異空生物―喰種―イクーセイブツ―グール―   作:中2病人間M

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報復

金曜日、

 

 

「いい成果や!!とても、いい成果やで」

「ありがとうございます、署長」

「この調子でどんどん頼むで……けどな、そろそろヘッジホッグも危険視して高い能力の喰種(グール)を寄越してくるかもしれへん」

「どんなことになっても必ずヘッジホッグを駆逐します」

「ケイさんと同じく全力で戦います」

「おお!!最近な大阪に出没してる喰種(グール)でボゼ喰いって喰種(グール)がおる、そいつは妊婦の胎児のみ喰ってく偏食性の強い喰種(グール)や、こいつがヘッジホッグの一味か知らんが万が一戦闘になったら用心してや」

「はい…………………ソラ?」

「許せない……母親殺して赤ちゃん喰なんて……絶対、ぶち殺してやる…」

 

 

ソラの形相に署長は少しひいていた。

 

 

「………………ほな、飲み行くで……」

「またですか……」

「…………あの僕、未成年……」

 

 

 

 

「はい、いらっしゃいませぇ!!」

「ここは登録された喰種(グール)の居酒屋やで」

「なるほど」

「とりあえず、黒霧水割り」

「俺も」

「アイス珈琲(コーヒー)で」

 

 

 

 

その後、

 

 

「やぁ、ヘッジホッグは手強い……本当に手強い…でも、倒したいんやろう!! 」

「もちろんでぇす、アミのアミの敵をあのヘッジホッグをぶっ殺す!!」

 

 

その時

 

 

「あんたらうるさいや、静かに飲めやっ!!」

 

 

店内にいた喰種(グール)が騒ぐ僕たちにキレたのだ。

 

 

「ごめんなさい、静かにします」

 

 

僕はその喰種(グール)を何とか宥めると席に座り残った珈琲(コーヒー)を一気に飲み干したのである。

 

 

「!!兄さん、それ俺のワイン珈琲(牛の血コーヒー)割りやで……」

「………………おい、ソラ…今の喰種(グール)の酒だぞ………おい、ソラ」

「…………ケイさん……だいちょーふひぇす……」

 

 

ソラは酔いつぶれたのだった。

 

 

 

 

「署長……私が責任もってソラのホテルまで送ります」

「ま…任せたで……」

「はい」

 

 

署長はソラをケイに任せて帰路についていた。

 

 

「しかし、あの2人がいるならヘッジホッグが駆逐されるのもそう遠くはないな」

 

 

その時

 

 

「そうかしら?私がメチャメチャにしてあげる」

「美味しい物~美味しい物~」

「!!」

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

 

僕は宿泊していたホテルで目が覚めたのだ。

 

 

「ここは……ホテル……か……頭痛い……酒ってこんなに次の日きついのか……」

 

 

その後、

 

 

部屋のインターホンが鳴ったのである。

 

 

「……あ、ケイさん……」

「大丈夫か?」

「はい…ご迷惑を……」

「いや、いい……しかし、ソラは酒に弱いんだな……」

「そう……なんですかね?」

「さて、そろそろ捜査に向かうぞ、ボゼ喰いに新たにヘッジホッグの一味の喰種(グール)の活動も確認されたらしい」

「はい!!」

 

 

その時

 

 

ケイの携帯に着信が入った。

 

 

「はい、ハットリです……………………………………………………は?」

「ん?」

「…………わかりました……」

 

 

ケイさんは携帯をしまったのだ。

 

 

「何か……あったんですか……」

「……………………署長が死んだそうだ…」

「え……」

「無惨な殺され方をしていたらしい……遺体の損傷は激しく遺体には3体の喰種(グール)の赫子の痕があった」

「………ヘッジホッグ……ですか」

「いや、恐らくボゼ喰いにSレート喰種(グール)グラトニー(暴食)、グラトニーと共に行動しているSSレート、鎌鼬(かまいたち)だ」

「ケイさん……」

「わかっている……これは大阪の喰種(グール)を駆逐して回っている俺たちへの報復だ」

「行きましょう……ヘッジホッグはもちろん、ボゼ喰いもグラトニーもかまいたちも皆殺しにしてやる!!」

「ああ、もちろんだ」

 

 

 

 

