思ってたより早く書きあがったので、フライングですが1周年記念の外伝を投稿。
先に謝っておきます。不知火嫁の方々、本当に申し訳ございませんでした。では、十三・五話をお楽しみください。
〜〜佐伯湾鎮守府・寮・悠の自室〜〜
『あなたの〜鎮守府に〜、艦ネット明石〜!』
『て・い・と・く・さんの、欲の友!』
『はーい!今夜も始まりました、艦ネット明石!執務が忙しくて、ショッピングにも出かけられない提督さんのために!今夜も素敵な商品をご紹介しまーす!
司会進行はいつも通り私、明石と!』
『アシスタントの夕張です!』
悠「………」
『本日最初にご紹介する商品はこちら!
屋外レジャーを楽しみたい!でもそんな休みは取れない…。そんな提督さんに!
明石印のバク釣れ!海釣りセット!』
『ワァーオ!このセット、いつもすぐ売り切れちゃうんですよね!明石さん!』
『ええ!鎮守府暮らしの提督さんなら、このセットがあればすぐに釣り人デビュー出来ますよ!』
『で、どんなセット内容なんですか?』
『それ、聞いちゃいます?このセットは…
まず!良くしなる!カーボン製の竿!
絡まりにくい、明石謹製の電動リール!
強すぎて取扱注意な特殊繊維の釣り糸!
第六駆逐隊プロデュースのキュートなルアー!』
『すごーい!盛りだくさんね!』
『実は!本日はこれだけじゃないんです!』
『えぇ!まだ何かあるの⁉︎』
『本日は特別!このセットにさーらーに!こちら!大容量クーラーボックス!』
『これなら釣った魚のキープも楽ですね!』
『さらにさらに!万が一の為の明石印のライフジャケットもつけちゃいます!』
『心配性の秘書艦さんもこれで安心ね!』
『本日限りのこのバク釣れセット!どうですか〜?』
『でもでも、お高いんでしょ〜?』
『そんなことはありません!なんと!こちらの商品!お値段なんと!49,800円!』
『ヒュー!ワンダフォー!』
悠「………」
プルルルル…プルルルル…
……………………
明石印のバク釣れ!海釣りセットを注文した。
悠(そろそろ寝るか…。)
悠はテレビを消し…
『続いてご紹介する商品はこちら!
危ない水着!』
悠「!!!」
『嫁艦とのイチャイチャがマンネリ化したあなた!いかがですか!』
『え?水着だけ見せられてもよく分からない?ごもっともでございます!では、夕張さん!試着ですよ!試着!』
『えっ⁉︎ちょっ⁉︎聞いてないんだけど!』
『さっ!巻いてますから早く早く!』
『そ、そんな〜!』
悠(もう少し起きてるか…)
夜更かしして寝不足になった…。
数日後…
〜〜寮・悠の部屋・ダイニング〜〜
悠「ん?ダンボール?」
どうやら注文していた商品が届いたようだ。
悠は、明石印のバク釣れ!海釣りセットを手に入れた。
悠「早速、今夜辺りに行ってみるか…」
〜〜佐伯湾鎮守府・桟橋〜〜
悠「…よし。それっ!」
仕事を終えた悠は、予定通り釣りを始める。
悠(…しかし、佐伯の海はどんな魚が釣れるんだろうか…)
30分後…
悠(あ、そういえば天龍が書いてたあの書類、漢字大丈夫だったかな…)
なかなかヒットしないが、持ち前の根気でじっと待ち続ける悠。そこに…
グォン!
悠「!!うおっ!いきなりか!くっ、かなりの大物だぞ!」
しなる竿、重たいリール、どうやら大物がかかったようだ。
悠「ウオォォォ!」
暫しの間、巨大魚と格闘を続け…
悠「ペルソナァ〜!」
ザッパーン!
ベチャッ!
釣り上げた魚は宙を舞い、桟橋におちる。
悠「よっし!…どんな魚だろうか?」
悠は、釣り上げた魚に懐中電灯の光を向けると…。
?「いひゃいでふ。」
悠「」(なんだこれは⁉︎テ○テアリーナ⁉︎)
魚の着ぐるみを着た女の子がそこにいた。口にルアーを引っ掛けて…。
悠「…そっとしておこう。」
?「まひなひゃい。ほのふあーをなんほかひなひゃい。」
悠「…しょうがないな。」
グイー!
