ペルソナ4 the K.C.   作:黒城優輝

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1周年記念ですよ!どうもです。黒城です。
思ってたより早く書きあがったので、フライングですが1周年記念の外伝を投稿。
先に謝っておきます。不知火嫁の方々、本当に申し訳ございませんでした。では、十三・五話をお楽しみください。


第十三・五話 佐伯湾のぬし釣り

〜〜佐伯湾鎮守府・寮・悠の自室〜〜

 

 

『あなたの〜鎮守府に〜、艦ネット明石〜!』

 

『て・い・と・く・さんの、欲の友!』

 

『はーい!今夜も始まりました、艦ネット明石!執務が忙しくて、ショッピングにも出かけられない提督さんのために!今夜も素敵な商品をご紹介しまーす!

司会進行はいつも通り私、明石と!』

 

『アシスタントの夕張です!』

 

 

悠「………」

 

 

『本日最初にご紹介する商品はこちら!

屋外レジャーを楽しみたい!でもそんな休みは取れない…。そんな提督さんに!

明石印のバク釣れ!海釣りセット!』

 

『ワァーオ!このセット、いつもすぐ売り切れちゃうんですよね!明石さん!』

 

『ええ!鎮守府暮らしの提督さんなら、このセットがあればすぐに釣り人デビュー出来ますよ!』

 

『で、どんなセット内容なんですか?』

 

『それ、聞いちゃいます?このセットは…

まず!良くしなる!カーボン製の竿!

絡まりにくい、明石謹製の電動リール!

強すぎて取扱注意な特殊繊維の釣り糸!

第六駆逐隊プロデュースのキュートなルアー!』

 

『すごーい!盛りだくさんね!』

 

『実は!本日はこれだけじゃないんです!』

 

『えぇ!まだ何かあるの⁉︎』

 

『本日は特別!このセットにさーらーに!こちら!大容量クーラーボックス!』

 

『これなら釣った魚のキープも楽ですね!』

 

『さらにさらに!万が一の為の明石印のライフジャケットもつけちゃいます!』

 

『心配性の秘書艦さんもこれで安心ね!』

 

『本日限りのこのバク釣れセット!どうですか〜?』

 

『でもでも、お高いんでしょ〜?』

 

『そんなことはありません!なんと!こちらの商品!お値段なんと!49,800円!』

 

『ヒュー!ワンダフォー!』

 

 

悠「………」

プルルルル…プルルルル…

……………………

 

明石印のバク釣れ!海釣りセットを注文した。

 

 

悠(そろそろ寝るか…。)

 

悠はテレビを消し…

 

『続いてご紹介する商品はこちら!

危ない水着!』

 

悠「!!!」

 

『嫁艦とのイチャイチャがマンネリ化したあなた!いかがですか!』

 

『え?水着だけ見せられてもよく分からない?ごもっともでございます!では、夕張さん!試着ですよ!試着!』

 

『えっ⁉︎ちょっ⁉︎聞いてないんだけど!』

 

『さっ!巻いてますから早く早く!』

 

『そ、そんな〜!』

 

悠(もう少し起きてるか…)

 

 

 

 

 

 

 

夜更かしして寝不足になった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後…

 

〜〜寮・悠の部屋・ダイニング〜〜

 

 

悠「ん?ダンボール?」

 

どうやら注文していた商品が届いたようだ。

悠は、明石印のバク釣れ!海釣りセットを手に入れた。

 

悠「早速、今夜辺りに行ってみるか…」

 

 

〜〜佐伯湾鎮守府・桟橋〜〜

 

 

悠「…よし。それっ!」

 

仕事を終えた悠は、予定通り釣りを始める。

 

悠(…しかし、佐伯の海はどんな魚が釣れるんだろうか…)

 

 

 

30分後…

 

悠(あ、そういえば天龍が書いてたあの書類、漢字大丈夫だったかな…)

 

なかなかヒットしないが、持ち前の根気でじっと待ち続ける悠。そこに…

 

グォン!

 

悠「!!うおっ!いきなりか!くっ、かなりの大物だぞ!」

 

しなる竿、重たいリール、どうやら大物がかかったようだ。

 

悠「ウオォォォ!」

 

 

暫しの間、巨大魚と格闘を続け…

 

悠「ペルソナァ〜!」

 

ザッパーン!

 

ベチャッ!

 

釣り上げた魚は宙を舞い、桟橋におちる。

 

悠「よっし!…どんな魚だろうか?」

 

悠は、釣り上げた魚に懐中電灯の光を向けると…。

 

?「いひゃいでふ。」

悠「」(なんだこれは⁉︎テ○テアリーナ⁉︎)

 

魚の着ぐるみを着た女の子がそこにいた。口にルアーを引っ掛けて…。

 

悠「…そっとしておこう。」

 

?「まひなひゃい。ほのふあーをなんほかひなひゃい。」

 

悠「…しょうがないな。」

 

グイー!

