「ようこそ、梅田警察署へ」
「どうも、ナグモです」
僕は大阪へ来ていた。
数日前
「店長!!」
「ソラ君、ミウラ君が呼んでいるよ、シフトが終わったら行っておいで」
「わかりました」
「なんでしょうね?」
「どうせ、また殺して欲しい
「気をつけてくださいね……」
「うん」
「
over…すなわち赫者であることが確認されている
「そうだ、大阪にて今、最も危険度の高い
「赫子は羽赫……」
「うん、赫者の赫子出現時にまるで背中全体を覆うように羽赫が出現しその姿がまるでハリネズミのように見えるからこの通り名が付けられたんだ」
「こいつを駆逐すればいいんですね?」
「うん、ま、明日から学校終わりにヘリコプターで関空まで送るよ、そっから車で梅田警察署まで向かってあっちにいる対策部の捜査官と捜査してもらうからね、それと金曜の夜から日曜までホテルに泊まってもらうけどいい?」
「はい」
こうして僕は梅田警察署まで来ていたのだ。
「本来なら
「ヘッジホッグ…」
「今、残ってる捜査官は4人だけなんや、その内、3人は適当な
「はい!!」
「そこで本部に助けを求めた、そしたら君の存在を……頼む!!大阪…いや、関西の人々の命は君にかかっとる!!」
「もちろんです、必ず
「よし、ほな、君にはここの捜査官と組んでもらうで、さっきも言うたけど3人捜査中、やから最後の1人、24歳の捜査官と組んでもらうで」
「はい」
署長は内線を受話器をとったのである。
「ほな、来てくれ」
そして、
「失礼します……」
「話してたやろ、お前と組んでもらう捜査官やで」
「はい、よろしくね、ナグモ君、
「よ、よろしくお願いいたします」
「ほな、よろしく頼んだで」
「はい!!」
「お任せください、署長」
「ハットリさん、そんなに大阪に
「ああ、東京に比べたらまだマシだが危険度の高い
「ってことはヘッジホッグさえ駆逐すれば大阪の
「さぁな、新しいリーダーが現れるかもしれないし……が、今より落ち着くのは間違いない」
「そう…ですか」
「君は
「え?」
「君の情報と経歴を聞かされた時驚いた…元人間の赫者…到底信じられなかった」
「………」
「正直僕は
「!!」
「僕は対策部に入局する前は中国の上海で仕事をしていた…現地で
「……まさかヘッジホッグ…」
「ああ、3年前だ、上海の路地裏で襲われアミは喰われ僕は重症…駆けつけた向こうの捜査官に助けられ僕は一命をとりとめた……でも、アミは死んでしまった…」
「ヘッジホッグ………」
「そして…誓ったんだ、もうこんな悲劇を繰り返さないために
「でも…」
「そう、会えないと思っていたヘッジホッグがこの大阪にいる…僕は何としてでもヘッジホッグを駆逐する…例え、敵討ちは醜いと言われようとも…」
「ハットリさん、そんな怒りに任せてヘッジホッグを駆逐してもアミさんは戻ってこないし喜ばないですよ……」
「ナグモ君……」
「な~んて、僕は更々言うつもりはないです」
「えっ…」
「いいじゃないですか敵討ち…アミさんは戻ってこないけど今日も明日も誰かがヘッジホッグのせいで命を落としている…だったらそのヘッジホッグを殺しちゃえば少しでもアミさんみたいな犠牲者を減らすことができるわけです」
「ナグモ君…」
「僕は人と人を殺さずに生きる
「!!僕も同じだよ、ナグモ君」
「ソラで結構ですよ」
僕はハットリさんに手を差し出したのであった。
「!!………ケイでいい…ソラ」
「はい、ケイさん」
ケイさんは僕の手を掴み握手した。
「なんやの」
「しつこいんや、対策部」
僕とケイさんはヘッジホッグの部下の
「ヘッジホッグはどこだ」
「答えないと駆逐する、明日も学校なんでね、早めに教えてくれな」
「は?学校」
「意味わからんことぼざくなや!!」
「クインケを…」
ケイさんは尾赫のSレートクインケ、ムサシを出した。
「駆逐するか」
そして、僕は赫眼になり鱗赫を出現させたのだ。
「なんや…あいつ
「いや、さっきまでは人やったけど今はほんのり
「そうか、それは初耳だな、赫眼出すと
「ソラ、いくぞ!!」
「はい!!」
僕とケイさんは
「もう……動けへん…」
「やたら気合い入っとるんやな、あんたら…」
「ヘッジホッグはどこにいる?」
「言わないと殺すよ…」
「は?誰が言うか……」
「じゃ死ね…」
僕は
「お前は?」
「まちぃな…知らへん…俺ら下の
その時
「あ……」
「腹が鳴ったわ…そーいや、昼喰ってなかった…」
「何を喰うつもりだった?」
「え、たこやきでも食うと思うんかい?」
「ぐっ……」
ケイさんはその
「ソラ、もうこんな時間だ…帰らなくては」
「はい、また明日」
そして、次の日。
「ひぃぃぃぃ!?」
「まて!!………頼むぞ、ソラ!!」
「ほいさっ!!」
僕は逃げる
「逃げ足早いな……なら、これでどう?」
僕は一口かじり赫者になった。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「追いついた~」
「やめてやめてやめてっ!!」
「やめて欲しいならヘッジホッグがどこにいるか教えてよ」
「……俺を殺してみろや…ヘッジホッグ様の場所はわかんないで……死人に口なしや!!」
「その通り!!」
僕はその
「本当に死人に口なしだと思うならミートカッターみたいに自害しろよ…お前みたいなの面倒だから他あたるは…」
そして、次の日も、
「やめてぇ……」
「死ね死ね死ね、情報ありがとう、お喋りガール
「やばいよ……」
「あ、君たちも処刑してあげるわ…」
「あの、私らといいことしません!!」
「いいこと?」
「そそ、いいことや!!」
「私たち神戸のプロなんで楽しめますよ…神戸言うたらわかるでしょ?」
「神戸?いいこと?…………」
「ね、いいこといいこと」
「そそ、いいこと」
「その前に後ろのお兄さんにいいことしてあげてね、メスブタちゃん」
「「え?」」
「神戸か……高速神戸の所だろ…世話になったかも知れんな」
「ケイさん、神戸ってそんな楽しいとこなんですか?」
「ああ、っと、ソラ、高校生の君には早すぎるな…聞かなかったことにしてくれ…」
「あー、はい」
その時
「よくも!!私の可愛い妹分たちを!!」
「今、神戸の楽しい話してるの、邪魔」
僕は赫者の赫子を羽赫にしてその
「ご報告申し上げます、この3日間で大阪の
報告した
「
「了解いたしました……皆に申す、大阪
大阪
一応、中国にも喰種はいますがこの作品の喰種は東京…すなわち日系の喰種しか存在しないので中国の喰種は先祖が日本人かまたは外国に滞在している喰種ということになり、ヘッジホッグは中国に滞在している喰種です。