ソロアート・オフライン   作:I love ?

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少しオリジナル?がはいっていて、短いですが…よかったらどうぞ。


準備万端に、比企谷八幡は装備を整える。

俺とキリトは、なんとか次の村である《ホルンカ》に日付が変わる前についた。

 

「や、やっと着いた…」

 

「ああ、そうだな…」

 

俺も表面上は疲れてないように見えるが、ぶっ通しで走って疲れた。

勿論、肉体的な疲れはないが、ずっと脳が走れという命令をしていたので疲れたのだろう。

周りを見ると誰も居ないことから俺逹が一番乗りのようだ。

 

「もう時間も遅いし、宿屋に行って寝ないか?」

 

ぶっちゃけ超眠いし、ダルい。

人生で一番走ったんじゃないだろうか。

……仮想空間だけど。

 

「うん、賛成」

 

キリトも賛成したことだし、さっさと行こう。

 

「おう、んじゃ案内よろしく」

 

「りょーかい」

 

キリトに連れられて来た宿屋は一泊80コル…安いのか高いのかよく分からん。

 

「んじゃ、明日は昼頃でいいよな?」

 

「うん、そのくらいでOK」

 

そんなことを言いつつ部屋に入る。…ちなみに部屋は勿論別だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日…いや、もう昨日か。この村に来るまでに手に入れたアイテムの整理をする。

今日キリトに聞いて要らないものは売って装備にする予定だ。

 

「ふう…」

 

茅場のデスゲーム宣言から一日。

やはりここまで来れたのは、キリトの力が大きいだろう。…状況が安定したら何かお返しするべきだろう。施しを受ける気はないからな。

そんなことを考えながら俺は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が起きたのは、朝、いや昼かもしれない。メインメニューを開いて確認する。

 

(十一時二十三分か…)

 

なんとも中途半端な時間である。

 

(装備とアイテム揃えに行くか…)

 

などと思いながら重い腰をベッドから上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと、要らないものを売って防具と回復アイテムを揃えた。

武器はキリト曰く、一層最強の片手剣が手に入るクエストがこの村で受けられるらしい。

ちなみに今の俺の格好は、ほぼ黒の暗い緑のインナーに、鈍い銀色の胸当てに左手だけ手甲を着けて、更にそのうえに灰色のフード付きローブみたいなのを着ている。

…凄く恥ずかしい。

しかもβテスターがちらほら見えてきたのも原因の一つだ。

時計を見ると十二時十七分、そろそろいい時間だろ。

俺は、宿屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、キリト?」

 

…反応がない。

 

「まだ寝てんのか?起きろ!」

 

さっきよりも強く扉を叩く、すると、

 

『わっ、ごめんエイト!ちょっと待って!』

 

と言われて待つことにした。ボーッとして、待つこと数分…

 

「お待たせ、エイト」

 

「ああ、ほんとにな」

 

キリトが、俺の格好が変わっているのに気付いて聞いてくる。

 

「あれ?装備変わってる、買ったの?」

 

「ああ、まあな」

 

一目見て買ったとわかるとは…まあ、他に選択肢なかったしな。

 

「あ、あの、じゃあ私の装備買うの付き合ってくれない?」

 

ちょっと不安そうに聞いてくるキリト。

…オーケイ、ステイ、クール、そういう意味じゃない。

 

「いいけど、金は出さないからな、ほとんど使ったし」

 

あらかじめ牽制しておく。

ふっ、これで余程図々しい奴じゃなかったら金を要求できない。ソースは俺。

中学で初めて遊びに誘われたと思ったら財布代わりにされた…。

また、遊びに誘われたから

 

「いいけど、もう奢らない」

 

って言ったら誘われなくなった。何それ、超理不尽。

しかし、キリトはそんなこと考えてなかったのか、怒ったように

 

「出さなくていいから!!行こ!」

 

強制連行された。

拒否権ないのかよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここだよ!」

 

キリトに連れられて来た武器屋は見覚えがあった…というか俺の防具を買ったところだった。

マジかよ…。すごい偶然だな…

 

「うーん、どうしようかな…」

 

キリトが悩むことしばし……俺?俺はずっとボーッとしてたよ?

 

「決めた!これにする!」

 

そう言ってキリトが選んだのは茶色の革のハーフコートだ。

……どうでもいいけど、キリトって普段おとなしいのに、こういう時ハイテンションだよな。

 

「エイト、決まったよ」

 

「お、おう」

 

俺必要だった?とか考えながら答えた。

 

「んじゃ、いよいよ一層最強の片手剣とかいうのを獲りに行くのか?」

 

「うん、そうだね、そうしよっか」

 

「で、どこ行けばいいんだ?」

 

「クエストを受けられる場所は村の更に奥なんだ」

 

「げっ…めんどくせぇ……」

 

更に奥って……この村どれだけ広いの?

 

「しょうがないでしょ…ほら、行こ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クエストを受けた俺逹。

クエストの内容を要約すると、

とある村人の娘が重病にかかっている。

その病気を治すには西の森の捕食植物型モンスターがドロップする《リトルペネントの胚珠》が必要。

とってきてくれたら先祖伝来の長剣をくれる。

…という訳で、装備とアイテムを整えて、西の森へいざしゅっぱ〜つ!

 

 

 

 

 

 

……俺がやるとキモいな、もうやらないようにしよう……




次の投稿は、八巻を買って読んだ後なので少なくとも夜になります。

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