「ねぇ、ヘッジホッグはどこ?」

「……知らない」

 

 

僕は喰種(グール)の首を跳ねたのである。

 

 

「じゃあ次、ボゼ喰いは?」

「許して……」

「知らないのね、はいはい」

 

 

僕は喰種(グール)の首を跳ねた。

 

 

「ひぃぃぃ!?」

「グラトニーとかまいたちは知ってる?」

「ひぃぃぃ!?」

 

 

喰種(グール)は逃げようとしたのだ。

 

 

「答えはノーか」

 

 

僕は喰種(グール)の首を跳ねたのである。

 

 

「知ってる人いないの?教えてくれたら後は逮捕ですますけど」

「グラトニーは梅田の路地裏によく現れます!!」

「はい、ありがとう」

 

 

僕は喰種(グール)の首を跳ねた。

 

 

そして、この場にいた喰種(グール)を全て殺したのだった。

 

 

 

 

僕とケイさんは梅田の路地裏で喰種(グール)と戦闘していたのだ。

 

 

「や…やめろ」

 

 

僕は掴んでいた喰種(グール)の首を締め上げて絞殺したのである。

 

 

「こっちも終わったぞ、ソラ、グラトニーの情報はなしだ」

「……そうですか」

 

 

その時

 

 

「油断するなよ、あの喰種(グール)は赫者や」

「了解」

 

 

全員同じマスクを着けた喰種(グール)集団が現れた。

 

 

「こいつら」

「ソラ、ヘッジホッグの配下だ」

「なら、何人か拷問して情報吐かせるか」

 

 

喰種(グール)集団はそれぞれ赫子を出したのだ。

 

 

「とりま、半分ぐらい殺しておくか」

 

 

僕とケイさんは喰種(グール)を次々と殺したのである。

 

 

「……た、隊長」

「無理です……」

「戦うんや!!」

 

 

しかし、一部の喰種(グール)が逃げ出した。

 

 

「ソラ!!」

「こっちの喰種(グール)お願いします」

「ああ!!」

 

 

僕は逃げた喰種(グール)を追いかけすぐに追い付いたのだ。

 

 

「ぎゃぁぁぁ!!」

「や、やめ……」

「そっちから来たんでしょ?」

 

 

その時

 

 

「うがぁぁぁぁ!!」

「!!」

 

 

突如、甲赫の喰種(グール)が襲撃してきたのである。

 

 

「なんだてめぇは?」

「仲間殺す、許さない!!絶対」

「あ?そっちも殺してるだろ」

「うがぁぁぁぁ!!」

 

 

喰種(グール)は甲赫を僕に振り回してきた。

 

 

「!!」

 

 

僕は甲赫で地面に叩きつけられたのだ。

 

 

「仲間殺した罪重い……潰れろ!!」

「…………………嘗めるなよ」

 

 

僕は甲赫から抜け出し肉をかじり一気に赫者形態になると喰種(グール)の腹に鱗赫を突き刺したのである。

 

 

「うがぁぁぁぁ………仲間、大切な仲間……」

「仲間の所へ送ってやるよ」

 

 

僕は赫者の赫子を甲赫にし喰種(グール)の頭を潰した。

 

 

「あう……」

 

 

生き残っていた喰種(グール)は失禁したのだ。

 

 

「臭ぇんだよ」

 

 

僕はその喰種(グール)を殺したのである。

 

 

「さて、ケイさんと合流するか」

 

 

その時

 

 

「美味しい物~美味しい物~」

「!!」

 

 

次の瞬間、僕の腕は切断されたのだった。

 

 

 

 

「死ねぇぇ!!」

 

 

ケイは近くの喰種(グール)を1体駆逐した。

 

 

「早く駆逐してソラと合流しなければ」

 

 

 

 

「美味しい物~美味しい物~」

 

 

喰種(グール)は切断された腕を口に運んだのだ。

 

 

「!!こんな美味しい物、食べたことない!?」

「僕の腕を切断したのは……お前じゃないんだろ?」

「そうだね~」

「一瞬尾赫の赫子が見えた、お前たちがグラトニーとかまいたちか」

「せいかぁい!! 」

「あはっ!!結構いい目してるわね」

 

 

