「………こい」
「はい」
僕はフジという男に連れられて対策部のとある部屋に来た。
「……
「南雲 颯です」
「……これから、マスクを作る」
この人、なんかあまり喋らなそう。
「マスク?」
「……我々は表では完全に素顔を隠す、でないと
「なるほど」
違う、この人、よくしゃべる。
「……どうした?」
「いえ、どうやって作るんですか?」
「……あの機械で体のサイズを全て測定する」
「そう……ですか……あの、フジさん?」
「……なんだ?」
「フジさんって
「……そうだ、何故、わかった?」
「えっと、その臭いで……」
「……臭いか?」
「臭くはないんですけど……人じゃない感じです」
「……もし、獣臭ければそいつはヒトを喰い殺してる
「えっ」
「ヒトを喰うか否かで
「えっ」
「……人間と
「………………つまり、僕は相手が
「……たぶんな、いや、わからない、こんなケースは初めてだからな、今のことミウラ部長に相談しておく」
「ありがとうございます……それで、僕はこれからどうなるんでしょうか?」
「……おまえのことを店長に話しておいた」
「店長?」
「……そうだ」
そこへ、
「君の処遇は3つある、ひとつめは
僕とフジさんが話しているとミウラ部長が部屋に入ってきたのだ。
「へ?」
「普通、
「……捜査官になりたくなければ喫茶店の従業員として働いてもらう」
「僕、普通に生活するんですか?」
「……それはお前次第だ」
「あっちの世界だと
「……どうする?」
「えぇと……」
「ああ、そうだ、君はたしか下宿してたよね?」
「……下宿?」
「あー、はい、してますけど……」
「うん、今日からはここに住んでね」
「えっ」
「いやね、君はヒト扱いなんだけど、なんというかさすがにいきなりは外へ帰せないよ、
「……わかりました」
「んで、どうすんの?」
「……えぇと」
「……ミウラ部長、その前にソラのレーティングをしたいのですが…」
「あー、そうだね、レート測定しないとね」
「レーティング?」
僕は機械で顔と体のサイズを計測するとジャージに着替え広い部屋に連れてこられたのである。
「……これから、レーティングを行う」
「……はい」
レーティングってなんだ?
「ソラ、フジは容赦ないから頑張って」
「ミウラ部長、容赦ないって?」
「……よそ見をするな……始めるぞ」
フジさんの眼は赫眼へと変わった。
「へっ?」
そして、フジさんは僕へと拳を振りかざしてきたのだ。
「わっ……」
「……何をしている、眼は……赫眼はどうした?赫子をを使え」
「そんなこと言われても……」
「フジ!!」
「……なんでしょう?ミウラ部長」
「もしかして赫眼を発眼できないじゃないのか?」
「……なるほど、まってろ」
そう言いフジさんは何処かへ消えて少ししたら戻ってきたのである。
「……食え」
「えっ…」
フジさんの手にはタッパーがありその中には血まみれの肉があった。
「……フジさん、これって、まさか……」
「……違う、イノシシだ」
「えっ」
「……イノシシの味はヒトに僅かににてる、食えば赫眼を発眼できるかもしれない」
「……わかりました」
僕は意を決してその肉を口の中に放り込んで噛んだのだ。
「…………………あれ、最初は不味かったのに途中から凄くおいしく感じる」
「……やはりな、赫眼を発眼したようだ」
「えっ」
「……左目が赫眼になっている、隻眼だ」
「なるほど、赫眼になると味覚が変化するんですね」
「……こい、遠慮はなしだ」
「はい!!」
「……1発ぐらい入れてみろ」
僕はもてる力を全て使ってフジさんに攻撃をするも全て弾かれ、そして、腹にフジさんの一撃を喰らい僕はノックアウトしたのだった。
「……元々の力が強いが動きが素人以下だ」
「ハァハァ……」
「……レーティングとしてはレートなし……だ」
「レート……なし?」
「……ミウラ部長、
「だな、レートなしってのは
雑魚……
「……ところでソラ、お前の親はそう簡単にここに住むことを納得するのか?」
「……うちは親いません、叔父の家にいました」
「……すまない」
「いえ」
「なぜ、下宿したの?」
「親戚に迷惑かけたくなかったので」
「やっぱいい子だな」
「……それで、どーする?」
「あー、ちょっと捜査官は厳しいかなと……でも、喫茶店の従業員なら」
「……決まりだな」
「そうそう、ソラ、厳密に言うと君はヒトだけど一応
「わかりました」
フジさんは出口の近くの鞄を漁ると中から何か赤い透き通ったビー玉のようなものを取り出したのである。
「それは?」
「……Rc結晶だ」
「何に使うんですか?」
「……複数個加工して繋げて
「飲むんですか!?」
「……そうだ、豚や牛を食ってるなら
「じゃ、原料は……」
「……ヒト……ではない、
「えっと……」
「僕は遠慮しておきます」
「……そうか」
そういってフジさんは部屋を出てこうとしたが立ち止まった。
「……ソラ、明日、店に行くから準備しておくんだ」
「はい、わかりました」
ここはとある
「いやぁぁ!!やめてぇぇ……」
「何をやめてほしいんだろな、喰いもんの言ってることなんかわかんねぇー」
「アニキー、はやく、喰おうぜ」
「まぁまて、こんな綺麗な人なんだ、まってやれよ」
「!!み、見逃してくれるの……」
「見逃すの?アニキ」
「……綺麗に引き裂いてから骨まで全部喰おう、生きたまま新鮮なうちにな」
「いんやぁぁぁ!!」
「さてさて」
「アニキ、引き裂くなら手から足から?」
「……そうだな……」
アニキと呼ばれた
「……皮膚を全部引き剥がしてから目玉くりぬいてやろう、目玉は俺とお前で1個ずつな!!よし、皮膚だ!!」
「いやいやいやいんやぁぁぁぁ!!」
「剥がすか、人間も魚の皮とかこんな風に剥がすんだろ?」
アニキ
「いやぁぁぁぁだぁぁぁ!!」
「さぁいくよ、3…2…いっ……」
その時
「やめなさい……」
マスクをつけた
「なんだてめぇは?」
「……何故、ヒトを喰らう」
「うなもん、うめぇからだし、おまけに赫子も強くなるしな、どーせ、喰いもんだし、このメスブタとかプリプリしてて召し上がれって言われてるみたいだぜぇ~ギャッハハ……ハハハ……」
笑いながらアニキ
「アニキ?……!!アニキぃぃ!!」
そして、その直後に子分の
その
ふぅーやっと書き終えたぜ、ソラっちは肉を食わないと赫眼も発眼できないし無論赫子もだせない、雑魚なのです。喰種の設定がわからないひとは聞いてね~