 

?「いひゃいでふ!」

悠「我慢してくれ!」

 

ブチィッ!

 

?「〜〜〜〜!!」

悠「よしっ!」

 

?「…血がドバドバれれくるんでふが…」

 

悠「うおっ!ピクシー!」パリィン!

 

ピクシー「何やってんのさ〜…。ディア!」

 

パアァァ…

 

女の子の口からルアーを外し、回復魔法をかけてやる。

 

?「…止まりましたね。まだ疼きますが。」

 

悠「ふぅ…。で、君は一体何者なんだ?」

 

?「私ですか?私は…」

 

悠は、彼女が何者なのかを尋ねると、女の子ははみ出ているピンクの髪を整え…ワザとらしく一拍置くと…

 

「私は、佐伯湾の主。不ー知カンス火(しーらカンスぬい)です。」

 

 

悠「……………」

 

不ー知カンス火「…なんですか?不ー知カンス火に落ち度でも?」

 

悠「帰ってもいい?」

 

不ー知カンス火「ふざけないで。1周年記念なんだから付き合いなさい。」

 

悠「なんの⁉︎」

 

この小説のです。

 

不ー知カンス火「では、見事私を釣り上げた貴方の願いを、この3つの中から叶えてあげましょう。」

 

悠「…俺が決めるんじゃないのか?」

 

不ー知カンス火「ムチャぶり防止策です。では、お選び下さい。」

 

 

1.新しい装備がほしい。

2.休みがほしい。

3.お前が…欲しい!(迫真)

 

 

悠「えっと、じゃあ」

 

不ー知カンス火「3ですか。ふふっ、貴方も好きですね///」

 

悠「選んでないから!1!いっちばーん!」

 

不ー知カンス火「そこまで必死に否定されると傷つきます。」

 

悠「黙れ両生類。」

 

不ー知カンス火「魚類です。」

 

不毛なやり取りである。

 

不ー知カンス火「まぁ、いいでしょう。では…この宝箱をどうぞ。」

 

悠「ほう…じゃあ開けるぞ?」

 

不ー知カンス火「チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ…」

 

悠「………」ガチャ、

 

不ー知カンス火「ゴマだれ〜!」

 

悠「うるさいよ!」

 

不ー知カンス火「宝箱を開けるときには『ゴマだれ〜』は付き物です。」

 

悠「はぁ…もうそっとしておこう。で、中身は…」

 

宝箱の中身は…

 

 

[12.7㎝単装高角砲]New!

 

 

悠「要らんわ!」

 

不ー知カンス火「なっ!レア装備ですよ!」

 

悠「こいつの性能を言ってみろ!」

 

不ー知カンス火「火力+1に対空+3です。」

 

悠「産廃じゃないか!」

 

不ー知カンス火「なんですか!不ー知カンス火に何か落ち度でも⁉︎」

 

悠「落ち度しかないよ!」

 

産廃装備を渡されてキレる悠。不ー知カンス火も逆ギレする始末である。

 

不ー知カンス火「だったら…こっちを開けるといいでしょう!」

 

宝箱「チャリ…チャリ…」

 

悠「これ絶対刈り取る者入ってるよね!」

 

不ー知カンス火「さあ!」

 

悠「ふざけるな!」

 

不ー知カンス火「そうですか。なら!自分で開けるまで!」ガチャ!

 

悠「あっ!」

 

刈り取る者「チャリ…チャリ…。ドーモ、カリトル=モノデス、ハイクを詠め。」銃構え〜

 

不ー知カンス火「さぁ!やってしまいなさい!」

 

宝箱の中から刈り取る者が現れ、その銃を…

 

[マッドアサルト]

 

不ー知カンス火に向けた。

 

不ー知カンス火「ッ!何故不ー知カンス火に銃を向けるのですか!」

 

ズドドドド!

不ー知カンス火「キャアァァッ!」

 

不ー知カンス火「フフ……不ー知カンス火を怒らせたわね……!」大破!

 

悠「ちょっ!服は!」

 

不ー知カンス火「あ……いやん。」

 

大破した不ー知カンス火は、着ぐるみがボロボロになり、中の肌色が色々見えてしまっている。

 

不ー知カンス火「これでは不ー知カンス火ではなく、ただの不知火になってしまいます。」

 

悠「そんな事はどうでもいい!」

 

刈り取る者「レア装備狩リノ恨ミ…ココデ晴ラサデオクベキカー!」

 

悠「逃げるんだヨォォッッ!」ヒョイ!

 

不ー知カンス火「ひゃっ!お姫様抱っことは中々大胆ですね///」

 

悠「お願いだから黙ってて〜!」

 

刈り取る者「待タンカイゴラー!」

 

 

 

この後、夜が明けるまでめちゃくちゃ逃げた…

この件で、悠が裸の少女を抱えて走り回る、ロリコン変態提督のレッテルを貼られるのはまた別のお話…。

 


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