?「いひゃいでふ!」
悠「我慢してくれ!」
ブチィッ!
?「〜〜〜〜!!」
悠「よしっ!」
?「…血がドバドバれれくるんでふが…」
悠「うおっ!ピクシー!」パリィン!
ピクシー「何やってんのさ〜…。ディア!」
パアァァ…
女の子の口からルアーを外し、回復魔法をかけてやる。
?「…止まりましたね。まだ疼きますが。」
悠「ふぅ…。で、君は一体何者なんだ?」
?「私ですか?私は…」
悠は、彼女が何者なのかを尋ねると、女の子ははみ出ているピンクの髪を整え…ワザとらしく一拍置くと…
「私は、佐伯湾の主。
悠「……………」
不ー知カンス火「…なんですか?不ー知カンス火に落ち度でも?」
悠「帰ってもいい?」
不ー知カンス火「ふざけないで。1周年記念なんだから付き合いなさい。」
悠「なんの⁉︎」
この小説のです。
不ー知カンス火「では、見事私を釣り上げた貴方の願いを、この3つの中から叶えてあげましょう。」
悠「…俺が決めるんじゃないのか?」
不ー知カンス火「ムチャぶり防止策です。では、お選び下さい。」
1.新しい装備がほしい。
2.休みがほしい。
3.お前が…欲しい!(迫真)
悠「えっと、じゃあ」
不ー知カンス火「3ですか。ふふっ、貴方も好きですね///」
悠「選んでないから!1!いっちばーん!」
不ー知カンス火「そこまで必死に否定されると傷つきます。」
悠「黙れ両生類。」
不ー知カンス火「魚類です。」
不毛なやり取りである。
不ー知カンス火「まぁ、いいでしょう。では…この宝箱をどうぞ。」
悠「ほう…じゃあ開けるぞ?」
不ー知カンス火「チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ…」
悠「………」ガチャ、
不ー知カンス火「ゴマだれ〜!」
悠「うるさいよ!」
不ー知カンス火「宝箱を開けるときには『ゴマだれ〜』は付き物です。」
悠「はぁ…もうそっとしておこう。で、中身は…」
宝箱の中身は…
[12.7㎝単装高角砲]New!
悠「要らんわ!」
不ー知カンス火「なっ!レア装備ですよ!」
悠「こいつの性能を言ってみろ!」
不ー知カンス火「火力+1に対空+3です。」
悠「産廃じゃないか!」
不ー知カンス火「なんですか!不ー知カンス火に何か落ち度でも⁉︎」
悠「落ち度しかないよ!」
産廃装備を渡されてキレる悠。不ー知カンス火も逆ギレする始末である。
不ー知カンス火「だったら…こっちを開けるといいでしょう!」
宝箱「チャリ…チャリ…」
悠「これ絶対刈り取る者入ってるよね!」
不ー知カンス火「さあ!」
悠「ふざけるな!」
不ー知カンス火「そうですか。なら!自分で開けるまで!」ガチャ!
悠「あっ!」
刈り取る者「チャリ…チャリ…。ドーモ、カリトル=モノデス、ハイクを詠め。」銃構え〜
不ー知カンス火「さぁ!やってしまいなさい!」
宝箱の中から刈り取る者が現れ、その銃を…
[マッドアサルト]
不ー知カンス火に向けた。
不ー知カンス火「ッ!何故不ー知カンス火に銃を向けるのですか!」
ズドドドド!
不ー知カンス火「キャアァァッ!」
不ー知カンス火「フフ……不ー知カンス火を怒らせたわね……!」大破!
悠「ちょっ!服は!」
不ー知カンス火「あ……いやん。」
大破した不ー知カンス火は、着ぐるみがボロボロになり、中の肌色が色々見えてしまっている。
不ー知カンス火「これでは不ー知カンス火ではなく、ただの不知火になってしまいます。」
悠「そんな事はどうでもいい!」
刈り取る者「レア装備狩リノ恨ミ…ココデ晴ラサデオクベキカー!」
悠「逃げるんだヨォォッッ!」ヒョイ!
不ー知カンス火「ひゃっ!お姫様抱っことは中々大胆ですね///」
悠「お願いだから黙ってて〜!」
刈り取る者「待タンカイゴラー!」
この後、夜が明けるまでめちゃくちゃ逃げた…
この件で、悠が裸の少女を抱えて走り回る、ロリコン変態提督のレッテルを貼られるのはまた別のお話…。