも、目の前まで来ているMS集団で最後だ。頑張ってくれ!』

 

マドックの言葉に二人は軽めに了解すると、そのまま敵陣めがけて加速していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵軍を追い払い、その数分後にカズとルルがアークエンジェルに帰って来た。しかもルルの目に涙が溜まっている。

 

「だーかーらー!なんで護衛に着いたカズまで迷子になるのですか?」

 

「すいません……」

 

「ハァッ…もういいです。これに懲りたらあまり自由行動は控えてください」

 

レーアの約1時間のお説教が終わり、正座を解こうと立ち上がろうとすると……

 

「すまないが、カズ君。ちょっと話を聞かせて貰えるかね?」

 

「イグッ!??!!」

 

ーーーーーー今度はマドックがカズの両肩に手を置き、再び正座をさせた。

カズは短い悲鳴をあげる間にマドックがカズの前に座り込み、

 

「なんで、ルル艦長代行が涙で帰って来たのかね??」

 

「「「……………ハァッ??」」」

 

その場にいた。レーアとカレヴィまでも疑問符を口にする。いやいや、だってそれはそうだろう…この厳格な人は実は親バカ(?)なのか?とりあえずは正直に答えるべきなのだろう。

 

「……ここに戻る少し前で、ルル艦長が結構前から食べたかったと言っていたアイスクリーム屋を見つけ、そこに行こうとしていたので止めました」

 

「…何故止めたのかね?」

 

その前に聞きたい………なんでそんなに笑顔なの??怖いんだけど……??

 

「いや…さきに艦に帰ることが重要なのでそちらを優先しただけなのですが……?何か問題でも…??」

 

恐る恐る聞くと、マドックはカズの肩に手を置き

 

「……君ももうすぐ大人に成る年だろう?」

 

「ええ、この前に卒業(仮)しましたので一応は……」

 

「ならば…解るだろう…」

 

マドックが重々しく言ってくるので三人は唾を飲み込み続きを聞く。

 

 

 

 

 

 

 

「人の娘を泣かせてはいかぬと言うことが……!!」

 

 

…………………………

 

 

 

 

「「「……………ハァ??」」」

 

マドックの意味不明な発言に三人はまたシンクロしながら疑問符を口に出した。

 

「すまないがマドック少佐…アンタの言っている事が理解できないんだが……」

 

こちらの気持ちを代弁するかのようにカレヴィが言ってくれるのでカズとレーアは頷く。

 

「なんだと……?君たちもあまり理解できなかったのか!?」

 

発言者のマドックは信じられんという顔でこちらを見てくる……ッというか…

 

「ただの親バカ発言よね?今の……」

 

「たぶん……そうだと思いますよ……」

 

レーアがマドックを見ながら言ってくるので、こちらもあまりマドックから目を反らさずに正直に答える。

 

「君たちにはわからぬのか……それは残念だ。あの娘は結構なムードメーカーなのでな…落ち込まれると士気にまで影響を及ぼしてしまうのだ」

 

「そういうことなのね。それなら、納得するわ」

 

確かに彼女はこのアークエンジェルと言う艦のムードメーカーだ。なるほど、そういう事だったのか……

そう思っていると横からカレヴィが

 

「因みに本音のところは?」

 

「私ぐらいの年だとあの娘ぐらいの孫がいてもおかしくないから。それゆえに甘やかしてしまう…」

 

「ーーーーーーってそれはただのジジ馬鹿じゃねーか!!?」

 

今の納得を返せ……

切実にそう思うカズであった……

 

 

 

 




今、思うと…マドックの発言は親バカなのだろうか…それとも、ジジ馬鹿なんだろうか…

次の話しは月での戦闘をラストにする予定ですm(__)m

それじゃあまた次話で!
バイバーイ(・ω・)ノ

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