建物の壁に紫色の尾赫の赫子を出した喰種(グール)が捕まっていたのである。

 

 

「かまいたち……か」

「せいかぁい、私が赫子で獲物捌いておでぶちゃん(グラトニー)が食べる、私は人間捌けて楽しいし、おでぶちゃんはお腹満たされるし利害の一致よね」

「美味しい物~美味しい物~」

「署長の仇だ、殺してやるよ…………………!!なっ……」

 

 

僕の赫子はかまいたちの尾赫に一瞬で切断された。

 

 

「私の尾赫は切れ味抜群、最高の赫子だよ~ん」

「なら、これでどうだ!!」

 

僕は赫者の赫子を甲赫にしてかまいたちに攻撃したのだ。

 

 

「甲赫でもおんなじ~」

 

 

甲赫も切断されたのである。

 

 

「あぶねっ……」

 

 

僕はかまいたちの尾赫をよけた。

 

 

「こんなの心臓にでも当たったら終わりだな…」

「そうだよ~いくら再生力あっても心臓やられちゃね……おでぶ」

「あぁい!!」

 

 

グラトニーは甲赫の赫子を出現させたのだ。

 

 

「美味しい物~美味しい物~」

「うるせぇんだよ!!」

 

 

僕の鱗赫とグラトニーの甲赫がぶつかり合ったのである。

 

 

「!!」

 

 

しかし、すごい速度でかまいたちの尾赫が僕を襲い腕などが切断された。

 

 

「まずいな……」

 

 

僕は羽赫で長距離戦に持ち込むもかまいたちは羽赫を避けグラトニーは甲赫で防いだのだ。

 

 

その後もグラトニーとかまいたちの連携攻撃に押されて僕は心臓や頭を守るので精一杯だったのである。

 

 

どうする……このままだと、鱗赫ででかいの撃ち込んでグラトニー殺るか?いや、その時の隙にかまいたちに殺られる、かといってかまいたちに真っ正面から挑んでも………………………真っ正面?そうか、これならワンチャンあるぞ。

 

 

僕はかまいたちに向かっていた。

 

 

「あら、自棄起こしちゃったかな~、ミンチにしてあげる、おでぶ~今日はタルタルステーキだよ」

「イェイ!!」

「死ね!!」

 

 

僕は赫者の赫子を甲赫にしたのだ。

 

 

「だから無駄だよ~」

 

 

かまいたちの尾赫に甲赫が切断されたのである。

 

 

その時

 

 

「えっ!?」

 

 

僕は残った鱗赫でかまいたちの尾赫の横を押さえた。

 

 

「やはりな、刃物と違って(みね)まで切れ味いいが横は全然弱い」

 

 

僕は赫者の赫子を鱗赫にし6本の鱗赫で尾赫の横を押さえ尾赫を全力でこっちへ引き寄せたのだ。

 

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

 

僕は近寄ってくるかまいたちの顔面を殴ったのである。

 

 

「がっ……」

「さよならだ」

 

 

僕は赫子を甲赫にした。

 

 

「!!ちょ…やめっ………」

 

 

僕はかまいたちの顔を何度も甲赫で叩き付けて殺したのだった。

 

 

「よ、よくもぉぉぉ!!」

「フッ、なんだいおでぶちゃん?」

「死ねぇぇ!!」

 

 

向かってくるグラトニーの甲赫と僕の赫子がぶつかり合ったのだ。

 

 

「あらあら、もうかまいたちがいないから捌きたては食べられないね」

「美味しい物ぉぉ~!!」

 

 

僕は鱗赫でグラトニーの甲赫を砕いたのである。

 

 

「てめぇに喰わす美味しい物なんてねぇんだよ」

「あがっ……美味しい物……」

「そうそう、美味しい物、それじゃいただきます……」

「やだぁぁぁ!!」

 

 

 

 

その頃、

 

 

「なんだ貴様は?」

「貴方たちの呼び方ならボゼ喰い………というべきかしら?」

「ボゼ喰い………よくも、署長を!!」

「そうよ!!なんでおっさんなんか殺さなきゃ、ヘッジホッグ様の命令だからしょうがないけどさ…」

「黙れ!!」

 

 

ケイは突然現れたボゼ喰いと交戦していたのだった。




次回は大阪クライマックスです。

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