NI地区ではとある噂話が出回っていた。
それは死人のような人が徘徊しているという話だ。
NI地区の警備省の捜査官である
「キリタニさん、死人の話、どう思います?」
「……さぁな、変質者かもしれないな」
「まぁ、そうですね……そういえばこの近辺で
「……そうだな、それは
「まぁそうなんですけど、今回のゾンビ、
「……どうだろうな」
そして、コバヤシとキリタニは目撃者の元へとやって来た。
「どうも、警備省のコバヤシてす」
「……同じくキリタニです」
「はい、実は……」
目撃者いわく、夜道を歩いていると人影がありその人影が近寄ってくるとそれは死体のようであり襲われそうになったそうだ。
「キリタニさん、さっきの話どう思います?」
「……実物を見ねぇと何とも言えねぇな」
「そうですよね」
その時
コバヤシとキリタニの上空をヘリコプターが飛行していたのである。
「あのヘリコプターは?」
「……
「あっちも僕らも大変ですね」
「……そうだな」
その後、何人かの目撃者と接触したが全員同じようなことを言っていた。
「本当に死人が歩いているみたいな供述ばかりですね、まるで
「……ああ、そうだな」
その時
「「!!」」
近くに死体が転がってきたのだ。
「死体!?」
「……あいつだ」
そこには羽赫の赫子を出したカサイがいたのである。
「
「……
「はい」
その時
「「!?」」
「来やがった……」
カサイの背後から大勢の死人のような人間がやって来た。
「なんだあいつら?」
「……まさか、あれが通報のやつか?」
「来るんじゃねぇ!!」
カサイは羽赫を乱射し殺していったのだ。
「なにしてんだ!!」
コバヤシはカサイに拳銃を発砲したのである。
「……まて、その銃弾じゃ
キリタニは
その時
「なっ!!」
生き残っていた人間がコバヤシの腕に噛み付いたのだ。
「コバヤシ!!」
キリタニは噛み付いてる人間を蹴り飛ばしたのである。
「……ありがとうございます、キリタニさん」
「……ああ、大丈夫か?…………それにしてもなんだあいつら」
「あいつら言葉も通じない、人に噛みつくしか脳がねぇみたいだ、まるで
そして、カサイは再び羽赫を乱射した。
その時
「キリタニさん」
「なにっ!?」
さらに多くの
「手に終えない」
カサイはこの場から走り出したのである。
「キリタニさん、逃げましょう!!」
「……ああ!!」
大勢の
その頃、NI地区にあるNIタワーの最上階にはある男たちがいた。
「広まってるな、爺さん」
「ああ、この実験でこのきのこの菌が人間や
別の世界の科学者の老人とクローはこのクローのRc細胞をきのこの菌に配合して作り上げた菌をこの地区にばらまきその効果を実験していたのだ。
「しかし、爺さん、人間は
「殆んどの
「それで爺さんの世界の手がかりは見つかるのか?」
「もし、完全に菌と結合する
「………で、この娘を拐ってきた理由は?」
クローの後ろにはマスクを付けられ拘束されたシオンがいたのである。
「………その娘は自然に生まれた
「そういや、あの半
「……あの人間が死にかけた
「まさかそんな偶然の出来事で生まれた
「元々、鱗赫の中でも再生力が高い
「よし、あいつをここにおびき寄せるか、おい、やってこい」
「かしこまりました」
クローは部下の
その頃、僕はあの戦いのあと自分の世界に戻ろうとしておりマスクを外そうとしていた時に
「全く、どうなってんだ」
その時
「眼帯!!」
「まってください、上等、今はそんな状況じゃ」
「しかし、ナンブ……」
「貴方の部下の言う通りです、今は避難しなくちゃいけない、僕が
そこへ、
「上等、あれは警備省の捜査官ですね」
「そうだな……!!まて、
「あれって普通に
そこに現れたのはカサイとキリタニたちだった。
「あれは警備省の捜査官か、まさかカサイと一緒とはな」
僕はカサイを見て指を鳴らしたのである。
「お前らなんで
ナンブはキリタニの胸ぐらを掴んだ。
「やめろ、ナンブ」
「上等、しかし……」
「……てめぇ、そんな状況じゃねぇ、とにかく救助を求めて安全な場所に逃げるんだ………………………コバヤシ?」
「………………」
コバヤシの様子がおかしかったのだ。
「……コバヤシ……おい……」
その時
「「「「!?」」」」
「ぐわぁぁぁ!!やめろっ……」
コバヤシが
「てめぇ!!」
カサイは羽赫を放ちコバヤシを殺した。
「コバヤシ!!」
キリタニは
「………コバヤシ……ちくしょう……」
「なんてこった、人間が
カサイは噛み千切られた腕をおさえたのである。
「上等!!」
「来やがったか」
この場に
その時
「「「「「!!」」」」」
ヘリコプターがやって来てマシンガンで
「救助か?」
「上等、このヘリは政府の物じゃないですよ」
そして、ヘリコプターが接近し扉が開いたのである。
「あなたが眼帯ですね?」
「……お前、
「ええ」
「何の用だ?」
「単刀直入に申します、NIタワーに貴方の大事な方がいらっしゃいます」
「なにっ!?」
「どなたかは申す必要はないですよね……あー、ご心配なくマスクは付けさせておりますので……ては、お早めに」
その
「………殺す」
僕は指を鳴らしたのだ。
「……上等」
「ああ、あの
「……コバヤシの件はケリをつけてやる」
「ぐちゃぐちゃに殺してやる」
再び僕は指を鳴らしたのである。
その時
「「「「!!」」」」
今さっき